October 3, 2004
第2話 写真に込めた復讐 The Posthumous
脚本／Rene Balcer、Marlane Meyer
監督／Jean de Segonzac
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ゲルハルトの芸術写真を見ると、恐怖が消えて医者に憧れる
ようになるという。写真には恐怖と向き合う力があるとし、
過去の傷を癒してくれるという。マスコミ向けにインタビュー
を受ける女性。写真家のゲルハルトに対して記者の男性は
貴方の写真は女性蔑視ではないのかと問われるが、芸術は
説明を必要としないとして答えなかった。
ゲルハルトは次の創作活動をする中、マーティンからバッグ
の上にメモが置いて有ったとして彼に届ける。その封筒を見た
彼は顔色を変えて、画廊のオープニングは欠席すると伝えて
欲しいという。
ゲルハルトはトイレで吐く中、自宅に戻ると妻のハンナに
自宅に戻りたいことを語る。自宅はここではないのかという
ハンナに対してゲルハルトはドイツの故郷のことを指している
ものだった。勝手過ぎるとして息子のダニエルは説明しない
限り納得出来ないと告げるが・・・ゲルハルトは両親の遺品
などは博物館に寄贈するという。そんな彼に電話が鳴ると、
ゲルハルトは電話の相手に”私を巻き込むな”として激怒する姿
が有った。そして妻に対してスタジオに出かけると告げると、
そのまま彼は自動車事故を起こして亡くなってしまう。
目撃者によるとゲルハルトの乗った車は相当蛇行運転を繰り返し
ていたのだと告げる。彼の乗った運転席を見ると彼は手錠を
かけられていた事を知る。
警察によると100kmで走行している中自動車事故を起こしたとの
ことだった。エイムズは被害者はファッション誌などでも有名な
写真家・ゲルハルトである事を告げる。蛇行運転していたという
ことは飲酒でもしていたのかとするが、飲んでは居なかった。
事故前についたと思われる頭部の外傷が見られ、ゴーレンは運転席
に泡状の物質が木片に付着しているのを見つける。恐らくアクセル
に固定されていたもので、意識がない状況で車を走らされていた
のではないかと推察する。
8月17日(火)・ゲルハルト&ハンナ・ヘルトマンの自宅
ゴーレンとエイムズはゲルハルトの夫人のハンナと息子のダニエル
から夫について話を聞く。夜にスタジオにいくことは週に2、3度
有ったこと。事故を起こした車でゲルハルトは手に手錠をされていた
ことや車に細工がして有った事を告げ、殺人事件であることを語る。
浮気について尋ねると、ハンナはそれを否定するが、ダニエルは
父は家族のことを無視していたという。しかしハンナは夫は仕事が
恋人のような人だったという。夫の写真家としてのテーマは
強い女性を表すもので、虐げられる人の存在に憤りを感じて居た
という。夫はドイツに帰国すると2日前に突然言い出していたこと
を語る。
ゴーレンは室内にまとめてある制服に目を向ける。主人の両親の
ものだという夫人。虐げられた人物とは両親のことを指すことを
知り、刑務所に収監されていた事を知る。その遺品はホロコースト
博物館に寄贈しようとしていたが、夫人は寄贈は辞めてなるべく
手元に置いておくと語る。
8月19日(木)・ゲルハルトのスタジオ
マーティンから当日のゲルハルトの行動について尋ねる。
すると当日彼はスタジオには来ていなかったという。最近彼の
作品は精彩を欠いていた事を告げ、その為にドイツに戻ろうとして
いたのではないかという。誰かからのメモがバッグの上に置かれて
いたとし、過去5ヶ月に3回そのようなメモが置かれていたことが
有ったとのことだった。
ゴーレンとエイムズはそのバッグを調べるとバッグの下には灰が
付着しているのを知る。遺体は鉄筋で殴られていること。被害者
には金銭的な問題はないが、作品に対する抗議の手紙を5年前に
受けて、それで過激な作品は減ってしまい創作が停滞していたことを
知る。そして方向転換を余儀なくされていたことを。
運転席の泡は消防署で使う消火用薬剤だと判明。
木片は火災現場のものでカバンには灰とコバルトが付着していた。
印刷用の乾燥触媒かも知れない事を告げ、印刷会社にいたのかも
知れないことを告げる。
8月20日(金)・ウィルコックス印刷
8月24日(火)・写真保管サービス社
8月27日(金)・マーラ・ケリーの自宅
8月30日(月)・スペンサー・フォーネルの自宅
9月1日(水)・女子刑務所・ベッドフォードヒルズ
9月2日(木)・ゲルハルトのスタジオ
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有名芸術・写真家のゲルハルトが自動車事故が死亡する。
事故の前に外傷性の頭部への殴打痕があること。そして車には
意図的にアクセルを細工して発進させた形跡があることから、
殺人事件として捜査する。
写真家の元には、生前手紙が届いており、その手紙を受けた後に
突然祖国のドイツに帰国したいことを口にしていた事を知る。
一枚の写真に込められた自分の心の傷を表現した芸術作品。
被害者自身の心の傷なり、家族の境遇などが芸術に反映している
ものかと思いきや、殺害した人物がゲルハルトを利用してそれを
表現しようとしたもの。
何故自分自身でそれを表現しなかったのか。
芸術を学ぶ内に自分の心の内をもっとも表現出来る人物こそ
ゲルハルトだと思ったのか。それとも彼を利用して、この世の中
に自分のされた酷い仕打ちを訴えたかったのか。
ゲルハルトの家系自体が過去に於いてドイツのナチスによって
虐げられた人物だということで、表現することに長けている部分
があるようだけど、過去に於いてその表現を巡り抗議を受けた
ことで芸術的表現が変わっていることが語られていた。
芸術家の拘りのアイテムから、写真保管サービスにその写真が
あると考えて捜索。その中から出てきた写真は女性が亡くなった写真
だけど、実際に写真の目を見るとゴーレンは殺害して撮影している
ものだとしていた。
ゲルハルトの元に送られてきた手紙には色んな意味があり、
5年前の手紙は彼の写真を非難するもので、女性蔑視ではないかと
されるものが有ったり、去年の秋にはフォトエッセイ用のスケッチ
と称して、探偵雑誌の表紙の絵を模したものが送られてきた。
この絵を見てフォトエッセイ用のスケッチだと見抜くゴーレンさん
はやっぱり凄かったし、今回の捜査の過程で、ゲルハルトが殺害
された第一現場に於いてソファーとスカーフの匂いの残る現場に
於いて、樹脂の匂いがするとした際にはエイムズから、「あなたが
分からない匂いなの?」と問われる姿が有った。直前に死体捜索犬を
呼ぼうとゴーレンが発言していることからも、エイムズがゴーレン
を上から目線で明らかに、けしかけたような格好だったな。
男女の虐げられる歴史というのが芸術を通して描かれており、
結果として被害者は自分が女性家族によって虐げられた歴史を
表現する為に現世に於いては女性を殺害し、復讐を果たした格好
だった。酷い家庭で育った感じで、どうすればこんな酷い家族が
誕生するのか分からないけど、殺された被害者としてはたまらない
ものが有るね。
エイムズの囮捜査。
似顔絵を描いてもらっているエイムズと容疑者が良い感じの会話を
繰り返している中で、ゴーレンがそんなエイムズを横からかっさら
おうとしていく姿が印象的だった。
容疑者はゴーレンに対して、お前に芸術のなにが分かるとしていた
けど、ゴーレンさんの芸術を見る目は確かすぎるものがあるよなぁ。
ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
スペンサー・ファーネル (Glenn Fitzgerald)
ハンナ・ヘルトマン (Caroline Lagerfelt) ゲルハルトの妻
ダニエル・ヘルトマン (Rob Campbell) ゲルハルトの息子、大学講師
ゲルハルト・ヘルトマン (Sam Tsoutsouvas) 写真家
ドリス・ミッチェル (Kristin Rohde) 長女、刑務所
マーティン (Jim Tierney) ゲルハルトのアシスタント
メイジー・レンフリュー (Carrie Yaeger) 犯人が最後に殺害しようと・・
Mr.ケリー (Jo Twiss)
マーラ・ケリー (Galeit Sehayek) 殺される被害者
デイル・ミノー (William McCauley)
エリック (Frank Moran)
バンクス (Robert Turano) 捜査官
ウットバーン (James Ferazzi) K–9 Officer
デックソン (John Roney) CSU Detective
ディーン (Raul A. Reyes) 捜査官
ゲイリー・シンクレア (Bryan Hanna)
エド (Stanley Mathis)
ニシェル (Nicole Garcia)
— (Robert Feeley) Undecover Detective
— (Denis McKeown) Navy Admiral