第8話 逃げた七面鳥 The Last Thanksgiving
脚本/Darlene Hunt 監督/Michael Engler
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【前回までのあらすじ】
アンドレアはミックのノリが好きだとすると、ミックはアンド
レアの全部が好きだと語る。ショーンはキャシーに対して
レベッカにプロポーズしようとしていることを語る。
キャシーは本当に鍼治療が効くのかとしてリーに紹介してもら
った鍼治療の先生の元にいく。ポールはリーに対してキャシー
のガン友になってくれて感謝しているという。
そんな中キャシーが風呂に入っている際に爪で無くなっている
ことに気が付く。治験のクスリが効いているのだと語る。
【ストーリー】
キャシーはリーの元に治験が効果が出たことを話しに行こうと
するが、リーの方は逆に8kmのランニングだけなのにぐったり
して首が痛くてかなりきていることを語る。いつも痛いので
痛みには慣れたとはいうが・・・治験の副作用は何か出たのか
と問う。お尻の湿疹、小っちゃな潰瘍、爪が剥がれるetc..。
しかし走っている時に鳥の糞が落ちてきたくらいだという。
そっちはどうかと問うとまだ無いとウソを付くキャシー。
キャシーは感謝祭は何をするのかと問うと、若いホームレス
にアドバイスに行ったり他の良い事をするのかと問う。冷蔵庫の
ゆで卵を食べないといけないからそれを食べるというリーに
対してそんなのダメだという。私の家に来てちゃんとした
食事をしてと告げると、家族以外がいたら嫌がるだろうという。
私の夫と息子は私の実家にさえいかなければ良いとしているの
だという。父はテレビに張り付き、父の再婚相手は拒食症なのに
食べ物の話ばかりしているのだという。それで今年はウチで初めて
することにしたのだという。兄さんが地球に優しい環境で飼われて
いるターキーを調達するって言っているし、ただみんなで楽しく
騒ぎたいだけだという。本気で来て欲しい?と問うと、家族と
ホクロメイトに囲まれて過ごしたいという。何か食べたいもの
は有るかと問うと、母はフランス系なのでバスクケーキが
食べたいという。ネットで良いレシピを調べて作るという。
ターキープラスバスクケーキで行こうとすると、リーはこれから
首を温めるとした為に2時に来てと語るキャシー。
ミックはポールに対して感謝祭おめでとうと語る。
しかしミックは明細書を見ながらおめでたいのはこの国の
医療システムだという。遡って支払いを拒否されたとして
3千ドルの請求が保険会社からきたという。最初は払いますと
言って置きながら、その後やっぱり払えないのでお金を返金して
くれと言ってくるのだという。ミックは今日は時給2.5倍だし
良い日だという。ミックもウチの感謝祭にきてくれと告げる
と、来たら俺の夢が絶対に叶えるという。ターキーを油で
あげて食べるんだとすると、ミックもアンドレアに逢いたい
として凄く好きだという。あの子は良い子だとすると、じゃあ後
でウチに来る様告げる。ミックは帰宅しようとする中、店の
在庫品を大量にバッグに入れて持ち帰るのをボールは目にして
しまう。
アンドレアはキャシーにつけ爪をする。副作用で爪が抜け落ちた
のをリーから隠す為につけているとし、絶対にリーには言わないで
と語る。彼は副作用はまだ出ていないのだという。爪が無くなった
のはガンが無くなったということなのか?と問うと、キャシーは
今朝羽根のついたガン細胞が口から飛んでいく夢を見たという。
いつでも戻って来て良いわよと言っていたが何でそんなことを
言ったのか理解出来ないという。レベッカはそれが母親という
ものなのではないかとする中、キャシーがしている婚約指輪が
ステキだと語る。キャシーは全然気に入っていないが、母のもの
でポールがプロポーズをすると聞いて父親が彼に渡して私に
贈ったものだという。ポールも随分と気に入っていたとのこと。
レベッカは私にはステキに見えるとすると、キャシーは死んだら
あんたにあげるわと語る。ガンはもう飛んで言ったのでしょと
いうと、でも指輪は欲しいという。アンドレアはレベッカに
マジでショーンと血痕するのかと問うと、いつも怒っていてキリスト
みたいだという。これからはマグダラのマリアって呼ぼうかと
すると、それってイエスのママなのかと問うと、恋人の娼婦だ
として聖書を読んでという。確かにレベッカは結婚もしないで
やりまくっているのは娼婦みたいだからこそ指輪が欲しいという。娘
にはクレイジーな女だと思われたくないとのことだった。
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治験の効果が出てきたキャシーはそのことをホクロメイトで
あるリーに伝えたくて彼の家にいくと、彼の方は寧ろ体調を
悪そうにしていた。どうしてもその差から事実が伝えられない
でいた。キャシーは話題を変えて季節は感謝祭のときが迫っていた
ことも有り、祭日は家族で過ごすものだということで、リーも
ジェイミソン家の自宅に呼んで騒ごうと考える。
一方ポールは保険会社が詐欺まがいのことをして、一度は支払いが
許可されたものを返金しろと言われたことで益々金欠に拍車が
かかる。そんな中、ミックが会社の倉庫から商品を盗み出して
いることを目にしてしまう。
感謝祭を通してそれぞれの夢というものを叶えていこうとする流れ
が有ったのかな。クリスマスじゃないのになんで夢のことをみんな
が口にするのかイマイチ理解出来なかった。
感謝祭が呪われているのか、それともキャシーが母から受け継いで
受け取った指輪が呪われているのか。
指輪を受け取ったものには必ず不幸が起きるのかという感じで、
それに纏わり次々と感謝すべきハズの祭日で、不幸が起きてしまう
というもの。
キャシーがこれまでしたかったという夢の感謝祭。
その理想が叶いそうで叶わない中で、リーに言われて初めて気が
付いたけれど、キャシーにとっては来年はないかも知れないんだな
ってことで、その理想に拘りたい気持ちというのも分かるものが
有った。しかし理想と現実とは必ずしも一致するとは限らないもので、
そのギャップに一喜一憂してみたり、人はもがき苦しんだりする
のだけど、なんとか理想に近づけようとして奔走している。
正直ドラマでは個性的な人の集まりなので、必ずそんな感謝祭が
失敗に終わることも予期出来るものが有り、一番懸念すべきこと
として、誰がリーに対してキャシーの治験の結果のことを
話してしまうのかヒヤヒヤした流れで見ていたけど、一番怪しそう
なショーンとかポールがそれを行った訳では無く、レベッカが
強引に指輪を受け取ろうとしたことで、リーに発覚してしまう
流れが有った。
普通好きとか嫌いとかそういうのを抜きにして、婚約指輪を友達
にあげたり欲しいと強請ったりするものなのかって感じで、レベッカ
の行動がまるで理解出来ず、我が儘すぎるのにも程が有るだろう
って感じがした。結婚したいとする気持ちこそ共感したのだけど、
子供の様な態度を見せていたし、なんだか悪人のようになってしまった。
ネタ的にはハロウィーンみたいなオチだったけど、キャシーの見た
夢が連動して、感謝祭の象徴だとして拘っていたターキーに
怒りをぶつけていたところが凄い。ターキーに名前をつけたことで
ショーンはアダムがターキーの口から魂を吹き込んだことを口にする。
口から出ていったハズの羽根のついたガンの夢を見た彼女としては
ターキーが戻って来たことで、それをガンの象徴として引き裂く姿
が有ったけど、キャシーのついた優しい嘘がこれまで正直に接して
来たリーに失望感を与えて決別してしまうのか。
怪しい流れも有り、アンドレアとミックの恋愛は本当に愛がある
のかどうか。そしてミック自身が強盗をしている人物だったという
ことで、ポールとしては突き放していくのかと思ったけど、思いっ
きり味方になろうとしていたね。
■使用された曲
・
キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ
レベッカ (Cynthia Nixon) キャシーの親友
ミア (Alexandra Socha) アダムの彼女
ミカイロ (Boyd Holbrook) ウクライナ人、販売店、”ミック”
リー・ファロン (Hugh Dancy) がん患者