LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (SVU) シーズン5 第18話 執念の捜査 Careless

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第18話 執念の捜査 Careless

脚本/Patrick Harbinson
監督/Steve Shill
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患者は6歳男児、祈祷中に呼吸停止。脈無し、エピネフリン投与。
瞳孔散開、心拍停止、バソプレシン投与。蘇生術をしているので
父親のサム・デュフォイには手術室から出て欲しいと告げる。
ミルク一杯を飲んだだけだとする中、心停止して30分経過した
と言われ、医師はもう手の施しようがないと語る。
警察もやってくる。
午前24時に教会から救急隊の要請があり、子供が呼吸停止で
運ばれて来たこと。蘇生を試みたが手遅れだったという。
被害者の名前はジェイミー・センプル。父・サムも付き添って
いたこと。死因は何かと問うと、詳細は検視をしないと分から
ないとするが、虐待の疑いがあるという。胸には圧迫の痕があり、
指で押した痕があった。指輪の跡が付いていて強く押したであろう
ことが見て取れた。オリビアとフィンはカメラを借りて撮影する。
指輪をはめているのは右手の薬指だというオリビア。フィン
は夜中に教会に行った理由とは何だったのかと問うと、息子の
祈祷に行っていたと語っているという。

病院の待合室にいるデュフォイ夫婦にオリビアとフィンが話を
聞く。当時の状況を尋ねると、ローリー・アンは自分は分から
ないとし仕事で夜が遅いのだという。雑貨店を経営していて子供
の世話はサムに任せているという。サムによると息子は一日中
暴れていて悪霊に取り憑かれたようだという。静かになって欲しい
ので教会に行ったこと。ヘンドリー神父に祈祷を頼んだと告げ、
時間は午後23:15~30くらいだという。私たちは里親であることを
告げ、実母が教会に通わせて欲しいとする意思を示したのでそれを
尊重したとのこと。神父の祈祷中にジェイミーの手を握っていた
女性が脈が途絶えたと言っていたという。オリビアは二人に右手
を見せて欲しいと語るが二人共指輪はしていなかった。
どの教会に通っていたのかと尋ねると、レノックス通り126丁目
の教会だという。フィンチは何か有れば連絡をくれとして名刺
を渡すと、オリビアは現在午前4:45で9時から裁判があることを
告げると、フィンは帰って寝るよう告げ、教会にはマンチを起こ
していくと語る。

2月3日(火)・神の恵み教会
フィンとマンチは牧師から話を聞く。ジェイミーと父は慰めと
癒しを求めて良く来ていたという。悪魔が憑き暴れ回っていたと
するがどんな状態だったのか。地べたを転げて泡を吹き大声で騒い
で頭をぶつけていたこと。薬では治せないので祈祷で治るのだ
という。そんな会話をしていると突然マリエル・プラマーという
児童相談所のケースワーカーがやってくる。信じられないことだ
というマリエルにジェイミーは幸福の地へ行ったのだと語ると、
両親の家にいるのが一番の幸せだと語る。そんな彼女は取り乱す
姿が有り、あなたも悪魔憑きかというマンチ。ジェイミーの場合、
てんかんとADHD・注意欠陥多動性障害だったとし、医者に聞いて
くれれば分かるという。

イーグルス医師から話を聞くと、ジェイミーの病気を撮影した
VTRを見せられながら話を聞く。一年彼の病気を診てきたが
とても厄介だという。行動障害と器質性渉外は増幅し合うの
だという。治療はてんかんの薬とセラピーで行うが治療で
随分と落ち着いていたという。ジェイミーは愉快で創造的な子
だったという。マリエルはVTRの中では楽しそうに子供たちと
戯れていて子供に好かれてジェイミーも慕っていたという。
行動障害は改善だが発作は爆弾だという。発作が原因で突然死も
マレにあるという。誘因は何かというマンチに対して薬を正しく
飲まない場合だという。里親に薬の知識は有ったのかと問うと、
有ったとし、発作に対する対処法も理解していたという。しかし最近
彼らは別の方法に頼り始めたのだとし、それが祈祷だった。
サムがジェイミーの為になると言った為に、先月私が
教会か私が選ぶよう告げたら、教会を選んだのだという。責任を
持てないからだとのことだった。

クレイゲンは死因が発作かも知れないことを聞く。
エリオットは親が薬よりも祈とう師を頼ったのが間違いだという。
信仰治療だというホアン。薬でも治らないので神にすがるのだと
いう。しかしてんかんは完治しないもの。薬は一時凌ぎで神父は治る
と言ったが、結局死んだら神の御心とか、または両親の信仰不足
とか言うのだろうという。母は教会を嫌っていたようだという。
はっ差を起こして祈祷に行って指輪の跡をつけてきた。祈祷にも
色々有り、ミルウォーキーでは自閉症児を大勢が抑えて殺したこと
が有るというエリオット。暴れるジェイミーを力尽くで抑えたの
だろうというオリビア。実母はどうしたのかと問うとロングアイラ
ンドに転居していて電話は不通だという。ヘンドリー神父も調べたが
宗教観の違いより聖霊教会から現教会へ移っているという。
クレイゲンはオリビアたちは裁判の準備をして、マンチとフィン
には聖霊教会に行って宗教観の違いを調べるのだと語る。

2月3日(火)・ジェイミーの家
2月4日(水)・児童相談所
2月6日(金)・地方検察局
2月23日(月)・第22法廷
2月23日(月)・マリエルの家
2月23日(月)・ライカーズ刑務所
2月24日(火)・聖コロンバス病院
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教会で祈祷中に心肺停止になり救急に要請が来たとして病院に
運ばれてくるが、既に心肺停止から30分が経過し死亡していた。
被害者はジェイミー・センプル(6歳)。午前24時に教会に行って
いたこと自体に不審に感じたSVUのオリビアとフィンは医師から
話を聞くと、両親は祈祷していたのだという。ジェイミーの
体には手の圧迫痕がくっきりと残されていて、指で押した跡があ
った。指輪の跡から強く押したであろうことは明らか。
デュフォイ夫婦から話を聞くと、彼は実の息子ではなく里子として
預かっているもの。サムが自宅にいて子供をあやし、妻のローリー
は雑貨店を経営しているのだという。サムによるとジェイミーは
一日中暴れて悪霊に取り憑かれていたようだったし、静かになっ
たのを見計らってヘンドリー神父の元で祈祷を頼んだのだという。
神父のいる「神の恵み教会」に行くフィンマンチは神父から話しを
聞く中、そこには児童相談所のケースワーカーだという
マリエル・プラマーが現れ、ジェイミーは悪魔憑きなどではなく、
てんかんとADHD・注意欠陥多動性障害を持っていたのだという。
神父や実母のタマラ、かかりつけの医師、ケースワーカー、そして
里親たちを調べていく。

前回まるで登場しなかったフィンとマンチがメインのエピソード。
オリビアは法廷があるらしく冒頭では登場したけど、活躍の多くは
フィンとマンチとノバク検事補に一任される案件だった。
子供が絡む案件なのでオリビアなど女性捜査官の方が扱いやすいのでは
ないかと思うところも有ったし、犯罪の中でも子供が被害者となる
ケースを最も嫌うエリオットが担当することがこれまでは殆どだ
ったので、意外な感じにも思える。

冒頭での展開を見た限り、手の圧迫痕から犯人は簡単に割り出せる
だろうなという先入観が植え付けられたけど、意外と難儀を極める
内容だった。
深夜に起きた事件故にホアンとかノバクが最初に登場した際には、
スーツ姿ではなく、意外とラフな格好をしていたので、それが斬新だったといえば
斬新だったのだけど。

ドラマでは、どの段階で死亡したのかに関して、検死官の調査が
なければ判明しなかったことで、その辺の展開で随分と状況を
二転三転させる流れを作っていた。
更にその死に至る根本的原因を探っていく中で、その死の流れを
止める事が出来なかったのかどうか。そしてその死の責任を誰が
持つものなのかということで、話は捜査サイドと裁判サイドの
エピソードで二分した格好だった。

責任の収まり所を求めるのは法廷の仕事なので、ノバク
の活躍が光るところだけど、ケースワーカーの仕事を考えると、
一番手っ取り早そうなところから裁判を起こして勝訴しようとする
ノバクの戦略がちょっと非情な感じにも思えるところ。

アメリカの里親制度などを見ると、里親を稼業として給付金だけで生活
している人も多く、その給付金を得る為に詐欺したり、給付金だけ
が目的で子供を正しく育てる意思のない親達も多く、児童相談所
のケースワーカーにとっては、里親として他人の子供を正しく育てる
ことの出来る人物なのかを見極めつつ、子供を育てられない環境から
子供を取り上げたり、また里親に渡したりする橋渡しをしなければ
ならないなど、実に大変な仕事だ。

マリエルに罪があるとすれば、子供たちを助けたいとする理想論を
掲げるあまり実際には自らのキャパを知らずに行動してしまったこと
に問題は有るのだろう。教会の神父もまた邪気はなく、人を救おう
としているところは一緒で、西洋医学と東洋医学が相容れないように
同じ信念を持っているにもかかわらず、なかなか足並みが揃わない
ところは切ないね。

マリエルのキャパを越えた仕事という意味では、SVUなど捜査官が
抱える仕事も同様だと思うし、学校の教育者もまたそれぞれ
キャパを越えたところで働いている姿が有るんだなと思う。
そう思うと公務員って薄給の割りに割の合わないところ仕事が多い
のだけど、世の中のイメージとして楽な仕事として捉えられている
ところが有るのは何なのだろうね。役場でデスクワークしている
人とかもの凄く楽そうに見えるので、北朝鮮や難民を支援している
物資が行き渡るべきところに行き渡っていないが如く、必要なところ
金が渡っていないというところなのか。

指の圧迫痕は、正直心肺停止した際に心肺蘇生措置によって強く
押しすぎたことが原因なのではないのかと思うところが有った
ので、そこが死因なのかなと思って見ていた。

相変わらずドラマのベースには信仰心とか宗教的概念が混入されて
いて分かりづらさを助長しているのだけど、その辺の宗教的な
流れに関しては、今回はほぼサブとして活動したエリオットが解説
していた。

見ていると男女の役割というのが興味深く色分けされている感じ
がした。
冒頭では神父に責任の視線が向いて自責の念に駆られること。
そして次に里親として献身的に働いていたサムという夫に向けられ
たこと。
しかし実際に問題を起こしていたのは、実母が子供の命と引き替えに
賠償金を得ようとしていたり、里親の母側であるサムの妻のローリー
が実際には殺害していたり、虐待していた事実が有ること。
この二人が実際には手を結んでいるのではないかと思わせる瞬間
も一時有った。

暴力犯罪の殆どが男性によるものだとすると、金を目的として
非情な犯罪に手を染めるのが女性だったりするのだろうか。
ローリーは外での仕事もしているので、恐らくストレスのはけ口
なども有るのだろうね。仕事と子育ての両立というのは、ただで
さえ難しいのに、病気を抱えた子の面倒を見るとなると大変な
ものがあるんだろうね。
気になるのはなんで突然病気治療を辞めて、信仰に頼ったのか
ということか。てんかんはこれ以上治らないので、これ以上は
医療に頼るべきではないと感じたのか。

無骨なキャラ故に最後にフィンがミーガンを助けにいき、真実に
耳を傾けていくところなど、なんとも言えない良さを感じるシーン
だったね。

■検索用キーワード

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
— (Jose Zuniga) Computer Forensics Technician

マリエル・プルマー (Julie Hagerty) 児童相談所
サム・デュフォイ (Cress Williams) 里親
ローリー・アン・デュフォイ (Malinda Williams) サムの妻、雑貨店勤務
ヘンドリー (Keith Randolph Smith) 神の恵み教会”神父”
タマラ・センプル (Michole Briana White) ジェイミーの実母、前科
ジェイミー・センプル (Steven G. Smith II) 6歳息子
ハビエル (Lillias White) 教会
コーツジー (Marcia Jean Kurtz) 聖コロンバス病院(精神科病院)
ミーガン・ローズ (Jazz Raycole) 里子
Dr.イーグルス (Stephen Schnetzer) ジェイミーの治療
ロイス・プレストン (Audrie Neenan) 判事
キャロリン・マッドドック (CCH Pounder) マリエルの弁護士
ジュリア・ハイントン (Pilar Witherspoon)
Dr.アンジェラ・チュニー (Sue-Anne Morrow) 冒頭の医者
— (Elizabeth Flax) ER Nurse
マルティネス (Joselin Reyes) 救命士

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