ホームランド Homeland シーズン3 第10話 国境越え Good Night

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第10話 国境越え Good Night

監督/Keith Gordon 脚本/Alexander Cary
Charlotte Stoudt
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【前回までのあらすじ】
キャリーは彼が死んだらブロディの容疑が晴れないとして作戦
途中に止めようとするが、ダールはキャリーに戻る様指示。
しかし静止を無視するキャリーに対してクインに射撃命令を出
す。クインの射撃の腕で肩に銃弾を被弾させる。その頃
ソールはカラカスに渡るとブロディを捕まえに行く。
トゥラニはブロディは薬物依存症なので作戦の遂行は無理では
ないかとするが、ソールはブロディに対して海兵隊員に戻る
事が君の唯一の道だと言われる。ソールはキャリーに次の作戦に
ブロディを使う事を告げると、ジャバディを使うのではないの
かと逆に問う。ブロディは次の段階で必要だとすると、キャリー
は狙いは何なのかと問う。ダーニッシュ・アクバリ、革命防衛隊
トップ、ジャバディの上司だという。和平を阻んでいる最大の
障害だという。キャリーはブロディに奮起を促す為にデイナ
に逢わせると彼はまた訓練を始める。ブロディに対して作戦を
知らせる。国境に行き投降するのだという。この場所を選んだ
のは以前アルカイダの司令官たちが亡命した場所だからだと
いうライアン。しかし暗殺出来る程アクバリに近づける保障は無い
とするが、ジャバディが顔合わせを取り持ってくれる事を告げる。
ブロディはデイナの為だけじゃないとし必ず戻ることを誓う。

【ストーリー】
キャリーはCIAに出社するとクインがキャリーに声を掛ける。
肩の具合はどうかと問うと新品同様だという彼女。フランクリン
を追っていた時のことの状況について説明したいというが、
キャリーはもう良いとし、みんな嘘と言い逃ればかりでウンザリ
しているという。命令だったとし、腕が確かな自分が撃つこと
になったのだというクイン。手術の間に君の診療記録を見たが
妊娠15週目であり、今回の作戦からは外れた方が良いと語る。
この状況で客観的で居られるのは難しいという。ブロディの子を
身ごもっていると思っているかも知れないが彼の子供ではないと
し、そもそもあなたには関係の無いことだと語る。

イラク(イラン国境から約6km)。
アジジとトゥラニ、モデレスとバラズ、そしてブロディが野営し
ヤギの肉を食べていた。

キャリーは作戦室にやってくるとライアンから状況を聞く。
現在クリディスタンを突破して日没を待っていること。その後国境
に全員でイラン側の検問場にいくという。

ヒギンスはダールに対して、CIAが行っている作戦に関して、懸念
を示す。大統領は国際問題に発展することを何よりも恐れている
のだという。しかしダールはこの作戦は確信を持っている事を告げ、
いかなりリスクを冒してでもやる価値が有る事を語る。不測の事態
でも策は練ってあると語る。今夜亡命を求めるだけだと説得する。

ブロディは自分はもうお先真っ暗だと語る。
アジジは通信機器の確認をする。トゥラニは本部と連絡を取り
強度を確認する。ゼロ(司令室)からアルファ(アジジたち)、通信
は良好だという。新月が美しいここは楽園だとメッセージを送る。
ブロディの様子を尋ねるとまずまずだという。
キャリーはジーンに対して検問女の映像を見せてもらう。
2時間この兵舎は軍曹とトップの8人が常駐していること。隣が
監視小屋には武装兵が2人、4時間交代で見張っているという。
イラン国境警備隊の無線の傍受はと問うと1時間毎に傍受している
事を語る。

トゥラニはブロディに対して作り話についておさらいしようと語る。
「CIA本部爆破の後、ナジールの組織が車を用意し、カナダ国境
の森へ向かったこと。頭を剃ってそこから歩き、盗んだボート
でノバスコシアに渡ったこと。アルカイダのエルマティと繋がる
男に出会い、貨物船に乗せてもらいコロミビアに分かり、その後
ヒズボラの傭兵たちに連れられベネズエラに行ったこと。そこから
国営石油会社の飛行機でイラクに渡り、すぐアルカイダに引き渡され
その協力でイラク国境に来た」というものだった。

アジジは暗視カメラの確認。
リーパーワンからの映像を送るという。
一方ソールは机の引き出しのガムが無くなっていることに気が付い
てロレインにガムを持ってくるよう求める。彼にとっての
「幸運のガム」だった。

アジジはブロディに対して手紙は書いたのかと問う。別れの手紙
を家族に書かなかったのかと。書いていたら気づいているだろう
とするとCIAの女に頼めば良かったのではないかという。
ブロディは祈るといざ出発する。
しかし国境までの道がとても混雑し塞がっていた。外国人が地元
の役人にタダでガソリンを配っていたこと。警察や軍関係者に
ワイロを渡していたのである。1km先が国境だった。取りあえず
車が故障したように見せかけようという。今、本部が新しい別ルー
トを探してくれるハズだという。しかし無人機の調子が悪いと
して司令室の方では調整していた。後方支援がこれとはな・・と
ブロディは語る。しかし無人機は復旧し、ルートを検討する。

ブロディたちの元に車がやってくる。
ブロディに対して寝たフリをしていろと語る。アルファは緊急事態
だとしてゼロに連絡。地元警察が来てしまったこと。モダレスが
アラビア語を使って対応する。
キャリーは通信からアラビア語を聞き出しみんなに通訳する。
「何故ここに?・・・マリバンに行く」。彼らは話しを信用して
いないというキャリー。車内を見せられたらマズイとし警察に
ブロディを見られる前に何とかしないと。それではおやすみ
という合図と共にイラク警察を射殺する。ブロディには返り血
を浴びることになり動揺が広がる。アジジは取り乱すブロディに
対してしっかりしろと告げる。ブロディはオレには出来ない。
絶対に無理だと言うが、「道はまだ先に続いている」として
説得する。
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ジャバディを転向させてCIAの協力者にさせたソールの作戦の
目標はイラン革命防衛隊トップ・ダーニッシュ・アクバリを殺害
し、ジャバディをトップに据えて中東・イスラムをコントロール
することだった。その為にもブロディをイランに亡命させて、
アクバリの信頼を取り付けて殺害すること。ソールを始めとして
ごく一部のものしか知らない作戦だったことも有り、知らされて
いなかったものたちの中には面白く無いものもいて、そして重要な
手配犯であるジャバディだけでなく、ブロディを取り逃がしている
事実を知って反発の声を上げる。またイランに潜入する際にイラク
側に被害が及べば国際問題に発展するとして、気が気でないもの
たちとの間で色々と葛藤が起きるのだった。

今回はイラクでのシーン満載でしたね。

イラクにいてもこれだけ鮮明に味方の動きが手に取るように
分かるとか凄い時代になってきましたってことで、暗視スコープ
とか無人機とか無線などのやりとりが至る所で描かれたけど、
それが途絶えた時の心細さもまた同時に存在する。

彼らがいた場所など恐らく真っ暗で何も見えないであろうハズ
でソレこそ暗視スコープなしでは行動だって取れないだろう。

いよいよ作戦が決行されるということで、各々の気持ちとか状況
が不安と期待、恐怖心というのが至るところで交錯しているところ
が有った。
ソールはその気持ちをラスベガスで大金を賭ける気分だとし、
ライアンはショータイムだとして鼓舞している姿が有る。
逆に心配しているのは責任を取る表の議員とか、現場で命を張って
いるものたちであろうこと。

イラク警察によって尋問される際にブロディが一度は目の前で
パニクる姿が有ったし、一緒になってイランに潜入したトゥラニ
は今後尋問を受けるであろうことを考えては怯える姿が有った。

イラン潜入決行前には、4人のアラブ系の工作員仲間たちと
一時を過ごすけど、そこで語られるのは未来とか希望だったけど、
その中には何処まで本音や本当のことが含まれていたのだろうか。

作戦の為にイラク警察を殺害したCIA工作員たち。
「ダメージ」シーズン4のダストデビル作戦で問われて居る不法死亡
の件がそのウチ生易しく感じてくるのではないかと思わせるもの
が有るけど、CIAやアメリカ様のことだから責任も取らずにシラっ
としているんだろうね。
エスティースが空爆した流れと何処が違うのかみたいになりそうな
気配も有ったし。

意外と驚くのは、みんな作戦に忠実だし、仲間を見捨てないとする
気概を持っていることか。兵士とか工作員として鍛え上げられて
いるものとしては当然なのかも知れないけど、あの場面でもみんな
見捨てずに負傷したアジジを助けようとする姿が有るし、作戦に
ついてこれだという目標があるとCIA職員たちは団結するものなんだ
なって改めて感じさせる。

ファラがここに来て存在感が出始めてきた。
潜入に成功したブロディを助ける際の作戦の一つにファラの
叔父の家を利用させて欲しいというもの。
そもそもファラは父親からCIAの仕事に荷担しているとなれば
イラン・テヘランにいる叔父を含めた親戚のことを心配している
姿が有ったけど、この一件でやっぱり最終的には被害者になって
行くのだろうことも伺える。
キャリーに対してファラは他人の家族だからそういえるのだろう
として自分の家族でもそう頼むかと問う姿が有る。
勿論頼むとしていたけど、そもそもブロディが子供の父親である
事実もあるからね。ただどうしてもキャリーが頼むとブロディを
助けるが為のエゴに見えてしまうところがあってなんとなく
マイナスに写るところが有る。

ジャバディが容赦なくファラニを殺害してしまったところがまた
切ない。道中アジジがブロディのことを励ます過程でテキサスでの
ことを話したり夢のことを語っていたので、彼がヤバイかと思った
けど彼は先に足を失った状態だった。

作戦に失敗しそうになった際には、ヒギンズが無人機には4発の
ミサイルを搭載している事を告げ、アルカイダが我が国の最重要
手配犯をイランに密入国させようとしたので二人を空爆したことに
しようとした際に、キャリーは言い訳の為だとして、相変わらず
今回はキャリーの口から”クソッ”って言葉が発せられた。
毎回このドラマ、翻訳/吹き替えでは一度だけ誰かの口からそんな
禁止用語が語られるけど、原語版を見ると恐らくその連続のような
状況になっているんだろね。

今回の一件で成功したのはブロディの意地でもあるのだろうけど、
彼らは相当軍事的装備を持っているハズだし、捕まったりしたら
すぐにアメリカの工作員とバレそうな気もするが・・

■使用された曲

・Homeland Main Title
Performed by Sean Callery Feat. Chris Tedesco

■検索用キーワード

キャリー・マシソン (Claire Danes) CIA
ニコラス・ブロディ (Damian Lewis) 2003年行方不明、軍曹
ピーター・クイン (Rupert Friend) デビッドの部下、CIA職員
ジェシカ・ブロディ (Morena Baccarin) 妻、マイクと不倫
クリス・ブロディ (Jackson Pace) 息子
デイナ・ブロディ (Morgan Saylor) 娘
ミラ・ベレンソン (Sarita Choudhury) ソールの元妻
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) キャリーの上司

アンドリュー・ロックハート (Tracy Letts) 上院議員
ダール・アダル (F. Murray Abraham) CIA職員
スコット・ライアン (Tim Guinee) CIA職員

マイケル・ヒギンズ (William Sadler) 議員
マジッド・ジャバディ (Shaun Toub) イラン
ハフェズ・アジジ (Donnie Keshawarz) “A-Z”、海兵隊
ユーセフ・トゥラニ (Jared Ward) 海兵隊
ジョシュ・モダレス (Walid Amini) 海兵隊
エリック・バラズ (Jaylen Moore) 海兵隊
フィスター (Peter Bradbury) 少将、統合特殊作戦コマンダーの長官
ロレイン (Michele Lawler) ソールの秘書、ガムを渡す
— (Meredith Sause) Reaper Captain
— (Jimmy Gonzales) Reaper Lieutenant
ジーン (Terry Dale Parks) CIA分析官
— (Casey Brancato) アナリスト
— (Abraham Makany) イラク警察
— (Mazin Akar) イラク警察
ハッサン (Monte Bezell)
— (Behzad Dabiri) Iranian Sergeant
— (Matt Amick) Iranian Soldier
— (Fabian Starr) Iranian Soldier
— (Mehmet Korhan) Undercover Marine

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