October 24, 2004
第5話 家族の宗教対立 Eosphoros
脚本/Rene Balcer、Stephanie Sengupta
監督/Alex Zakrzewski
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エレノア・キャロウェイと孫娘のエイプリル・キャロウェイは
三人の男に監禁される。エレノアは私が誰だか分かっているの
かとして、社会的に影響力のある人物だと語る。神が居れば
罰を受けるという。
一方犯人の一人はエイプリルに対して、これから身代金要求の
メッセージを録音するので合図したら話せという。
「叔父さんエイプリルよ、身代金を払って」と。
その頃エイプリルの父・ダグラスはラジオ局の対談番組に出演
していた。「アメリカは神の元に団結し、国旗に忠誠を誓う
国だ」というもの。母も本日来る予定だったが約束を破ったと
して、牧師である息子と無神論者の母は対立している様子が
伺えた。
そんな中、ダグラスの元に弟のウェインから電話だと知らせに
来る。母とダグラスの娘・エイプリルが誘拐され、身代金の
要求が有ったというもの。ダグラスは警察に連絡するとして電話
する。
その頃エイプリルはトイレにいくという名目でロープを解いた
瞬間逃げ出していた。モーゼスは現在買い物に行ったという。
そんな中警察はモーテルに突入してくるが・・・犯人の一人と
祖母エリノアは射殺されて発見される。
ゴーレンとエイムズたちは現場のモーテルにやってくる。
タンブリン捜査官からはモーテルは二週間分前払いで借りられて
いるが、誰が借りたのかはワカラン居という。孫娘のエイプリル
によると現場には三人の男がいたという。指紋は何一つ検出され
ていなかった。血が染みないようにビニールを敷いてあるとし
エイプリルのことも殺すつもりだったのだろうと語る。
毎日掃除するようなモーテルではなく、遺体発見が遅れる可能性
は高いハズだった事を語る。エイムズは二発銃から発射されて
いる事を告げると、倒れて居る犯人の一人の手に発射残渣が
付着している事を告げる。手は湿疹していた。
エレノアはこの男に殺害され、共犯者によってこの男は殺害され
たのだろうという。2人ならば身代金も分けやすいわねと
エイムズ。
5月27日(木)・クイーンズ郡病院
現場から逃げて助かったエイプリルから話を聞きに行く。
トイレに行くときロープを解いてもらい犯人を突き飛ばして逃げた
のだという。何度も殴られたとして顔にはアザが多数ついていた。
現在は母が亡くなってからというもの祖父母の家に住んでいるという。
普段は9時に家を出ていること。無神論者連合で働いているという。
その日は家族三人・祖母と私と牧師の父でラジオ出演を予定していた
とのこと。リーダーの男は録音していた男だろうと告げると、
ゴーレンは何か話し方や臭いで気が付いた事はないかと尋ねる。
するとそいつの手は薬品の臭いがしたという。屋根の修理剤の
ような臭いだという。ゴーレンは湿疹の治療にはタールが使用
されるとし、打たれた男の手が湿疹だったこと。彼が首謀者
だったのだと語る。
そんな中撃たれた人物はラリー・ヘイスティングスだと判明
する。ゴーレンたちはダグラスとウェインから話を聞く。
犯人は身代金の要求の際に無神論者連合の口座番号を
知っていた事、財源についても熟知していたという。
恐らく犯人は連合を潰すことだろうというウェイン。
ウェインは兄の顔を見てその関与を疑う。私たちは団体では
なく”教区”だという兄ダグラス。母は悪名高い無神論者だ
ったという。昔と違って今、エレノアの影響などないという
語る。娘に関しては弟に任せるとしてダグラスはエイプリル
と逢おうとしなかった。
ディーキンスはウチでも宗教の話は御法度だったと告げる。
犯人で被害者の男は強盗で4年間服役し、2年前に出所していた。
身代金は連合の口座から送金され宛先は貨幣商ウィンター宛
だという。店にヘイスティングス似の男が現れて偽造パスポート
を見せたのだろうという。男は身代金を金貨で受け取っていた
こと。
その頃金貨は溶かされて、金型に流し込まれるのだった。
5月27日(木)・ラリー・ヘイスティングス宅
ラリー邸を捜索するが、誘拐時に使用した服を苛性ソーダで
溶かして処分しているという。また偽造パスポートが燃やして
ある事が判明する。しかしラリーが犯人だとして車でモーテル
に行くはずが車の鍵が残っていることに気がつくエイムズ。
車を調べるとタイヤに泥が付着。トランクの道具箱を車内に
移動しており、運転席にも泥とケチャップの袋が落ちているという。
この車で二人がモーテルを出発し、一人だけここに来たのだろ
うという。恐らく身代金を独り占めする為だとして、
ゴーレンは車のGPSを調べるよう要求する。
5月27日(木)・ミッチ・ゴーデル宅
ラリーの車に落ちていたケチャップの袋はカード詐欺の前科
のあるミッチのものだと判明する。
6月1日(火)・退役軍人病院
6月1日(火)・エレノア・キャロウェイの自宅
6月2日(水)・ファミリーモーテル
6月4日(金)・ホワイトプレーンズ警察
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無神論者連合の顔としてトップに立つエレノアとその孫の
エイプリルが3人組の男によって誘拐・身代金を要求される。
誘拐事件が発生したと知り、エイプリルの父・ダグラスは
弟のウェインからその事実を聞かされると、警察に連絡するよう
告げるが、何処か無機質な対応をしていた。
警察が誘拐されたとされるモーテルに突入した際には、エレノア
と共に犯人の一人だと思われる人物が射殺されて発見される。
エイプリルはトイレにいくといってロープを外してもらった
隙に何とか逃げたとするが・・・
なかなか見ていると面倒臭い事件だった。
無神論者では有るが欲深い祖母によって家族の人生を操り続けた
結果、悲惨な末路を辿っていくというなんとも言い難いものが有る
内容だった。
無神論者というと寧ろ無害な印象が有るけど、逆に信仰がないこと
によって抑制するものがなくなってしまっている状況なのだろうか。
息子の中でも兄弟によっては母親に対する見方が違うところが
なんとも言えないけど、長男は牧師としてアメリカの建国は
神の元で団結してきたと唱える人物で、次男と長男の娘エイプリル
はそんなエレノアを指示している人物という設定である。
信仰心の強い人物が決して恵まれる訳でもないと思うし、心が
豊かになるものでもないと思うのだけど、アメリカのように
多宗教が入り交じってしまうと、寧ろ煩わしいものが有るのかも
知れない。シンプルな感じで、無神論者が支持されるというのも
ある意味分からないでもない。
基本的にスタンダードとされているのはキリスト教なのだろうけど、
キリスト教徒でもカトリックとかプロテスタントとか分かれているし、
韓国のように統一教会を作って、自称キリスト教として触れ回って
いる国もあるし新興宗教も多いのだろう。
ここでは教区・牧師と語っていたのでプロテスタント系の長男
ダグラスが祖母と争っているものが有り、ゴーレンさんが過去の
エピでも神父じゃなく牧師と呼んでいることからプロテスタント系
だろうと語り、謎解きの一つとして呟くシーンが有った。
母は”悪名高き無神論者”だと息子が語る姿があり、息子のことを
出産後の堕胎と呼ぶという非情な人物だった。人を操ることに長けて
いるものが有ったけど、詐欺師だけは騙せないという辺りはなんとも
皮肉だし、詐欺師の立てた非情な計画に孫娘まで結果的に巻き込んで
しまうことになるなど、実に後味の悪い内容となっている。
次男のウェインが語っていたけど、エイプリルはパーティーの企画
さえ立てられないような人物だと語っていた。
まさにそんな彼女の発言が一つのウィークポイントとなってしまった
感も有り、関係者からの発言内容を吟味した結果、ゴーレンが上手く
事件の計画を紐解いていく。
嘘がつけないという意味で名前がエイプリルという名前が付いている
のか。モーゼス/モーセという十戒に出てくるような人物が捜査線上
に架空の人物のようにして出てくるけど、そういった歴史の神話に
合わせて描かれているところも有るのだろうね。
最終的には二人の容疑者を現場に立ち会わせて話の矛盾点を
上手く感情に訴えて、エイプリルにかけられている悪い魔法を
解いた格好だった。
冒頭から長男の牧師が悪そうな印象に見えたところがドラマとして
上手く機能して結果的に最後まで上手く犯人像をカモフラージュ
出来たのかなと思う。
それにしても無神論者連合は警察さえ訴えて金を奪い取ろうと
しているところが有り、ある意味凄いところが有ったな。
アメリカの訴訟文化さえ否定している内容だったのかも。
そういえばミッチの家の壁に京都・嵐山の絵が飾られていた。
ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
エイプリル・キャロウェイ (Mara Hobel) 娘
ダグラス・キャロウェイ (Tom Riis Farrell) 牧師、エイプリルの父
ウェイン・キャロウェイ (Henry Stram) ダグラスの弟
エレノア・キャロウェイ (Rita Gardner) ダグラスの母・無神論者
ミッチ・ゴーデル (Frank Whaley) マッサージセラピスト、カード偽造前歴
ラリー・ヘースティングス (Michael Luggio) 誘拐犯
Ms.ラモン (Linda Powell) ムーンパーク理学治療クリニック
アルテア (Krista Apple) 無神論者連合
リアスコス (Ross Haines) 捜査官
スベン・エリック (Adam Way) 理学治療士
クラウデ・ウォレル (Steve Nuke)
マルタ・マックスウェル (Glynis Bell) ラジオアナウンサー
タンブリン (Samuel Ray Gates) 捜査官
— (T.J. Mannix) Disciple
Mr.グリーリイ (Eric Morace)
オット・バーコウィッツ (Richard DeDomenico)
ジェイク (J. Teddy Garces)
ロバーツ (Ray Crisara) CSU