第5話 アカスギの森 Redwood
脚本/Andi Bushell
監督/John Behring
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レッドウッドポイント保安官事務所のネルソン保安官からの
要請でCBI捜査官は現場にやってくる。
二人が最後に目撃されたのは午前1時にサリヴァンのバーでの
こと。トラック運転手が朝5時に彼女たちの車を発見したという
ものだった。この土地では助手が4人いるが、ほぼ殺しを担当
した保安官が居ないのだという。殺人ならば協力して欲しいと
いうネルソンに対して、協力するのは特殊な場合だけで、それ
以外は我々が主導するというリズボン。それを聞いていたパト
リックは、彼女朝は機嫌が悪いんだとしてフォローする。
居なくなったのはニコール・ギルバートとカーラ・パーマー。
共に21歳でハンティング用品店で働いている親友同士だという。
夕べはニコールの婚約パーティーが有った様だという。
車が発見された場所へと到着する。
車のドアは開いていたが、トランクは閉まっていたという。
バッテリーが上がっていてエンジンはかからなかった。ずっと
エンジンがかかったままで停車していたのだろうとネルソンは
語る。チョウは別の車のタイヤ痕があるとし、トラックかSVU
だという。通報した運転手のものだろうと語る。
そんな中パーカーが警察犬を連れて来るが、犬の様子が変だ
という。普段は見つけたというポージングをしているとのこと。
パトリックは車の下を探したのかと問うと、車体の下を覗く。
すると女性・カーラの遺体が発見される。ニコールは何処に
居るのか。
犬は臭いを覚えたというパーカー。皮膚の細胞は一定のペース
で剥がれ落ちるので早く移動する程に細胞の量が減るのだという。
リズボンたちは二人の被害者のことを知っているのかと尋ねる
と、小さな街なのでよく知っているとし、カーラは教会にも
通う良い子だという。ニコールの方は色々と問題を起こし、
ドラッグや詐欺、窃盗をしていたという。しかし暴行事件は
ないとし、彼女は母親を7歳の時に失い、父親が麻薬を売って
育てたので仕方がないという。父は現在でも服役中とのこと。
ニコールにとってはカーラの一家が友人で有り、幼なじみだ
ったという。
そんな中、森林警備隊のカイルたちも応援にやってくる。
地元の不良少女が依って友達を刺して森に逃げたのでしょという
カイル。しかしリズボンはまだ何も分かっていないのだから
推測するのは辞めてくれと語る。ネルソンはニコールは人生が
上向きになっていたみたいだという。罰からは逃れられないと
いうが、パトリックは出来ると告げ、伝統的仏教の教えでは
そうなっていると語る。先ほどの保安官への態度に対する
仕返しのような発言だった。
カーラの両親、父・ジョージと母・レスリーと話をする。
みんなニコールの仕業だと言っているが私はそうは思わないと
してジョージは語る。娘の親友だったのだと。しかしレスリーに
よると最近カーラとニコールは険悪だったみたいだと語る。
ニコールのフィアンセ、ジェイソン・オトゥールとは1、2回
しか逢っていないが、好青年で製材所で働いているのだという。
賭け事が好きな連中でサリヴァンのバーに入り浸っていると
いう。しかしピアスやタトゥーをしていても嫌な人ばかりでは
ないという。カーラはジェイソンのことを嫌がっていたとの
こと。ニコールはカーラが嫉妬していると思ったのか。
カーラは誰でもつきあえるが、ジェイソンはどうしようもない
飲んだくれで葉っぱ好きだという。カーラには相応しい人では
ないというレスリー。
犬は臭いが消えたという合図を示す。
パトリックは監禁されているか死んでいるのだろうと語る。
現場から8kmで、ニコールは裸足で酔っていて夜は暗い状態だ
った為に、こんな遠くにまで来られないこと。最初から車で
連れ去られたと見るのが自然だという。パトリックは突然
ネルソンに対して捜索隊の中で性犯罪を犯すとしたら誰だと
思うかと尋ねる。犯人は欺くのを楽しみ、透明人間のつもりに
なって彼女を良く知っている人物だという。
ジェイソンのことをリグズビーとチョウは捕まえる。
森でニコールのことを探さないのかと質問すると、一人で
探すのだという。どうしてカーラがニコールを怒っていたのか
と問う。オレは酔っていて知らないという。昨日は一緒に婚約を
祝っていたこと。ビデオに録画してあるので見てみれば良いとし
ケンカなどしていないと語る。
カーラに嫌われてなどいないというジェイソン。
朝1時から7時までは何処に居たのかと問うと、この店で酔いつぶ
れていたのだと語る。
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山林の多い土地・レッドウッドポイントで発生した二人の21歳
の女性の失踪事件。ニコール・ギルバートとカーラ・パーマー
は幼なじみで仲も良かったが、カーラは誰から聞いても良い子
で、ニコールはちょっと問題のある子だったという。母親を
幼い時に失い、父は麻薬の売人で服役。そんな二人がニコールの
婚約パーティーの夜に失踪したのである。しかし車が発見されて
その車の下からはナイフで刺されたカーラの遺体が発見される。
ニコールの姿がいないこと、そして彼女がニコールとケンカして
いたという目撃証言から彼女が殺害しているのではないかと
されるが・・・
なんとなくすぐに犯人が分かるというものが有ったね。
それもパトリック自身が、この捜索隊の中に犯人がいるとか、
色々と吹き込んでいた事も有るけど、神経質そうなメガネの男
を見た途端に「キミ犯人じゃないよね?」(c)要潤って臭いが
プンプンしていた。
相変わらずリズボンが不機嫌(そうな顔)をしているところが
このドラマの良さでも有り、この顔が嫌いだとまたちょっぴり
ドラマに対するモチベーションも失いそうなところだけど、
そんな彼女が犯人のカイルと一緒に行動を取ることへの怖さ
みたいなものを感じているシーンとか見ると、そのギャップ
に惹き付けられるところがある。
しかしラストの犯人に追い込まれるリズボンが電話を通して、
パトリックに意思を伝えたり、またパトリックが語る様な心理作戦
を使ってカイルに一瞬の隙を作ったところが面白く出来ていた。
男子トイレで大男を捕まえにいく際に、リグズビーとチョウだけ
で逮捕出来るのかと思ったけど、上手い事、ドアの外にいた
ヴァンペルトが股間に一撃!。男性同士だとそこを蹴るのはやっぱり
反則だろうみたいな暗黙のルールがあるのかな。女性はその辺、
容赦ない(笑)
パトリックが捜査官たちに万歳させた意味がよくわからなかった。
ショックによって記憶を失っている女性・ニコールにずっと付き
添い信頼感を得ていく流れとか、完全に周りからは容疑者として
の視線がある中で、パトリックはどの段階から彼女を信頼して
いたのか。パトリックがまた過去に自分が負った傷が被害者の心と
同期して、上手い事心情に寄り添うという流れが出来ている感じ。
少しずつ失った記憶を取り戻していくところは良かったけれど、
パトリック本人もまた「エリーゼの為に」を弾いている老人を見て
妻子のことを思い出す辺りがまた切ないね。
容疑者として浮上したルーロン。
美人にはモテない男の苦労なんて分からないだろうとして、
オレは体質的に問題があるんだと語る彼の姿がちょっと寂しくも
有り、ちょっぴり滑稽だったシーンかな。振った女を殺していたら
どんだけ殺すことになるんだという彼の主張も至極真っ当なもの。
浮気していたカーラだって純粋とは言えない。「純粋な変態だ」
というパトリックの返し方も面白かったけど、カーラが聞いていた
MP3 プレイヤーを利用して、当時のことをニコールの記憶を
取り戻す為に利用する。
結局二人がケンカしていたのはカーラがニコールの彼と浮気して
いたことが原因だったようだ。そしてニコールを狙ったのは
ニコールのことを好きだったレンジャーの男だった。
・Fur Elise
Composed by Ludwig van Beethoven
パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官
ルーロン・ファーンズ (W. Earl Brown) アースリーピュア、デブ
ニコール・ギルバート (Shelby Fenner) カーラの親友、21歳、婚約
カイル (Bryce Johnson) 森林警備隊、メガネ
— (Rif Hutton) 医者
レスリー・パルマー (Lily Knight) カーラの母
カーラ・パルマー (Michelle Lawrence) 娘、21歳、刺されて殺される
パーカー (Pepper Sweeney) Deputy
ジェイソン・オトゥール (Chad Todhunter) ニコールの婚約者、製材所
ジョージ・パーマー (Tom Virtue) カーラの父
ネルソン (Michael O’Neill) 保安官、レッドウッドポイント
シャーロット・アン・ジェーン (Isabella Acres) 娘
ブラッドリー (Alex Wexo) 捜査官、帽子を借りる?
アンジェラ・ラスキン・ジェーン (Maxine Bahns) 妻
— (Lisa Claire) 看護師
— (Crystal Marze) Drinking Local