LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン7 第8話 ブロンクスは燃えている Offense

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第8話 ブロンクスは燃えている Offense

脚本/Julie Martin、Kate Rorick
監督/Tom DiCillo

【ストーリー】

「チーム一丸となって勝て!、今は世間の雑音が多く、大陪審
の審理の結果が気になる者もあるだろう。団結すれば我々の
守りは鉄壁だ。」、コーチはアメフト選手を鼓舞する。

名門大(ニューウェル大学)のアメフト選手たちの集団暴行事件
に関してマスコミは検事のジーン・ホイルの元に耳を
傾ける。大陪審は正式に起訴することに決まったのか?と質問
が飛ぶ。

カーラからトレイシーに電話が鳴る。問題はないなというカーラ
の彼氏のベンジー。カーラはトレイシーが不安に思っている
事を告げる中、ベンジーはアイツらを絶対に許さないと語る。

選手達が法廷から出てくると外ではプラカードを持った聴衆者
たちは「女性に正義を!」と掲げて暴行したであろう選手たち
に敵意を向ける。マスコミも選手たちに「原告に言うことはな
いか?無実を主張するのか」と容赦なく質問を投げかける。

インタビュワーはホイル検事に対して、原告が同郷者だから
個人的な使命感があるのかを尋ねる。私の故郷のブロンクス
ではみんな貧しくても誇り高く支え合ってきたと語る。傲慢な
特権階級のお坊ちゃんたちに隣人がレイプされたとあれば
黙ってはいないという。

そんな中トレイシーが電話にでないということになり、ホイル
の妻・ベスは、ゲイツ調査員に様子を見に行かせたという。

「互いを守れ、何が来ても顔をあげて踏ん張ること。それが
勝利のつかみ方だ」としてコーチは語ると試合に送り出す。

ゲイツはトレイシーのアパートにいくと、階段から落ちて
亡くなっているのを確認する。

ホイル検事はトレイシー・クォンの死をマスコミの前で発表し
犯人は必ず捕まえるという。証言者であるトレイシーが殺されて
も原告のカーラは負けずに戦うという。犯人も被告の一人では
ないかと問われると、それが誰でも逃がさないという。

ファラッチはそんな検事のインタビューを横目に見ながら現場
へとやってくる。ローガンは君の方が遅いなんてと文句を言うと
検事のショーのせいでマスコミ渋滞が発生したと語る。
ローガンはファラッチに対して第一発見者のゲイツ調査官を
紹介すると、彼はホイル検事の部下だと語る。ファラッチは
検事の売名行動に嫌な顔をするが、ゲイツは彼は出たがりだが
有能な検事だと語る。元警察官なのかと尋ねると、転職して
良かった事を告げ、車が持てると語る。
ゲイツが遺体を発見。被害者は裁判の重要証人だった。

ニューウェル大学のアメフト選手たちがトレイシーの同僚の
ストリッパーのカーラを暴行した事件で、今日が大陪審だが
トレイシーが来ないので様子を見に来たという。ローガンは
突き飛ばされて頭から落ちたのだというと、ファラッチは
ジュエリーは無事だとし、ローガンはでもサイフがなく部屋が
荒らされていることを語る。矛盾している現場だった。
何が盗まれたのか判断することも難しいというローガン。何故
犯人は正面玄関から通れたのかと問うと全室のブザーが鳴り
309号室の老女が構わずドアを開けてしまったのだという。
引き出しは開いたまま、しかし冷凍庫に入っている結婚資金は
手つかずだと語る。ファラッチは鏡にある女性二人の写真に
目を向ける。犯人の目的は証人の証言を封じだろうというロー
ガン。誰が大陪審の日程を把握していたのかとすると、誰でも
予想できるという。その中でもアメフト選手の名前は誰かと
問うと、ゲイツは私も証言台に立つのだとし警察と話したと
ばれたら首になると語る。ローガンは立場は分かるがこっちも
仕事だとして、彼女は良い子だっただろうとし、犯人に協力
する気かと問う。写真の人物は誰なのか、自力で探したことに
するので教えてくれと語る。

トレイシーと一緒に写っていたのはカーラだった。
彼女とは朝8時に電話で話したという。気負わずに証言してと
話したという。被告達の名前を教えてというが、検事からは
警察には何も話すなと言われている事を語る。友達が会談から
突き落とされたのよというファラッチ。あいつらの仕業だと
し嘘つき軍団だというベンジー。そんな彼に名前をいうよう
告げ、彼女の身も危険だという。ベンジーはカーラに何か有った
にオレがぶっ殺すというが、トレイシーは一人だった事を告げ、
味方してくれる彼や友達がいないという。しかしカーラは店で
揉めた時には彼を用心棒にしてと提案したが彼女が遠慮した
のだという。店とはストリップ小屋・ビクナークラブのことな
のか?と問う。

ストリップ小屋・ビクナークラブにいく。
スタッフのレイエスから話を聞くと、トレイシーはフロア係を
していて、踊りは2分も出来なかったという。アメフト選手の
前ではどうかとすると、オレは知らないとし、副業は禁止され
ているという。店で彼女が嫌がらせを受けていたようなことは
ないかと尋ねると、店の女の子は大事に扱い、お障りもさせな
かったという。でも未成年を入店させているぞとしてあの二人
の年齢は図書館カードで確認したのか?と問うと、そういえば
先週ちょっとした騒ぎが有ったとし、大学生がトレイシーに
絡んで彼女のスカートが破れたことが有ったという。ニューウ
ェル大の生徒かと問うと、ここはドミニカ人街だとし、私立大
のガキたちだろうという。ガキの名前を言えというと、支払い
カードの記録があるので、ローガンに対してここで調べるまで
待っているかと問う。ローガンは待つ気満々だが、ファラッチ
は分かったら連絡してと店を出る。

容疑者はニューウェル大のアメフトチーム90人のみかというロス。
守りは堅くて関係者は何も話さないことを語る。トレイシー
の婚約者はフロリダから向かっているという。ファラッチはブ
ロンクスの検事局に三度電話したが折り返すの一点張りで連絡
してこないという。ホイルは縄張り意識が強いとし、マスコミに
は地元愛を強調しているという。今年は検事局長の座が空くので
ホイルはされを狙っているのだろう。白人達の悪行に泣くドミニカ
人女性を強調して地域住民にアピールをしているという。
「ブロンクスは燃えているか」とロス。ホイルは油を注いでいる
というファラッチ。そんな中ビクナークラブからカード情報が
届いたとし、セクハラ男はウォール街のブローカーだという。
——————————————————–

■今回の事件

冒頭から既になにやら事件で世間を賑わす状況。
名門大のアメフト部が集団でストリッパーの女性・カーラを
レイプ・暴行したという事件が発生し、検事のホイルは大陪審
で起訴するかどうかを唱えているものだった。
しかしそんな最中で発生したのは、カーラの友人で大陪審で
宣誓して証言しようとしていた目撃者で証人のトレイシーが
大陪審の日に殺害されたというものだった。

■今回はローガンサイド

シーズン7に入って正直ゴーレンサイドよりもローガンサイド
の方が面白く感じる。ゴーレンサイドのエピはある程度型に
ハマり過ぎていてここのところただシナリオに追従している
だけで、二人のやりとり、言動が面白くない。ローガンサイド
の場合、パートナーが変わる分、性格の違いから色々と生み出
される新たな発見が有る。

■真実が鵜呑みにされる時

今回のドラマを見て居ると、どの人物もウソとか出世欲とか、
自己保身とか、差別意識・階級優越意識から始まっていることが
分かる。
真実かどうか、そういう議論を無視して、一気に戦いに火をつ
けては真実をごまかそうとしている人物が少なからず多いこと。
マスコミも然り、真実が何かを知らずに偏見だけで加害者・被害
者の構図を作って、物事が進ませる。そんな流れに当事者たち
の顔がなかなか見えてこないところがあった。

■検事局 vs 刑事

今回のドラマのよく分からないのは、検事局が警察に捜査をさせ
ようとはしない流れがあること。そもそも証言だけでは裁判も
出来るのか?
捜査の過程には必ず裏付けとなるものが必要だと思うんだよね。
それを一気に飛び越えて裁判を行おうとしている姿に違和感を
感じる。

先日の「LAW & ORDER SVU」S6-14の中で、別件の流れから
刑事の捜査で決定的証拠ともなる録音テープが使えないとする
流れが合ったけど、流石に今回のCIの事件で刑事を排除しよう
とするには無理があった。

■検事局の横暴、被害者の横暴、加害者の横暴

ホイル検事を演じていたのは、Andrew McCarthyだった。
彼については何度も取り上げたので敢えて書かないけど、
元々童顔だった彼を見ると、彼が出世に於いて検事局長を狙って
いるというのはちょっと違和感が有ったな。
本家のLAW & ORDERと時代を合わせて見ると検事局長が辞めて
いる辺りの流れと連動しているのかも(詳しくは調べてない)。

被害者は分かってみると元彼と浮気していたことを今の彼氏
にバレないようにするために、人間扱いしなかった大学生
たちにレイプしたと嘘をついてごまかそうとする。加害者は
加害者で差別的発言で、金があることを良い事に特権意識と
仲間意識で乗り越えようとしていた感じ。

■世間はどう思うのか

陪審裁判でも心証がもっとも大事になってきて真実がどうとか
鵜呑みにされがちだけど、そもそもこの事件に対して、世間は
どう感じているのか。
大抵のドラマだとストリッパーが襲われても、証言は役に立た
ないみたいな扱いにされるドラマは多い。
ブロンクスという地区の出身。元々治安の悪い地域で貧しい
人物は支え合って生きてきたことを理由に、団結を図ろうとする。
アメフト部の90人が団結しようとするのと対抗しているかの
ようだけど、政治に於いては時にマイノリティが有利になると
いうこともあるんだなと感じさせるところも有る。
特権階級にいるものは労働者階級の中でも一部の家庭だろうし
正確には多数派となるのは実は貧しい人たちなのだろう。

■ファラッチはうるさい

この人の正義感は分かるのだけど、ファラッチは正直目の前の
事実だけを持ってすぐに手を出し声を上げてしまうという危険な
側面がある。相手が検事だから何もしないのかみたいにロスに
対して詰め寄ったりするけど、政治が関係していることとは
言え、駆け引き無しには何も出来ないことは明白だ。
そんなことを無視してファラッチは常にうるさく味方に対して
責めていく行動を見ると、視聴者にも不快感を与える。
所詮はウィーラー復帰までのキャラクターなのか。

フィラッチはローガンについてもかみついている姿が有った。
「あなたはもっと熱血刑事だと聞いた。ホイルみたいな男は
殴り飛ばすのかと思った」

「10年も島流しになればにされれば慎重にもなる」

そんなローガンが出したのは
「刑事が政治家を殴る。」本家のS5-23で、ローガンが
Kevin Crossley役のDaniel Hugh Kellyを殴った時の新聞が
サイフに忍ばせて有った。

■引くに引けない状況

周りが騒ぐためにウソを貫かねばならない状況に追い込まれて
いく。トレイシーもある程度の信心深さを持ち合わせていて
ストリッパーとして働いていることにもある程度名目を付けては
割り切っていたけど、流石に宣誓証言をすることには抵抗感を
感じていた様で、「二つの神」に対する違いを見せつける
格好だった。

一方のカーラも屈辱感は有るけど、味方であるハズの彼氏で
フィアンセには元彼と浮気していたとは言えず、鼻持ちならない
金持ち坊ちゃんたちから人間扱いされなかったことへの怒り
からレイプされたことを偽証してしまった。

■少しずつウソが剥がれていく

素直に警察が調査していたらこんなことにはならなかったと
思う。エリザベスが被害者を調べると彼女には処女膜がついて
いるとしてバージンだったことを語る。検事の話では被害者
は二人だったがトレイシーは被害を取り下げているという。

■切ない家庭

容疑者として疑われてしまうティム。
父親は過去85年にジェッツに入団し即引退したことがあると
いう。バーで背中を撃たれたこと。男に絡まれている女性を
助ける為の行動だという。しかし結果的に絡まれていると
思っていた二人の関係は彼と彼女の関係。

そして今回トレイシーを殺害してしまうに至る人物はホイル
検事の妻・ベスのように思われた。
ティム逮捕の流れを演出して、その場に立ち会わせて上手い
ことベスを責めようとした流れだったが、実際に殺害したのは
ティムの母親だったというのだから驚きの反転劇。

■ベスが人を誘導していた

夫のホイル検事もベスが誘導していたのだろうね。
3度の結婚をしていて、出世馬に乗ろうとしていた様だ。
嘘をついてこのまま裁判をすればはティムが終身刑になると
して母性を刺激しトレイシーの流れを止めようとしていた。

その流れを知りつつも話せなかったものたち。
いじめは傍観して居るだけの人も同罪だとするけど、それにして
はちょっと自己保身に走りすぎて人の人生を奪いすぎる事件だ
ったな。

■使用された曲

■出演者

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
マイク・ローガン (Chris Noth) 捜査官
ノーラ・ファラッチ (Alicia Witt) 捜査官
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ベス・ホイル (Cynthia Watros) ジーンの妻、広報官
ジーン・ホイル (Andrew McCarthy) 地方検事補
グレース・パーデュー (Peri Gilpin) 母親
カーティス・パーデュー (Gil Deeble) 父親
ティム・パーデュー (Kenneth Franklin) ニューウェル大アメフト
ゲイツ (Cortez Nance Jr.) 調査員、元刑事
ショーン・マクルーア (Will Toale) ニューウェル大アメフト
ベンジー・アルヴァラード (Sebastian Sozzi) カーラの婚約者、DV
カーラ・サンチェス (Elena Hurst) ストリッパー、ドミニカ系
トレイシー・クォン (Yin Chang) ストリッパー、韓国系
ブルーム (Frank Ridley) コーチ
ヒョー (Peter Y. Kim) トレイシーの婚約者
ブラッド・バレット (Chase Coleman) ニューウェル大アメフト
— (Mark Huntley) Reporter
— (Derek Peith) Reporter
— (Beth Adubato) Reporter
— (Christine Vallens) Reporter
— (Breeda Wool) Reporter
— (Chad Ackerman) Football Player
— (Hisonni Johnson) Football Player
— (Mark Keller) Football Player
— (Thelonious Johnson) Football Player
— (Hardhi Harris) Football Player
— (Gina Hernandez) 捜査官
レイエス (Casper Martinez) ストリップクラブ店員
— (Jenny Paul) Student Protester
クラーク・ダネス (Kevin Stapleton) ウォール街ブローカー

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