第3話 最後の電話 Failure Is Failure
脚本/Arthur Phillips
監督/Jean de Segonzac
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【前回までのあらすじ】
マクラーレンはナオミとは面識はないと語る。内部告発したい
と連絡をくれたこと。リークされた情報によるプライベートな
情報も含まれていたという。命が失われるのは辛いという。
エレンは原告側は依頼人がナオミの私生活を暴く理由を提示して
いないとするが、パティはマクラーレンを相手に損害賠償訴訟
を起こすという。ナオミとマクラーレンの繋がりを調べること
をレイチェルに語る。
ラトガーはエレンに対して今回のスキャンダルで多くの寄付が
滞っていることを語り資金繰りが苦しい事を語る。ケイトは
エレンの二倍を払って雇って欲しいことをパティに語る。過去
を知る人物を敵に回したくはないでしょとし正当な対価だと
いう。しかしケイトはエレンに対してパティから二倍の額を
提示された事を告げ、これで実力が証明されたのではないかと
近づく。ナオミは情報リークされる前の夜に部屋を借りていたと
してクーパーは語り、そのホテルの防犯カメラにはナオミだ
けでなく変装したマクラーレンが映っていることを語る。
【ストーリー】
エレンとケイトはパティの事務所にレイチェルの宣誓証言を取り
に来ていた。エレベーターに乗るエレンにケイトは大丈夫かと
声を掛ける。今日の宣誓証言は先週みたいなことになれば
難しい訴訟になるとし、今日負けたら試合終了であることを語る。
私は首になりあなたも失業だと語る。
— 1週間前 —
ケイトはパティに対して電話で折角の申し出だけど別の事務所に
行く事にしたと語る。パティはとにかく幸運を祈るとし、法曹界
の復帰おめでとうと語る。
ゼッタはマクラーレンの元に戻る。あなたに頼まれたら戻るしか
ないという彼女。彼は全員を戻した事を告げると、ゼッタは
私たちが頑張る理由は一つ、あなただとし、そんなあなたが
信頼してくれないとみんな離れていく事を語る。ゼッタはプレゼント
を空港で買った事を告げ、喫煙を勧める訳では無いが、前のケース
を見なくなったのでプレゼントに選んだという。ブリッセルで
無くしたのか。
エレンの事務所は内装工事が一段落して、ケイトのオフィスも
用意する。ここにあるのが今回の訴訟の資料の全部で、ナオミ
個人のメールもあるという。これからマクラーレンと打ち合わせが
あるのでリーク内容を精査して欲しいという。レイチェルの
訴えに関わるもの全てをメールの中から抜き出して欲しいのだと
語る。ケイトはエレンの気持ちは分かるとしながらも、私を
同席させたくないのでしょと語る。パティ対策で雇ったが、まだ
私を信用していないこと。それは仕方がないことだと。
エレンはケイトにあなたはパティと法廷で戦った経験もあるので
しょと告げると、1度だけ87年だという。家族間のちょっとしたトラ
ブルだったとすると、勇気があると語る。
マクラーレンはギッタに対して、ハッカーがプリンスフィールド
の情報を握っているとして金を要求された事を語る。自分達で
この流れを突き止めないといけないという。しかしその前に
先ずは訴訟を何とかしないとダメだとしてエレンと打ち合わせ
だと語る。
サムライ7という無精髭の男は熱心にゲームをしていた。
エレンはマクラーレンたちに説明する。
原告が勝訴するにはあなたが故意にナオミを傷つけたり、わざ
と個人情報をリークしたと原告側が立証しないといけないこと。
一度も逢ったことは無いと公で証言しているが本当はどうなのか
とエレンは尋ねる。マクラーレンは一度もないと語るが、
一切なかったと断言出来るという。しかしエレンはビデオをみせ
るとこれはどういうことなのかと問う。マンハッタンのホテルの
映像で、17:33と17:23にナオミとマクラーレンが部屋に入る映像
だった。これはナオミが死亡する数日前の映像だという。
マクラーレンはバレたかと告げると、エレンは貴方は公の場で
ウソを付いたのだと憤怒する。ニューヨークでナオミと逢った
事を認めると、ルールに従わないと守りようがないというラト
ガー。マクラーレンは告発者と逢わないのがルールだが、逢わない
と情報は渡せないとして言われたのだという。どうして黙って居た
のかと問うと情報源を守る為だという。内密にしてと言われた
とし逢ったのは二回で最初はローマだという。彼女から連絡を
してきてニューヨークでまた逢ったのだという。彼女に不正の証拠
を手に入れるように言って俺はコッチに来たという。ラトガーが
彼女に逢って証拠を受け取る、それが手順だという。ナオミは
データを入手したがリークに二の足を踏み始めていたとラトガー。
向こうからホテルに来て欲しいと連絡が有ったと語る。
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パティは内部告発し死亡したナオミの娘・レイチェルの原告代理
人として、情報を流出させたマクラーレンに賠償訴訟責任で
訴えることになる。しかし原告側であるパティにはマクラーレンが
意図して情報を流出したとする証明と、彼女を貶める意図が有った
ことを証明しなければならず、話を聞く限りでは、ナオミと
マクラーレンに情報送受信以外に接点がないとされていた。
しかし徐々にナオミとマクラーレンの間に接点が見つかっていく。
原告側、被告側、それぞれに付いていたウソということが表面化
したことと、それ以外のサブストーリーが意外と多くて、
それらが訴訟以外を通してどう関わってくるのかということなの
かな。
今回のドラマとしては、至る所で「母親と子供」というテーマが
存在していて、原告人の母・ナオミと子・レイチェルの関係性は
もちろんのこと、パティ家の家庭の事情だったり、そしてなんと
言っても訳ありそうなエレンの母・デニースとの関係性も再び
浮上してくる。
レイチェルの宣誓供述を取ることになるに際して2日間の期限が
与えられて色々と質問する中で、娘はやたらと母親との関係性を
強調していたし、母親とは関係が上手い行っていないエレンと
しては、レイチェルが語る様な親子の形というのは信用出来ない
と最初から踏んでいたのかも知れない。
ドラマでは真実がどうというよりも、どちらの主張が説得力の有る
ものとして裁判や陪審員に伝わるのかという前提の元で描かれて
おり、これまで真実を追究することに意欲を燃やしていた気がする
エレンがどうも依頼人の利益のためとはいえ、依頼人が被害者のナオミ
と逢っていたことを知っているにもかかわらずシラーっとしている
ところは違和感が有り、被害者の子供のウソに対する追求の姿勢を
見るとどうしても肩入れしづらい。
ただ正直ドラマとしてはまだ本格的に作用していないのか、
電話の通話記録に於けるトリックなど、すぐにバレるようなことに
関して、パティが調べていなかったのかは不思議なものが有るし、
今の時代、やはり通話記録から人となりが見えてくるところが
有るんじゃないだろうかとして、もっとそれを調べるなり、電話
の意味を掴んで行くなりを集中して調べていけば良いんだろう
けどね。
またこのドラマ、回想シーンが多いのだけど、今回は流石に
エレンがビルから落ちたのではないかとする映像とパティが
取調室にいるという映像が無かった。タイトルからして「最後の電話」
というのは前回のエピソードのラストでパティがエレンに電話して
いたことを指しているのかと思っていたけど、そうでは無かったのね。
今回の回想シーンは主に、マクラーレンとナオミが逢うシーン
で多用され、そしてレイチェルが母親と会話したとする最後の電話
での顛末を繰り返しの映像で印象づけた感じだった。
本筋以外に気になるものといえば・・・
・エレンの母・デニースが働き始めた理由
・パティのPCにサムライ・セブンがハッキングしている理由
・投資家の存在
・ケイトとパティの関係・・・89年に裁判で戦っている事実。
・ケイトが語るパティに最後の一節。「あの人からの電話は無視して
いるでしょ。話したがっている。もうすぐ死ぬのよ。」
*****
・デニースの件は夫との離婚なのかな。
・サムライセブンの盗聴は、キャサリンを巡る親権問題が関与して
いるのか。
・ケイトとパティの裁判は家庭の件で戦ったとしていたけど、
当時はまだパティもそう有名ではなかっただろうに、裁判の内容
が気になる。
・もうすぐ死ぬ人とは一体誰なのか。パティの家族関係だと思う
けど、それがケイトとも関係が有り、89年の裁判にも繋がっている
のかどうかだね。
*****
また誰が情報を流出させたのか。ハッカーがいるとして金を
要求されていることを口にしていたけど、それがサムライ・セブン
に該当するのかな。
そして落として行ったシガレットケース。これが裁判ではどう有利
不利として働いていくのか。
・When I Am Through With You by The VLA
パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事
チャニング・マクラーレン (Ryan Phillippe) ネットで暴露
ケイト・フランクリン (Janet McTeer) 元弁護士、パティの敵
ビル・ハーンドン (Judd Hirsch) 元弁護士
マギー・ホアン (Li Jun Li) パティの秘書
キャサリン・ヒューズ (Brooke Liddell) 孫
クリス・サンチェス (Chris Messina) 元傭兵
デニース・パーソンズ (Debra Monk) エレンの母
ヘルムート・トーベン (William Sadler) マクラーレンの支援者
ギッタ・ノバク (Gillian Alexy) マクラーレンと寝る女
ラトガー・シモンズ (John Hannah) メガネ、マクラーレンのフィクサー
ナオミ・ウォーリング (Jenna Elfman) プリンスフィールド・トレーダー
レイチェル・ウォーリング (Alexandra Socha) ナオミの娘
エンジェロ・アロロ (Adriane Lenox) キャサリンのベビーシッター
サムライ・セブン (Bill Camp) パティのPCを・・
— (Dave T. Koenig) Drugstore Manager