LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第21話 最後の贈り物 Endgame

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第21話 最後の贈り物 Endgame

脚本/Warren Leight、Kate Rorick
監督/Jean de Segonzac
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【ストーリー】
死刑囚のブレイディは房内で女性の絵を描いていた。
すると看守の男性から恋人が来たぞとして、新しい知らせを
運んできたという。

その頃ゴーレンの母・フランシスはゴーレンに対して、もう
治療は受けないという。ゴーレンは母に対して唯一の望みだと
するが、吐き気がして本も読めなくなるのだという。残された
時間は好きなように過ごすので、点滴、コード類・機械類をつ
けるのはゴメンだという。しかしゴーレンは諦めないで欲しい
という。しかし母はもうあと数週間かも知れないので頼むから
困らせないでと語る。ゴーレンは引き出しから兄・フランクと
一緒に写っている写真を取りだして目にしていた。

フレディに対して弁護士・ヘイワースはもう上訴は難しいこと
を告げ、新しい独房への移動を・・と語る。つまり死刑執行室
の隣ということだろうとし、哀れな老人に州知事の恩情もなし
かという。弁護士は身辺整理をして置くべき事を告げ、連絡を
取りたい家族はと尋ねると、死刑判決を受けてから15年、面会
に来たのは君だけだという。私の余命は?と尋ねると15日だと
語る。
ブレイディはウォリーを呼んでもらう。
引っ越しすることになったと告げ、君は私の救いだったとして
感謝する。聖書の言葉を・・と語ると、マタイ使徒行伝、
いや第一テモテ6章第12節、「永遠の命を手にせよ。汝はその為に
召され証人の前で良き告白をしん」とのこと。それを聞いたブレ
イディ」はウォリーにまだあの刑事と親交はあるのかと尋ねる。

ウォリーの元にゴーレンがやってくる。
最後の手紙から110日が経過したが、元気かと問われ、元気だと
いうゴーレン、ウォリーの近況を聞くと、ペンシルベニアは快適
だとし、母も来られるし感謝しているという。急用とは何なのか
と尋ねると、マーク・フォード・ブレイディから伝言だという。

連続殺人犯ブレイディの実家を調べることに。
施工業者と持ち主は購入前から空き家だったとしてエイムズと
ゴーレンに語る。ゴーレンはこの断熱材はあなたが敷き詰めた
のかと問うがそれを否定する。天井裏には違和感のある断熱材が
有りそこをはぎ取ると、其の中には袋が入って居た。中には
スクラップブックが入って居た表紙には80年代と書かれていた。
中には色んな女性の写真が入って居たが、中には知っている写真
が有り、ジェーン・フリンというブレイディが最初に殺したと
される被害者女性の写真が有った。被害者は7人のハズなのに他の
女性の写真は何なのかというエイムズ。

署に戻って改めてブレイディのことを調べる。
ブルックリン育ちで陸軍に8年、その後雑事の代行やフリーカメラマン
をしているが、7件の強姦殺人で有罪になり、4件は死刑制度が存在
するペンシルベニア州での犯罪なのでまもなく死刑だという。92年
から監房生活をしているが2週間後に終幕だというロス。
そんな状況の中でアルバムが出てきたこと。91年に殺された2人
のことは掲載されていないという。これはあくまで80年代の
コレクションだという。ブレイディは典型的な連続殺人犯だと
ゴーレンは語る。ターゲットに特徴が有るのかと問うと、崩壊した
家庭、夫が不在、魅力的な妻など、弱者を餌食にしているとし、
彼女たちの信頼を積み上げては裏切っているのだというゴーレン。
彼が捕まったのは50代、自供はないというゴーレン。初犯は81年
に行われているとし、遅咲きデビューだというエイムズ。遅咲き
の分、狂い咲いたのかというロス。身元が判明していない女性
の写真は5人だという。残り13人で猶予は2週間。宣誓攻撃に応酬する
番だというロス。

刑務所のブレイディに逢いに行くゴーレンとエイムズはアルバム
を見せる。もう記憶はあやふやだとするが、アルバムの隠し場所
は覚えて居たでしょと語る。エイムズは中身を忘れるハズはない
とするが、弁護士は依頼人は協力しているし、年齢を考えてと
語る。あなたの写真はプロ並みの腕だというゴーレンは便利屋を
する傍らで趣味で写真をしていたのかと問う。女性は喜んでポーズ
を取るものだとすると、君だってそうだとしてエイムズに語る。
時間をくれれば女性たちのことを思い出すかも知れないとし、有罪
になった事件の5人は覚えて居るのでしょというエイムズ。誰も
殺していないと否定する彼に、何故アルバムには写真が残っている
のかと尋ねる。全員と親しい関係になったとし、誰かが私を利用
して彼女たちを狙ったのだろうと。ゴーレンはヒントはないのか?
とすると、出会った場所、名前、彼女たちの肌の感触など・・・と。
私は視覚志向だからというブレイディ。しかしアルバムから一枚の
写真を取り出すと、これはアトランティックのアリソン・キールだ
とし、素敵な夜を過ごしたがそれきりだという。

アリソンは83年自宅のワンルームでレイプ絞殺されたとしてエイムズ
はロスに報告。彼が本当に全員を覚えて居ない可能性はと尋ねると、
ゴーレンは連続殺人鬼は繰り返しその記憶をいとおしむもので、名前
や顔がぼやけても魅惑への瞬間は鮮明に覚えているものだという。
彼は遺体を人質に小出しに情報を渡して刑の執行を伸ばす作戦
なのだろうというゴーレン。しかしエイムズは今はネットの時代だと
いうことを彼は知らないようだとすると、この女性は写真はすぐ
ヒットしたという。
アナ・デュケイの写真だった。ブレイディが犯人だとすると元夫・
レオンが冤罪で89年から監獄に入れられていることになる。
冤罪救済会に話を聞きに行くと、代理人が無能で警察も功を焦った
のだという。二人は和解の中だったし、当日は性交も有ったこと。
その後アナは洗濯室に行き、レオンはバーに行ったという。彼が
戻ると男がアナの首を絞めていたので男は逃げ彼が追いかけアナは
息絶えたという。その時、赤ちゃんはずっと寝ていたとのこと
だった。
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死刑囚のマーク・フォード・ブレイディは死刑判決を受けてから
15年間が経過していた。ブレイディは7件の強姦殺人で起訴され
その内の4件がペンシルベニア州で起きたことだったので、死刑
が確定したものだが、被害者自身は一切でておらず、状況証拠ば
かりのものだった。いよいよ死刑が2週間後に決行されることが
決まり州知事に恩情を求めて訴えていたブレイディもいよいよ年貢
の納め時が来たということで、ブレイディは知人の囚人のウォリー
に頼んでゴーレンに伝言を伝える。ブレイディが元々住んでいた
家の屋根裏の断熱材を調べると施工業者ではない人物が施行して
いたことが分かり、そこを調べると80年代と書かれたスクラップ
ブックが発見される。最初のブレイディの被害者のジェーン・フリン
の写真をそこには入って居たが、それ以外にも女性の写真が掲載
されていたのである。元々7人だとされていたが、その内2人は90年代
に殺されたもので、このスクラップブックには掲載されていなかった。
更に13人の身元不明女性の写真が出てきてしまったことで、執行
までの間になんとかして身元を探ろうとしていく。
しかしそんな状況の中、ゴーレンの母・フランシスの体調も悪化して
余命幾ばくもないことが判明する。

いよいよシーズン6のゴーレンサイドの最後のエピソード。
過去の連続殺人犯との駆け引き自体面白かったのだけど、
それ以上に存在しているビックリ仰天告白エピソードだということで、
ゴーレン家の謎に触れていく流れだった。

冒頭からの流れからすれば、まさか一連の事件の中にゴーレンが
核心に一つとして入り込んでいくとは視聴者の誰もが考えるハズも
ない訳で、そんな繋がり感を不思議に感じながらも少しずつ、核心
に近づく毎に、ゴーレンの中に有る「まさか」の気持ちが具現化され
ていくところが凄かった。
ゴーレンの母の死期が近づいていることにひたすら心配と不安感を
覚える中でのドラマなので、そんなメインのストーリーが隠されて
いるなんてことは誰にも容易に想像することは出来ない。

犯人との駆け引きはとても面白かったのだけど、ブレイディに
とってはどの段階からゴーレンのことを認知していたのだろうか。
いずれ死ぬ直後に罪の告白をしようとしていたのか、それとも
捜査官がゴーレンだからこそ最後に父親らしくプレゼントしようと
したのか。母親は事実を語ることを頑なに拒んでいるところが有った
し、それは犯人にとっても同様のものが有るのだろうけど、
死にゆくものとして墓まで持って行くのかどうかの判断に於いては
人となりの決断が有ったのだろう。

上述したことにも被るけれど、ブレイディがゴーレンのことを認知
したのと同様に、ゴーレンママはブレイディが、連続殺人犯として
逮捕されたことを知っていたのかどうかも気になる。

ドラマとして上手く出来ているのは、ゴーレンの母・フランシスと
ブレイディの死期が少なからず連動していて、まるでシンパシー
のような間柄で有ったのではないかとするものが有ったこと。
ゴーレンが少しずつ親の事情・家庭の事情に触れていく中で、
それを否定したい思いが強くなっていくところが有り、今回唯一
フランクが兄として使えるシーンとして存在感をあらわにしたけど、
彼が覚えて居たマーク叔父さんとの思い出話の件など、びっくり
させられると同時に、ブレイディが語っている話が整合性が
合わさっていくところが凄かった。

今まで失踪者のようになっていたフランクが気が付くと、今まで
いた当たり前のように居たとばかりに病室にいるところが有り、
スーツ姿になっていたので何事かと思ったら、遺産目当てで近づいた
というやっぱり性格が変わることはないのかと思うと、ゴーレン
にとってはよりショックも大きいのだろう。

身辺整理という言葉が、ブレイディにもフランシスにも使われていた
し、ゴーレンとしての最後の謎は、どの段階で母はマークと知り逢っ
ていたのかというところなのだろう。

ようやく80年代スクラップの人物の特定作業が終わりそうになる時
に、60年代スクラップなんてものが出てきた訳で、じゃあ70年代
スクラップは何処に有るのかと小一時間。

ゴーレンとしてショックなのは、被害者の中でも生還している人と
生還していない人の差は一体何なのかということ。
既にフランシスと出会った時にはマークが殺人鬼だったということ
を考えれば、レイプされて生まれた子なのかと思われるところだけど、
生還者の一人・ヒルによると殺されなかったのは喜んでいる振りを
したからだという。それを考えると、フランシスが殺されずに
いたのは、マークとの関係は本当に幸せだったことを意味しているし、
何よりも当時の服装を語る中で、ケネディ就任の年でジャッキーの
マネをしたというくらいだから充実していたのだろう。
フランシスがちょっと神経質になってしまっていたのは、
浮気が原因だという以上にやっぱり、マークがどんな人物なのかと
いうことに気が付いていたところが有るのかなとも思える。
まぁ勿論浮気を知って父親に暴力を奮われるようになったことで
精神をおかしくしてしまったところもあるんだろうけどね。


色々と事件以外にも見所は有った。
やはりエイムズさんイジリになってしまうけど、母親がゴーレンと
エイムズを恋人だと勘違いしていること。その事実をエイムズに
話した時の彼女の乾いた笑顔。

そして今回エイムズとしてはいつもの髪型ではなく、髪の毛を上げて
の捜査を途中から行っていたことだった。

最後に告白したノートが送られて来たけれど、ロスは全てを呼んで
ゴーレンの母とブレイディの関係のことを知ったのだろうし、
ブレイディが天才的な殺人鬼だったとする流れとゴーレンの天才的
流れは何か遺伝的素因も含まれているのかどうか。

正直今時の事情を考えれば、告白しなくてもDNAが証明してくれる
んだけどね。特にこれまでのブレイディ捜査の過程でDNA検査が
行われているのであれば、共通のアレルがゴーレンとヒットする
ハズで、疑われていたとは思うんだけどね。

90年代から収監されているという犯人のブレイディはインターネット
の威力を知らないとしてエイムズがイニチアチブを取ろうとしていた
けど、この時代のDNA検査もまだそう多くのことは判明しなかったのか。

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

マーク・フォード・ブレイディ (Roy Scheider) 死刑囚、
ウォリー・スティーブンス (Mark Linn-Baker) マークとゴーレンの知人
Miss ヒル (J. Smith-Cameron) 連続殺人鬼から生還者
Miss ヘイワース(Jenna Stern) マークの弁護士
— (James Murtaugh) スタジオ支配人
— (Geoffrey Cantor) デュカイの弁護士
フランク・ゴーレン (Tony Goldwyn) ボビーの兄
フランシス・ゴーレン (Rita Moreno) ボビーの母
リチャード (Benjamin Howes)
ピーター (Gerrit Goossen)
ベティ (Kielsen Baker)
— (Mario Corry) Guard
ロバート (Stefan Ionesco)
— (Karmen Kluge) Scrapbook Murder Victim

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