LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン7 第6話 仮面夫婦 Courtship

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第6話 仮面夫婦 Courtship

脚本/Julie Martin
Warren Leight
監督/Jean de Segonzac

【ストーリー】

女優のクリスティン・メイフィールドと映画監督のクレイ・ダ
レンは息子CJの親権を巡り法廷で争う。クレイはフライ判事に
対して有名女優の顔に騙されないで欲しいとし、妻は息子を
利用しているのだという。CJには父親のボクが必要だとする。
判事は父親の一人として同情するが子供のために判決を下さない
といけないとして面接権の修正は却下するという。
興奮したクレイに対して弁護士の男性は落ち着かせるようにして
“海だ”として思い浮かべさせて落ち着かせる。
マスコミも女優と監督の親権争いということも有って裁判所の
外では待ち受けていた。クレイはフライ判事に対してボクは
息子のことを愛しているのだとして近づく。法廷外での接触は
違法だとするが、これを読んで欲しいという。僕の見解を述べ
た手紙だと語る。

フライ判事はあらぬ言いがかりで脅されたとして電話で何者か
に私は下りると語る。

DR.モニカ・フライはクライアントのFBI捜査官のフランク・
ビリングスから電話を受け、情報が漏れているとして激怒。
モニカはあなたの怒りは当然だとして、事情を調べることを
語る。モニカは上司のジェイに話をする。ジャッキーはモニカ
に対して予約の夫婦が待っていることを告げるがキャンセル
するよう告げる。ジャッキーはジェイに対してモニカの上司
ならば何とかするよう告げるとそれを約束。私のヒーローだと
すると二人は壁にもたれかかってキスをして盛り上がる。

フライ判事の妻のモニカにパーティーに行く事を告げるが、
仕事だとして、問題が起きている事を語る。
娘のアリスは冷蔵庫の残り物は食べられるのかと問うと食事を
作らない母に憤る。
そんな中モニカはキッチンにすると、突然外から発砲されて
肩口に銃弾が当たる。肩口から血が流れるのを止血している
と二発目の銃弾が飛んできて致命傷を負わせる。

ローガンはルイーズ捜査官から現場で現状を聞かされる。
被害者はモニフ・フライ。夫は高位裁判所の判事だという。彼
がパーティーから帰宅した時に妻の遺体を見つけたという。
しかしそこにファラッチがやってくると、ローガンに対して
後はあなたの相棒に聞いてと語る。ローガンはファラッチから
撃たれた弾は2発で一発目は方をかすっただけで、その傷に触れ
シンクの縁を掴んだところ、二発目が来たのだろうとローガン
は言い当てる。銃弾はテフロン加工のHP弾、窓にはヒビも
入っていないという。つまりKTW弾かとして軍人や法の執行人
しか入手出来ないものだという。犯人はプロだとするが、それ
ならば何故一発目をハズしたのかというローガン。君は無駄が
なさ過ぎるとして雑談しようとする。
ファラッチという名前は裕福なイタリア系か?と問うと父は
シチリアで母はアイルランドだという。

そんな中、判事が部屋にいることを知り、何故彼がここにいる
のかとしてファラッチは激怒。現場から追い出すよう告げ、
彼は容疑者だという。ファラッチの言葉にローガンは私の相棒
だとして、彼女に対して判事は怒らせるなと語る。
ローガンは外に追いやられた判事に対して話しかけると、君の
相棒は何様だとして妻を亡くしたんだぞと語る。25年も連れ添
ったとして涙する。今夜は家に居たのは奥さんだけなのかと
問うと仕事で問題があったようだという。自宅で個人営業の
結婚カウンセラーをしているのかと問うと、アルバステイン協会
に勤めていたという。顧客が満足しないと思い悩むタイプだった
とすると、殺人を犯すほど不満な顧客はいなかったかと問う。
しかし守秘義務があるので詳しく話は聞いていないのだという。
でも怒りを爆発させる客は常にいるとし、関係書類は仕事場
に有るはずだという。

ロスに事件の報告をする。PCは解析中で上司宛の手紙を読む
ことが出来たというローガン。メールは昨日書いたもので同僚
のジャッキーが情報を盗んだと告発するものだという。ある
顧客の秘密が離婚訴訟中の妻の弁護士に漏れたらしいという
ファラッチ。書類を見ると、「顧客X(ClientX)」と名前は伏せて
あるという。ロスはそれを特定するよう告げる。ファラッチは
フライ判事もまだ容疑者だとあくまで主張する。ロスはローガン
に対して君も判事を疑っているのかと問うと、アリバイはある
し妻の死に動揺していたという。プロの暗殺者を雇ったのか
もしれないとすると、ローガンは妻同伴で行く予定だったという。
ケンカをわざとふっかけたかもしれないというファラッチに
対してケンカを売ったのは我々だとロスは語る。
誰かがハンパを追い出したのだとすると、ローガンは現場を
保全したのだという。問題は君のやり方だとして、相手は高位
裁判所の判事だという。すると追い出したのは私だと名乗り出る
ファラッチ。被害者の夫は第一容疑者として扱うのは基本だ
という。ブルックリン北とは勝手が違うのだとすると、容疑者
は地位が高い場合もあるという。特別待遇しろというのか
というファラッチ。礼儀を・・というと現場の保全よりも優先
なのか?と食い下がる。君は私への礼儀を忘れるなとしてロス
はファラッチに語る。ローガンはアイラ刑事から情報を掴んだ
という知らせが入ったとしてファラッチを連れ出す。

「俺が理性派を演じるとはな」と告げるローガン。
——————————————————–

■今回の事件

殺害されたのはカウンセラーのモニカ・フライ。
アルバステイン協会に勤めていた人物で、夫はハーベイという
高位裁判所の判事。

冒頭ではフライ判事が如何にもブロンド女性に対してひいき目
で裁判を偏見とひいき目で捌いている印象が有った。
被害者で妻・モニカの上司のジェイもまたジャッキーという
ブロンド女性によって操られていた感じだった。ただ事件性と
して高いのは判事の方かと思った。

■今回はローガンサイドのエピソード

ファラッチとのコンビだけど、冒頭ではルイーズ捜査官が
ローガンと色々と絡んでいた。「今の相棒は私」的流れがあり、
今回のテーマは女性によって振り回される男性の構図だった
ことを考えると、ローガンがファラッチに振り回される構図
というのも当然加味されていた。
「オレが理性派を演じるなんて・・」と思わずつぶやいていた
り、ファラッチをかばうローガンの姿も見られた。
政治家とやりあっても良い事がないことは左遷されたローガン
にとっては嫌と言うほど分かっているのだろうし、それで
色々とバランサーとなろうとしていた感じにも思えるけどね。

ルイーズ捜査官は、「L&O SVU」でもS15に登場する捜査官。
「Criminal Intent」では全6話に登場。S7-4の時は殆ど目立た
なかったけど、ローガンとは仲が良さそうだったね。

■ファラッチについて分かったこと

冒頭ではローガンとの絡みで父はシチリア系、母はアイルラン
ド系だとしていた。NYPDにアイルランド系は定番。シチリア系
といえば、「ゴッドファーザー」に見るイタリア系マフィアの
血が流れているのか、気の強さがあるね。
判事にかみつくのは良いけど、ロスに対して礼儀を忘れるな
と指摘されていた。

最後に事件解決した際に、ローガンはファラッチを酒に誘う
けど、夫と子供がいるような感じの話しぶりだったね。

ローガンは自分と似たような猪突猛進タイプで気に入った所が
あるんでしょうかね。

■守秘義務が漏れている

今回はカウンセラーのモニカの情報が漏れていて、それが
裁判に影響を与えているのではないかとして、色々と問題視
されていた。

ハーベイは判事なので、モニカの情報を元に判決が決まって
しまうこともあるだけに相当この家庭では気を遣って情報を
扱わないといけない気がするんだけどね。

今回出てきた責任有る立場の精神科医にしても判事にしても
相当いい加減な性格をしているところがあるなと感じさせる。

■壁ドン

色んな壁ドン。
FBI捜査官のビリングスは怒りを壁にぶつけている姿が有った。
被害者が射殺されたことやその銃弾は特殊なものだということ
を考えると、ビリングスが犯人だとするミスリードを誘う流れ
が有ったのかも知れない。

モニカの上司・ジェイはジャッキーと壁にもたれかかって情事
を繰り返している。

■きな臭い男・ロナルド・ホーク

ビリングスを問い詰めると、まるでモニカの件とは関係ない
ところで怒りをぶつけていた人物だった。しかし別れようとして
いる妻が私立探偵としてロナルド・ホークを雇っているという
ことで、彼の名前が捜査線上に浮かび上がる。ローガンはホーク
の名前を聞いて元CIAかと感づいていたけど、よく知っているね。

ビリングスにはSMの性癖があるようで、誰かが妻の弁護士に
その情報を流していたという事情が有った。

■情報流失の流れを追う

途中でハビーバという女性は判事は金で買収されていることを
口にしていた。夫は博打や酒もやるのに、私の方が母親失格
だと語ったという。当初は応援していたのに、突然娘を奪った
こと。夫は娘を愛しているというよりも、嫌がらせをしたよう
で、「アメノカは金で何でも買えるとして笑っていた」ことを
語る。

しかし判事を調べるが特に大金が入金された形跡もなければ、
ワイロを贈られた形跡もない。
21件の離婚訴訟を調べたが、どれも金持ち相手のものではない
ことが分かる。
しかし訴訟相手の撤退で勝てた弁護士が2人いて、突然相手が
身を引いていること。相手の弱みを握ることで、裁判を操作
しているのではないかということになり、更に調べていくと、
勝者の共通点に私立探偵ホークの存在があることが分かる。

■報酬は金だけではない

結果から言うと操るのに利用されたのは、女優という肩書きと
その美貌だった。
ドラマを見ている方としては、早い段階から女優が寝ることで
色々と自分にとって都合の良い状況にしていることは明らかで
犯人だろうことも伺えるものが有った。

彼女は映画に出演する為にクレイと結婚と離婚を3度も繰り返
している人物。

そんなクリスティン役を演じたPaula Devicqは、過去
「サンフランシスコの空の下」でカースティン・ベネット役
で出演している。

クレイがまたスリラー映画を撮るという新聞を見て途端に態度を
翻す当たり女性はしたたかというか、男もバカ過ぎるというか・・

彼女が出演した「キャロライナ(CAROLINA HEAT)」を見た人
には、相当魅力的に映るのだろうね。

■色んな人を巻き込んだクリスティン

何と言っても子供にまで演技をさせてしまうところは、
如何にも常識のない女優の典型という感じか。
しかも自分が演じた役をそのまんま演出したような格好で、
ファラッチが取調室で思わずその演技を皮肉って真似ている
光景が有った。

■一つの疑問

女優が犯人だということで、「演技」というのがテーマだった。

今回の一件はプロの装備を使ったアマチュアによる犯行によっ
て殺害したけれど、演技とはいえなかなか人をあの窓から
殺すことは難しいのではないかという気がする。

最終的にはクリスティンがモニカを殺害したのは、判事は最終的
には自分になびかず妻を愛している為のものだった。

彼女は色んな人と寝て、事実をねじ曲げるのに奔走し、映画人
として生き残る為にあらゆる事に手を出したということだった。

しかしそこまでしないと売れないのであれば女優としては
才能がないとしか言えないよね。

■使用された曲

■出演者

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
マイク・ローガン (Chris Noth) 捜査官
ノーラ・ファラッチ (Alicia Witt) 捜査官
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

クレイ・ダレンSr. (Steve Guttenberg) 映画監督
クリスティン・メイフィールド (Paula Devicq) 女優
ロナルド・ホーク (John Ventimiglia) 私立探偵
ハーベイ・フライ (Bruce MacVittie) 判事
Dr.ジェイ・アルバーステイン (Remy Auberjonois) 精神科医
フランク・ビリングス (Charles Borland) FBI捜査官
Dr.モニカ・フライ (Helen Coxe) 精神科医
ルイーズ・カムベシ (Caris Vujcec) 捜査官
クレイ・ダレンJr. (Tommy Nelson) 息子
アイラ・ウィプル (Gary Patent) 刑事
ハビーバ・モレール (Nicole Shalhoub) 判事に不平を言う妻
アリス・フライ (Stella Keitel) 娘
Dr.ジャッキー・ゴールド (Laura Dekkers) ジェイの秘書
ハーラン (Mark Saturno) クレイの弁護士
— (Amanda Barron) 妻
— (Gary Kramer) 夫
若い頃のクリスティン (Michal Sinnott)
— (Mike DiGiacinto) Mrs. Mayfield’s 運転手
(Philip E Jones) Armed Hoodlum

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