第11話 信じる者 True Believer
監督/Vincent Misiano 脚本/Pat Charles
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【前回までのあらすじ】
フレッドとヘンリーはマーガレットに対してジェイコブを
何処にやったのかとして問い詰める。マーガレットは私が本気
でジェイコブをどうにししようと思ったのかとするが、憎まれて
当然だというマーガレットは私も本当はラングストン家を憎んで
いる事を告げる。しかしヘンリーはやっと語った真実がこれかと
して失望する。ルシールはジェイコブが居なくなった原因は
ヘンリーにあるとして彼を責めるが、ジェイコブが死んだ時に
私はお前を責めることはなかっただろうと語る。ルシールはそんな
ヘンリーに対して家から出て行くよう告げる。
レイチェルはジェニンによって幽閉される。何故こんなことを
するのか。赤ちゃんのことを考えないといけないというジェニン
に対して隙をついてジェニンの頭を殴ると逃走する。
ベラミーの姉でよみがえりのジェニーがアルカディアにやって
くる。ジェームズ牧師と再会するとジェニーはベラミーのことを
私の弟のロバートだと紹介する。牧師はベラミーのことを洪水
の時に助けようとして死んだことを語る。この町は病んでいる
とし君とならば癒せるという牧師だった。
【ストーリー】
ベラミーは牧師に対して僕を助けようとした日に何が有ったのか
と尋ねると洪水だという。君は籠に入ったまま流されて溺れた
のだという。二人は月のマークと木の下に立って話していたが
その下からはセミが大量に飛び出した原因が何かが分からなかった。
牧師にも分からないが見たのには何か理由が有るのだろうとし、
私たちは選ばれたのだという。果たすべき使命の為だという。
そんな中道に迷ったとして森にヘンダーソンが現れる。私のこと
を戻して欲しいという。
ジェニーはベラミーが魘されて寝ていた為に起こすと朝になって
いた。マギーは二人を家に住まわせていたが、ちょうどコーヒー
を入れたところだという。またあの牧師の夢を見たことを話すと
3日前からずっとその夢ばかりだという。何か変な男だという。
何を怖がっているのかと問うと、正体を見極めたいことを語る
ベラミー。まずは本人と話すという。ジェニーに牧師はどんな人
かを尋ねるとお説教が面白くてみんな教会へやってきていたという。
金持ちも白人も有色人種も差別をしなかったとし、ショーを見た
ような感じだったという。歩けない人の体に牧師が触れると歩ける
ようになったりするのだという。
フレッドとヘンリーは喫茶店にいた。
フレッドはヘンリーに対してスレトスが溜まっているであろうこと
を指摘すると心臓発作を起こすなよと語る。フレッドは家に好きな
だけ居てもらって良いが話すならばルシールと話すのだという。
オレは間違っているのかというヘンリーに対して工場再開がどういう
ことか分かっているのかと問う。それを聞いて店から出ようとする
彼に真実は聞きたくないのだろうとし、兄はそれは母の為だと分か
ってやっているのだという。一度くらい人の話を聞けとし、自分で
認めない限りルシールとは永遠と蟠りが出来るという。大事なのは妻
と息子ではなく母だと言ったのも同然のことをしたのだという。
ヘンリーはそれを受け入れつつ、施設に行った母のことは大丈夫
なのかと告げる。
マーガレットは政府施設にいた。
そこにいたマーガレットを知るものたちはみんな彼女を恐れていた。
ロビンはヒラリーにメガネを奪われてそれを返してくれと語るが
ヒラリーはもらったものだとして返そうとしなかった。メガネが
なければ何も読めないのだという。マーガレットはそんなヒラリー
の前に立つとあなたは人の物を取ったのでしょとし、何をしてあげよう
かしらと語ると、ヒラリーはロビンにメガネを返すのだった。
ジェイコブはルシールは町に買い物にいくと、母に対してパパは
いつ帰るのかと問う。
ルシールはジェイコブはいつでもパパに逢いに行って良いのだと
語るとママたちは離婚するのかと問う。あなたは何も心配する
必要がないとしあなたを愛していることには永遠に変わらない
と語る。ジェニーとジェイコブは再会すると喜び合う。
ルシールとベラミーは互いに再会すると変わったことはないかと
尋ねる。
そんな中牧師がみんなの前で説教をしていた。
今日は奇跡を見せるという彼はヘンダーソンに対して聖書に手を
置いて下さいという。私の目を見るよう告げると夫が亡くなったのは
2日前だという。私にとって夫は全てであり52年間一緒に暮らしてきた
のだという。信仰を持っているかと問うと夫が戻ってくると信じている
かと問う。夫のことを思い浮かべてくれという牧師は信仰は力になって
くれると思うかと問うと、そう信じて祈るのだと語る。そして目を
あけて後ろを見てくれと語ると、フランクが生きて戻っている姿を
目撃する。みんな称賛し、牧師が回した帽子の中に寄付金を渡すの
だった。
レイチェルはマギーの元にいく。ジェニーが追ってきたが何とか
逃げたというもの。暫く車でぐるぐるしていてテネシーの家族を
探しに行こうとしたが、死んだ私が戻れば騒ぎになるという。
ジェニンなんてもう恐くないとし私には近づかないだろうという。
レイチェルはマギーの子を見るとこれは陣痛ではないが赤ちゃんは
随分と大きくなっているのでいつ出産してもおかしくない事を語る。
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ベラミーとジェームズ牧師と出会う。彼には不思議な力を持って
いるが、ベラミーと一緒でないと力を発揮出来ないと感じて居る
牧師に対してベラミー自身は僕ははサギ師だと感じて信用出来ず
にいた。
そんな状況の中、元々心臓が弱かったヘンリーはルシールとケンカ
して家を追い出される中、話合おうとしてトウェインの店で6時
の約束をしていたが、ルシールは彼がその場にやってこなかった
ことに失望する。しかし実際には店に向かっている最中の道中で
心臓発作で亡くなっていた事を知る。
今までの蘇りは自然に生き返ったのではなく、牧師やベラミーら
生き返らせることの能力を持つものたちがおこなっていたという
事情が有るのだろうか?
当初はジェイコブには何か閃きとか勘が働く役だったけど、今の
彼の存在は、ラングストン家に於ける家族の象徴としての扱いと
して変わって来た様子。孫に当たる彼の存在はラングストン家の
血筋やしがらみの本質を引き出し、今まで本音で語り合うことの
なかった家族に真摯に向き合う問題を提示する役割を担っている。
ドラマでは、生きているものとよみがえりのものの対決で大変な
事態になるかと思っていたけど、実際には生きているもの同士が
争いの渦中で傷付き倒れていくという姿が描かれた。
逆によみがえりのもの同士の間でも今回はその葛藤が見て取れる
ものが有ったりすると、なかなか他人の事情と意見を共にするのが
難しいものを感じる。
しかし人は何か特別な力を持っていると感じるとカリスマ的魅力
を感じて、人々がその人の下で生きたいと感じるものがあるのかな。
施設ではマーガレットがそんな象徴的存在になりつつあり、
現実の世界ではジェームズ牧師がその存在になりつつある。
生きている間にはなかなか互いに本音が言えず、亡くなって始めて
生きていた頃の彼に対する感謝や後悔の気持ちが発生していく
ものが有るのだけど、よみがえりをすることで生きている時に
伝えきれなかった思いというものを伝えることで、後悔を無くす
ような作りになっているのかな。
しかし無節操によみがえりを生み出せるとなるとまた問題なので、
この辺はちょっと牧師の扱いには癖が有りそうだ。
レイチェルはジェニンの元から逃げてエレインの元を尋ねていく。
しかしエレインの弟って、よみがえりを最も人間視していない
人でもある。かつてフレッドがよみがえりに対する不信感を徐々に
払拭したようにして、そんな彼の中でも助けられたことに対して
何か変わった意識が生まれたのかな。
しかしいつ生まれてもおかしくない状態なのに、ウェイトレスと
して働かせるとか、生者の会も集まるような場所で住むことに
何か問題は発生しないのかな。
恐れていたベラミーだがあの場所で感じたのは、「恐怖」だけで
なく「心が沸き立ち」「力がみなぎる」感覚を得たこと。
また冷酷非情だと思っていたマーガレットが一人施設の中で涙
していた姿もまた印象的だったねる
因みにジェームズ・グッドマン牧師、1934年没の墓が建っていたね。
そしてジェームズ牧師は不道徳なことをしていたが、川で死のうと
していた日に遭遇したベラミーを見て助けたいと感じて人生の目的
を見出したこと。その言葉を信用していくのかどうか。
■使用された曲
J.マーティン・ベラミー (Omar Epps) 移民関税捜査局員
ルシール・ラングストン (Frances Fisher) ジェイコブの母
フレッド・ラングストン (Matt Craven) 保安官
マギー・ラングストン (Devin Kelley) 医者、フレッドの娘
トム・ヘイル (Mark Hildreth) 牧師
エレイン・リチャーズ (Samaire Armstrong) レイの彼女?
ジェイコブ・ラングストン (Landon Gimenez) フレッドの息子
ヘンリー・ラングストン (Kurtwood Smith) フレッドの兄
レイチェル・ブレイドウッド (Kathleen Munroe) よみがえり
マーガレット・ラングストン (Michelle Fairley) ヘンリーの母
ジェニー・トンプソン (Nadej k Bailey) ベラミーの姉
— (John Crosby) Federal Guard
— (Ken Dohse) よみがえり
— (Nevaina Graves Rhodes) Woman
— (Yvonne Landry) Woman
フランク・ヘンダーソン (Dan Hager) よみがえり
ジェームズ・グッドマン (Jim Parrack) 牧師、よみがえり、ベラミーを知る
ヒラリー (Peggy Sheffield) 施設にいる悪い人
ランディ (Michael Tourek) Cauliflower Ear Goon
ロビン (Cheryl White) 施設に居るメガネを取られる人
— (Rick Brady) “トウェイン”の店の客
— (Arinitra Chandler) Returned Arcadian
リチャード・バーク () ロビンの叔父、ラングストン家具の経理