LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第6話 天使が消えた夜 Masquerade

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第6話 天使が消えた夜 Masquerade

脚本/Warren Leight、Gina Gionfriddo
監督/Christine Moore
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【ストーリー】
ゴーレンとエイムズはサイモン・ファイクの犯罪人引き渡しの
為にベトナムの空港に来ていた。引き渡しは3番ゲートで10分後
ということになっていたが、空港に設置して有るモニタには
テレビでサイモンに対してマイクが向けられていた。生中継
で報道されていて、彼に対してアンバーリーを殺したのかと問う。
しかしサイモンはまだ傍にいるとし、純粋な人には分かると
いう。何故死んだのかと問うとあの子は事故で死んだのだという。
「愛の瞬間に・・」と。ゴーレンとエイムズは我々はNYPDだと
して質問はこれでおわりだとしてマスコミは帰るよう告げる。
サイモンを確保するエイムズたち。サイモンは秋のニューヨーク
は帰郷の時だと語る。

飛行機に搭乗するとゴーレンの隣にサイモンが座る。
サイモンに酒を勧める。飛行機には不慣れなんだろうとして窓
ばかり見ていることを指摘する。慣れているとし奇跡を噛みし
めているのだという。写真を撮る人たちを止めるエイムズは
記者は恥知らずだという。
ゴーレンはアンバーリーの母・ベスが苦しんでいたことを語る。
ネイト・ロスが本に書いていたこと。隣人の作家のことかとし、
ベスの味方だろうという。彼とは三ヶ月メール交換していた
とし、彼の通報なんだろうと問うサイモン。ゴーレンは急いで
来たので詳細は聞いていないと嘘を付く。この時が来たという
サイモンに自白する時かというゴーレン。『純粋な愛の物語に
世界が耳を傾ける時だという。腐敗した世界はその愛を闇に
追いやり滅ぼしたのだと』。

搭乗中もテレビカメラは回っていた。
無邪気な寝顔だがこの男は病気ですと、「フェイスショー」
では報道される。サイモンは今夜NYPDへやってくると。
ハロウィーンの日の事件から14年が経過。自宅の地下室での
少女。アンバーリー殺害事件がようやく解決すると司会者も
語る。母親のベスはテレビショーに出演すると、正義の裁き
をずっと待っていたとし、娘は私のスターだった事を語る。
隣人の協力がなければ容疑者はまだベトナムにいたかも知れない
こと。こんな写真も届いているとし、どうやってケダモノを
罠にかけたのかと問われる。三ヶ月前メールで著者のネイトの
元に送られてきたことから始まったもので、ネイトによると
変なメールが来る事は多いが、そのメールを見たときにはゾッと
したという。

ロスは何が書かれていたと問うと血を混ぜたという記述があり
私はそこで読むのを辞めたというエイムズ。現場には被害者の
血液しかないというゴーレン。
事情聴取したいところだが留置所でサイモンは寝ていた。
一体何杯飲ませたのかとし、ちゃんと尋問するよう告げる。子
への理想化と大人への嫌悪を見ると恐らくサイモンは親に虐待
されていたのだという。事件当時の居場所は聞いたのかと問うと、
もう少ししたら聞くという。サイモンの心の傷などどうでも良い
ので話を聞けというロス。ブルックリン署のヘマでウチに来た
ものでプレッシャーを感じて居た。しかし昔のように電話帳で
引っぱたいて起こせというのかというゴーレン。私も君と同じで
彼が犯人だと確信したいのだというロス。詳細を知っていたこと。
しかし情報はマスコミが幾らでも書き綴っていることも有った。
虚偽の自白が多いとしても犯人は彼だという。ショーンの痕跡は
現場に有ったのかとするが、現場の保存が悪く、遺体発見前に
大勢の出入りがあったとシャンクリー地方検事補に語る。
身代金要求の電話は女だったというゴーレンに検事補は”女性”
だと言い直すとサイモンは男性だという。被害者をつけ回した
証拠は有るのかというエイムズ。調査中だがその間に自白を
引き出して欲しいというものだった。今の安定した状態で多くを
語らせた方が起訴に有利ではないかとすると、検事補は上に
話してみるという。しかし彼を拘留しておけるのはせいぜい
24時間だという。エイムズは14年来の未決の事件をたった24時間
なのかという。近親者に面通しをして欲しいとするが、ベスは
事件以来市警に来るのを拒否しているという。元夫は?と尋ねる
と事件当時は留守にしていたこと。現在は再婚して西海岸にいる
という。母親からベトナム潜伏前のサイモンを見たのか聞いてこい
というロス。

エイムズとゴーレンはベスの自宅へとやってくる。
しかし誰も出てこなかった。隣人のネイトはベスは留守だと
告げると、私は友人であり隣人だという。ハロウィーンの日の
ベスは余所へいくという。まだ住んでいたとは・・と驚くが、
これでやっと引っ越せるのだろうという。サイモンが犯人だと
思うかと問い、彼の姿を見たことは有るのかと問うが、見た事
はないというが、現場の様子に区欲しかったと語る。しかし
ゴーレンはヤツの犯行に指摘残酷過ぎると語る。あの特有の
“子供っぽさ”に騙されているのか?と問われると、ゴーレンは
演技だとしたら”愛の物語”を生み出す才能はただの病気だと
いう。創作と同じ、あんたも小説家だろうというゴーレン。
ある夜まではそうだった事を語る。今は本屋サイトで事件のこと
を書いているのかと問うとアンバーリーの為だという。私も
辛いが事件の4年後に妻が死に一人で息子を育てたのだという。
ベスもきっと感謝しているだろうとすると、エイムズたちはベス
と仲介して欲しいと語る。
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14年前の1992年10月31日のハロウィーンの日。
当時人気子役としてCMなどでも活躍していたアンバーリーが
自宅地下室の乾燥機内で殺害されて発見された事件で大きな
進展が有った。アンバーリーが住んでいた隣人の小説家の
ネイト・ロイスは、この事件を著書として作品化したことで
改め事件捜査が動き出したのである。ネイトの元に送られてきた
メールは事件当時のこと詳細に知っている人物・サイモンで、
ネイトと三ヶ月間メールでのやりとりを通して、その足取りを
追い、ベトナムにいる彼を逮捕したのである。ゴーレンとエイムズ
はアメリカへと護送してくる中、マスコミも被害者の母・ベスも
サイモンが犯人だとして既成事実化するような報道を見せる中、
改め起訴出来るだけの人物かどうかを精査していく。

これはいわゆる世界中を揺るがした「ジョンベネ殺害事件」を
ベースにした内容でしたね。
初動捜査の誤りとか、容疑者が外国に潜伏しているとか、家族
が犯人ではないかとされる中、実際にジョンベネ事件は未だに
未解決のコールドケース化している中で、このドラマに於いては
一つの結末を用意するというものだった。

驚いたのはゴーレンサイドのエピソードを2話連続で挿入して来た
ことか。しかも冒頭から何処にいるのか分からない状況だった
けど、映し出されるモニターからベトナムにいるもので、
ゴーレンとエイムズが犯罪人引き渡しの為にわざわざベトナムの
空港にまでやってきてはとんぼ返りしてくるというのだからご苦労
なこと。

前回と同じくして、親が利己的理由のために息子のことを利用し
人生を狂わせるというもので、前回は母親が注目を浴びる為に
娘に偽薬を飲ましてずっと病気の状態にしていたというとんでも
ない事件だったけど、今回ののこのドラマの元ネタとなった
ジョンベネ事件でもアメリカに於ける美少女コンテストに入れ込み
過ぎる大人達のエゴというものが社会問題になった背景も存在
している。このドラマ内ではどちらかというと被害者の母親に
容疑の視線を持たせつつも、寧ろより怪しい人物として描かれて
いたのは隣人に住むネイトの方だった。

折角捕まえた容疑者サイモンだったけど、飛行機の中で隣り合って
座ったゴーレンはすぐにサイモンはアンバーリー殺害に関与して
いないことを精神的状態から見て取っていた。
不思議な世界観を持っているサイモンという男性がとても子供を
傷つけるような性格には見えないこと。それを裏付ける為に与えら
れた猶予は24時間(実際には48時間くらい拘束出来るんじゃなかった
っけか)。エイムズは14年の未解決事件に対して僅か24時間なのか
として憤怒していたけど、彼は当時アンバーリーが食べていた
ハロウィンのお菓子が”ゴマ菓子”だけだったこと。愛し合っていた
とする彼の主張は完全にファンタジーで、出会いの話などを詳細
に聞いていくウチに、矛盾点が発覚していく。
更に問題なのは当時アンバーリーが居なくなったと分かった際に
身代金要求に電話してきたのは女性だったこと。
「アバズレ娘を預かった」としていたけど、愛し合ったとする
サイモンがそのような言動を行うには少々違和感があること。

当時の捜査官・リンダ・ボナルディは、赴任して4ヶ月の新人で
その彼女の不手際によって現場が汚染されたということで、相当
女性捜査官に対する風当たりも大きかった様子。
1992年10月31日のハロウィーンでのアンバーリーが写る映像を
見ながらリンダに話を聞く。
午前4時に母親が取り乱していたこと。悲鳴を聞いて寝室に駆け込む
と娘が消えたと証言したという。悲鳴の10分後に身代金要求の電話
が鳴り、6時にかけ直すと言っていたという。マットが聞き込みを
して室内の捜索はリンダが行ったこと。
ベスは友人たちに連絡していて捜索中に、ネイトと彼の妻・マデリン
とその息子のジェイミーが来ていたこと。

この捜査官の不幸なところは、時期的にハロウィーンだったという
ことも有って、それがイタズラかと思って応援要請しなかったこと
と、アンバーリーの母・ベスの行動自体に違和感ある行動が目立ち、
6時に身代金要求の電話をかけるとしていたのに、ベスが電話を
使っていてリンダが電話を強引に切らせたこと。

自尊心を満たして接近するゴーレンの戦略勝ちで、ゴーレンはベス
からもサイモンからも信頼を得ている姿が有った。
ゴーレンが来るということでベスは歌いながらチキンをオーブンで
焼く姿。ゴーレンだけでなくエイムズが来たと知った時の落胆する
ベスの顔。

またネイトがやたらとベスを守るという名目で壁を作っていたところ
が印象的で、寧ろ不審さがあったね。
彼自身がファイアウォールのようにして、ガードを固めていたけど、
息子の不祥事に対して守っているだけかと思えば、彼自身が頭部に
殴打して殺したことが判明。事件の4年後に飲酒事故で死亡したという
妻のマデリンなんかもこの人が無理矢理脅迫電話がかけさせたこと
で罪悪感から自殺してしまったのかな。

14年間ドラッグに依存になっていたジェイミー。
ホームレスとして保護されていた過去も有り、またメールの流れに
於いては、全てネイトを経由してベスに伝わっていたことで、
事実がねじ曲げられていることが明らかにされていた。
他人の人生を操りまくったネイトという人物こそ、小説の世界に
入り過ぎて現実を忘れてしまったところがあるのかな。

エイムズさんが署内でピーナツを食べている姿が印象的でした。

また地方検事補クラウディア役にBridget Reganが出演。
「L&O SVU」と違って、地方検事補の役割が殆どないドラマなので
目立たなかったけど、とても綺麗な人でしたね。
「ホワイト・カラー」シーズン5で、レベッカ役として出演。

■検索用キーワード

・ネイト役のBill Irwin

「CSI:科学捜査班」のシーズン11でラングストンと壮絶な戦いを
演じた犯罪者ハスケル役

・ベス役のLiza Minnelli

ブロードウェイミュージカルでトニー賞を受賞し、映画「キャバレー」
ではアカデミー賞主演女優賞を授賞した彼女。
一時期薬物依存症で活動が危ぶまれたけど、見事復帰していた。

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ネイト・ロイス (Bill Irwin) 小説家、ベスの隣人
サイモン・ファイク (Matt McGrath) ベトナム滞在の容疑者
ジェイミー・ロイス (Dashiell Eaves) ネイトの息子
フェイス・ヤンシー (Geneva Carr) “フェイス・ヤンシー”ショー司会者
リンダ・ボナルディ (Kristin Rohde) 元警官、アンバーリー事件捜査
ベス・ハーナー (Liza Minnelli) アンバーリーの母、ステージママ
クラウディア・シャンクリー (Bridget Regan) 地方検事
ジェンナ・スウィッツャー (Catherine Curtin) アンバーリーの演技コーチ
マーヴィン・シェパード (Jay Russell) “リッチ”、署員、テレビ出演セッティング
— (Andrew Halliday) ロンドンのレポート
— (Doug Yasuda) 日本人リポーター
アンバーリー・ハーナー (Kayla Vanderbilt) 被害者の子
若い頃のジェイミー・ロイス (Sean Patrick Monahan)
ジェニー (Tara Westwood)
— (Yue Xu) バーテンダー
— (Peter Chan) Airport Traveler
— (Jonathan S. Kui) Vietnamese Army Officer
Mr.テイラー (Rebecca Merle) Airline Personnel
— (Joe Huu Nguyen) Extra
— (Antonio San Miguel) Airline Patron

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