December 12, 2006
第13話 地下からのSOS Sharif Returns
脚本/Steven D. Binder
監督/Terrence O’Hara
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カーターは電話しながら歩道橋を渡ろうとすると信号無視して
やってきたミルズの車と衝突しそうになる。しかしミルズは信号
を無視したのは君の方だとしてカーターを責める。二人は信号
を見るとどちらも青信号になり点滅している事を知る。
信号機の故障なのか・・・ミルズはこれはSOS信号だと語る。
NCISは連絡を受けて信号機の地下トンネル内の送電所に原因が
ある事を知って調べた結果遺体が発見されたという。被害者は
ジョン・マグワイア少佐・海兵隊だという。
なんと少佐の遺体は左目がえぐり取られていた。
少佐は普段システム軍団と民間企業の連絡担当だったとし、
NBC兵器専門だったというマクギー。核や生化学兵器を扱う部門
である事を告げる。
少佐が閉じ込められていた部屋は外からしか鍵がかからないよ
うになっており何者かに閉じ込められていたことは明らかだった。
しかし問題は動機だという。ダッキーもやってくると遺体を
検視しながらCQDはわかりにくいのでモールスでの単純なSOS信号
だけしたことが結果として良かったと語る。今時モールス信号
を知っている人は居ないというトニーだがギブスの顔を見て
“貴方以外に”と付け加える。
ダッキーは遺体を調べた結果、絞殺でも鈍器損傷でもないという。
外傷はえぐられた目だけで手の傷は致命傷にはほど遠く、
ごく表面的な傷だと語る。しかし37.3度も遺体の体温があること
に違和感を唱える。指の傷は壁を登ろうとしていたのではないか
という。部屋には監視カメラが設置してあることを知る。
遺体をモルグに運ぶと改めてダッキーは検視する。
義眼は20世紀初頭にドイツ人の一団がアメリカに売り込みに来た
のだという。ダッキーは死因として急激な臓器不全によって
ハイパーサーミアになったという。高体温症だろうという。
しかし遺体には熱中症のリスク因子が全くなく妙な状態である
事を語る。アビーに現在薬物検査を依頼したとのことだった。
また目に関しては自分で目をえぐり出したものであり、指に表皮
の硝子体液がついていたという。目玉は何処に有るのかと問われ
るとダッキーは胃袋の中に有ったと語る。
ギブスはアビーの元にいく。
薬物検査の結果を聞くハズだったがアビーからはタトゥーの
図柄について相談を受ける。ヒンドゥーの神、ガネーシャでも
良いかもしれない事を告げ、タトゥーは一度入れれば消えない
ので一生に関わる決断だというアビー。だからこそギブスに
相談していると言われるが、そのタトゥーを体の何処に入れる
つもりなのかと問われ答えられないアビー。
血液からは3-キヌクリジニル、ベンジラートが検出されたという。
BZガスと呼ばれる科学兵器で、意識障害を起こし、体温上昇、
幻覚を見るものだという。
また地下のカメラは無線LANに接続されており追跡は難しいが
アビーは調べておいたという。犯人はボーリング場からあの映像
を見ていたのだという。
NCISの面々はすぐにボーリング場へ。
オンラインゲームは無料で遊ぶことの出来るボーリング場だ
った。トニーとジヴァは裏口を見張り、ギブスはマクギーに対して
“エルフロード”は俺と来いと告げる。
受付に誰もいないことに違和感を唱える中、ギブスは控え室から
声が聞こえるのを知る。急いで銃を手にして店長を脅している
人物に銃を向けるが、なんと店長を問い詰めていたのは陸軍の
ホリス・マン中佐だと分かる。
彼女によるとCIAの情報屋をやっていた頃の記録を辿って有力者
であるマムーン・シャリフの名前に辿りついたのだという。
ギブスに対してホリスはこんな再会はおかしいものねと語る。
一体シャリフとマグワイヤ少佐にどんな繋がりが有ったのか。
トニーはマクギーと加えるだけのパイプくらい繋がって居ると
皮肉る。地下室で少佐を監視していたパソコンの指紋とシャリフ
の指紋が一致したのだという。少佐は民間のラボに兵器を
運んで襟、相手先リストを捜し出せと指示するのだった。
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突然街頭の信号が異変を来したかと思われたが、SOS信号で
ある事を知りその発信源を調べたところ、地下のトンネル内に
設置されている送電所の中に海兵隊のマグワイヤ少佐の遺体が
あることが分かる。彼の海軍の任務は民間業社に対して化学兵器を
研究するラボに化学薬品を運ぶ任務についていることが分かり、
被害者から検出された薬品から見てBZガスだと判明する。
盗まれた量の薬品からして相当量のものだとするが・・・
Season 4, Episode 7でネタフリされていたテロリスト犯の回収
エピソード。
手を変え品を変えって感じでテロリストにも一貫性がないエピソ
ードだったし、マムーン・シャリフとギブスの間に特別な関係
があるとも思えないけど、ドラマでは因縁のある関係のようにして
描かれていた。ギブスの自宅までやってきたテロリストのスキルの
高さは伺えたけど、ハッタリではないのかと思うところも有ったし、
一度検査してギブスの体内にはBZガスはないとしていたのに、
徐々にその効果が現れるというのもやや理解しづらいものがある。
検査当時には触れていなかった工具にその後触れたということなの
だろうか?
ギブスが時々フラッシュバックする光景が有ったので、彼の中に
有るPTSDが何らかの形で浮かび上がってきたのではないかと思う
ところも有ったけど、徐々に毒が体内に回り始めたことを示唆して
いただけだったのか。
ホリス少佐とは特別の関係になると思っていたけど、いよいよ今回
関係が結ばれた。ホリスとギブスと局長の三人が室内で今回の
捜査の件で会話する時のピリピリした雰囲気が凄かったな。
局長はギブスの異変に気が付いて、ホリスにその件を忠告していた
ところを見ると、局長の方がギブスをよく理解しているという
アピール性を示すものかと思ったけど、結果的にはホリスとの関係
をギブスは選んでいった。事件が解決したらキスしようと約束して
いたので、”これは確実に死のフラッグだな”と思っていたけど、
このシーズンでは準レギュラーっぽい扱いなので、まだ死ぬのは早い
か。
トニーとジヴァの関係も進展するのかなと思って見ていたけど、
ジヴァはまだトニーが女性と会っていることを理解しているのだろう
か?
トニーがNCISを出て行く時には「また検便なの?」と語る姿が有った
り、デインを目にしたジヴァの視線をトニーが敏感に察して、
「ジヴァがヨダレをタラした男」「頭の中で服を脱がせていたくせ
に・・」と突っ込みする姿が有った。
トニーはこんな時でもブノアの元を尋ねていた。
電話では”延期”ということを言われていたけど、トニーは彼女の
家を訪ねる。「男は女性がいうノーのニュアンスをどう頑張っても
判断出来ないもの」だとするトニーの姿。ブノアが昔の友人から
よりを戻したいとのメールを受けた事を知り、メールを盗み見する
トニーの姿も有った。
映画「フォーエバー・フレンズ」のベッド・ミドラーのことを
引用して、貴方は私のことをどう思っているのかと問うブノワの
姿があり、映画を引用して会話する姿を見れば、トニーに好意を
寄せていることは明らかなものが有った。
フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」のDVDを
プレゼントする姿が有った。
フランソワ・トリュフォー監督の映画だと個人的には「アデルの恋
の物語」が好き。完全にイザベル・アジャーニ目当てで見たドラマ
だけど。
事件は口座の流れからカラクリを解いていく流れだった。
そのカラクリを解いたアビーは二度もギブスとハグしていたけど、
化学兵器が写るようなことはなかったのかな。
・Dominic KellyのCloak and Dagger
・Dominic KellyのAlive and Creeping
・John MellencampのTroubled Land
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
ジェニー・シェパード (Lauren Holly) NCIS Director
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
ジャンヌ・ブノワ (Scottie Thompson) トニーの彼女、看護師
ホリス・マン (Susanna Thompson) 陸軍中佐・犯罪捜査司令部
マムーン・シャリフ (Enzo Cilenti) 情報提供者、レバノン
デイン・ホーガン (Victor Webster) 軍需企業、イケメン、ジヴァが
アレン・J・カーター (David Starzyk) 車に轢かれそうになる
ウェイン・ゴードン (Rob Brownstein) 軍需企業
チャーリー・ミルズ (David Barrera) 車の運転手
ジョン・マグワイア (Sean Bunch) 海兵隊少佐
ジャック・レイノルズ (Brandon Molale) 弁護士
— (Patricia Mizen) Newscaster