第13話 謎の荷物 T.R.A.C.K.S.
脚本/Lauren LeFranc、Rafe Judkins
監督/Paul Edwards
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【前回までのあらすじ】
「084」は未知の物体のこと。スカイが「084」なのか?。
コールソンはレイナに対して君は誰の下にいるのかと問う。
クレア・ボヤントが導いてくれているという。君たちは超人兵器
を作れるのだろうと問う。
スカイはマイクは良い人だとするが、爆風に巻き込まれて
死んだかに思われた。しかしマイクは突然足を失った状態で
目覚めると、”おはようピーターソン”、”次の指示まで待機せよ”
とクレア・ボヤントから?のメッセージを受ける。
敵はイアン・クインだというコールソンとスカイ。スカイに
よるとクインの手口は優秀な若者を利用するのだという。
コールソンはクインを逃がさないと言うが、クレアがよろしく
と言っていたと語る。
【ストーリー】
「資産と資本」クイン特集の雑誌が掲載される中、バスで移動
中のものたちにコールソンは手がかりを掴んだという。スカイの
調べではクインのダミー会社が最近高額の買い物をしているという。
金額にして1千万ドル。何を買ったのかは分からないが、製造先は
サイバーテック社で最先端の技術を扱う会社だという。問題は
輸送に雇われた警備員は元軍人や元傭兵ばかりでシールドを
警戒しているという。イタリアの田舎を走る列車を使うもので
ベローナからザグレブまで農地で人目に付きにくいところを
通って引き渡されるのだろうという。クインが列車に乗っては
いないが、直接届けることにはなっているとし、イタリア当局
からも話を聞いているとのこと。コールソンはイタリアの諜報員の
ルッソに対して手柄の横取りではなく捜査のバトンタッチだと
して捜査を奪っていた。予定通りならばサイバーテック社に気が付
がつれずに片付くとするとメイは潜入かという。私は苦手だという
メイ。メイとウォードが作戦の要であり、ブツを見つけたら発信機
をつけるのだという。スカイとフィッツは追跡を担当し、発信機
の信号でクインを見つけるのだという。クインを捕まえればクレア
ボヤントに一歩近づくのだという。シモンズは私の役割はと問う
とコールソンと親子役で帰郷するという役だった。
一等室へ向かうウォードとメイ。
メイはすぐに個室に入ると服を着替える。メイは私が荷物を特定する
のでウォードが発信機をつけてくれという。ウォードはこの一件
は何か私情が絡んでいないかと問う。コールソンが大変な目に有った
のは分かるがあれ以来別人の様だという。スカイに何を言ったのか
分からないがアイツも変わったという。何が変わったのかと問う
メイに熱意と集中力だという。クインの追跡に一日中かかりっきり
になっていて向きになっていること。コールソンの拷問を命じた
のはクレアだし、クレアを捕まえられる唯一の手がかりがクイン
なので仕方がないというメイ。私情を挟めばここぞという所で
支障が出るという。メイは私はそんなの挟まないと告げる。コールソン
にバレた時はどうするのかと問うと、彼は納得したわとして、メイは
列車の窓から外に出ていく。彼に話したのかとウォードは呆れる。
スカイとフィッツは緊張していた。スカイはさっさと終わらせた
いと語る。フィッツは聞かれた時の為に国籍を併せておこう
と語る。国籍はどっちに合わすか。スカイはイギリス人っぽく
出来るかと問うと、”やたら御紅茶が飲みたいわね”とか言うのか?
という。フィッツはそれを聞いてアメリカ人で行こうと語る。
僕も幼少期はアメリカのテレビ番組を見まくっていたからと。
スカイとフィッツは列車のスタッフが来ると腰にぶら下げられた
貨物室の鍵を盗みだと為に、色々と話しかける。ザグレブのダウン
タウンで美味しくて沢山食べられるレストランはあるか。出会って
半年の欧州弾丸ツアー中だとして、スカイはフィッツの頬にキスする。
そうしている間に鍵を盗んで貨物室に入り込む二人。
スカイはフィッツにキスした時に不満そうだったわねと尋ねると、
君が祖母みたいにホッペにチューした時かと問う。君は過去最低
の偽彼女だったという。無線が開通したことをウォードやメイ、
コールソンたちに伝える。コールソンとシモンズに位置に付いたか
と尋ねると後はメイの合図待ちだという。
警備責任者のコルロ・マンチーニがターゲットであることを
告げるコールソン。シモンズは骨壺を持ちながら役に入っている
のだという。仕事で留守ガチにアメリカ人の父を恨む娘役で、
ママが死んだ時にもパパは不在。これから暫くはコールソンに
冷たく接するからねと語る。ハブでの一件で思い知ったとし、自分が
アドリブが苦手なこと。今日は練習を積んできたのだという。
そんな中、警備のマンチーニが同じ車両に入ってくるのが見える
と演技を開始する。コールソンに向けシモンズは演技モードで
語り出す。ママは愛を求めていたのにパパはアメリカ出張ばかり
だった。それなのに愛人も作ってあんまりだという。そんな会話
を聞いて周りの客は同情してくれる中、マンチーニがやってくる
と遺骨の壷をマンチーニにぶつけて遺灰をその場にこぼす。
列車の上にいるメイに対してそっちに言ったぞと語る。
メイに対してフィッツはサイバーテック社のケースは赤外線遮断
のタングステンポリマーが貼ってあるので黒く見えるハズだと
語る。
食堂車から後ろ4つ目の席にそれらしい荷物があると語る。
そんな中突然みんなの無線が通じなくなっているとして違和感を
覚え始める。ちょうど管内放送では「北側の窓からトレチーメロデ
ィ・ラヴァレートが見えます」と語る。頂が3つ並んでいる山脈で
見たかったというフィッツだが、一同それぞれ大変な事態になって
いることを実感していく。
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イアン・クインがクレア・ボヤントに一番近しい人物だという
ことで、クインを調べていたスカイはクインのダミー会社が1千
万ドルを投資して、最先端技術を購入した事を知る。輸送には相当
気を使い厳重な警備が付いていることからそれが何なのかを
掴んで行くことになる。彼らはイタリアの田舎を走る列車でベローナ
からザグレブまで農地を通って輸送することを知った為に、
潜入し、該当する物に発信機をつけてクインの居場所を掴もうと
作戦を立てるのだった。
2人ずつそれぞれに得意な分野の作戦を与えられて潜入捜査を
行うエピソード。
・ウォードとメイ
・フィッツとスカイ
・シモンズとコールマン
まぁどれも無難な組み合わせだけど、フィッツとスカイだけは戦闘
要因が居ないので襲われるとなるとちょっと辛い。逆に言えば
彼らは発信機など監視の役割だったので、列車に乗らずに監視
することも出来たのではないかという気もする。
ウォードとメイは物体を捜し出してそこに発信機をつける役目。
フィッツとスカイは発信機からクインの居場所を割り出す役目。
シモンズとコールマンはマンチーニの流れを食い止めて時間
稼ぎするような任務だったのか。
スカイとメイとコールソンの間で、スカイに対する秘密の共有感
が有り、ウォードがそんな異変に気が付くところが遭ったけど、
ウォードは色んな意味で不器用そうで、メイがコールソンに彼と
寝ている事実を話したということを告白したときにも動揺して
いたけど、振り回されるところが有ったね。
コールソンとしては任務に支障を来すようであれば、定年まで
アラスカ勤務させてブロンスキーの見張り役を夜勤でやらせると
脅していた。
そんなウォードは敵に襲われた際に、女性を殴ることに抵抗感を
覚えた感じで私情が入った訳では無いのだろうけど顔は殴らずに、
金八先生の三原順子さんバリに「顔はやばいよボディにしな」と
ばかりにボディを殴るところは優しさの一端を感じるところ。
ウォードとコールソンはコンピュータオンチで、コールソンは
もっとコンピュータに精通しているかと思ったけど、この人完全
にレトロオタクなのか。電源の入れ方が分からないとしていたけど、
始めてタブレットに触れる人たちへのちょっとした皮肉が込められ
ていたのだろうね。装置を解析しようとして画面を大きくしようと
するけど、まるでダメなオヤジ二人の構図が有る。
コールソンとシモンズのペアはなんともチグハグ。
コールソンとしてはシモンズがあまりに役に入り込み過ぎて
戸惑っていた。結局この任務、どの人物も女性によって踊らされた
感じはする。
スカイとフィッツは恋人役として車掌に話していたけど、わざわざ
鍵を盗まなくても入れたのではないのかと思わず小一時間な
感じもする。スカイがキスしたことでフィッツは最悪みたいな
ことを語っていたけど、そのセリフはどの会話の流れに繋がって
いたのかな。スカイは「084」に関してさりげなく、人間がそれに
該当する場合があるのかどうかを尋ねていたけど、この秘密は
コールソンも知っている訳だし、彼に聞くのが一番早くないのかな。
今回はそれぞれのエピソードの流れが別の角度から描かれるもの
で、興味深い描かれて方をしていた。映画「パルプ・フィクション」
じゃないけど、それぞれの行動をトレースすることで、アノ時間
に何が有ったのかということを詳細に描いていくものだけど、
効果的なものだったのかはともかく、面白くしようとして努力して
いる感じは受ける。
閃光弾のようなものを投げられて列車が突然消えてしまったこと。
「スターゲイト」化してしまったように別の次元のゲイトが開いた
のかと思わせるものが有り、コールソン本人はアスガルトと関係が
有るのかと感じて居た様だけど、実際には薬で昏睡状態にさせられる
ものだった。
しかしクインの流れと良いマイクの流れと良いスカイの流れは
一体何を意味するのだろうか。
特にクインは捕まる為に出てきた感じだし、スカイのことを
二発発砲して殺そうとしていたけど、確実に殺すのであれば
頭を撃つだろうし、彼の意図するところは、コールソンが一度は亡く
なって蘇生した方法論を突き止める為に、それを行わせる為にスカイ
を瀕死の状態にしたのかな。
スカイにも夢の国・タヒチが待っているのか。
マイクの元に届いた義足はプロジェクト名・デスロックものだった。
その技術「ニキータ」のマイケルに与えて欲しいです。
・イタリアの局員のルッソ役のCarlo Rotaは、「24」でのクロエの
旦那役・モリス・オブライエンで出演していた。
・マンチーニ役のT.J. Raminiは、比較的最近Dlifeで放送していた
「ねじれた疑惑」でのダニーの父・ヴィクラム・デサイ役を演じて
いた。「24」のシーズン8で、オマール大統領の部下で、大統領の
娘と恋仲に落ちるダリン役も印象に残っているところ。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
・
■キーワード
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
マイク・ピーターソン (J. August Richards) “デスロック”
イアン・クイン (David Conrad) 敵組織
ルカ・ルッソ (Carlo Rota) イタリア局員
ソフィア (Emily Baldoni) 警備員
カルロ・マンチーニ (T.J. Ramini) 警備員
— (Stan Lee) Debonair Gentleman
— (Ludwig Manukian) Train Conductor
スミス (Brandon Molale)
— (Mikal Kartvedt) Quinn’s Bodyguard
— (Damien Moreno) Cybertek Agent