第4話 静かなる銃声 Unspoken
脚本/Pam Veasey
監督/Duane Clark
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マックはタブレットを使って”記憶訓練”をする。”単語想起&認
識”訓練。物の色を入力していくものだが、どうしても赤色だ
けは分からずにいた。ふとコンビニで銃弾を受けた時に滴り
落ちた血の色と同じ色では有った。
一方誰も生徒の居なくなった公立小学に侵入する男性がいた。
校長室を通りすぎると、ウェスコット先生・5年生と書かれた
部屋に入る。机の上には子供たちが描いた絵が置かれていた。
それを見ると男は黒板にメッセージを書き、鍵を置いて教室を
出て行く。黒板には、「君たちは特別な子だ。より良く、強く
なれ」と描かれていた。
ダニーはリンジーとルーシーと共に、グラント・ハミルトン
候補を上院議員に・・・というイベント集会に来ていた。
ダニーは警護をする中、リンジーはバッグの中身を落としてしま
い拾っているとルーシーが何処かに歩いて行ってしまう。
身をかがめていると、斜め前の男性がズボンから銃を取り出す
のを目にする。犯人の男と目が合う中で、男は突然ステージに
立っているハミルトンに向けて3発発砲する。リンジーは急いで
ルーシーを見つけるが、逃げ出すカートに頭をぶつけて重傷を
負う。警護していたフラックは急いで犯人の男を追いかけるが
とにかく群衆に紛れてしまいパニック状態だった。町中を走って
逃げていく男性は、角を曲がると二人の子供、ロニーとエイミー
が遊んでいるところを横切る。近くに有るゴミ箱に先ほど発砲した
銃を捨てると、自分は金網登って逃げる。しかしその際、
被っていた帽子を落として行く。フラックは完全に見失って
しまう格好だったが、突然の銃声に気が付いて現場に駆け寄る
とロニーが銃を持ちエイミーの腹部に発砲した後だった。
フラックは止血し電話を掛けようとするが圏外だと分かる。
大声で助けを求める。
ホークスはステージ付近で銃や弾丸を採取する。
リンジーは救急車で運ばれるとダニーは同乗する為にジョーに
ルーシーを托していく。ハミルトンは腕に銃弾を受けたが無事
だった。アダムは現場で色々と写真を撮影していく。
少女が亡くなった現場に居るフラックの元にマックが駆けつける。
アダムはその現場で帽子を拾う。その帽子には犯人の毛髪が付着
していた。更にフェンスには犯人が逃走する際にひっかけた時
の血が付着していることが分かる。
犯人のエバンは傷ついた手をファストフード店の洗面所で手を
洗っていた。そんな中店内のテレビで上院議員候補が撃たれた
ニュースを取り上げていたが、その中でリンジーが重傷で病院
に運ばれたことを取り上げる。彼女はトリニティ病院に運ばれた
と報道では告げる。以前として犯人は不明だと。
病院に搬送されたリンジー。
ダニーは待合室で待つ中、マックやジョーも病院に駆けつける。
アダムはラボで毛髪と血痕を調べる。
マックは捜査状況をまとめる中、赤いマジックを見てREDだと分かる。
リンジーはレントゲンの結果頭蓋骨にヒビが入って居た。
ダニーはマックに「所見は良好、頭痛と目眩で一晩入院」とメール
する。ルーシーはリンジーが眠るベッドの上に「ママ早く良くなっ
て」と絵を置いて行く。
そんな中犯人は目撃者のリンジーを殺しに病院にやってくる。
犯人はリンジーの病室にいた。眠っているリンジーを横目に
犯人は窓硝子にメッセージを書いていた。犯人はナイフを
取り出すとリンジーを刺し殺そうとするが、リンジーのベッド
の上に子供の絵があるのを見て殺すことを辞めて出て行く。
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ハミルトン候補の上院議員選前の集会で発砲事件が発生する。
テレビカメラも来ていて、ハミルトンに着弾したことからも
現場は騒然となるが、そこに来ていたリンジーは犯人を目撃した
後に混乱して逃走するカートにぶつかり頭部を激しく打ち付け
て気絶してしまう。また犯人の男が捨てた銃を拾った少年は、
弾倉を抜いて少女に向けて発砲するような素振りを見せていたが
銃に弾が一発装填されていて、それが暴発し少女に命中して
しまう。犯人が残した少ない手がかりを頼りに犯人を割り出して
いく。
ここのところNYPD周りの身内が関与するエピソードが多いな。
最終シーズン故に仕事と私生活とそのリスクなどに言及して、
今一度現在の仕事に対するそれぞれの気持ちというものに言及する
意図があるのか。
ドラマとしては前半はセリフがなくて音楽と映像だけで表現して
いた。その分、パソコンで会話の一部をタイピングしている自分と
しては、セリフを拾う必要も無く、悠々として見ていられる所が
有って、今回のエピソードガイドは簡単に書き込みことが
出来た。ただその分だけ映像から見える内容はちょっぴり重たい
雰囲気が流れてしまった感じもするけどね。
ドラマでは・・
・これだけ多くの現場で発砲したにもかかわらず群衆に紛れて
誰一人顔を見ていないこと。
・拾った少年(最初見た時「HEROES」のマイカ役のNoah Gray-Cabeyかと
思った。)が悲しい事に少女に向けて発砲してしまったこと。
・着弾した弾が銃を盗んだ相手に偶然当たっていること。
・少年・少女の為に優しい教師だったハズが、一番傷つけてはいけない
子供たちを傷つけてしまったこと。
・マンハッタンの真ん中で圏外になるという携帯電話の不思議さ加減。
以上を含めて、色んな意味で皮肉の込められたものが有る内容
だった。
権威有るものたちのちょっとしたミスが引き起こしたもので、
それが一番社会の底辺にいるものにしわ寄せが来て、被害が起きて
しまうというところがなんとも言えないところが有ったね。
政治家は選挙選に不利になるというだけで銃の失踪届を出して
いないこと。校長は最近の世論を反映してのことなのか、男性教諭
に対する偏見によって一人の人生を貶めてしまっていること。
一人の人生の失墜が連鎖するかのようにして被害が伝染していく様
は悲しい連鎖だし、マンハッタンに住む人は、例え知らない人で
有れ、何処で必ず何処かで繋がって居るようなことが取り上げられた
ことが有るけど、こんな形で繋がって行かなくても良かったのにね。
COBISで弾がヒット。
銃弾からは部分指紋だけで隆線が不鮮明でAFISにヒットせず。
弾道検査から狙っているものが実は政治家ではなかったものの、
まるでカルマの如くその弾が問題の根っこを表すところに向けて
ぶつかるところが有った。
ダニーが久しぶりにリンジーのことをモンタナ!というところも
斬新だった。
またマックは失語症の件で既に一過性の失語症と呼べる時期は
過ぎているということで、脳の再教育をしなければいけないこと
を言われていた。ひたすら言葉のドリルを繰り返すしかない。
そんな一言もまた小学校・小学生が関係した事件に引っかけるところ
が演出意図として有ったのだろうか。
しかし確かに近年のコミュニケーションというのはツールが豊富に
なっているのに気難しくなっているね。
過剰に生徒に触れることは確かにマズイのだろうけど、一昔前ならば
そう取りざたされる程のものではなかった気がする。
日本のバカな中学の元校長が12000人を買春していたというモンスター
みたいな人間が居る中で、真面目に生きている教師が馬鹿を見て
しまうというのは切ない。
■検索用キーワード
・The WhoのBaba O’Riley
・Stop When the Red Lights Flash by Green Day
・Amy by Green Day
・Nightlife by Green Day
・The Forgotten by Green Day
・Kill the DJ by Green Day
マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
— (Julie McKinnon) A / V Lab Tech
ジェミー・ロヴァート (Natalie Martinez) 麻薬課から殺人課に異動
グラント・ハミルトン (Neal McDonough) 上院議員候補
エバン・ウェストコット (Jeff Hephner) 公立小学校の元教師
Dr.ケビン・フィリップス (John Cothran) マックの主治医
ビバリー・マッコード (Sara Mornell) 公立小学校の校長
ロニー・ジェイムズ (Terrell Ransom Jr.) 少年
ルーシー・メッサー (Brooklyn Rae Silzer) ダニーとリンジーの娘
— (Bobbie Prewitt) Young Girl
Mr.ジェームズ (Cantrell Harris) ロニーの父
エイミー・デシルバ (Jenna Ortega) 銃で亡くなる少女
— (Jesse Peterson) Patron
— (Lauren de Miranda) スケッチアーティスト
— (James Defalco) NYC Pedestrian