第4話 資格を失った弁護士 Next One’s on Me, Blondie
脚本/Joseph Weisberg
監督/Timothy Busfield
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【前回までのあらすじ】
あなたは開発を監督する立場でしたか?として、「トランゼック」
というワクチン開発の担当者クペと面会する。クペは我が社は
必ず臨床試験を行うというと、パティは「有害事象」という言葉
を聞いた事はあるか?と問う。ショー弁護士はエリクソンに対して
あなたとハイスター社を相手取って損害賠償訴訟を起こそうと
している人がいるとして原告の弁護士はエレン・パーソンズだ
という。ただ証人が一人いるだけでクリス・サンチェスという
元ハイスター社の人間だった。エレンはハイスターが違法に関与
してそれが直接3名の死亡に繋がったと主張している人がいる
として判事に裁判の申し立てをする。エリクソンはあの任務は
辞めるべきだったという。カーターはクリスをアフガニスタン
に幽閉すると、お前に証言はさせられないのだと語る。
エレンは訴訟申し立てに対してクリスの証言を求めるが、
いざ判事の前で証言するとは、違法な作戦に関わっていたという
話をした覚えはないとして否定してしまう。エレンはパティ
にクリスは証言を回避する為にアフガンに送り込まれて、
誰かを追っていることを語る。そんな中、独りのアフガニスタン
人はヒューズ法律事務所への地図を手にして、箱を持っていた。
【ストーリー】
顔にマスクを被せられる男性。そこでエリクソンが教会で
演説しているスピーチを聞かされる。「先日、6歳の息子がくれた
クリスマスカードに「地には平和、み心にかなう人にあれ」と書かれ
ていたという」。そのマスクの男はスカル柄のネックレスを持って
いた。
— 3ヶ月前 —
エレンの元に男性がやってくる。クリスが戦地から帰国しボロボロ
になって疲れている光景だった。大丈夫か?何故ここに来たのか
と問うエレンに対して、来ずには居られなかったと語る。
分かるだろうというクリスはエレンとキスをする。
そんな夢から電話の音で目覚める。
今日もオフィスで朝を迎えていたエレンに電話してきたのはエヴェ
レットだった。夕べは寂しかったという彼に対して一緒にランチ
でもどうかと誘う。しかし彼は今から空港に向かうのだとすると、
クリスマスを家族で過ごすものだと察して楽しんで来てと告げ
メリークリスマスと語る。そんな会話をボウマンは盗聴していた。
モスクでは導師がパシュトゥ語を使って祈りを捧げ、信者もそれ
に続く。その頃、男は鏡の前で無精髭を剃ると小包をバックパック
に入れて出かける。
ジロット弁護士はパティの事務所にいくと、少しは依頼人のことを
考えろとして文句をいう。クペ氏の宣誓証言に日が必要ならば彼が
アメリカにいる間にしてくれという。パティはこちらの準備が
出来ていない事を告げると、それは判事も分かってくれるでしょう
と。10年分の治験の資料を読んでいるのだと。一ヶ月の時間をくれ
と要求するパティ。
そんなパティの元にエレンがやってくる。
現在クリスに逢いたいが無事か生きているかどうかも分からない
という。パティはそんな彼女に彼に対する特別な感情があるのか
と問うと、それはダメだと告げ判断を誤ることになると語る。
その頃、クリスという名前でアフガン人がエレンに逢いたいと
して小包を持って事務所へとやってくる。
パティはエレンに対してこの訴訟を続けるかどうか考え直した方が
良いと語る中、マギーからエレンに対してサンチェスという人が
エレンを尋ねてきたと語る。
エレンは待合室に行くがそこに人は無く、エレン宛の小包が置かれて
いた。エレンの前に男性が現れると、自分はナシーム・マルワトだ
とし、それを届けに来たのだという。エレンは不審者だとして警備
に通報しようとするが、クリスの名前を言わねばあってもらえない
と思ったと語り、自分はクリスに言われて逢いに来た彼の友人だと
語る。これはクリスからだとして小包を開けると中からはクリスが
持っていたスカル柄のネックレスが入って居た。
エリクソンはイェーツ牧師に逢う。
エリクソンの寄付で教会は完璧に修復されていた。牧師はエリクソン
に感謝し、エリクソンもまた牧師にやりたくてしたことだと語る。
心配ごとでも有るのかと問われ、イブのことで悩んでいるという。
ゲストスピーチの件なのかと問われ、価値有る事を話せるか心配
だという。妻が生きていた頃には相談に乗ってもらえたのだと。聖書
を読み返しては好きな一節を抜き出したりしているが、一人よがり
のものにはしたくはないのだという。しかし牧師は君は独自の考え方
を持つ個性的な人だとし、だからこそスピーチを頼んだのだという。
信じる者は道を踏み外すことはないと言われ、微妙な表情を見せる。
エレンはナシームに対してそれを何処で手に入れたのかと問うと、
クリスが父・ザファーに預け、あなたに渡せと言ったのだという。
私はクリスの仕事を手伝っていたと。私の任務は地域の様子を
探ったり、通訳をしたり、情報を集めて居たという。ハイスター
社の為ではなくクリスの為にしていたこと。それには共通の敵が
いたからだという。私の父は欧米で教育を受けたが故郷を愛して
いること。それをタリバンが破壊したのだという。
3人が亡くなった任務の目的は何だったのかと問うと、ある村で
ある人を捕まえること。アフガニスタン人だという。捕まえる
理由は何だったのかと尋ねると、情報を持っている危険人物を
捕まえるのが仕事で、尋問していたのだろうという。あくまで
クリスが父に説明したことだという。父は死んでしまったこと。
ハイスターが父の殺害に関わっているという。クリスの居場所に
関しては探して見たがいないという。あなたがクリスの手伝いを
していたのを知っている人は居るのかと問うと居ないだろうと。
最後の任務の時、写真に写る4人がいたかと尋ねると、もう一人
アメリカ人がいたという。
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ハイスター社が不正任務に際に不法死亡させた兵士や現地人
の人たち。クリスはその事実を訴えて遺族の助けになりたいと
感じて居たが、その動きを知ったボウマンによってアフガニスタ
ンに追い出されて、裁判で証言が出来ない様に閉じ込められて
しまう。原告側弁護士のエレンとしては、クリスの証言が
頼みだったことも有り、これ以上どうしようも出来ずにいたが、
パティが合いの手を入れてエレンの流れを助けようとする。
そんな状況の中、エレンの元にはクリスとは知り逢いだとする
ザファーの息子でアフガニスタン人のナシームがやってきて
最後の任務に協力していた事を告げる。
ダメージのファイナルシーズン(5)の放送もDlifeで決定したので
このまま最後まで見られるところは嬉しいですね。
ファイナルシーズンだけ見られていない海外ドラマって結構有る
ので、勢いのあるまま見たいです。1年後、2年後になってしまう
と見る気力を失ったりしますしね。(「4400」とか「カイルXY」が
このパターンでなかなかファイナルシーズンを見る気が起きない(笑))
ドラマ内容としては放送時期とは正反対のクリスマス的雰囲気が
漂う中でのストーリーだった。家族とか愛情とか、平和を象徴
している時期のようにも感じるけれど、事情を知らずにこの一件
に関わっている人にとっては、クリスマスもただの皮肉でしかない。
自分達の保身のために人を傷つけていく様を見ると、
一見すると善人の顔を被ったエリクソンが敬虔な信者だという設定
には相当な違和感が有る。自分のしている悪事を理解しているから
こそ神にすがっているのか。
エリクソン自身の態度を見れば後悔している姿は有るし、最後の
任務はすべきではないことを語っていた。色々と議論は有るにせよ、
起きてしまったことは仕方がないのでその後の対応に人間性という
のが発揮されそうだけどね。
彼は自分の4人の子供を目の前にして、父親として正しい道に導く
ことは出来るのですかね。彼は結局マタイ5章9節を引用して
スピーチしていたけど、そのスピーチを誰かに聞かせていたシーン
は気になるね。2度に渡ってそのシーンが有ったので、それが
誰なのかが重要となっていきそうだ。
決してドラマがつまらない訳では無いのだけど、イマイチ心情的
に理解出来ないところも有るんだよな。
人権保護の観点からすれば他国での諜報活動に於いて尋問する
ことの違法性は感じるところだけど、ハイスター社がテロリスト
を捕まえて悪事を証す為に尋問したという流れ自体は、世論に
公表しても意見は分かれると思うけど、現状のアメリカのテロリ
ストと対峙する姿勢から考えれば許容されるような感じはする。
それに国内法との関連なども有るだろうし、責任の所在に関しては
なんだかよく分からないな。
仲間でさえも利益の為に裏切り傷つける姿。
カーターにしても根は悪そうな人じゃないんだけどね。
自分のしていることの正当性を唱えるようにして、「お前が始めた
ことなんだぞ」と繰り返し語ってたところがまたなんとも言えない
ね。裸で吊されていたけど、体でムチウチするような外傷がついて
いたような感じではなかった。電気で痺れさせてしまったのかな。
ドラマでは膠着状態に陥るかと思ったけど、2つの大きな流れが
有った。
この一連の作戦に関して、情報の一端を知るナシーム。
どういう経緯でザファーから情報を経てアメリカに入国したのか
イマイチよく分からず、このドラマを見ていても時々時系列が
分からないことも多い。如何にも殉教者としてやってきたのかな
と思ったけど、ナシーム自身は欧米で学んだ価値感を持つ父親が
いることも有って過激な思想は無さそうだ。
ボウマンはエレンとナシームの会話を盗聴したことで、ナシームの
人物像を、クナル州もしくはヒンドゥークシュ山脈の南に住んだ
ことの有るヤツで部族は恐らくカムヌーリスタニーだとしていたけど、
なんでそんなことが分かるのだろうか。実際にナシームはクナル州
ではなく隣のラグマーンに住んでいて、店主はバーミヤン渓谷
出身の人物だとしていたけど、そんな店主は同じ民族を金の為に
売り飛ばすというのだから何だか切ない。
そしてもう一つドラマの大きな流れは、10年前に弁護士生命を
かけた選択をして資格を失ったというビル・ハーンドンに調査を
依頼したこと。ハーンドン役のJudd Hirschは、最近までDlife
で放送していた、「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」で
二人の息子の父・アラン役で活躍していた。
さてドラマでは、CIAが関与して、ダストデビル作戦というもの
を行っていて、テロリスト捕獲作戦のことだという。上述したけど
テロリスト捕獲の為ならば多少酷い事をしても世間は許しそう。
逆にアフガニスタン現地の人が許さない状況になりそうだけど・・
4人が最後の任務の際に持っていたのがDDと書かれたドクロの
ペンダントだった。その任務にもう人のボウマンが関与している
みたいだ。後々この人に全ての責任を押しつけていきそうな感じ
のキャラクターだけどね。当分はこの人が主導権を握っていきそう
で早いところ、盗聴器の存在と、彼によって狙われている事実を
阻止する流れを作らないと大変なことになりそうだ。
・When I Am Through With You by The VLA
パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事
ジェリー・ボウマン (Dylan Baker) ハイスター警備会社
ハワード・T.エリックソン (John Goodman) ハイスター警備会社CEO
クリス・サンチェス (Chris Messina) ハイスターの元兵士、エレンの同級生
アンソニー・カーター (Derek Webster) ハイスター警備
ヴィクター・ハントリー (Tom Noonan) 元捜査官、探偵を依頼
マイケル・ヒューズ (Zachary Booth) パティの息子
キャサリン・ヒューズ (Kiley Liddell) パティの息子・マイケルの娘
6歳のエリクソン (Stephen McGahan) 4男
9歳のエリクソン (Drew Beasley) 3男
13歳のエリクソン (Jesse Dean Montana) 次男・ジェイク
16歳のエリクソン (Brandon Thane Wilson) 長男
ビル・ハーンドン (Judd Hirsch) 元弁護士
デニース・パーソンズ (Debra Monk) エレンの母
ショーン・エヴァレット (Bailey Chase) エレンの上司
ナジーム・マーワット (Usman Ally) ザファーの息子・人質
スティーブ・イェーツ (Robert Stanton) 牧師
ジム・ジロット (Bruce Altman) 薬剤訴訟の弁護士
ロバート・オーウェン (Seth Barrish) 議員っぽい、
シャバズ・ギュル (Fawad Siddiqui) ボウエンが接触しアフガン人を捜さす
— (Sevan Greene) Male Cashier
マギー・ホアン (Li Jun Li) パティの秘書
— (Dana Brooke) Receptionist
— (Uzimann) Prayer Leader
— (Mohamed Alshami) Prayer
ジェイク・スタール (Tim Guinee)
— (Kareem Hamdy) Muslim Congregant
— (Bill Walters) Dive Bar Patron