第18話 救世主 Salvation
脚本/Drew Z. Greenberg、Wendy Mericle 監督/Nick Copus
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【前回までのあらすじ】
クエンティンやローレルの前に難破船に乗船していたサラが
生きているとしてずっと世界中を飛び回っている母・ディナが
やってくる。彼女はまだサラが生きているとし、その証拠が
有るとして、クエンティンにもその証拠を見せる。よく似ている
と思わないか?と。
フェリシティはこの画像を見つけたとして、手帳に押されている
判子のような画像と同じものをファイルの中から発見する。
モイラはもう事業からは手を引きたいとしてチェンに相談する。
モイラはトライアドに依頼しマルコムを殺して欲しいという。
マルコムはもう少しで殺される所だったが、オリバーが助けて
しまう。そこでオリバーの正体がトミーにも伝わる。マルコムは
モイラに対して仲間に裏切り者がいるとして二度とそんなこと
はさせないと誓う。
【ストーリー】
ニュース報道では、ジョン・ニッケル氏の弁護団に寄ればニッ
ケル氏所有のビルで火災が発生したが、検察はニッケル氏の
起訴を断念したという。ヴァーダントの地下でそれを見ていた
オリバーたちは、ニッケルは町で一番儲かっている不動産開発
業車であり、汚いヤツでもあるという。昨日火災で燃えたビルは
配線が条例違反だったという。過去3年間で7人が投資している
こと。検察は見て見ぬ振りをしていて、警察はグレイズのスラ
ム街なので手出しが出来ないという。今夜ニッケルをリストから
消そうと思っているとオリバーは告げる。オリバーはフェリシティ
に対して賛成してくれるかと問うと、大賛成だと語る。
ニッケルは自宅の高級マンションでくつろいでいると物音に気が
ついて警戒する。キッチンから包丁を持って臨戦態勢を取るが、
何者かが彼を拉致する。オリバーか覆面を被ってやってくる
頃には既に部屋が荒らされていることが分かる。ニッケルは何者
かによって拉致されていた。
すぐにヴァーダントに戻るとこの事実を伝えるオリバー。
他の誰かのリストにも入って居たのかというディグルの皮肉。
夕べの火事の直後なので狙われても不思議ではないこと。
フェリシティに対して物件の借り手や彼を訴えている人物、
火事で失った人々を調べてくれというオリバー。しかしスラム街
の家主なんて悪評しか聞かないとし、彼を倒す気で乗り込んだのに
今度は救い出そうというのかとしてフェリシティは困惑する。
危険なヤツが野放しにされているのが嫌だとすると、義賊気取り
だなという。そういうヤツは暴走するタイプが多いのだという
オリバー。調べている間にオレは他のリストの相手を裁いてくる
という。しかしディグルはそれを止めて、少しは家族と過ごすよう
告げる。
— 島 —
ミサイル発射システムを用意していたフライヤーズたちから
制御基板を抜き出したオリバーとスレイドは、フライヤーズに
交換条件を語る。島から出る手配をしてくれればミサイル発射
システムが機能するよう対応基板を返すという。フライヤーズは
クインに対して成長したなと告げ船は用意するが時間がいると
いう。オリバーは一時間以内に・・・と言おうとするが、
それをスレイドが止めて、改めて自分が交渉に立つ。船の用意
に時間がかかるのは分かるがそれでもなるべく早く用意する
のだと語る。
— 現在 —
テアはグレイズ地区のロイとの関係を進めてキスしていた。
しかしそこにロイを尋ねて男がやってくる。男はテアを見て
何処かで見た事が有る顔だと言うとテレビで見た事を語る。
仲間が紙袋をロイに手渡すと明日の23時に集合だとして遅れるな
と語る。23時に何が有るのよというテアは、隙を突いて紙袋
の中身を見るとそこには銃が入って居た。何故銃なんて持って
いるのかとすると酒屋を襲うだけだという。店主は嫌なヤツで
同情に値しないのだという。弾は抜いておくというが、テアは
兄のクラブの仕事を紹介したのに犯罪を犯す方を選ぶのかと
問う。生活費がどうとかいうレベルではなく、ヤバイヤツからの
借金があるのだという。グレイズでは唯一の解決方法だとする
と、テアは゛グレイズでも正直に生きている人は沢山すること
を語る。あんたはやはりただのクズだとして出て行く。
ローレルは両親に呼びだされて家に行くと、二人はサラの手がかり
を探していた。ローレルはクエンティンに対して一体何をして
いるのかと問うと、お前が母さんの話を聞けと行ったのだろう
と告げる。ディナはプーケットの領事館に連絡を入れて写真の
相手がいるが調べてもらっている事を語る。ローレルはクエンティン
に対して私は母さんを説得してくれるのかと思ったとし、もう諦め
るということ。父と私が諦めたように・・と。そんなクエンティン
はこの写真を見て見ろと告げると、確かにこの写真の子はサラ
に似ているという。スターリングシティ・ロケッツの帽子は父さん
が買ったものだという。
ディグルとオリバーは食事にいく。
この数週間由奈押ししっぱなしだとしてオリバーのことを気に
する。ホントは家族との関わりを避ける行動なんだろうとすると
守る為だというオリバー。オレに近づけば傷つくことは明らかだ
という。ディグルはオリバーが冷静過ぎることが寧ろ心配で、
ヘレナにマッケナの件が有ったのに動揺していないこと。
ローレルやサラもそうなったとすると、敵を倒してばかりでプライ
ベートが皆無だという。今のオレにプライベートの余地はないとし
必要も無いという。わびしい人生だなというと孤独は慣れている
という。8ヶ月経ったのに心は島にあることに心配だという。
そんな中フェリシティからニッケルの件で情報が有るとして、
携帯に送られているリンク先をクリックしてくれという。グレイズ
地区の全端末に送られているとし、VTRはオリバーが処刑しようと
していたニッケルだった。何者かがライブで彼の罪を問い、
彼に弁明のチャンスを与えるので説得してみろという。出来なければ
殺害するとしてみんなの見ている前で公開裁判をするのだった。
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オリバーはリストに掲載される不動産開発業者のジョン・ニッケル
の制裁をしようとする。悪徳の施工をして貧困層から金を巻き上げ
ている悪徳業者で、その結果火災が起きたにもかかわらず、
検察は彼を不起訴に導く。制裁に反対する立場のフェリシティからも
制裁に対するゴーサインが出た為に、ニッケルの元にいくが、
既にオリバーよりも先にニッケルを処分するものが現れる。
個々のキャラクターの流れが独立した形で、複数の流れとして
描かれ始めた。
オリバーの流れは王道的流れで、相変わらずリストに書かれた
人物を潰して回るという作業を続ける中で、この町にはオリバー
意外にも不条理な世界に不満を持つ人物がいるということで、
世直し作業を行う人物が現れるというもの。
ただこの人物、分かってみるとIT関係にはめっぽう強いと思う
のだけど、オリバーのように格闘に於ける戦術を学んでいる訳
でも、何か鍛えている訳でも無く、市役所に勤務していた運輸課
コンピュータ技師だということで、どちらかというとひ弱な印象も
有るので、なんとなく流れに於いては少々説得力が足りない。
色々と地下鉄が通っているであろう流れを引き出すには面白い
関わり方はしたのだけど、人に気が付かれずに防犯意識のある人の
家に侵入して、その人物を拉致するというのは相当手慣れていない
と無理だろうなと思う。
■
テーマとしてはセカンドチャンスというものが有ったのかな。
テアしなんとかしてロイを立ち直らせようとするも、借金がある
ということで普通の仕事では返せないような感じ。
金持ちのテアがなんとかしてやれって感じだけど、手を貸せば貸した
で男の自尊心を擽ってしまい反発心を抱かれたりするんだろうね。
悪人との付き合いに関しては10万人と付き合ったとされるローレル
姉さんに相談するテアの姿。有る意味こういう姿を見てみたかった
ところも有るので、ガールズトークを行って欲しいところがあるな。
■
ランス家は、サラが生きているのではないかという元で、
サラ捜索を行う。ローレルとクエンティンは一度は諦めてようやく
心にある程度の決着をつけたのに、母・ディナがやってきては、
サラは生きているとして主張したことで再び心を乱されるというもの。
しかし人の心理を突いているかのように、生きているかも知れない
という希望から、否定しているローレルでさえも捜索に密かに手を
貸している姿が有った。
中国領事館の知り逢いから写真の該当者を見つけたということ
だったけど、別人を遣わされて実際にはサラは生きているのでは
ないのかという気がしないでも。
なんと言ってもスターリングシティの帽子を被っている事実は、
偶然にしては出来過ぎているしね。
■
ニューヨークの地下鉄のように、スターリングシティでも現在
は使われていない地下鉄が開通していたようで、それを利用して
“救世主”は活動していた様子。
フェリシティと有名なハッカーの”救世主”の対決の構図で楽しい
ものが有ったけど、結局頼りになったのはディグルの耳であり、
過去の記憶から来る知識がものをいった。
またその流れからマルコムたちが行おうとしている”事業”の流れ
にも何か通じるところが有りそうで今後期待させるところかな。
■
一方マルコム暗殺の件では、計画を企てたモイラにはたどり着かな
かったけど、フランクが殺されたところで報復の流れは止まるの
だろうか。
マルコムが良い人に見えたかと思うと、こういう流れでは
相当悪い奴に見える。オリバーが殺していれば良かったのにね。
■
島での流れに於いては、取引の流れに再びフェイの娘シャドーが
出てきた。島の流れはなんだかモタモタしているので、なかなか
進んだ気がしない。容易には解決させられないものがあるのだろう
けど、もっと展開を進展させて欲しい。
■
結局孤独なオリバーもディグルから色々と指摘されて、心を少し
ずつ開いていく事にした様子。この仕事と私生活は両立出来ない
として敬遠していた格好のオリバーだけど、人恋しという所が
有るのも事実。ローレルがサラが生きているのではないかという
ことを信じていることへの心情を吐露したように、彼の中にも
そんな一面が有る様子。そしてフェリシティ自身も秘密を抱えて
しまったことで孤立する面が出てしまったけど、オリバーはいつでも
話に乗ることを語る姿が有った。
■使用された曲
・Arrow End Theme
Composed by Blake Neely
・Stay (feat. Mikky Ekko) by Rihanna
・It’s a Fine Day by Opus III
・Hate the Taste by Black Rebel Motorcycle Club
■検索用キーワード
・
オリバー・クイーン (Stephen Amell) スターリング・シティの億万長者
ダイナ”ローレル”・ランス (Katie Cassidy) 正義感溢れる弁護士
トミー・マーリン (Colin Donnell) オリバーの親友にして、悪友
ジョン・ディグル (David Ramsey) オリバーのボディガード。元軍人
テア・クイーン (Willa Holland) オリバーの妹”スピーディ”
モイラ・クイーン (Susanna Thompson) オリバーとテアの母親
クエンティン・ランス (Paul Blackthorne) スターリング・シティ警察の刑事
ウォルター・スティール (Colin Salmon) クイーン産業のCEO
ヤオ・フェイ (Byron Mann) 島の男、中国人、囚人??
エドワード・フライヤーズ (Sebastian Dunn) 島の男、拷問男
フェリシティ・スモーク (Emily Bett Rickards) クイーン産業・IT
マルコム・マーリン (John Barrowman) モイラに接触??、トミーの父
スレイド・ウィルソン (Manu Bennett) 島の男オーストラリア諜報員ASIS
ディナ・ランス (Alex Kingston) ローレルの母
シャドー (Celina Jade) ヤオの娘
フランク・チェン (Chin Han) 事情主の一人
ジョン・ニッケル (Duncan Ollerenshaw) 不動産開発業者
ジョセフ・ファルク (Christopher Redman) The Savior
ロイ・ハーパー (Colton Haynes) テアを助ける下町っ子
ギャビン・カーナハン (Peter Benson) 検事補
— (Marrett Green) News Reporter
インターン (Tarun Keram)
— (Alex Rose) Turk
ジェン (Anna Van Hooft) サラに似た写真の女性
— (John Specogna) 捜査官