第10話 起訴取り下げ Hello Raskolnikov
監督/Michael Offer 脚本/Marcus Dalzine
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【ストーリー】
エイモス捜査官とブライス捜査官は、サムが居なくなったこと
でアナリーズから話を聞く。ご主人がライラを殺したというの
かと問うとアナリーズはそうだと思うと語る。ライラと関わっ
た男性全員のDNA検査を検事局が行うと話した矢先に姿を消した
からだという。だが検事局には君は夫の名を伏せていたの
でしょと問われる。自分はアソシエイトからサムの浮気のことは聞
かされたばかりだし、彼がお腹の中の子の父親じゃないと信じ
たかったのでそうしたこと。夫の浮気を聞いたのは夕べなのか
というエイモスに対してそうだという。でも何となく疑っていた
ことは有ったとし、彼女は夫の教え子だし美人だったから・・と。
でも確証はないこと。浮気を知り本当のことを世間に公表すると
言ったら夫は動揺したこと。それで浮気を確信し、殺したのも
彼だろうと思ったという。この裸の写真が公になった時に夫の
ものだとは思わなかったのかと問うと、女性は男性に比べて
恋人の体の事は細かく覚えて居ないものだという。
夫と口論の後はどうしたのかと問われると、車で友人の家に行った
という。気持ちが落ち着くまでそこにいたが、数時間後に
家に帰ったこと。彼がライラを殺したなんて信じたくないと
思い彼とやり直したいと思っていた事を語る。しかし家に戻ると
彼は居なくなっていたこと。彼に対して真実をバラすと言った
ので逃げたのだろうと。
しかしこの時アナリーズがウェスが遺体のサムに対して謝罪し
ている所に出くわしていた。ウェスはサムがレベッカの首を
閉めたので僕が殴ったのだという。アナリーズはウェスに対して
遺体を外に運び出すよう告げ、爪のウチにも外にも証拠が残って
いるのでそれを消す為に死体を燃やすしかないと語る。
そして残骸は確実に処分することだと。私の事は自分で何とかする
というアナリーズ。今夜のことは必然だったとし、サムはライラ
を殺した報いを受けたのだというアナリーズ。そんな彼女は
ウェスに対して巻き込んだのは私なので必ず貴方を助けると語る。
エイモスは友人とは誰なのかとアナリーズに問うと元刑事のネイト・
ケイヒだという。彼は私と不倫したのを理由に解雇されていること
を語る。
ボニーや学生にも尋問することになりそうだとしてアナリーズは
ボニーやネイトに語る。ネイトに対して誰と居たのか聞かれたので
貴方といたことを話したことについて謝罪する。サムは何処にいる
のか。警察は黙ってるが見つかるだろうと語る。
ミカエラは心配していた。ウェスはバレていないとして安心させ
ようとする。淡々と計画に従えば良いのだという。コナーはこれ
はアナリーズの罠かも知れないぞと語る。誰かが裏切りし自首
したらどうするのかと問うローレル。残り全員でその人に罪を
着せることになるとし、4対1になるだろうと。
そんな中アナリーズが戻ってくるとミカエラは試験を免除して
欲しいと訴える。しかしまさかそんなことは出来ないとして
予定通り行うという。
ウェスに対してアナリーズは部屋まで来なさいと語る。
ウェスはアナリーズに対して彼らにも話をしようと語る。しかし
アナリーズはあなたを助けるのは元々は私の為だという。帰宅したら
裏切った夫が床で死んでいたなんて真っ先に疑われるのは私だという。
尋問を切り抜ける為には私が関わっていることを知らない方が
良いと語る。レベッカも含めて話をするなという。アナリーズは
前にも貴方がレベッカに話をして失敗したことが有ったと責める。
心配はないというアナリーズは、DNA検査をすればサムがライラの
父親だということが明らかにされるとし、パソコンにはあの晩
サムが女子寮に行った証拠が残っているハズだという。
レベッカの裁判も終わらせてみせるというアナリーズ。
貴方はイザという時に強いとし、今、その強さを発揮してと要求
する。ウェスはサムの指輪を最後に抜き取って置いたとして彼女に
手渡す。
パークス検事がアナリーズの元にやってくる。
失踪して何時間が経過するのかと問うと、自分の夫を犠牲にしてまで
レベッカの裁判に勝ちたいのかと告げる。離婚された腹いせに
しようとしているのではないかという。貴方の夫はライラを殺して
いないとし、犯人はレベッカとオライリーだと語る。必ず2人を
刑務所に送ると語る。
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アナリーズはサムが居なくなったことを警察に届ける。
検事のパークスは夫に容疑を向けて、依頼人のレベッカの起訴
を取り下げようとしているのではないかとして疑いを持つ。
サムの失踪に関して、関係者であるアナリーズの事務所で働いて
いたものたちにも向けられ一人ずつ尋問されることになる。
レベッカの起訴を取り下げる為にアナリーズは生徒たちを
使って行動を起こし始める。
基本的にサムの殺害の件に関しては、前回のエピソードが全て
ということで良いのかな。ローレルを襲おうとしたのを見たミカエラ
がそれを止めようとしてサムを二階から落としてしまったこと。
しかしサムは生きていてレベッカが盗んだPCのデータを取り返そう
として首を絞めていた為に、ウェスがトロフィーで頭を殴ったこと
が致命傷になったこと。
その後ドラマでは一度ウェスが遺体の現場に戻った際に、アナリー
ズが居たので、トドメを刺したのは彼女なのかなとも思ったけど、
ウェスが犯人だということで間違いがないのかな。
弁護士は頭が良いのか悪いのかよく分からないけど、弁護士だから
こそ、こういう事件を自分ならば無罪に出来るとする過信した
思いがありそうで、警察や検事のウィークポイントを知っている
と思い込んでいる節がありそう。また弁護士としては究極のスリル
だけど、自分が容疑者で有り加害者である状況の中で、それを
すり抜けることに腕を誇示することで満足感を得たりする心理が
合ったりするのか。それこそまさに連続殺人犯の心理に通じるところ
になってしまうが・・・。
本当にサムがライラを殺したのかどうか。
取りあえず今回はレベッカの起訴を取り除く為にサムに全ての責任
を押しつける為に、アナリーズが採った弁護方針は、
1) サムがライラを殺す為の動機
2) サムがライラを殺すことが出来た機会の証明
動機に関しては、ライラのお腹の子がサムであることを証明し、
サムがライラの出産を止めようとしていたことを証明していく流れ
が有る。赤ちゃんのDNAがサムだったことと、ワイゼンストック
婦人科医院に行った形跡を突き止めて何が有ったのかを紐解いて
いく。
機会の証明に関しては、ライラが殺害された当時にサムが何処に
居たのかということを調べる為に、携帯のGPSを追跡する為に
検事局が妨害工作している警察保管所に有るサムのパソコンの
提出を求めて行くもの。
少しドラマが面白くなったのは、それぞれ現場に居合わせたもの
にとっての足並みの乱れが有り、殺人の現場にはいたけど、実際に
殺したものと見ていただけの人の間では温度差が有ること。
その後の人生に於いても進路の違いや未来に対する考え方の違い
から、それなりに個々人の思惑が変わってくること。
一人ずつ尋問されていく中で、そのリアクション具合は楽しい
ものが有ったし、コナーを筆頭にして、殺害に関しては正直に
話して情状酌量を勝ち取ろうとする裏切りの流れが有り、
ミカエラやローレルを説得する流れが有る。
一番不可解なのはアナリーズがサムに対する憤り感があるにして
も何故生徒たちを庇うのかという辺りにイマイチ理由として弱い
ところが有るところかな。
ウェスが全ての事情を知っていることも有ってか、落ち着きすぎて
いることをレベッカが悟り不自然だと気が付いたり、ローレルと
フランクの間でも、色々と恋愛的駆け引きがある状況の中で、
ローレル優位な流れが有るかと思っていたけど、一気にその事実を
耳にしたことで、ローレルに対するフランクの視線が変わり、
その結果、誰かが裏切っているという流れを作って面白いこと
複雑な思惑と同期させたところなのかな。
何時試験をするんだ?って気がするのだけど、
自分たちの犯罪に対して逃れる方法もまた生徒たちからアイデア
を拝借しようとしているアナリーズのずうずうしさが凄い。
で、ウェスとレベッカの件で巻き込まれている他の生徒たちに
とっては何の見返りもない気がするのだけど、殺したウェスが
レベッカと一人仲良くしているのを見るとまた腹が立ってくる
ところも有って、早いところ捕まってしまえと小一時間な流れが
有ったな。
しかしDNAがサムで女子寮にも行っているとは思わなかった。
結果的にはライラを殺していないと思うし、結局サムを心酔して
いるボニー辺りが本命とかなるんじゃないかって気もするけど、
どうなんでしょうかね。
都合良く利用される人も多く、オリバーはGPSの解析で利用され、
ローレルはカンの元にすり寄る姿。ホント都合良い人たちだね。
トイレで思わずアナリーズの悪口を言っている二人の婦人の前に
出て行くアナリーズの気の強さ。
サムの指輪が残されたことと、ミカエラの指輪が無くなっている
事実が対象的で今後キーアイテムになっていきそうな感じだね。
■使用された曲
・Disruptism (Principles of Geometry Remix) by Gyrls
・Killed Ya by Daniel Wilson
■キーワード
・ドストエフスキー 「罪と罰」 ラスコーリニコフ
・罪悪感から心が病んで自首する主人公
・ETCのデータは8月28日に95号線を通ってニューヘイブンへ行き
9月4日に戻っている。29日のデータは何も無い。
・病院の待合室の監視カメラ 判例 「院内の監視記録は音声を
含んでおらずよって例外です」「待合室は公の場」 DR.ターナー
・8月29日の夜、PM7:02 ニューヘイブンを出て95号線を南下し
フィラデルフィアに向かっている。到着後に寄ったコーヒー店。
その後ミドルトン大の構内の南端に沿って進んでいる。
スプルース通り3204番地・女子寮の前で駐まっている。午前1:10から
AM1:29までです。
・ライラの死亡推定時刻はAM24:00から6時だと。
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
レベッカ・サッター (Katie Findlay) ウェスリーの隣人
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストーン (Matt McGorry) 学生
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
サム・キーティング (Tom Verica) アナリーズの夫、心理学教授
グリフィン・オライリー (Lenny Platt) ライラ事件容疑者
ライラ・スタンガード (Megan West) 殺された大学生
オリバー (Conrad Ricamora) IT部門、ゲイ
ウェンディ・パークス (Alysia Reiner) 地方検事補
カン (Arjun Gupta) 弁護士扶助会
テレンス・エイモス (Faran Tahir) 捜査官
クレア・ブライス (April Parker-Jones) 捜査官
キャロル・モロー (Tamlyn Tomita) 判事
Mr.イングラム (Trevor J. Davis) 裁判所が指名した分析官
ハンナ・キーティング (Marcia Gay Harden) サムの姉
— (Carrie Armstrong) Receptionist
— (Jason Sims-Prewitt) 警察官
— (Francesca Ferrara) 女性
— (Mandy Levin) 女性
— (Crystal Coney) レポーター
— (Louisa Hodge) レポーター
— (Alex Marshall-Brown) Seamstress
— (Ethan Corn) 男性の学生
— (Mallory Low) Eager Girl
— (Aaron Benjamin Miller) Nerdy Intellectual
— (Marc Abbink) Courtroom Attendee
— (Jessyka Finnoy) Law Student
— (Silawn Lewis) Courtroom Observer