[E] CSI:科学捜査班 シーズン13 第22話 地獄の9つの円 Skin in the Game

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第22話 地獄の9つの円 Skin in the Game

脚本/Christopher Barbour
監督/Alec Smight

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Ozzy Osbourne率いるイギリスのロックバンドのBlack Sabbath
のライブが盛り上がる中、会場にはエクリーとラッセルが来て
いた。エクリーは78年のフィラデルフィア・スペクトラム以来
のライブだと告げるエクリーに対して、私はその頃、ザ・テッド
のコンサートに行ったというラッセル。
ここに連れてきたのは保安官になったエクリーは警察のPRにも
なるということでサヴォア・マガジンの記者のジョン・マチス
トンからの密着取材をCSIが受けることになった為のものだった。
密着期間は3日。市長も喜んでいるので我慢してくれという。
ジョンはライブが終わったオズボーンの取材をする中、新アル
バム「13」がかつてのヘヴィメタルではなくモダンなサウンド
として変わっていることが語られる。ジョンはオズボーンに
対して86年のアルティメット・シンツアーでインタビュー
したことを語る。
インタビューが終わった後、ジョンはエクリーとラッセルの元
にやってくる。ジョンはかつてのギグ・ハーバー事件のことを
口にするが、ラッセルは取材はあまり好まないことを告げ多く
は語らなかった。ジョンは既に取材に於けるタイトルは決めて
いるとし、「警察、ラスベガスのパラドックス」という記事を
書くことを告げる。
そんな中ラッセルの元に事件の知らせが入る。419だというと、
変死体が出たのかというジョン。

ブラス警部と共に現場に向かうラッセルとジョン。
現場はポルノスタジオだった。今、スタッフたちは町には居ない
こと。
警部はジョンに対して連絡は受けているがくれぐれも邪魔しない
よう告げる。ジョンは鑑識訓練はスコットランドヤードの取材
の時に一通り受けて居る事を告げる。
フィンはラッセルたちがやってくると、”ようこそラブモーテルへ”
と語る。

遺体はベッドの上でミイラ化された身元不明の遺体だった。
2ヶ月以上経過しているものなのかとするが、この店のオーナーに
よると今朝侵入されるまで施錠がして有ったとのこと。
フィンは首の皮膚が裂けていることを指摘すると、舌骨が折れて
いて、絞め殺されたことを示唆しているという。甘い花の香りが
かるというと、ハニーサックルサマーの香りだという。下着は
新品のものが着せられていて値札がついたままだった。絞め殺され
てミイラ化されてポルノ女優にされたとするこの演出は一体
何なのか。ニックとフィンはその事について語り合う。
女性が裸を売ることに反感を持っているのか。
テーブルの上には「大覚醒 聖書」と書かれたものが置かれている
ことからホシは罪を悔いているのかと疑う。聖書を開いたニック
は木の木工細工が有り、「0」が並んだキューブ状のものが連なって
入って居た。開けてみると中からシロホシヒメグモが出てくる。
フィンは気味悪がるが、ニックはニセのクロゴケグモで毒はない
と語る。

グレッグはミイラと共にモルグに行くと、指紋かDNAが検出出来る
と良いのだがと語る。アルは顔の復元が確実かも知れないことを
告げると、デビッドはスティーブン博士の提唱したもので復元が
可能だという。高度な乾燥死体を水分補充により復元する技術で
臓器も復元出来るが、その処理の過程で付加的証拠が破壊される
可能性が有るという。グレッグはそれよりも先ずは身元特定が
優先だろうとして復元にゴーサインを出す。
水槽の中に入れると、徐々にミイラはふくらみを持ち始める。
顔がある程度復元されると、コンピューター技術によって
よりリアルな顔を再現していく。顔認識ソフトで行方不明者と照合
し、CODISにもかけているが該当はないという。
被害者の写真を公表して情報を呼びかけようという。

モーガンはアルが胸腔から摘出したものだとして、心臓には
金のハートのネックレスが埋め込まれていたことが分かる。
ホッジスに分析してもらえというラッセル。ニックはどうしてそれ
を残したのかと。ジョンはルクソールエジプトに行ってたこと
が有るがその時の象形文字が頭に浮かぶという。

署には写真を見てキティが来てくれたと語る。ラッセルと話を
したいそうだといいう。キティはラッセルとS12-12で知り逢って
いた。彼女はラングストンが主任の時にも娼婦としてS10-6で
出会っていた。現在はキティではなくアンジェラ・バナー本人
として過ごしている事を告げ、被害者の彼女はメーガン・ラミレス
だという。ストリッパー兼ポルノ女優だが脚を洗いたがっていた
こと。堕天使の会で支援していたという。ブラザー・ラーソンの
教会で支援をしていたとし、2ヶ月前にその教会で見たのが最期
だという。更に他にもそこで参加していた人物が消えていると
語る。
ブラス警部は消えたとされる人物の写真を見ているとその一人
に娘のエリーの姿があることを知り、すぐにナンシーに連絡を
する。
エリーがラスベガスにいると元妻に知らせた事を告げるが、本当
のことは言えなかったという。まだ事件か分からないとし、目撃
情報が入るだろう事を語る。

テレサ・ヒルが半年前にモーテルの裏通りにいて、首を絞められ
放置されているのを運ばれたことがあるとして病院の医師から
の知らせが入る。フィンとモーガンは早番の捜査官が押収した証拠
を持ってくる。テレサはネット広告を出していて、バージンを
売りにしていたという。手荷物にはコンドームと口紅、ブレスレ
ットには金のハートが入って居た。メーガンから摘出したのと
同じだという。

更にクロエ・ルドルフの遺体が発見される。
グレッグとニックは死後硬直の状態から死亡して12時間経過。
グルフェチサイトのポルノ女優だという。裸で食事を食べまくる
女優はライブカメラでその様子を映し出すものだが、その中継が
一時間前に始まり通報が殺到したという。イスに座って殺されて
いたもので、彼はは冷凍庫の中で頭を銃弾で撃たれて死亡して
いた。クロエはスイーツを喉に詰まらせて窒息したとするが、
サブクトビバッタ型のチョコレートだという。その部屋にも
「大覚醒 聖書」が置かれていた。これは連続殺人事件だと語る
ニック。

グレッグはこの遺体も舌骨が折れているとし、手口は同じだという。
ホッジスは背中に変わった擦過傷があるとし、特殊ライトで
照らすと「汝 偽証することなかれ」と書かれていた。
モーゼの十戒の第9条だという。死亡する前に皮膚の下に刻まれて
CSIが見つけるタイミングを見計らっているであろうことを知る。
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CSIが3日間の密着取材を受ける中、連続猟奇殺人事件が発生する。
最初に発見された遺体はミイラ化されポルノ女優の様な格好を
させられているメーガン・ラミレスの遺体だと思われたが、
半年前にはテレサ・ヒルがモーテルの裏路地で首を絞められて
意識不明の状態で運ばれて来た事を知る。
情報を呼びかける内に徐々に堕天使の会と称した教会に通っている
女性たちが被害に有っていることが分かり、その中にはブラス警部
の娘のエリーの写真も有った。クロエ・ルドルフの遺体と彼女の
ヒモだと思われる男性の遺体も発見されていく中、どの遺体の現場
にも聖書が置かれていて円などのメッセージ性があることから、
ダンテの地獄編、モーゼの十戒の第9条ではないかとされる。
これまでの被害者は辺獄、愛欲、貪食、貪欲を示唆するメッセージ
性を残して居ることから、それに倣うと憤怒、異端、暴力、悪意、
裏切りを意味する殺され方をしていくであろうことを示唆していた。

いよいよシーズン13話の最終話。
既に元祖CSI:科学捜査班もシーズン15での放送終了が決定して
いることも有るので、淋しい限り。

シーズン13はそれぞれのラスベガス署の鑑識・捜査官も含めて
キャラクターの掘り下げ作業が行われ、その中で起きている親子関係
にクローズアップされるエピソードが多かったけれど、最後に
その掘り下げが行われたのはブラス警部の家庭の事情だった。
ブラスの元妻・ナンシーの初登場。娘のエリーに至っては、
何度か登場しているけど、シーズン途中でエリーから売ってもらった
とする母親の婚約指輪が出てきたことも有り、何れからの場面で
取り上げられるとは思っていた。
驚くべきは、ナンシー役を演じているのは、
「LAW & ORDER クリミナル・マインド」に於けるローガンの相棒
のバレク捜査官だったAnnabella Sciorra。今回のエピソードと
S14-1だけの登場の様だ。
因みにエリー・ブラス役にはTeal Redmannが演じている。
「ギルモア・ガールズ」の時にはローリーと同じ高校生の同級生役
で美人だけどちょっとオバカっぽい役だったけどね。

ドラマでは2話綴りのエピソードなので何とも言えないけど、
何故ドラマや映画ではこうも十戒だなんだと聖書・宗教絡みの
事件を示唆することが多いのだろうか。
ブラッド・ピットの映画「セブン」の中で一週間に7人の人物が
7つの欲の罪と称されて殺されていく話が有ったね。
強欲から始まり、大食、怠惰、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒の罪で
毎日裁かれていくけど、怠惰の人物だけは身体は腐っていたけど、
薬品で生かされていたところが有ったよな。今回も最初に見つかった
女性は辛うじて生かされていたけど、意識はなく脳死状態なのかな。

最も怪しいのは記者の男だったりするのだけど、この人はヒント
やインスピレーションを与える為だけに出てきたのか。
そもそもしきりに彼が語っているギグ・ハーバー事件は何なんだ
って感じ。フィンとラッセルがシアトルにいた時代に捜査
していたみたいだけど、このエピソードに関してはシーズン15で取り
上げられる様なので暫しお待ちを・・って感じ。

ブラスは元々はニュージャージー州のニューアーク署に勤務して
いたようで、ナンシーからは16年も連れ添ったのに署のオフィスに
入れてもらえなかったことに愚痴られていたけれど、過去ロサンゼ
ルスに一人でブラスはエリーからの電話を受けて捜査しに行ったと
指摘されたエピソードはS5-20の中で描かれている。
ナンシーがブラスに言った言葉が全てを物語っていて、
「最低の夫でも最高の警官だ」としていたことから、この家庭に
何が有ったのかがこの一文だけで想像出来るところが有るよね。

なんと言っても悲しいのはモーガンがおとり捜査で犯人のアジト
を突き止めようとして監視していたものたちが彼女を見失って
しまうこと。エクリーとモーガンとの会話の中で、今は父親では
なく刑事としての判断をしてと語るけれど、この決断が間違いでは
なかったとする結論を見せて欲しいところ。

シアトルの名捜査官曰く「犯人の特徴を特定することが逮捕への
第一歩」だとされていたけれど、フィンは「手がかりがない時は
ミスを犯すのを待つべし」として手の打ちようがないみたいな
言いぐさだったな。

教会の神父が持っていた38口径の銃が殺人に使用されていたという
ことや売春婦を金持ちのオリバー・テイトに回していた様だけど、
テイト役を演じているのが「Hart of Dixie」のレモンの父・
ブリック役のTim Mathesonが演じていた。怪しいけど、あんまり
この人も悪党中の悪党って感じがしないんだよなぁ。

教会にいた男性も怪しいけれど、「BONES」のアバーナシーくん
役のLuke Kleintankが演じていた。

■その他

・Who Are You by The Who
・End Of The Beginning

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部

コンラッド・エクリー (Marc Vann) 保安官へ

本人出演 (Ozzy Osbourne) ボーカル
ダニエル・ラーソン (Eric Roberts) 牧師、”堕天使の会”、人身売買
ナンシー・ブラス (Annabella Sciorra) ジムの元妻
エリー・ブラス (Teal Redmann) ジムとナンシーの娘
オリバー・テイト (Tim Matheson) 53歳、娼婦が教会に運ばれる
ジョン・マチストン (James Callis) サヴォア・マガジンの記者
ジェイク (Luke Kleintank) 教会にいる男性
Missキティ / アンジェラ・バナー (Tangie Ambrose) 元娼婦
医者 (Michelle N. Carter) テレサのことを説明する
マシュー (Derek Magyar)
本人出演 (Geezer Butler) ベース
本人出演 (Tommy Clufetos) ドラムス
本人出演 (Tony Iommi) ギター

テレサ・ヒル (Hannah Rose Brown) 一人目・辺獄
メーガン・ラミレス (Ryn Weaver) 二人目・愛欲
クロエ・ルドルフ (Angie Gregory) 三人目・貪食
グレッグ・リー () 四人目・貪欲

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