第10話 恋愛シミュレーター The Slave of Duty
脚本/Rick Dunkle
監督/Charles Haid
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【ストーリー】
ホッチはジャックと共にヘイリーの葬式に出席する。
高校時代からヘイリーとは最高の友達だったこと。どんな時
も二人の気持ちが一つだったのはジャックへの愛と献身さ
だったという。ヘイリーはジャックのことを心から愛していた
こと。彼女の死は人生についてゆっくり考える機会を与えてく
れたとし、彼女は私たちの子を守る為に命を落とした。私は
ジャックに教える。母どんな女性だったのか。彼女がどんなに
ジャックを逢い阿していたのか。私がどんなに彼女を愛して
いたのかを。今ヘイリーが居ればこういうだろうとし、死を
悲しむよりも生きたことを祝福してくれと言うだろう。例え
何が有っても家族を愛し手放すなというだろう。何よりも大切な
ものだからと。ヘイリーとは演劇部で上演した「ペンザンスの
海賊」で知り逢ったという。その時の台本を見つけて読み返した
に今日に相応しい一節が書かれていたという。「おお涙を拭け、
戦士の頬を濡らす涙を。愛する子供達がお前の嘆きを聞くだろ
う。そして優しく気遣いお前を抱きしめるだろう。決して彼らに
見せるな。父親の涙を・・」
葬式が終わると、アンダーソンもジーナも何か出来ることがあれば
言って欲しいとホッチに語る。ロッシは外の空気を吸いに行こう
と告げると、ジェシカにジャックに何か食べさせてあげて欲しい
と頼んで一緒に出て行く。
プレンティスやモーガン、JJとリードはホッチは今後どうするのか
と問う。モーガンは待つしか無いとするが、リードとJJは戻る
かなという。絶対に戻るとするが、どういう状態か分からないと。
JJはみんなで支えようという。
ホッチはロッシに対してヘイリーとの約束を果たせなかったと語る。
フォイエットを捕まえたら残りの一生で必ず埋め合わせをすると
言ったこと。果たせるというロッシはジャックを救ったという。僕は
仕事は出来るが子育てはちゃんと出来るか分からないという。
そういう時は自分に聞けば良いとしどんな父になりたいのか。それが
ハッキリすればやるべきことが見えるものさという。ジャックに
出来る限りのことをしたいというホッチ。
JJの元に電話が鳴る。
モーガンは他のチームに行ってもらえないのかとするが、現在
他のチームも手一杯の状態だという。ナッシュビルで2週間に
2件の殺人事件が発生し、いずれも金曜日の犯行だという。
モーガンはホッチに呼び出しの電話がかかって行かねばならない
が困った事が有れば電話して欲しいと語る。
JJは2週間に2人押し入った形跡はなく、床にはバラの花びらが
巻かれていたという。レイプはなく、2人共金曜日にオフィスを
出た後、消息を絶ち月曜日に出勤しなかったので見つかったと
いう。しかし現在木曜日なのに依頼が遅いのではないかという
モーガンに対して、2人目の発見が昨日だったのだという。
社会経済的パターンが有るかも知れないとし、最初に殺された
ベサニーが住んでいたのはベルミード、2人目のメリッサはブレイン
ウッドに住んでいてどちらも高級住宅地だという。でも何も
盗まれた形跡はないというロッシ。ベサニーは弁護士で
メリッサは会社役員。二人ともブルネットで社会的地位が高い
人。偶然とは思えないというプレンティス。犯人にとって誰かの
身代わりにしているのだろうというロッシ。何処で知り逢い、
どうやって家に入ったかを探ろうという。モーガンは庭師、家政婦
プールの清掃業者、花の配達など、共通して雇われている人が
いないかどうか。被害者の亡くなる前の足取りについても調べる
べきことを語る。
プレンティスとモーガンはメリッサ・ジョンソンの家を調べ、
ロッシとリードは検視官に逢い、被害者像の割り出し、
JJは疎外者の家族と逢って接点を探って欲しいという。今は
事件に集中しようと。
テネシー州ナッシュビル。
地元警察のカミンスキー刑事がJJに挨拶すると、既に準備は
出来ているとのこと。JJは先ずはマスコミ向けに声明を出す
という。シリアルキラーの存在をナッシュビル中の女性に知らせて
次のターゲットにならないように用心ししてもらうという。
キャリアウーマンに限定したものではなくあくまで女性全員に
向けたもので、今から被害者像を限定すると犯人が本来の行動
範囲を離れて見つけず楽なるという。先ずは警戒心を強めさせる
のが目的とのこと。
ジョンソンの殺害現場に行く。
普段からあまり防犯システムは作動させておらず旅行の時など
しか使っていなかったという。ガレージの物置で犬の死体があり、
そこで見つかった指紋がもう一つの指紋と一致しているという。
プレンティスは拭き取った気配もないとすると、無秩序型に見える
が現場は秩序型そのものだというモーガン。花びらを巻き、犬を殺し
て家の中で待ち伏せしたいたこと。指紋で身元が割れない自信
が有ったのではないかという。逮捕歴がない、懸命な人間で犯行を
計画し必要な時間も確保していること。彼女の不在を狙い入室した
ならストーキングしていたのだろうというプレンティス。
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ホッチはフォイエットとの壮絶な戦いによって元妻のヘイリー
を失ってしまう。葬式が行われる中、事件・殺人は待ったなし
で発生する。ホッチがBAUに残るかどうかで考えられる機会を
与えられる中、ホッチを除いたメンバーたちはテネシー州・ナッ
シュビルで起きているステータスの高く仕事で成功を収めている
中年女性が連続して殺される事件が発生する。犯人は室内にバラ
を散りばめていてまるで恋人のように相手に振る舞っていた。
押し入った形跡もないことや被害者に共通して見られるのは
いずれもブルネットということだが、指紋以外に共通している
ところがなかなか見つからずにいた。容易に被害者に接近出来る
人物だということで、その線から共通する人物を捜していく。
ホッチの妻が亡くなった後のエピソード。
葬式中に起きている事件ということでホッチの参加は見送られた
けれど、ホッチとしては子供には自分しかいないと感じながらも
仕事をしていきたい様子は見て取れる。そもそもヘイリー自身も
そんな彼のことを支持していた訳で、それを辞めれば何の為に
ヘイリーが犠牲になったのかということにもなるような感じはする。
ジェシカが今回ジャックの面倒を見に来てくれたけどヘイリーの姉
なんだっけか?S1-19とかS3-5で出演しているけど、正直あんまり
覚えて居ない。
甥っ子と家族の為、幾らでもいてあげるとし、いつでも来ると
いう彼女。ヘンリーがあなたと別れたのは愛が冷めた訳では無く
仕事を大切にしたからで、チームが必要としてるのは今も変わらない
ので辞めることはないと語っていた。そんな心強い言葉もあれば
今回はロッシなんかもホッチと二人で語り合い、色々と自分に
子育てが出来るかどうかで相談する姿が有る。
ホッチの職場復帰に対して否定的立場なのはストラウス局長だけど、
この人も悪気は無いんだろうけどね。凄い勢いで退職届けを持って
来た格好だったけど、そんなに辞めさせたいのかって感じもしない
でもない。
ホッチが戻ればモーガンの立場がまた元に戻ることになりそうだ
けど、その件ではロッシが話をして、異議はないことを唱えていた。
さて今回は仕事に成功を収める女性が狙われるということで、
早急な解決を求められるもの。ストーカー的犯罪の典型で、ストー
カーにも色んなタイプは有るのかも知れないけど、意外と
シンプルな心理は有りそうな感じがする。
しかしちょっとした着眼点の違いによって、プロファイルにも
微妙な違いが出てしまうということで、犯人像に関しても特定する
ことに時間がかかった。
被害者の足取りを追うのに便利なのはGPSだった。
携帯電話なんかでも足取りを追うシーンは有るけど、金持ち
ならばGPSの付いた車は当然有るだろうし、その分、車自体が
その人となりの身分や状況を証明するものなので、自宅の鍵や
社会保障番号を預けるのと同じくらい大切なものがあるのだろうね。
犯人は駐車サービスの男性だった。
被害者の女性の一人が意外と行動範囲が狭く、チークウッド植物園
にしか行っていなかったことで、駐車係が浮上する。
元々犯人のジョーは金持ちだったが6年前に両親をボート事故で失っ
ていること。チャールストンのプレップスクールに奨学金で入学。
遺産は全て株で失い上流社会に返り咲くために編集長のローズ・
スミスと婚約するが、6週間前に破局したことがきっかけだった
みたいだ。金目当てとか上流社会に返り咲きたい意図というのを
見抜かれたのだろうか。
最後の被害者は未遂で終わり、妄想しているジョーに対してプレンテ
ィスは激しく憤り感を露わにしていた。犯人のエゴによって
女性が狙われただけでなく、ホッチの件でのヘンリーの死も
影響しているのかも知れない。
他の人の行動をあんまり覚えて居ないのだけど、ガルシアが
要求される前に既にメールして置いたとモーガンに語る辺りは
いつもながら手際が良いね。相変わらずガルシアは花柄の髪飾り
で凄いことになっていた。
・犯人役のジョーを演じていたのは「Hart of Dixie」で獣医の
ジュディソンを演じていたWes Brown。
「スキャンダル 託された秘密」の記念すべき1話でも
サリー・St.ジェームズ中佐役を演じていた。
整った顔したイケメンなのにがっかりな役で残念。
■使用された曲
・
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年
エリン・ストラウス (Jayne Atkinson) FBIの上司
ケビン・リンチ (Nicholas Brendon) FBIのIT Tech、ガルシアの彼
ウイリアム・ラモンテーンJr. (Josh Stewart) 捜査官、JJの夫
ヘイリー・ホッチナー (Meredith Monroe) アーロンの元妻
ジャック・ホッチナー (Cade Owens) アーロンの息子
エリカ・シルバーマン (Rena Sofer) 国際的政経事務所企画部長
ジョー・ベルサー (Wes Brown) 犯人、カルペッパー駐車サービス
ロンドン・カミンスキー (Khary Payton) 捜査官
ジェシカ・ブロックス (Molly Baker) ジャックの面倒を見てもらう
アンダーソン (Brian Appel) 捜査官
ジーナ (Gina Garcia) Evidence Tech
アン・ヘロン (Patty Malcolm) 被害者・未遂に終わる
— (Jonathan Nail) Coroner
— (Elisabeth Harmon-Haid) Park Supervisor
— (Frederic Tucker) Valet Manager
— (Dre’ Michael Chaney) Club Manager
グラント・フランクリン (James Lowe) エリカの恋人
— (Joe Allen Price) Minister
— (Andrew Hoagland) Club Patron
— (Selena Johnson) FBI Agent
— (Alan Mueting) Pallbearer
— (Torin Sixx) Police Officer
ベサニー () 弁護士、最初の被害者
メリッサ・ジョンソン () 会社役員、二番目の被害者
ローズ・スミス () ソサエティマガジン編集長、ジョーと破局