第1話 危険な敵 There’s Only One Way to Try a Case
脚本/Todd A. Kessler、Glenn Kessler、Daniel Zelman
監督/Todd A. Kessler
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【前回までのあらすじ】
パティに呼ばれたエレンは逢いに行く。貴方に逢えるとは思わ
なかったというパティ。エレンは一体狙いは何なのかと問うと、
貴方のことはもう許しているし秘密はもらさないと語る。
トムは君に戻って欲しがっているとしてマイケルを説得。
しかしマイケルは母・パティに激怒、ジルを逮捕させたの
だという。パティは貴方が傷つけた事を告げ、息子とセックス
したことを激怒。赤ちゃんが生まれたらマイケルが単独看護権
を持つことを語る。フィルはパティに考えてやり直さないかと
語るが、パティはあなたは良い父だけと私には用無しだと語る。
エレンに対してパティはウィンストンとの取引は中止にして
くれというが、エレンはどうしてここまで来て中止なのかと
憤怒する。そんな中ハートリー刑事はトムが殺されたとして
パティに知らせに来る。家族同然だったとしてパティはショック
を受ける。エレンはパティに一つ聞きたい事があるとし、
「キャリアについて聞いても良いか?」と言うと「その価値は
有ったのか?」と問う。
【ストーリー】
アフガニスタンで世界最大の民兵組織ハイスター警備会社の兵士
が拉致され監禁されていた。少年はパシュトー語で覆面を被せ
られた兵士に食事を届ける。
— クリスマス・・3ヶ月前 —
パティの事務所に面接に来るホリー。ホリーの経歴書は申し分
のないものだった。前任者は賢くて有能だったが続かなかったと
いう。これはとてもキイツ仕事であると語る。
一方ナイ&エヴェレット事務所に移籍したエレンは、委員会の
聴聞会のVTRを繰り返し再生して見ていた。チェイス議員はその
中で民兵組織ハイスター警備会社の創業者でCEOのエリクソンを
追求していた。「あなたは戦争で金儲けをしていると非難されて
いる。」という議員に、エリクソンは「我が社は重要なサービス
を提供しその対価を得ているだけだ」という。
そんなVTRを見ているエレンの元に弁護士事務所の社長・エヴェレット
がやってきてパーティーに参加しないのかという。今日はクリスマス
だとすると、エレンはまだ議会での証言VTRが2時間分有ることを
告げる。更にこれから高校時代の友達と逢う為に故郷のニュー
ジャージーに行く事を告げる。彼は今日しか逢えないと言って
いるのだという。
パティはホリーを面接する中、仕事だけではなくコントロール
出来るかが大事だと語る。パティは秘書のマギーに対してホリー
を仮採用する事を告げ、孫のキャサリンのシッターを彼女に
決める。
聴聞会のVTRではエリクソンに言及していた。彼は30年間海兵隊
に所属していたこと。しかし今は軍人ではなく民間人だった。
それなのにアフガニスタンで数千人の兵士の指揮をしていることを
尋ねる。私はハイスター警備会社の創業者でCEOだとし、政府と
契約を交わしているのだという。しかしチェイスは私はその契約
更新には反対の立場である事を告げる。
ニュージャージーのバー。
サンチェスはバーのトイレの鏡の前に立ち、アフガニスタンでの
悪夢の任務のことを思い出していた。彼は完全にPTSDを患って
いて、誰の目から見ても異常だった。ラウリーはサンチェスに
助けを求める声がするが・・・
ボアマンはバーのカウンターで飲んで居るとバーテンダーのケビン
は声を掛ける。
そんな中バーにはエレン・パーキンスがやってくると、バーテンダ
ーのケビンに対して久しぶりだとして挨拶を交わす。
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パティとエレンはフロビシャー事件、ウォール街でのねずみ講詐
欺事件を解決する過程で右腕だったトムのことを失ってしまい、
検事局で働いていたエレンとの関係も不和に終わる。
しかし一年以上経過して、エレンはパティと再び話合っていた。
エレンが知りたかったのは、パティは家庭を犠牲にしてまでキャ
リアに拘ったことに価値が有ったのかということだった。
エレンは検事局から”ナイ&エヴェレット事務所”に移籍し、2年半が
経過。
エレンはパティとはたまにだが、電話で相談し合う関係になって
いた。エレンは気になる案件として、民間軍事産業のハイスター
警備会社のことを調べていた。政府からの要請でアフガニスタンに
傭兵を数千人も送っている民間企業だったが、CEOのエリクソン
は、公聴会でチェイス議員から厳しく資金の流れについて追求
されていた。納税者から10億ドル以上の金が流れている現実は
本当に正当な金なのか。エレンは高校時代の友人・サンチェス
(通称:サンチョ)が、海兵隊の退役の後にハイスター社に入社して
最後の任務で仕事を辞めて精神的に厳しい状況になって居ること
を知って訴訟を考えていた。最後の任務はハロウィーンの前だった
ということで、その直前に何か現地で起きたのではないかとして
捜査を開始する。エレンはその件をパティに相談すると
ハイスター社から手を出さない方が良いとするが、パティ自身も
その事件に興味を示していく。
このドラマ、シナリオ自体は評価されているけど、イマイチ視聴率が
上がらず、それでいてコストの問題も有るので、毎度綱渡りのような
状況で打ち切りか、継続かの問題にサラされているよなぁ。
2011年5月発の報道だとシーズン4の製作・放送をしているFXでは
キャンセルの危機に有ったが、DirecTVに救済されて製作されたと有る。
結局シーズン4は全10話での構成で、全5シーズンで終了となった
様だ。NHKでシーズン3が放送したのが2010年のことなので、
もう5年近く前のことになるのかな。
DirecTVっていうと前にも言及したけど、日本でも衛星放送で
一時期参入していたけど、ベータかVHSの規格争いの如く、同業の
衛星放送で少し前に参入したPerfecTVが新規に参入したSkyと合併
したことで、一気に形勢不利になり、日本市場からは撤退することに
なった。DirecTVのチューナーで契約していた人には、全員に
SkyPerfecTVのチューナーが配られて、ウチにもSONY製のチューナー
が届いた事が有るのだけど、DirecTVに加入してから僅か半月後くら
いに撤退の報道が出たのでチューナーは新品のまま廃棄されること
になし、SkyPerfecTVのチャーナーは既に持っていたので結局2つの
チューナーはほぼ使われることがなく廃棄されることになった(笑)
さて取りあえずシーズン間の繋がりは人事を除いてはそれ程
関連がなく新しい案件での戦いになるので、息子のマイケルとの
件とか孫のキャサリンのこととか、そう言うことを除けば
あんまり関連はないような感じだった。取りあえずシーズン3からは
時に3年が経過しているようだ。
最近「HOMELAND」を見ているからか、アフガニスタンでずっと
監禁されている兵士の姿を見ると、ブロディのことを思い出して
しまうところが有るし、戦地で起きた事情によって悩まされる
辺りの事情はともかく、証言されるとマズイ人物が爆破によって
殺害されていくところを見ると、「スキャンダル」に於ける
ホリス・ドイルみたいなヤツが関係しているのかとさえ思って
しまうものが有った。
まだ始まったばかりなので何が問題になるのか分からないけど、
「不法死亡訴訟」で争うことになるとのことなので、エレンの
高校時代の友人のサンチェスが”最後の任務”で起きた事実をどれ
だけ口にするのか。それともそんな会話を監視しているボアマンに
よって全ての証拠が排除されるのが早いのかということで、
またしても人が死んだり殺されそうになったりが続きそうだ。
印象的に残っているのは当時のサンチェスの仲間は3名。
そしてみんなスカル柄のペンダントを手にしている。
ハイスター社の姿を見ると、CEOのエリクソンはそう悪い人物には
見えない。サンチェスと共に海兵隊に所属していたので、そういう
精神的な繋がりなんかも有るのかな。
訓練部門のトップのアンソニー・カーター(AC)も、サンチェス
とは親身になって悩みを聞いているところが有るし、この最後の
任務とされる事件で「不法死亡訴訟」が起きているのであれば、
みんなに賠償金を払って済ませるのが一番会社としての損害は
受けない気がするね。
2010年10月25日、トーマス・ラウリーの身に起きたこととは
一体何なのだろうね。
それ以外にはパティに車をぶつけて逃走した息子のマイケルの
消息のこととか、パティが担当している医療訴訟(有害事象)の件は
何処まで追求されていくのかって感じがするし、ハイスター社の
件に関わっていくとなると、医療訴訟の件はちゃちゃっと終わって
しまいそうな感じもする。トランゼックというワクチンによって
何らかの被害者が出たのかな。ジェームズ・ジロット弁護士との
対決。宣戦証言を取りあえずは行った格好だけど、どういうことに
なるのかな。
パティはキャサリンに対して神経質になっているところもまた
興味深い要素ではある。パティは子供を過去に失っていることも
有るのだろうけど、あんなにもあっさりと家政婦を切り捨てていく
となると、なかなか見つからないのも無理が無いって感じだったね。
元夫フィルの妻が小児科医で彼女に預けたらどうかと提案されて
いたけど、すぐに離れていく人の傍には置きたくないという。
これはパティ自身の身の回りの人のことも暗示してのことかも
知れないけど、今のパティの事務所では戦える人材が居るんですかね。
そういえばシーズン3では刑事をしていたハントリーは引退して
探偵をしているようだ。彼に息子・マイケルのことを探して
欲しいとして告げていた。
・When I Am Through With You by The VLA
・So Tired by Nu Savant
・Blue Christmas by Elvis Presley
・We Wish You a Merry Christmas
・Silent Night
Written by Franz Xaver Gruber
パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事
ジェリー・ボウマン (Dylan Baker) ハイスター警備会社
トム・シェイズ (Tate Donovan) 弁護士
ハワード・T.エリックソン (John Goodman) ハイスター警備会社CEO
フィル・グレイ (Michael Nouri) パティの元夫
クリス・サンチェス (Chris Messina) ハイスターの元兵士、エレンの同級生
アンソニー・カーター (Derek Webster) ハイスター警備、
ドナ・チェイス (Julie White) 議員
ヴィクター・ハントリー (Tom Noonan) 元捜査官、探偵を依頼
ショーン・エヴァレット (Bailey Chase) ナイ&エヴェレット弁護士
ホリー・マンチーニ (Sarah Wilson) ベビーシッター
ジェシカ・ラウリー (Meredith Salenger) トーマスの妻
トーマス・ラウリー (Jack Gwaltney) 41歳、元ハイスター警備、死亡
ジェームズ・ジロット (Bruce Altman) 弁護士、クペの代理人
Dr.ラウル・バレーラ (Philip Hernandez) 精神科医、爆破
マギー・ホアン (Li Jun Li) パティの事務所の秘書
ケビン (Michael Chernus) ニュージャージーのバーのオーナー
— (Danny Boushebel) Halal Cart Vendor
— (Maria-Christina Oliveras) Halal Cart Customer
アレイン・クペ (Michael Patrick Crane) ワクチン”トランゼック”
キャサリン・ヒュウェス (Kiley Liddell) パティの息子・マイケルの娘
キャサリン・ヒュウェス (Brooke Liddell)
6歳のエリクソン (Stephen McGahan) 4男
9歳のエリクソン (Drew Beasley) 3男
13歳のエリクソン (Jesse Dean Montana) 次男
16歳のエリクソン (Brandon Thane Wilson) 長男
— (Aref Farraj III) Young Middle Eastern Boy
— (Takako Haywood) Lawyer at Hewes and Associates
ロバート・フランクス (Mark Tallman) 38歳、元ハイスター警備
ジェイ・レイバーン () 40歳
シップリー議員