コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン6 第4話 ローラースケート Roller Girl

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第4話 ローラースケート Roller Girl

脚本/Elle Triedman 監督/Holly Dale
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1978年8月4日、ローラースケートとディスコを混ぜたクラブが
当時の流行だった。DJ・リックが経営する店で、スケートに
来ていたヒューとミッシーは楽しむ。これからスピードスケート
だというDJの言葉に二人は競争する。ヒューはミッシーに再来年
の五輪でローラースケートが競技として採用されるかも知れない
事を語る。僕らも頑張っていれば出られるかも知れないと語る
とミッシーはメダルを取れたら最高ねと語る。ミッシーがスピ
ードスケートではヒューを圧倒する。いつか倒してやるとして
仲良くする二人。しかしミッシーはフェアマウント公園で後日
殺害され発見される。1978年8月・ミッシー・ギャラヴァンと
して捜査ファイルは倉庫室に送られる。

現在。検事補が殺人課に囚人のドーン・ウィーランを連れて来る。
古い事件の情報があるそうだという。医者からそれを言えば早く
出られると教えられたのだというドーン。リリーは私たちにその
権利はないが良い情報が有れば検察に口添えするという。
リリーとスコッティは詳しく話を聞く。78年フェアマウント公園
の女子高生殺しのことで、ミッシーが殺されたが犯人は捕まって
いないでしょという。殺人を直接みた訳では無いが、あの日、車
に乗るのを見たのだという。ローラースケート場の外で、カスタム
ペイントしたワゴン車で絵が描いてあったという。絵は宇宙船
だと語ると、宇宙人も見たのかというスコッティ。
車の色は?黒だという。あんたは何をしていたのかと問うと”薬草”
を吸っていたという。ミッシーとの関係はと問うと、リンクで
よく見かけていたのだという。次の日に私はバカ彼氏が車を
盗んでいたので一緒にフロリダに逃げたとし、その後酒浸りになり
キャプテンモルガンというラム酒が大好きだという。武装強盗
をして10~12年服役中とのこと。このまま牢屋に戻るのかという
ドーンに対してスコッティはお前が黙って居たせいで遺族は30年
苦しんだのだという。裏を取る間、牢屋で待っていろという。

リリーとジェフリーズは倉庫で資料を探す。
リリーは彼に70年代のローラーディスコって行ったかと尋ねる。
自分はスニーカーにつけるヤツを持っていたというリリー。
アウトドア用で近所を何時間も走っていたという。ジェフリーズ
は夜の町で滑ったとすると、レジャースーツを着ていたのかと
からかう。スピードでは負けないというリリーだが、ジェフリーズ
は格が違うよとして負けない事を語る。

ミッシーの資料を見つける。
15歳でフェアマウント公園でジョギングしていた人が見つけた遺体。
溝に落ちているのを発見。死亡は午前24時頃で頭の傷は転落時の
ものだろうという。ヒザと手のひらに傷がついていて爪が折られて
いたという。その夏、公園では事件が相次いでいるという。彼女
は活発な性格で悪い男に付いていってしまったものなのか。母には
言えないことをしたがる年頃だというリリー。母は法務秘書をして
いて午前2時まで残業をしていたとのこと。ジュリー・リードと一緒
にリンクに行ったとし、彼女とは10時に別れてその後の目撃証言
がないという。遺体には青い繊維が付着していたこと。カーペットら
しいと言うと、ワゴン車に敷いていたものかもしれないという。
爪は残っているので当時はDNA技術が無かったが今ならば何か分かる
かも知れないと語る。取りあえずラボに爪を送るという。

ミッシーの母・シモーンから話を聞く。
知らない人と公園に行くわけがないとスティルマンとリリーに語る。
警察や世間の考えは分かっているがそんな子ではないという。
新しい証言が出た事を語ると、当時カスタムワゴン車に乗って
いた人に心当たりはないかと問う。近所に知り逢いはいなかったとし、
夫と別れて娘はメイフェアに引っ越してきたばかりだったという。
夫はカリフォルニアに移って歯科衛生士と再婚したとのこと。
ミッシーは友達と行くとしていて迎えが必要な時には電話が有って
迎えに行く手はずになっていたのだという。ジュリーと行かせた
始めての日だとし、少し前に引っ越し先のアパートで知り逢った
という。あんな子と付き合うなんて・・と語る。

— 1978年 —
ジュリーはミッシーがローラースケートで滑っていると、声
をかける。リンクで何度かあんたを見かけたという。シュート・
ザ・ムーンは出来るのかというジュリーに対して、私はレース
専門だから出来ないという。私が教えてあげようかとすると、
スピンを覚えたら夜滑りに行こうという。夜9時からが面白いの
だという。でも私は15歳だというと、コネがあるので大丈夫だと
告げ、メークをすれば可愛くなるという。化粧も教えるし、服も
貸すので別人のように変身させると語る。
— 現在 —
シモーンはジュリーはミッシーの友達なんかではなかったと語る。

ミラーとスコッティはランチ休憩。Geno’s Steaksでホットドッグ
を買う間、ミラーは電話で母と会話していた。母はミラーに
恋人を作りたがっている様子。ミラーはこの前紹介してくれた
人はビーチサンダルをはいてナイフを持ってこなかったという。
スコッティはミラーに対して
「オニオンは入れるか?・・・もちろん」
「チーズは入れるか?・・・死ぬ程」。スコッティはジーノに
心筋梗塞スペシャルで頼むと語る。
ミラーはスコッティに対してママが教会で逢った男とデートしろ
と五月蠅いのだという。明日ブラインドデートだと語る。
麻薬課の友達に利いたら当時カスタムヘインターたちは今は
タトゥーアーティストかTシャツ画家になっている人が多いのだ
という。しかし車に宇宙船なんてあり得るのかというミラーに
対して、70年代という時「スターウォーズ」の時代だし、ボスト
ンパーラメントのジャケットにも書かれていたという。黒人は
車には書かないと語る。

ヴェラとジェフリーズは被害者が発見された公園の現場を見に
いく。今でも夜は人気が少ない場所で、灯りは街頭一つだけだ
った。当時は襲撃事件が多く誰も来なかったこと。禁じられると
来たがるのがティーンエイジャーではないかという。リンク場
で出会った男と来ていたのか。その男に関係を迫られて拒んだ
とか、暗いせいで足元が見えずに塀から落ちたのかも知れない
というとヴェラは「ハンプティダンプティ」だなと語る。

70年代のワゴン車のペインターを電話で探すがなかなか見つからず
苛立つ中、ミラーはちょっと出てくるという。スコッティは美容院
だろうと疑う。そんな中ルーファスという男性が当時車に
宇宙船を描いていたことを聞く。

リリーたちはジュリーの元へ行く。
ミッシーとの面識について尋ねると事件の2、3週間前から付き合い
始めたのだという。夜のリンクに誘ったのはあなたでしょ?と問うと
あの頃は悪いことばかり考えていたという。そのジュリーは現在
二児の母でティファニーという娘とその妹がいた。写真を見ると
ティファニーがレトロな服を着ているのを気が付く。ジュリーは
悪いことをするヒマが無いように忙しくさせているのだと語る。
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武装強盗で服役中のウィーランは検事補に30年前にフェアマウン
ト公園で殺された女子高生殺しの件で情報が有るとして取引したい
と言ったところからコールドケースは動き出す。当時公園で
溝に落ちて亡くなったのは15歳の少女ミッシー・ギャラヴァン。
離婚したてのシングルマザーの家庭で母親のシモーンは法務の秘書
をしていた為に当時2時まで残業をしていた手前、娘のミッシーを
寂しがらせているところが合った。更には母親に恋人が出来る
ことに対して、違和感を持っており、彼女の居場所は自然に外に
向いていくことになる。同世代のジュリーと出会い、当時流行して
いた夜のローラーディスコに15歳で出入りしていた事を知る。

この時代の映画って好きなんですよ。
未来に悲観するものも居れば、未来を夢見る人もいる。
女性の社会進出によって鍵っ子が増えてしまっているだろうこと
も有るし、離婚とか中絶も認められて、社会は激変の中に急成長
する経済とは逆に人の心や環境の整わない状況から、色々と
社会の中でも歪な構造を保っていたことが伺えるものが有る。

同級生同士で仲良く出来れば良いのに、離婚とかして居る家庭
だと多少なりとも普通の家庭の人よりも大人の世界に足を
踏み入れていたであろう事情も有るのだろうし、何よりも悲しい
のは居場所が家庭になく、引っ越しして学校にも知り逢いが居ない
中で、外に目を向けざるを得なかった現実が有るということ。
人は誰でも居場所を求めて彷徨い歩くものだと思うけど、そんな
場所が少女にとっては危険な場所なのかどうか。本来そんな子供
の行動に目を見張らせていなければならないところだけど、肝心の
母も忙しく、更には自らもまだ恋愛適齢期は過ぎていないという
ことも有って、子供の事は後回しになって自分の欲を優先して
しまう。

子供も成長し、大人になって子供や家庭を持つようになると、
自分たちが起こしてきた子供時代のことを全否定するようにして
心配する姿が有ること。そんな姿を当時もっとも粋がっていた
ジュリーのエピソードを通して描かれた感じで、なかなか切ない
流れに結びついた感じ。

皮肉にも今回のドラマでは、色々と子供に降りかかるリスクは
存在しつつも、悪意あるものによって傷つけられたものではなく
寧ろその逆に見守るべき人によってちょっとした僅かな気持ちの
すれ違いによって発生してしまった事件だということかな。
ジュリーにしてもヒューにしてもそんな結末が用意されているとは
思わないだろうし、その後の人生に於いて結果的に若い頃に冒した
ことが尾を引いて未だに心の棘として刺さっており、素直に人生
を謳歌出来ない部分が有る。

シモーンは色々と他人を責めて生きて来たけれど、自分にもその
非の一端が分かるというものではなかろうか。

ジュリーが今でも娘に大切に着せていたミッシーのジャケット
などを見ると、もう少し周りの監視の目が行き届いていれば
良い感じの関係にもなれたのかも知れないのにね。

面白かったのはやはり署内での個人的なエピソードに於ける
人間関係のやりとりだったのかな。
スコッティとミラーがこんなに息が合うとは思わなかったけど、
ミラーが仕事だけでなく女性としてはまだ適齢期であること。
これは同様にリリーも同じなんだけどね。
ミラーが異性とのデートに臆する姿が有り、それを後押しするのが
スコッティであるように、リリーのこともなんとかしてあげて
欲しいものだ。
ジェフリーズとリリーのスケートリンクでの楽しそうなやりとり
も悪くは無かった。親子ほどの相手で、リリーにとっては父親の
思い出が少ないのでジェフリーズに対する心地良さなんてものを
感じたのかも。ドラマの中でも同級生と付き合うべき主張が有った
けど、リリーもまた同様のことが言えるのではないかと。

しかし最近のリリーはホント明るいね。
見ていて嬉しくなってくるところが有る。笑顔が似合う女優さん
だよね。

■使用された曲

・Dance All Night by Gold Plated
・September by Earth, Wind & Fire
・If I Can’t Have You by Yvonne Elliman
・The Loco-Motion by Grand Funk Railroad
・Two Tickets to Paradise by Eddie Money
・Sentimental Lady by Bob Welch
・Hot Child In the City by Nick Gilder

■検索用キーワード

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

2008年
ジュリー・リード (Bonnie Burroughs) シングル、二児の母
シモーネ・ギャラバン (Deborah May) ミッシーの母
リック・レンデル (John Posey)
ヒュー・マスターセン (Anthony Tyler Quinn) 運命の相手募集中
ドーン・ウィーラー (Nancy Youngblut) 囚人、情報が有ると・・
ルーファス (Steph DuVall) タトゥー
ジョー・ボスケイ (Ron Harper)
— (Rashawn Underdue) 地方検事補
若い頃のドーン (Grace Bannon)
— (Calvin Dean) Captain Fashion
— (Tom Poole) Detective
— (Alex Pulido) Skating Boy

1978年
ミッシー・ギャラバン (Holland Roden) 15歳
ジョー・ボスケイ (Peter Giles) 当時のシモーンの恋人、容疑暴行
ジュリー・リード (Lindsey Haun) ミッシーの知人、リックを気に入る
リック・レンデル (Jesse Jensen) DJ
シモーン・ギャラバン (Allison Smith) ミッシーの母、離婚
ヒュー・マスターセン (Jake Thomas) ミッシーの幼なじみ

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