第7話 雪に閉ざされて The Storm’s Moving In
脚本/Todd A. Kessler、Glenn Kessler、Daniel Zelman
監督/Tate Donovan
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【前回までのあらすじ】
デニースは夜中エレンの元にやってくると泊めて欲しいと語る。
ディヴィースはマクラーレンがウチの記録を手に入れたとして
ナオミに告げると、何をしてもみんな終わりだと語る。
パティはもしもナオミの情報のリークを拒んだとしたら、どの
ように情報を得るのかをストームに尋ねると、銀行のシステム
から盗むのが一番簡単だという。マクラーレンほどの天才ならば
楽勝だという。クラークに銀行のサーバーを調べたいことを訴える
パティ。訴訟の決定打になるとするが、証拠の為に押収したと
いう。ハッカーのサムライ7はあんたの知らない情報があると
してマクラーレンに情報を売ろうとするが買おうとはしなかった。
ラトガーはトーベンに対してある男がナオミと銀行の情報を
売ろうとして接近してきたことを報告。サムライ7の彼女のベス
は彼が情報を売ることにキケンが有るのではないかと心配する中、
パティに情報を売った後に殺害されてしまう。レイチェルは
マクラーレンと和解しようとしていた為に、パティとエレンは
共謀してナオミがマクラーレンに暴行していたという嘘の情報
を聞かせて訴訟の継続をさせる。今回だけは思惑が一致しただけ
だとすると、法廷での審理を祝おうというパティにエレンは
遠慮する。
【ストーリー】
ギッタとマクラーレンはオフィスでセックスをしていた。
たまたま帰宅したラトガーはその光景を目にしてしまう。
暫く見ていたが、その場から立ち去る。
ギッタはマクラーレンの元に封筒が届いて居る事を告げる。
あなたが出ているドキュメンタリーの新しいバージョンだとし、
ギッタは凝るべきだという。今こそ放送を許可してイメージアップ
に繋げるべきだと語る。私は若いのであなたと寝ていないと
傍には置いてもらえないと指摘するが、マクラーレンはそれを
否定する。そんなギッタは私にも分かることだとして、今は
好意的な報道が必要でありドキュメンタリーに目を通すべきだと
いうこと。
VTRにはジャーナリストからマクラーレンに質疑応答する姿が
映されていた。アメリカ国務省がイラクで外交官3名の死亡した
責任はあなたのサイト、マクラーレン・トゥルースにあると言っ
ているとするがマクラーレンは否定する。盗まれた情報のリーク
はしていないとし、私たちのしていることは情報公開を望む
内部告発者に安全な場を提供しているだけだという。貴方のプライ
ベートは?と問うと人目を避ける様に暮らしていることを語る。
脅迫も多く、政府や世界中のCEOが恨んでいるという。そんな中
サムライ7のインタビュー映像も挿入されていた。サムライ7は
マクラーレンのことを高く評価していないのかと問われると、
個人的にヤツを嫌いなわけではないが、ただヤツは表に出すぎ
で世間の目を集める為なら何でもやっているという。貴方は顔を
公開していないが、マクラーレンは本名も顔をさらすことを
恐れていないという。サムライ7は言いたいのはそこだとすると、
ハッキングはトラブルを引き起こすものでロクデナシ野郎をとっ
ちめるのだという。貴方はそれを誇りに感じているがマクラーレン
も同じではないのかと問うと彼は真実と透明性が目的だと述べてい
るという。プライベートジェットに乗っているか乗っていないか
の違いだという。しかし彼には不穏な結末が待っていたとして、
この後焼死体で発見されたと語られる。歯の治療記録から身元が
判明したが死の真相は謎だという。サムライ7が何らかのトラブル
を引き起こしていた結果なのかと。
リチャード・ギアハート裁判長はリー・コリンズ教授、
コンピュータサイエンスの教授が証券取引委員会の依頼を受けて
プリンスフィールド投資銀行のサーバーを調査したことを語る。
パティは委員会は私たちがサーバーを調べるのに否定的だった
ハズだと語ると、ギアハートがゴリ押ししたのだという。それで
コリンズ教授から話を聞けることになったこと。ただし話を
聞けるのは一度だけで双方同時に聞くという条件だという。
パティは同時だと弁護戦略に影響が出るとするが、判事はこれは
贈り物だと語る。サーバーそのものへのアクセスは不許可である
こと。博士がログの分析結果を教えてくれるとし、二人でその
日時を決めて手配する様告げる。今週中に面会すること。
今月中には証拠開示手続きを終えて、冒頭陳述をするという判事。
もう自分は5年も休暇を取っていないとし、来月末にはマスティク島
にいくという。
クリスは退役軍人のためのグループカウンセリングを行う。
Cマネーという人物がエチケットに関することで質問したいという。
仕事の面接に行く時には、自分の義手は外していった方が良いのか
それともつけていくべきか。義手を外していれば同情作戦で
気の毒に思って採用してくれるかも知れないし、逆だと気味が悪い
とされビビらせることになるのではないかというものだった。
クリスはシンプルに考えてはどうかとして、自分の気持ちが楽の
方を選ぶのが良いという。クリスはみんなに自分の電話番号を
渡すのでいつでも相談に乗るという。
終わった後、Cマネーは例の件で第7師団の仲間からの相談がある
とのこと。向こうでアトランタ出身のヤツと親しくなったとし、
パトロール中に爆弾にやられて普通ならば大怪我を負ったが、
アトランタのヤツは心をやられて普通じゃないという。彼は
ラムシュタインの精神科病院に送られてたった二週間で退院許可が
下りたというもの。前に話したら他の連中も同じだという。
薬をしこたま与えられて気分を高揚させ無理に元気にさせるのだ
という。ビデオチャットで会話した時のハンドルネームだとして、
クリスからの連絡を待っているとのことだった。彼は戦地には
戻りたくないと言っているという。
マクラーレンはベスに逢うと、サムライ7が死んだ経緯について
知っていることを聞く。情報はマクラーレンの仲間、ギッタと
エレンに話したとし、パティも情報を買っていたという。どんな
情報だったのかとするがベスは知らないとのことだった。情報を
売られたら困る人がいるんだろうというと、サラムイ7は気の毒だ
ったとしてベスに気を付ける様告げる。
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パティたちに対してギアハート判事はプリンスフィールド投資
銀行のサーバーの調査を直接させることは出来ないが、判事が
サーバーを調べさせることを許可したリー・コリンズ教授から
分析結果の話を聞く事を許可する。ただし二人同時に面会して
話を聞くことが条件であり、教授はニューヨークまでは出て
こられない為に、二人で直接メイン州の大学まで来て欲しいと
いうことだった。冬のメイン州は猛吹雪になることが有り、
バケーションランドと呼ばれている場所でも有った。
一方マクラーレンはサムライ7が情報を売った結果殺されていた
事を知り、彼の彼女のベスに逢って話を聞くと、ギッタやエレン
に情報を売ったことを聞く。マクラーレンはその事実に激怒し
ラトガーに問い詰め、サムライ7から得た情報を渡す様告げる。
そこにはナオミは密告する前に既に社長から密かに監視されて
いたことが分かる。痴情の縺れかと思われていたが、実際には
1年前からナオミとディヴィーズがファンド23を投資家に売って
不正を犯していたことを知る。ディヴィーズはその情報を
流していた人物がベネット・ヘレショフという男だということを
告白する。
ここに来て意外なところが判明してきましたね。
物語はパティとエレンがメイン州で吹雪きに有って空港で足止めを
喰らうと同時に、ストーリー自体も停滞期を迎えるのかなと思った
けど、ラストに向けて色んな疑惑を投げかけて、エレンの中に有る
パティへの憎しみの本質の中に有る真実は彼女が思っていたもの通り
なのかということとして彼女自身に混乱の種を植え付けた。
パティがピートに依頼してエレンを殺害しようとしていたのかどうか。
当時パティが別荘を留守にした際に、エレンに利用して良いとして
家を開けた途端に殺し屋によって襲われた為に、パティが自分を
殺そうとしたのではないかということだったけど、
シーズン1の頃のことなので、殆ど詳細を覚えて居ない。
パティは可能性の一つとしてピートの暴走であることを口にしていた
し、当時そう話した事はエレンが銃を向けていたから彼女が欲しい
答えを都合に合わせて話しただけであることを語る。
出会いは偶然ではないし、運命ではないとして人を操っていた
パティのこと非難していたけど実際には自分が銃で脅すことで操って
しまったのではないかとする一面が出てきたことで、益々本当の
ところが分からなくなった。
ドラマでは親子関係も興味深く描かれていて、ラトガーの前に現れた
女性はミランダは誰かと思ったら、離婚した妻との間の子供で、
現在元妻はデンマーク人と付き合っているという。
ドラマとしてのテーマがバカンスなのかどうか知らないけれど、
ミランダは母とバカンスで一週間を過ごしていたと語り、ギアハート
判事もまた来月には5年ブリに休暇を取ってバカンスにいくことを
語っていた。その判事もエレンとパティに対して、メイン州への
バカンスを楽しむ様皮肉な形で語っていた。
ラトガーという人物がどんな人物なのか分からなかったけれど、
彼はイギリスでジャーナリストをしていた人物のようだ。
マクラーレンの情報を追ってVTRを送りつけているのもまた元同僚の
イギリス人ジャーナリストであり、ラトガーとしてはジャーナリスト
としての未来や自分のスキルアップの為のステップアップを考えて
マクラーレンと仕事をするようになったけれど、結果的に見ると
マクラーレンの影で仕事をするフィクサー的役割をしているだけの
存在だと言われてしまう。良い所の全てをマクラーレンに奪われて
いるとする嫉妬心が今回初めて浮かび上がってきた。
冒頭ではギッタとマクラーレンが好き勝手にオフィスでHして思わず
オッパイ出ているじゃないかって感じだったけど、ギッタに対して
酔った勢いで迫る姿が有ったり、ファンド23の流れに於いて、
ラトガーが頻繁に接触していたトーベンが不正な情報を流していた
ところなど、気が付くとラトガーを追い込む流れに繋がって居る。
この辺はシーズン4に於けるボウマンもそんな形だったよなぁ。
ラトガー自身にも秘密を抱えているとしていたけど、ナオミの殺害は
彼なのかな。
新たな流れとしては、クリスがジャーナリストのような感じで、
国の軍事政策に於ける負傷兵に対する扱いの不当さを訴えそうな
流れが有るけれど、この段階でそんな話が出ても流石に物語の
中でエピソードを回収出来るのかな。治療にはSSRIを使っている
としていたけど、PD持ちの人ならば一度は聞いたことのあるかも。
不安障害を緩和するものだけど、そんなに即効性は有るものなん
ですかね。
エレンの死に関して、ラトガーっぽい感じもしていたけれど、
実はキャサリンの親権裁判の件で、エレンを頼りにしている
マイケルの可能性も有ったりするのかなとここに来て思い始めて
いる。冷静に考えるとエレンはパティのことも知っている訳だし、
マイケルが堕落した生活を行っていたことも知っている訳だしね。
静けさは良いものだとしていたパティと、そんな静けさを嫌い
レストランで食事に出てきているエレンの母・デニースとの
対比も気になるところ。デニースは長年夫の暴力に耐えつつも
人依存のところがあるんじゃないかと。
・When I Am Through With You by The VLA
パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事
チャニング・マクラーレン (Ryan Phillippe) ネットで暴露
ケイト・フランクリン (Janet McTeer) 元弁護士、パティの敵
ビル・ハーンドン (Judd Hirsch) 元弁護士
マギー・ホアン (Li Jun Li) パティの秘書
キャサリン・ヒューズ (Brooke Liddell) 孫
キャサリン・ヒューズ (Kiley Liddell) 孫
クリス・サンチェス (Chris Messina) 元傭兵
ヘルムート・トーベン (William Sadler) インサイダー取引に荷担
ベネット・ヘレショフ (Victor Garber) ラトガーと精通する出資者
デニース・パーソンズ (Debra Monk) エレンの母
ギッタ・ノバク (Gillian Alexy) マクラーレンの部下
Dr.リー・コリンズ (Maury Ginsberg) コンピュータサイエンスの教授
ラトガー・シモンズ (John Hannah) マクラーレンの部下
ブルース・ディヴィーズ (David Gautreaux) ナオミの上司の投資家
サムライ7 (Bill Camp) ハッカー
リチャード・ギアハート (Michael Kostroff) 判事
ヴェニッシュ (Bhavesh Patel) ビデオチャットを技術面担当者
— (Alano Miller) Video Chat Informant
Cマネー (Zachary James Rukavina) ‘Arm or No Arm?’ Vet
ミランダ (Emily Beecham) ルトガーの娘
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— (James Riordan) イギリス人インタビュワー
— (Jason Kolotouros) パイロット
ウェイトレス (Gloria Sauve)
カール・ドレイク (Mark Whittington)