コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン6 第22話 士官候補生 -前編- The Long Blue Line

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第22話 士官候補生 -前編- The Long Blue Line

脚本/Jennifer Johnson、Greg Plageman 監督/Roxann Dawson

【ストーリー】

2005年
ケイトは一人森の中をランニングして体を鍛える。
その頃ペンシルベニア軍事大学では、アディソン曹長が生徒達
に厳しく指導していた。上級生たちは、ドアノブと呼ばれる
新入生たちに対して容赦なくヤジる中で、訓練をさせる。上級
生によるしごき。
ケイトは自宅にペンシルベニア軍事大学(PSI)の合格通知が来た
ことに大喜びする。

2009年
スティルマンはリリーやスコッティをロックスボロー墓地へと
呼び出す。墓の移し替えをしていた作業員が不審な棺を発見。
墓標のない墓だった。死体を隠すのにはピッタリだとする中、
中からは軍用のダッフルバッグと私物が埋められていたという。
スティルマンは”ドアノブ”はこれに教科書を入れて一日中首から
ぶら下げていないといけないのだという。髪の毛を剃り立ての
新入生は見た目がドアノブなのでそう呼ばれるという。中には
IDカードが入っていてケイト・バトラーの居たいだった。
3年前から行方不明だった人物。リリーはPMI初の女子学生という
ことで覚えているという。しかしPMIはバックス郡にあるのでは
ないかとするが何故ここに埋められているのか。遺体が入って
いたのは軍用のトランクで大学が支給しているもの。鈍器で頭を
殴られており、その凶器は彼女のイニシャルが書かれている
ダンベルではないかというスコッティ。一緒に埋められていた
のはノートPCや衣類。逃げたと見せかけたんだというスコッティ。
棺に入っているのは死後硬直前に入れたからだろうという。
学内で殺してトランクに詰めて50km運んだのだという。学校
との関係を隠すためなのかというスティルマン。

PMIことペンシルベニア軍事大学は162年間男子校だったが、
90年代中頃から裁判所命令で殆どの士官学校が女子学生に門戸を
開くことになったというジェフリーズ。バレーフォージャ、シタギ

ルも今や共学だというジェフリーズ。PMIはそれでも4年前まで
女子学生の入学に抵抗しているというヴェラ。女の進出を渋る
男性社会かというと、リリーはウチもまだそうだという。
それを聞いたヴェラはその内女刑事が現れるさと皮肉る。

ジェフリーズはケイトは2005年秋に入学していて、当時入学した
女性2人のウチの1人だという。PCが消えたことで脱走だと思わ
れたとのこと。もう一人はコートニー・ゲインズ。初日から
医務室に運ばれ一週間で退学。ケイトは感謝祭直前で消えて
いるというジェフリーズ。日曜の礼拝を欠席して気がついたの
だという。前の夜・土曜8時26分にIDカードで正面を通った
記録があるという。IDは遺体と出たので犯人が使った可能性
があるという。軍用トラックを運ぶのなら車を使っているハズ
だという。ヴェラは現在父親・ハンクが身元確認を済ませて下
で待っているとし、母親のシャーロットももうすぐ到着すると
いう。夫婦は離婚しているとのこと。死因は鈍器による頭部殴打
で間違いないとし、ダンベルと傷口が一致したことを報告する
スコッティ。

リリーはクーパーからの手紙が届いていることに気になっていた。

部屋で殺されたのかも知れないとし、骨盤に疲労骨折、原因不明
だという。レイプも有るのか。医務室の診療記録を見るという
リリー。
フランキーは現場の分析結果をスコッティに渡すと元気かと問う。
ビリーは今朝出て行ったこと。やっと離婚申請を出したという。
ついに決めたとするとまた会えるかと問う。

シャーロットとハンクに別々の部屋で事情を聞く。
シャーロットは娘の部屋はまだ当時のままだとし、電話が鳴る
度にあの子かもと思うという。ミラーは学校の中で殺された
のかも知れない事を告げ、父は身元確認をしたという。PMIは
彼の母校だという。ハンクは散々娘の入学を非難していたが
ケイトは父親に似て頑固だという。PMIの受験は合格通知が
来るまで両親には秘密にしていたとのこと。

ハンクは自分が卒業したのは1978年。PMIに入ったのは父の母校
で祖父も出ているからだという。お嬢さんの遺体はPMIのトランク
に入っていて学内でヒロされ運び出された可能性が高いという。
遺体はシャーロットには見せないで欲しいと語る。あなたがケイト

のPMI入学を反対したせいで親子関係が崩れたと言われたという。
あの子の為に止めたつもりだったが寧ろムキにさせてしまった
という。そのことを恨んでいるとのこと。

— 2005年 —
シャーロットはハンクに対してケイトが大学に行くので何か
行ってあげてと語る。ハンクは無言を貫く中、ケイトは反対な
んだろうけど絶対に失望はさせないという。例えダメでも
帰ってくるなとハンクは告げる。

— 2009年 —
ああいわれて帰れないのかと思ったという。
入学の時に抗議の手紙が多数来たという。警察は調べると言った
が結論は脱走扱いだという。ムリロ校長の話は?これからだと
いうリリーとスコッティ。私よりも先に犯人を見つけて欲しい
というハンク。
——————————————————–

■事件は2005年

ペンシルバニア軍事大学(PMI)に入学が決まったばかりの
ケイト・バトラーが失踪し、その3年後に墓地で発見されると
いうもの。

墓の入れ替えをした作業員が違和感のある棺を発見した。

中に入っていた遺体の状態から頭部を鈍器で殴られ、トランクの
中に入れられたものだが、トランクに入れられたということは
死後硬直の前に入れられたことを意味し、学校内で殺害され
て遺棄・埋葬されたものだとされる。

■士官学校

新入生には当然厳しい軍事大学。
女子学生に門戸を開いたのは90年代中頃に裁判所命令によって
男女の差別の是正が行われたものだけど、門戸は開かれど、
やはり長年の習慣や固定概念はなかなか崩せるものではない。

このドラマ、色んな差別の問題を取り上げるけど、今回は全て
の差別的要素が盛り込まれていた。黒人、男女、人種問題。
黒人のキースがドラマの中で、黒人と女性、ユダヤ人が集まり
「はみだし者隊」と呼ばれていることを口にしていた。

またかつての卒業生は女子学生が入るということには相当抵抗感
があるようだった。

■男性社会の中の女性

今回の一件は警察組織と同様に軍事組織に於いても絶対的な男性
社会の構図ができあがっているので、そこに女性が入ることが
如何に難しいことかが描かれた。
男性視線で見ると、汚い仕事や厳しい現実を女性に味わせたく
ない思いも強いのだろうけど、女性視線で見ると、そういう
現場で働くことにどう感じているのだろうか。男女の壁を取り
外すことが近代に於ける課題とは言え、正直こういう学校に
女性を入れるということには抵抗感があるな。

昔デミ・ムーアが映画「G.Iジョー」ならぬ「G.I.ジェーン」の
中で、男性社会の軍隊の中でも男性勝りの力で信頼を勝ち取っ
ていく内容の作品が合ったよな。

リリーが刑事になるまでの過程で相当な女性差別を受けている
ことが語られたので、今回の被害者には同情・感情移入するに
値するものがありそうだけど、急速に変わるのは難しいという
ところがある。しかし彼女は第一人者として歴史に刻まれるで
あろう人物だったということは言うまでもない。

■プライドの世界

大学の校長をしているムリロは自分のことを大佐だと呼ぶよう
告げていた。アメリカのドラマではよく軍人が一般人にもそう
呼ぶよう告げるシーンが度々見られる光景だけど、
階級社会・階級意識の強い分野だったりするんだよね。
努力して手に入れたという実力の証の為に、呼び名に拘るところ
が有り、今回は呼び名などがポイントとなるシーンが有った。

校長がリリーに対して「大佐と呼びたまえ。実力の証だ」として
いる中、リリーのことを巡査だとした際には、彼女も「私は
ラッシュ刑事だとして実力の証だ」と言い返す姿が有った。

■それぞれの恋愛事情

今回はフランキーがビリーと別れたということをスコッティに
語っていた。スコッティはフランキーが既婚者だと知って別れて
いるけど、ジェフリーズが撃たれた時に何らかのスコッティの
アプローチが有った様だ。スコッティは少し冷却期間が欲しい
とされたことでフランキーは後悔することになるわよと語って
いたけど、なんだかちょっと怖い(笑)

またミラーが今回ベル検事補からデートに誘われていた。
「ハートレスバスターズ」のチケットがある。ライブハウスで
バンド名だという。ミラーは食事付きならばokを出していた感じ。

■ドラマは解決したように思われるが・・・

容疑者が次々と変わってくる辺りは流石だなと思ったけど、
このドラマ、前半と後半に分かれているようなので、前半部の
容疑者は後半に於いては取りあえずリセットされるのだろうな
という思いが合ったので、正直嫌疑をかけられても目の前の
人物が犯人だとは思えなかった。

流れとしてみると最後はジェームズ・アディソンが相談役
だったので怪しい感じになり、シャワー室に駆けつけたキース
もまたサーベルを持っていたので儀仗兵と呼ばれる上級の階級
のものだとされていた。
リリーは11月1日と15日の手書きの報告書を調べると、
ローレンス・ガードナーが怪しい人物だとして容疑者だとして
いた。スコッティに電話する中、後ろから追突させられ、
橋の上から車ごと墜落させられてしまった。
一体リリーは何度殺されかければ良いのか。

■気になる要素

・ドアノブ

髪の毛を坊主にしている新人たちはこのように呼ばれる。
ケイトと現在はブリンマー女子大に編入したコートニーが
入学当時に髪の毛を切られるシーンがあった。
そんなコートニーは突然女子大に入ると「男女別学のメリット」
という論文を書く。アメリカの女子学生の内、女子大出は
たったの4%だけで、全米上位500社の女性役員の25%の女子大卒
だということ。国会議員の女性議員の50%は女子大出だということ。

・私より先に犯人を見つけてくれ

ケイトの父・ハンクが残した言葉。

・ステッカー

「神の国とPMIに忠誠を」
「士官候補生は嘘、欺き、盗みを行わない」

・女性優遇

ランニングに於いてケイトが1位になるところが有った。
本来は6番だったのに、女性は2分差し引きがあるとした際に、
ライアンは「おっぱい1つ1分か」と語る姿が有る。
しかしそんなライアンは、仲間から”リアナ”と呼ばれバカにされ
ていた。

・ケイトが亡くなる2週間前の傷

手を切って18針縫う事件。ビンを割ってケガしたとしていたけど
防御創ではないかという疑いも有る。
案の定調べていく内に女性用のシャワー室で襲われていたみたい
だが、レイプ自体が有ったかどうかは今のところ分かっていない。

・脅迫の手紙

「ケイトの入学はエデンの園の冒涜」「神はエデンの園の東に
天使と炎の剣を置かれた。輪を描きながら命の木を守る為に」。
脅迫状は常に土曜日の消印。そしてオフィスからのものだと
判明して、そんな手紙を出していたのはジェブこと、ジェベダイ
ア・ビュフォードだと判明。息子のブランドン・ビュフォード
はケイトが入学したせいで補欠扱いになり結局入学できなかった
という。元々ブランドンはどうしようもない息子だったらしい。

・リリーのセクハラ

2002年に引退したハリー刑事。
男性にはイタズラ好きのオヤジという印象しかないが、リリー
には笑えないセクハラばかりを語っていたという。ヌード写真
の顔だけ私にして冷蔵庫に貼られたり、覚醒剤患者の逮捕の際
に2m近く男性を逮捕にいくのに自分一人を騙して行かせたとの
ことだった。

■使用された曲

・Corduroy by Pearl Jam
・Come Back by Pearl Jam
・Who You Are by Pearl Jam
・Why Go by Pearl Jam
・Rearviewmirror by Pearl Jam
・In Hiding by Pearl Jam
・Indifference by Pearl Jam
・Yellow Ledbetter by Pearl Jam

■出演者

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

フランキー・ラファティ (Tania Raymonde) 鑑識

ムリロ (Michael Ironside) 校長、大佐
ライアン・スチュワート (Jesse Plemons) “リアナ”
モー・キッチェナー (Daniel Baldwin) 業務部長、少佐
ケイト・バトラー (Maddy Curley) ペンシルベニア軍事大学(PSI)
ジェベダイア・ビュフォード (Gary Hudson) 元卒業生、脅していた
カーティス・ベル (Jonathan LaPaglia) 地方検事補
ジェームズ・アディソン (Jake McLaughlin) 曹長、しごき
ハンク・バトラー (Joe Penny) ケイトの父親
シャーロット・バトラー (Jessica Tuck) ケイトの母
コートニー・ゲインズ (Shay Astar) 入学した一人。現在
キース・ヘンダーソン (Dennis Hill) 黒人、ケイトの仲間
ローレンス・ガードナー (Jason Thomas) 候補生
— (David Kneeream) Pedestrian
ブランドン・ビュフォード

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