第4話 海に眠る宝 Mea Makamae(Treasure)
脚本/David Wolkove
監督/Duane Clark
【ストーリー】
オアフ島ワイキキビーチ。
多くの行楽客が海で泳ぐ中、鮫が出たとして海岸では騒ぐ。
しかし少年のイタズラで、笑っていないのは姉ちゃんだけだ
と語る。そんな中少年は人の手を海中で目にして唖然とする。
カマコナは来週シュリンプトラックをオープンさせるとして
多数のエビ料理を運んでくる。スティーブとホワイトは話を
しようとしてカマコナの店を選んだが試食して欲しいと言われ
て食べようとする。スティーブはシュリンプトラックで流行す
るのは定番メニューが好きだからで、ガーリック、ホットスパ
イシー、レモンバターの3つがなければダメだという。しかし
カマコナによると島にはライバルが大勢いるのだとして、それ
だけではダメだという。食べて感想を・・と。スティーブは
ホワイトが平気そうに食べている食事を口に入れるとあまり
の辛さに仰天。そんな中、ホワイトはここに読んだのはランチ
の為だけじゃないのだろうと問う。父がウォーと知事と会って
いる映像の中で話していた内容を知りたいのだという。ホワイト
は国防総省に音の抽出を頼んでいると語る。もうそれも4週間
が経過しているとし、デジタル鑑識に連絡して見てはどうか
という。しかしもう少し時間が経てば答えが出ると語る。
そんなスティーブに電話が鳴る。
検死官室。
マックスは殺人の被害者は30歳から40歳の男性で、沿岸警備隊
が残りの遺体をワイキキビーチで探しているという。ダニーは
何故これが殺人と言えるのかと問うと血中鉛濃度が高く、銃で
撃たれたことを意味しているという。また殺された後に骨まで
切れる鋭利なもので手まで切断していることを考えれば船の
スクリューで死んだ後に切られたことを語る。真皮から表皮を
分離するとして、この皮膚に他の手を入れると指紋が採れる
のだという。みんな気味悪がる中、指紋が検出され、データベ
ースにもブレイク・スペンサーが被害者だと照合される。
ブレイクが住んでいたのはバーの上の部屋だった。
バーテンにブレイクのことを尋ねると、彼とは賃貸人ではなく
友人だったとし、英国海軍の剣をブレイクがアンウィル諸島で
沈んだ帆船から持って来たものを取り立てしないことのお礼
としてくれたのだという。彼はダイバーで沈没船探しで世界中
を潜っていたという。回収品はコレクターが買っていたが、
病気の母の為に戻って来たという。ワイパフの傍の施設に入って
いるとのことだった。それでもここで潜っていたとし、船を
追いかけていたという。デカイものにしか興味が無く、プロの
ダイバーだったとのことだった。
室内を調べるダニーとスティーブ。
無くなっているものはあるかと問うと、ベッド、テレビ、イス
だという。宝を求めて世界を回っていたが何かないと変だと
いう。次の沈没船探しの為に投資していたのか。1万2千ドル
を船と装備品のレンタルの為に使っているという。布団の下
に手帳が有り暗号のようになっていた。スティーブは恐らく座標
だろうという。
そんな中酸素ポンプの音が聞こえる。
奥にも部屋があり中を調べると水槽が有り、そこには金貨が
多数入っていた。彼は宝を既に探していたのだという。それで
殺されたのではないかとのこと。
ワイパフリリウオカニラ老人ホーム。
ロリはブレイクの母・シルビア・スペンサーの元にいく。
しかしシルビアはブレイクのことを11歳の息子だと話していた。
認知症を患い記憶が曖昧なのにロリは話す必要があるのかと
思い息子の死を話す事は出来なかった。
オアフビショップミュージアム。
ダニーとスティーブはミュージアムを覗く。
すると天井には大きなクジラが展示されていた。
「今まで海の王者だと思って泳いでいて気づいたら博物館の
天井にぶら下がり、子供に恥ずかしい部分まで見られている」
と語る。
そんな中ガブリエル・アサノ博士という歴史文化部のキュレータ
ーがファイブオーの対応に出てくる。ダニーは一目惚れ。
この金貨について何か知らないかとして、ブレイクの部屋に
有ったものを魅せる。するとスペインのガレオン船、プリンセサ
デルマル号は海賊の大砲に撃たれて1682年に沈没していると
いう。その船に積まれていた金貨だろうという。襲撃され避難
した際に、財宝を隠したのではないかという。まるで映画の話
だとする中、金貨は1枚2千ドル相当だという。それが何枚も
積まれていたのかと。博物館で是非鑑定したいとするアサノに
対してスティーブは殺人事件の物証だとして断るが、ダニーは
一枚くらいは別に良いとして手渡してしまう。
「デートに誘いたいならば誘え!」としてまた逢いたいから渡した
のだろうという。「男女はコーヒーから始まる。次に食事、で
映画、気づいたら離婚し娘に会うためにハワイに住んでいる」
と語る。それを聞いたスティーブはカウンセリングを受けろ
というが、スティーブはちょっとこれから用事があるとして
ダニーと別行動を取る。
スティーブはキャサリンと逢うと、今回は何なのかと問われる。
スティーブはブレイクが持っていた暗号の手帳を見せると、
これが座標ならばすぐに解けると思うと語る。スティーブは
“マハロ”と告げる中、いつもならばここでお礼に食事でもどうか
と誘う場面ではないかとキャサリンの方から言われる。すると
もう一つお願いがあるとして、ホワイトのことを告げる。
彼はハワイのシールズの訓練で来ていること。彼が国防総省に
音声分析を頼んだが、もう何週間も経つのに未だに音沙汰がない
のだという。何か事情を聞いて欲しいというものだった。誰が
妨害しているのか。
チンはブレイクの遺体を沿岸警備隊が発見したとして回収して
くる。チンは肺にヘリウムが有った事を告げると、深海にいて
揚がったときに殺されたのだろうというスティーブ。バッグを
持っていたということで、フォンに調べてもらってくれという。
ロリが本部に戻ってくるが、被害者の母親にブレイクのことは
言えなかったと語る。息子のことを11歳だと思っているのだと
いう。死んだと言っても理解出来ないと。
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■今回の事件
ワイキキビーチで遺体の腕が見つかる。
少年が鮫ネタで姉を脅していたので食べられてしまったのか
に思われたが、マックスが検視した結果、銃で撃たれている
ことが判明。そして指紋を上手いこと表皮と分離させて、
採取するシーンが有った。「CSI」とか「BONES」でも似たよう
な指紋採取の方法をしていたことが有ったね。
被害者は指紋からブレイク・スペンサーという沈没船から
宝を見つけるプロのダイバーだと判明する。
■遺留物
水中に遺体が有り遺留物なんかもずっと海水に浸っていたけど
よくこれだけの証拠が残っていたなと。
人間の手も体も魚の餌になってしまいそうな気がするけどね。
ブレイクのことを調べに室内を調べると金貨が発見。
その金貨を博物館の歴史文化部キュレーターに調べてもらうと
1682年に沈没したスペインのガレオン船・プリンセサデルマル
号に搭載されていたであろう金貨ではないかとして指摘される。
■ダニーはアサノ博士に惚れる
今回はそれぞれに個別ミッション的流れが発生した感じ。
中でもダニーのエピソードは一番気楽に見ることが出来る流れ
で、いつもは積極的なダニーも今回はスティーブに色々と
背中を押されたり、ロリに相談・アドバイスを受けて、彼女
をデートに誘うかで迷っていた。ロリが既にスティーブから
彼女のことを聞かされ知っていた様で、ダニーとしては
憤っていた辺りが笑えたけどね。
シーズン2に入り、全くレイチェルとグレイスが出なくなって
しまったのが寂しいね。最後にダニーはグレイスと電話して
いたみたいだったけど・・・
離婚したことでかなりダニーも慎重になってしまったのかな。
コーヒーに誘えと言っただけで、離婚のことまで想像している
ダニーも凄かったけどね。
アサノ博士演じたAutumn Reeserは、「THE O,C」で生徒の
テイラー役で出演。ライアンとの絡みも有ったね。
■チンとコノ
コノはなんとかして功績を挙げて警察官に戻ろうとしているのか
と思ったけど、本気で警察不名誉退職組の下で活動しようと
しているのか。
コノは自分のアクセスlogを見て不自然なところからのログイン
があることに気がついた。フォンに調べてもらうとコノが
アクセスしていたことが判明する。前回のエピの終わりの時に
フランクに言われて警察の動きを掴むよう言われては居たけど
ね。
チンは自分が警察を辞めさせられた時に近くにいてくれたのは
コノだけだったとして、今度は自分の番だとしていた。
しかしチンって警察を辞めた身でよくファイブオーで活躍出来て
いたよね。コノもこのパターンが出来れば良かったのだけど、
新しい知事は不正には厳しく取り締まるということで、
そんな人物をファイブオーでは働かせられないとするところが
有るのかな。
■スティーブのエピソード
州知事のオフィスでスティーブの父と州知事とフォーが会話
している姿が有る。しかし音声が無いためにホワイトが
国防総省の解析チームに頼んで音を抽出してくれるよう頼んだ
みたいだけど、後々キャサリンの調べでホワイトはまるで
何もしていないことが判明する。
ホワイトはスティーブだけでなくもっと大きなものを守って
いるようなことを口にしているけど、潜入捜査している過程
でおかしくなったのか。それともホワイトが不都合な事実を
隠しているのか。不名誉なことをしているとは思えないので
捜査上の特殊任務だったみたいなオチかな。
悲しいことにキャサリンが任務の為に中央海軍に派遣され、
ペルシャ湾にいくとのこと。ホワイトのことを調べていたので
都合が悪くなった彼女のことを飛ばしたのかなと思ったけど、
そうでもないのか。
■被害者が捜索していたもの
財宝を探していたこと。そして金貨が被害者ブレイクの室内から
発見された。その財宝は沈没船を引き上げる為の投資を募って
いたヴォイジォーマリン社のジェシー・ビリングスが引き上げ
ようとしていた宝だと知り、財宝自体は実はブレイクの方が
盗んだのではないかとする嫌疑が向けられたことも有った。
しかしアサノ博士からは金貨は偽物だということで、今度は
偽の投資話を見つけられて、ビリングスが口封じの為に殺した
のではないかと疑いをもたれる。
■ドラマとしての皮肉
被害者が所持していたサイフの中には、1942年ハワイのスタンプ
入りの紙幣が入っていて、この紙幣は日本の真珠湾攻撃の際に
日本に悪用されることを恐れて破棄されたハズの紙幣だった
ことが分かる。金貨/コインを探していてそれが元で殺されて
いるのかと思えば実は紙幣が元で殺されていたという。
棺に入れて破棄されるべき紙幣を運ぼうとしていたみたいだけど
ここ最近、Dlifeで海外ドラマを見ていると、棺には違う遺体
が入っていたりするケースが実に多いシーンで描かれている。
棺の中に入っていたのは、犯人の一人。
本来はロバートSマーフィー大佐が乗せられているハズだった
が、1942年7月19日に海軍が輸送船でマウイに向かう中で救急車
が海に落ちていたことが分かる。
あんな海の真ん中に車が落ちているのがどうも不思議だなと思っ
ていたけど、そんな事情が有った。
ブレイクは中の金を求めていたのではなく、純粋に祖父の遺体
を引き上げようとしていただけであり、それを知らずに殺害
してしまうのだからなんともマヌケというか殺された方も切な
い。
因みに殺した犯人は、モアナチャーターズのリモ・ジュリアンと
ペガサスの指輪をしていたジミー・コーラー。
昔紙幣を盗もうとしていたのはマイルズ・ブロディック兵卒
だった。1億ドル廃棄されたが、200万ドルが抜き取られて
いたことが有った様だ。
■使用された曲
・Hawaii Five-0 Main Title Theme by Brian Tyler
■出演者
スティーヴ・マクギャレット (Alex O’Loughlin) 元シールズ部隊
ダニー・”ダノ”・ウィリアムズ (Scott Caan) 刑事
チン・ホー・ケリー (Daniel Dae Kim) ホノルル警察の元刑事
コノ・カラカウア (Grace Park) チン・ホー・ケリーの従姉妹
Dr.マックス・バーグマン (Masi Oka) 鑑識
ロリ・ウェストン (Lauren German) 安全保障省
カマコナ (Taylor Wily) お店出店
チャーリー・フォン (Brian Yang) 鑑識
ジョー・ホワイト (Terry O’Quinn) 軍人
シルビア・スペンサー (Patty Duke) ブレイクの母
ジェシー・ビリングス (Peter Fonda) 難破船投資、”ヴォイジャーマリン”
ガブリエル・アサノ (Autumn Reeser) 歴史文化部キュレーター
フランク・デラーノ (William Baldwin) 元警察、コノに接近
レイ・メイペス (Billy Ray Gallion) 元警察、コノに接近
キャサリン・ロリンズ (Michelle Borth) 海兵隊、スティーブの彼女
アーロン (Ari Dalbert) 少年
ジミー・コラー (Brian Guest) ダイバー、指輪をしている
エリザベス (McKenzie Milan) 少女・姉
リモ・ジュリアン (Allen Cole) 船を貸す会社
Dr.トールリッジ (Tom Holland) 戦時捕虜行方不明・鑑識ラボ
— (JR Coleman) Bar Fly
エド (Don Stroud) バーテンダー、家を提供していた。
マイルズ・ブロディック兵卒
ロバート・S・マーフィー大佐