May 11, 2012
第22話 大いなる野望 Crossbow
脚本/Andrew Colville 監督/Danny Cannon
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ノースダコタ州マックスウェル空軍基地。
エドソンは技術者のロビーを施設内に案内する。国内トップク
ラスの衛星施設であり、ウチに勝る施設はノーウッドくらいだ
という。指令センターに連れて行くとロビーは突然そこで
働いていた職員を射殺し、エドソンに対してここに書かれた
マザーボードの在処を知らせろと語る。この基板は20年以上
前に使われたものであり、これが動くハードウェアはそうは
ないという。しかしエドソンがその基板を持ってくると彼は
容赦なく彼を殺害する。
ソーニャはパーシーからロビーが回収した基板を手渡すと、
貴重な文明の遺産であり、世界の運命が君の手に委ねられて
いるという。これをコンピュータに接続するよう語る。
マイケルとニキータは一緒のベッドで朝を迎えるが、ニキータ
はパーシーの夢を見ていた。「ここが生まれた場所だろう」と
してニキータは縛り付けられている光景。ここで終わる運命だ
ったとしてパーシーから言われる姿が有った。ディヴィジョンは
世界を変えるのだとして、放射性物質をパーシーはちらつかせる。
パーシーはニキータに対してよくぞ戻ったとして歓迎の姿勢を
見せる。
そんな夢から目覚めたニキータ。
マイケルに気を使ってベッドから出ていこうとすると、マイケ
ルは既に起きていた。またあの夢を見たのかと問われると、二人
は取りあえず濃厚な目覚めのキスをする。
マイケルは今日は何もする予定がないのではないかと問うが、
パーシーのことが頭に離れず、核武装は出来ているハズなのに
妙に静かすぎるのが気になるという。
ライアンとバーコフも何処か変だと感じて居た。
パーシーが核武装するのであれば、専門家が必要で有りCIAのデータ
を分析で当たりをつけようとしていたら偶然見つけたことがある
のだという。それは60代の航空宇宙技術者が3人も死亡しているので
ある。
CIAに登録されているメンバーは
Donald Henderson、Keith Mizuyama、Thomas Davidoff、Pratik Sivakumaran
もLeonard Schiffだという。ヘンダーソンとミズヤマ以外は亡くなって
いるが、死因は全て不思議とのこと。溺死、心臓発作、アナフィラキシー
ショック・・。3人共80年代にマックスウェル空軍基地で働いていた
職員だという。全員がクロスボウという極秘プロジェクトに関わって
いたこと。現存している研究者ではヘンダーソンとミズヤマだけ
だという。パーシーは衛星を何に使おうとしているのかと問うと、
ナビゲーションでも使うのかと問う。初期の弾道ミサイルは
衛星ナビで捕捉し、ミサイルを誘導するハズだという。
アレックスはショーンを呼んでこの事態をケンドリックに伝える
べきだという。
ケンドリックに電話すると、現在アフガン政府とタリバンの平和
条約についてグレイソン大統領が最終調整しているという。
パーシーの狙いはマックスウェルを狙っているのだという。
制御板を盗んだ男がいると。
バーコフはマックスウェル空軍基地の防犯カメラ映像をみると
確かに男性が制御基板を盗む姿が有った。その映像に写る男性
を見るとアレックスはロビーだと語る。マイケルも彼の事を
覚えて居てイカれた訓練生だとし、ディヴィジョン内で暴れて
乱射して処分されたと聞いたという。アレックスは彼のことを
よく知っていたという。引退した技術者を殺していたがミズヤマ
は行方が掴めず、ヘンダーソンは機密使用許可を持っているので
FBIの監視対象者だったという。しかしそんな彼も16年前に
アクセスしたのを最後にあらゆる公共機関からの痕跡が無くなって
いるという。恐らく電気ではなくプロパンを使ったのではない
かというもの。調べるとドナルド・ヘンダーソン名義で、
最近タンクを二基購入していることが分かる。
フィラデルフィアの兵器造船所の近くだという。
そんな中パーシーが設定していたシャドーネットでロビーの姿
が防犯映像に映り検出されたという。バイクを盗んでいること。
しかし彼が目指すは造船場ではなく、ニューヨークの北アディロ
ンダックだという。
アレックスとショーンはロビーを追うという。ニキータとマイケル
はヘンダーソンの元にいく接触しようと語る。
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パーシー率いる新ディヴィジョンは核物質や起爆装置を盗み
更には衛星施設から80年代の古い基板を回収していく。
ニキータたちはCIA長官のケンドリックからの許可を経て、
CIAのデータベースにアクセスが可能となる中、バーコフとライ
アンは、パーシーが核物質を使って兵器を作るのであれば専門家
を使うハズだと考えて検索していたところ、航空宇宙技術者が
殺害されている事実を見つける。どの人物も80年代半ばに
マックスウェル空軍基地でクロスボウ計画という極秘プロジェクト
に参加していたことを知る。当時の人員が二人生きているで
あろうことを知り、ヘンダーソンに接触して話を聞いていく
が・・・
半導体基板自体は生きていると思うけど、当時開発した人工衛星は
既に寿命していているような気がする。
クロスボウ計画に関するテープが発見され、SONYのベータテープ
に残されていた記録を再生する。
計画はレーガン大統領時代の戦略防衛構想の中心に担うもので、
ソ連の核攻撃を防ぐという目的で実験されていた粒子ビーム兵器
のことだった。軌道上から核兵器を墜落させられるというもの。
「通称スターウォーズ」「ファントムメナス」だとしていたけど、
結局の所、一発も打ち落とすことは出来ず、開発は中止。しかし
動いている物質を当てることは出来なくても、静止している建造物
を対象にして攻撃することは可能だということ。
「デススターを完全に支配下に置いている」として、バーコフの
得意分野で物語が回った感じ。
ドラマは完全に「24 -Twenty Four-」の女性ジャック・バウワー化
しているニキータのエピソードって感じの展開だった。
大統領まで出てきて決断を迫り、命運はニキータたちに掛かってい
るとなると、益々その傾向が強いね。
アフガニスタン政府とタリバンの和平交渉を止めようとしている
ところなど、「24」のシーズン8みたいな流れだな。
ディヴィジョンの施設は核攻撃にも耐えられるとしていたけど、
どうみてもバンカーバスター程度で簡単に破壊出来そうなものが
あるし、サーバールーム(地獄の地下室・地下9階)を見ると、メガCDの
シルフィードのラストみたいなシーンになっていた。
ディヴィジョンを崇拝している農夫婦は自らの命を差し出すわ、
アレックスを励ましてくれたかつての訓練生のロビーもまた命を
犠牲にしてまでディヴィジョンの為に何かをしようとしている。
アメリカ政府は主導権を握られているとはいえ、やる気がないって
感じで、これまで野放しにしていたツケが回ってきたのか。
それよりもパーシーよ、君は一体何をしたいのか。
“紳士”と呼ばれるものたちの仲間に入りたいみたいだけど、この
紳士と呼ばれるものたちが属しているのは、果たしてアメリカ国内
の組織なのか。パーシーの中に強い信念がなく、ただセレブ入り
したいみたいな感じにしか思えないので、ちょっと展開がバカっぽ
い気がする。
大統領はエドワード・テラーの言葉を会見場で引用させられる。
「人生は成しがたく球速に悪化する。ハッキリ目に見えるのは大惨事
だけである」。
ニキータとバーコフのキスは強烈だった。
マイケルが見ている前で凄い勇気だな。
戻って来たらケツを蹴ってくれとのこと。
ニキータの潜入作戦は果たして成功するのか。
因みにアレックスがロビーを説得するシーンが有ったけど、元ネタ
はS1-7のこと。
ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
パーシヴァル・ローズ “パーシー” (Xander Berkeley) 組織のドン
ショーン・ピアース (Dillon Casey) オーバーサイト
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ローン (Rob Stewart) ディヴィジョンのクリーナー
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA
モーガン・ケンドリック (Brian Howe) CIA長官、ライアンの上司
フィリップ・ジョーンズ (David S. Lee) “紳士”
チャールズ・グレイソン (Cameron Daddo) 大統領
キャスリーン・スペンサー (Michelle Nolden) 副大統領
ロビー (Bug Hall) ディヴィジョンのクリーナー
ドナルド・ヘンダーソン (R.D. Reid) クロスボウ計画に参加
マーガレッド・ゴワー (Casey Hudecki) ディヴィジョンの見張り・農家
ダルトン・ゴワー (Christopher Russell) ディヴィジョンの見張り・農家
エドソン (James Binkley) マックスウェル空軍基地
— (Lamont James) Head Guard
— (Karl Ang) Tech