LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第14話 沈黙の街 Flipped

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第14話 沈黙の街 Flipped

脚本/Warren Leight
Charles Kipps
監督/Jim McKay
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【ストーリー】
フラTは、自分もストリート出身でここが俺の始まりだという。
地元に来るとテンションがあがるという。世界中を飛び回って
いるが原点はここだとし、ニューヨークは俺の故郷だという。
売れると故郷を忘れるヤツも多いが、育った町に帰って直に
レンガに触れて見ろ。これは思いやりの話であり、町の子供
たちのことだと。
ナイトシェードがDJをしているラジオに出演するフラTは、
今回の新曲の宣伝に来た際にそう語る。今までで一番の傑作
になったという。ニューアルバムは新たに出発って感じで
方向性も完璧に違うわねというナイトシェードに対して俺もこの
業界に長石そろそろ地域への貢献をしようと思ったという。町は
ギャングやチンピラばかりで、子供を守らないといけないこと。
この町のみんなに歌を届けて町を変えたいという。
新曲”シーンナッシン”だとし、ナイトシェードに熱いリリック
を語られてくれという。
そんな中曲が流れ、タイトルのシーンナッシンは2パックの
銃殺事件の際して誰も何も見ていない(シーンナッシン)、ギャング
の虐殺に対して誰も何も話さないことを非難する内容のものだった。
全うに生きて安全な町を作ると啓蒙するような曲調だった。

3人組がフラTの元に行っていく。
フラTの仲間たちはそんな3人組を相手にしていなかったが、
建物を出た頃には争いになる。フラTは逃げる中、角を曲がった
ところで何者かによって射殺される。

ローガンは警部に対して夜勤に回されたのか?と問うと満足して
いるという。被害者は本名テランス・スミス。ローガンに対して
警部はラップ好きか?と問うと、よく聞くというローガン。
彼の芸名はフラTだという。5発被弾し、現場には45口径の薬莢が
見つかっていること。男が近くにいたが、自分の名前すら言わ
ないのだという。銃を所持していて遺体の傍に居たのだという。
女性はノーマ・ロビンス、通称DJ”ナイトシェード”だという。
フラTをゲストに呼んだのだという。

ローガンは名前を名乗ろうとしない男と話す。制服に殺されかけた
というと、彼は自分も警察だという。何故名乗らなかったのかと
問う。ローガンは重大事件捜査班だとすると、目撃者は?と尋ねる。
始めてみた顔ばかりだとするが、自分はラップ諜報班の捜査だと
いう。あんたの出番はないとし、ラッパーには見えないという。
市警は人種によって仕事の担当は決めないというローガン。
男は名前をハリー・ウィリアムズだという。ウィーラーに対して
彼はヒップホップ刑事だというと、おとり捜査で死にかけたと
いう。それらしく車に押し込めてくれとし、カメラが有るのだと
いうハリー。ゴーレンはハリーから警察車両に押し込めると、
ハリーはここは犯罪が多いから、彼のことをつけていただけだ
という。後は重大捜査班に任せるとしてガンバれと語る。

フラTの楽曲は市のキャンペーンで放映するハズだったとして
プロモーションビデオを見る。密告の薦めで、テーマは結束して
安全な町をというものだったという。でも殺されてしまった
というウィーラー。逆の宣伝効果だと皮肉る。企画を知っている
人はとロスに尋ねるとごく少数だという。ウィリアムズ刑事が
おとり捜査中らしいとしてチーフに語ると、彼はギャング対策班
だという。協力してもらうといいとするが、捜査を担当したが
っていた事を語る。彼の縄張りだからなとするが、市長は君たち
に任せろと言っているのだという。

ロスはフセTが殺されたのは治安強化への抵抗か周囲では50件以上の
銃撃事件が発生していることを語る。周りに裏切り者が居たの
かも知れないとすると、VTRの中に写るだれかだろうと語る。
沈黙の壁を破ってこいとして聞き込みしてくるよう告げる。
ナイトシェードはあのエレベーター内に知り逢いはいないと言って
いたのに、アフロの女性とかなり親しそうに話をしている姿を
ウィーラーは見つける。

ウィーラーとローガンはナイトシェードの元に行く。
ラジオ局のブースにいたナイトシェードに対してウィーラーは
私に嘘を付いた話ねと語る。知った顔があの中に居たハズだという
と密告は嫌いなんだという。知人がいると言う事が密告なのか?
と問うと、ローガンは監視の目が気になるならば口を割らない
気味に怒る振りをしてやるという。するとナイトシェードは
一度彼女とは逢ったとし、カーメンという女性だという。よく知ら
ない人物で、トミー・マーコーニのパーティーで逢っただけだ
という。ラン・レコードの社長のことだという。するとローガン
はドアから出る時怒った口調で、今度は令状を持ってくるので覚悟
しろと激怒した振りをして出て行く。

ラン・レコード社に行き話を聞く。
ヒップ・ホップ業界に白人の社長がいるのは意外だろうとするが
ビジネスに肌の色は関係無いという。フラTの仲間を知っているの
かと問うと、トミーは俺は中立の立場で深く関与しないという。
この女性は誰かと問うが、毎週大勢が集まるので知らないという。
ウチにも雑誌の山があるとし、”月刊NYPD互助会”だというローガン
は、トミーのオフィスに有った雑誌から、3人組の一人の写真が
トミーと写っているのを見つける。それはDJボビー・ボイドだ
とすると、フラTの隣の彼だという。かなり手広く商売している
のだろうとし、イベントで市の許可がいるハズだとし、捜査の
邪魔をするならば、こちらも邪魔するようなことを臭わせる。
するとあくまでオフレコだとし、ボビーはギャングが経営するバー
でDJをしている事を語る。
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ニューヨークの下町、ストーリー出身の人気ラッパーのフラT
ことテランス・スミスは、そろそろ業界にも長く在籍し、
功績を得たのでこれからは地元の地域のことを考えて貢献したい
ことを訴える。その為に市長と連携して、ギャング、麻薬、売春、銃
などを否定する内容の歌”シーン・ナッシン”を作り、報復を
恐れて犯罪を見逃している市民に対して共闘を呼びかける。
しかし新曲のプロモの為に訪れたラジオ局のエントランスで
突然三人組の男たちがフラTたちのチームに突っかかり始める。
最初は反論していたが、銃を取り出した為に、フラTたちは逃げる
が彼は撃たれる。車で駆けつけた男と同時に警察は事件を聞きつけ
て駆けつけると、男を容疑者として取り囲むのだった。

町を健全なものにする為に「結束して安全な町を作る」という
ことをテーマにして市のキャンペーンの為に、市民からも支持の
高い人気ラッパーのフラTが楽曲を提供する。
市民の意見もそれぞれだが、フラTが役所や市警と結託したことで
裏切りものだと取るものも居れば、ギャングの論理に縛られている
市民たちの間にはなかなか本音を言えずにいる人も多かった。

いち早く現場に駆けつけた男はハリー・ウィリアムズという囮捜査官
である事を知るが、彼も市警との接触を知られると危険が及ぶ
可能性が有り、協力するにも難しい状況は続いていた。

ラジオ局を出て行く映像と物騒な地域での聞き込みの結果を照合し、
当日フラTが殺された際に一緒にいた人物を探ると共に、ビデオに
写っていたフラTを脅していた三人組が誰なのかを探っていく。

90年代に発生したヒップホップの抗争とはまた違い、どちらかと
いうとアメリカの地域性と貧困とギャングと市民意識の問題を取り
上げたようなエピソードだった。

最近にも50件以上の銃撃戦が発生しているのに警察は何もしてくれ
ないということで、市民達は警察官を信用していないし、市民達に
は色んな名目をもって犯罪を容認させるだけの素地を作ってしまっ
ている感じ。銃を持つことは司法が及ばないが故に自衛するしかな
いとする事情が有るし、ドラッグや売春にしても、経済の問題が
有ったりする。

アメリカのドラマの刑事ものではギャングに於ける力の支配の問題
はよく描かれているけれど、すぐ近くにはあれだけの世界的な金融
街なり商業都市が連なっている状況の中で、その反面に貧しく危険
な場所があるというところが有るのが何とも言えないね。基本的に
商業・工業地区で賑わっている地域の周辺にはFBIの地理的プロファ
イルではないけど、法則性があるようにして犯罪者が集まる場所が
キレイに現れてくるところがあることは言われるね。

ドラマでは結局犯罪は男性のプライドの問題が原因だったという
なんともお粗末なものが有ったけど、それだけで容易に人が殺し合
ってしまうところも教育の問題というところだろうか。

誰にでも法を破ってでも守るべき存在があるとばかりに、潜入捜査
官もカーメンのことを守っている姿が有った。
結束することの必要性を考えると、同じ貧困層で育ったハリーと
カーメンの間には愛情以上のものが存在していた。
ローガンもまたチーフの警部からロスを守るような発言をして
おり、ロスはそうすることは不要だとしていた。
バディであるウィーラーはローガンがG-Manに銃を突きつけられる
中助ける姿が有った。

常に情報に精通していた囮捜査官が容疑者として浮上するところも
有った。死者の影にハリーの存在が有るとばかりの展開が用意され
ていたけど、実際には情報通だっただけで、死に関与していること
はなかった。最後は結局本当に手を下してしまった感じだけどね。
ハリーとローガンが取調室に於いて言い争いになり、ローガンに
対して痛いところを突いてきたり、ウィーラーとカーメンが話合い
をする中で、育った境遇の違いによってほぼ自分の不幸自慢状態
になっていて、ウィーラーに気持ちがわかるわけはないとして
証言を拒否していた。

警察署に呼びだされただけで、正直関係者はギャングによって狙わ
れる可能性があることを考えれば、カーメンとかハリーはその
時点でもうあの地域で過ごすことは出来ないのではないのか。

意外と早い段階でロスは「カーメンを奪われた恨みでフラTを殺した」
ことを口にしていた。動機と推理の違いはわかっているかとして
チーフから指摘されていたけど、ロスの鋭さを光ったところなの
かな。

女性は強しとばかりに、ルーサーが自宅に銃を持ち込んだことで
話したのは恋人のキャリーだったし、カーメンは最後になって
フラTを中傷する少年がいることを知って激怒していたけれど、
そんな場面を見せるローガンは、彼が中傷されることには怒るが
殺されたことには声を上げないのかとしていたところはなんとも
不思議な光景だった。でもこの自供を引き出す流れこそやっぱり
クリミナルマインドだねって感じのオチだったかな。

・Reach Out by Prodigal Sunn featuring Madame Dee
・Stop (Carry On) by U-God featuring Ebony Burke

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ハリー・ウィリアムズ (Sticky Fingaz) 捜査官
カーメン・リヴェラ (Aunjanue Ellis) 目撃者
ゴードン・トーマス (Bokeem Woodbine) “G-Man”、3人組の一人
ルーサー・ピンクストン (Andre Royo) 3人組の一人
テレンス・スミス (Fab 5 Freddy) “Fulla T”(フラT)、ラップ歌手
ブラッドショウ (Neal Jones) 捜査官チーフ
パトリシア (Yolonda Ross) メトロ銀行行員、ハリーの恋人
トミー・マーコーニ (Alex Burns) ラン・レコードの社長
ノーマ・ロビンズ (Suzette Gunn) ‘Nightshade’、ラジオ局DJ
ステラ・ウィリアムズ (Stephanie Berry) ハリーの祖母
ロン・バン (Joseph Latimore) 捜査官、ハリーの相棒
ボビー・ボイド (Omar Evans) ギャングと精通するDJ
セベリス (Kevin Loomis) キャプテン
キャリー (Anna Simpson) G-Manが隠れていた家の女性
— (Kelvin McGrue) バーテンダー
— (Squeaky Moore) 母
ドレア (Sienna Jeffries)
タミ (LaShawn Jefferies) 少女、口を割らない
— (Rydell Rollins) 少年

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