第12話 10:00 p.m.-11:00 a.m.
脚本/Robert Cochran、David Fury
監督/Jon Cassar
【前回までのあらすじ】
チェンはエイドリアンを雇ったのは装置を作らせる為だとする
とクロエは彼がチェンと組むなんて信じられないと語る。チェン
はエイドリアンは不要だとして殺害。チェンは書き換え装置を
使いアメリカ原子力潜水艦・マサチューセッツに中国空母・瀋陽
に撃沈を命じる。ヘラー大統領はウェイ首席とテレビ電話で
面会すると撃沈をさせたのはチェンだと語る。彼がロンドンに
いる証拠があるという。しかしウェイはチェンは既に亡くなって
いること。空母を撃沈し何千の人間を殺したのは野蛮な戦争行為
だとしてヘラーに激怒すると報復も辞さないことを語る。
中国にアメリカ軍が関与していないことを示すためにはチェン
と書き換え装置の確保は必要だった。チェンはロシア副大臣の
アナトルに対してジャックが動いていることを告げ、約束と違う
と語る。アナトルは港であなたを安全に逃がすと約束する。
チェンに強引に同行させられていたクロエは走行中の車から
逃げ出す。ジャックはマークの本に詰め寄り、ロシアに売った
だろうとして銃を突きつける。マークは反逆者のジャックが
大統領を殺しに来たと思ったとし、4年前からロシアから引き渡せ
という要求が来ている事を告げ、偽の署名をしたことを語る。
それを聞いた大統領は反逆罪で逮捕させるという。しかしジャック
はその前にマークを囮にアナトルを追い詰めようと語る。
マークはアナトルの元にロシア亡命を求めて室内に入る中、
ジャックらもセキュリティを破って入ってくる。マークとアナトル
は争う中、彼は首に割れたガラスが刺さって亡くなる。
オードリーはロンドンの中国大使館に友人がいるとして、
証拠を持ってシステムの乗っ取りの経緯をきちんと説明してくる
と語る。シャオはそれを受け取ってくれるが、彼女と会った
公園でシャオもシークレットサービスも撃たれて全滅する。
チェンは後ろのベンチに座る様告げると、大人しく座っていない
と友人が狙撃すると語る。
【ストーリー】
オードリーはシャオがまだ生きて居ることを知り何かしたいと
訴えるが、ベンチから動くなとして、シャオのトドメを指す。
何故こんな事をするのか。今度ベンチから離れたら狙撃手に
殺させると再度警告する。
一方アナトルのオフィスを調べるがケイトはどれも個人的なやりとり
の痕跡しかないという。しかし人に見られる場所に機密を残すこと
はないというジャックは机の底から裏の携帯を見つける。死んだ
アナトルの指紋認証をした後、通話記録などを調べると3日前に偽名
でメールを送信していること。船便で荷物を送るよう手続きをして
いるという。チェンが荷物だろうとし、今夜貨物船が40分内に
サウサンプトン港を出るという。CIAにチームを送らせようという
が、マークは大変だとしてジャックに携帯を渡す。するとオー
ドリーがスナイパーの照準で狙われている映像だった。
その直後チェンからジャックに電話が鳴ると、私のことを追うな
とし、このまま逃げ切れたら彼女を解放するという。追って来たり
彼女を助けようとすれば彼女を殺害するとのことだった。
しかしケイトは中国と戦争を避けるためにはチェンを捕らえるしか
ないことを語る。マークは例えチェンを捕らえてもウェイ首席
が納得するか分からないとし、証拠が有っても手を引くか分からない
という。オードリーのことを無益に死なせる訳にはいかないという
マークはジャックのことを彼女は愛しているのだと語る。
ジャックは応援は呼べない事を告げると、ケイトはあなたは大統領
命令でチェンを追っているのだという。ケイトがオードリーを
助けるのというと、少人数のチームを編成して狙撃手を仕留めろと
いうジャック。
大統領たちはCIA支部へとやってくる。
エリックが対応に出る中、軍の参謀スタッフが二階で通信設備など
を整えている事を語る。オードリーやジャックから連絡は有った
のかとするがロンはオードリーとは15分前にシークレットサービスか
らシャオと逢っていることを確認しているという。
中国の動きはどうかとすると、大差は沖縄基地に向かって中国の水陸
機動部隊が向かっているとし、空母が12海里内に到達するまで30分
だという。その段階で第七艦隊の射程に入るという。中国は核兵器搭
載艦を浮上を命じているとし、反撃に向けてこちらも核兵器の準備
命令を出して欲しいという。しかし大統領は潜水艦と弾道ミサイルを
臨戦態勢にしろとし、ウェイ首席と繋いでくれと語る。
クロエは血だらけで夜道を歩いていると車が通りかかり助けて
くれる男女がいた。クロエは電話を貸して欲しいとすると、すぐに
ジャックに電話をする。クロエはチェンの車から飛び降りたこと。
エイドリアンは殺されたことを語る。録音は聞いたかと問うと、チェン
は装置を使って空母を攻撃したという。ジャックはチェンを生け捕りに
して装置を取り戻せば米中戦争は避けられるかも知れない事を語る。
チェンは貨物船で海外逃亡を図ろうとしている事を語ると、クロエは
港に遠くないところにいるので途中で私を迎えに来て欲しいという。
現場で誘導すると語る。私の過ちはエイドリアンの嘘を信じたこと。
それを償わせて欲しいと語る。
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■感想
取りあえず24:Live Another DAYを見終わりました。
24のシーズン9的扱いだったけど、結局はどういう位置なんですか
ね。
シーズン8で終わらせたもののやはり人気が有ったのでゴーサイン
を出したのでしょうか。
興味深いのは、ラストのサブタイトルが「夜10時から朝11時」と
なっていることでしょうか。このドラマは名前を変えても「24」
という冠だけは付いている訳ですから、最終話だけは、怒濤の
13時間!! そうしないと整合性が合わないですしね。
最終話はもうやることが殆ど限られていて、オードリーの救出と
同時にチェンを捕まえるということ。
これをやらないと中国とアメリカの軍事衝突が目に見えているし、
一番割の合わないのは、沖縄決戦とイギリスということになって
しまうということ。
ただ以前にも書いたけど、中国人は絶対にチェンの存在が本当に居た
としても首席がそれを認める国ではないこと。
ウェイ首席が国内の軍事局の動きを封じ込められるかどうかってこと
になりそうだけど、汚職が横行している中国人は何処かでチェンを
逃がした流れが合ったりするんだろうね。
12話しかないものだから時間がない。
しかし12話以上続けても展開は結局似たような感じで、緊迫感という
状況下でのグダグダした未解決状態が続くことになるので、12話
スパンで描かれるのがちょうど良いのかも知れないな。
結局いつものように内通者あり、ボスのボスのボスが居て展開が
反転していくというワンパターンでは有ったけど、この形でも
十分楽しかった。
上述したけど割の合わない被害に遭った人たちの処理がどうなるのか
ってことですよね。
これまでの流れを通して見れば、常に足枷となっていたのは
隠密行動を取るが故に事件発生、解決の流れを知るもの・謀るものが
一部の人に限られ、ジャックが常に悪者のようにして一人スケープ
ゴートのようにされてしまうところが有ったけど、今回はそれが無か
った分だけ見やすかったかな。ただ今回の一件でも生き証人となって
いる大統領が結局最後はアルツハイマーが悪化していくので、結局
のところこの全貌を知るのはエリックとかケイトに限られるのかな。
ケイトはオードリーを死なせてしまった責任を取って辞める感じ
だけど、多くの人が犠牲になり、大統領周りの人物も犠牲なくして
は居られないというような感じで描かれた。
無責任な形にはなるけど、大統領はこれで全てを忘れられるというのは
一つの幸せな形なのかも。あまりに多くのものを失い正気を保つ
のは大変そうだし・・。
結局ロンドンでの事態の収拾は1時間の範囲に収まったけど、その後
12時間は事後処理に追われて居た感じで、大統領も今回の心労で
相当認知症は進んでしまったのかな。
「ロンドンに来る前日私は執務室でデスクにある美しい女性の写真
を見た。就任初日から飾っているもの。だが名前が分からない。
10秒・・15秒と考えて思い出した。オードリーだ」と。
「私はこの日のことを覚えていない。いずれ何もかも別れる。
娘がいたことや痛ましい最後も・・」。
■シーズン10への布石
クロエが誘拐されて、ジャックが取引することになる。
相手はロシア人のようで、前回の中でロシア副大臣のアナトルが
語っていた様に、決してジャックのことを許さないという執念が
繋がっていたというところなんでしょうかね。
次の舞台はロシアということになるのか・・・
■使用された曲
・24 Theme
Written by Sean Callery
■出演者
ジャック・バウアー (Kiefer Sutherland) アメリカ人、
ケイト・モーガン (Yvonne Strahovski) CIAロンドン支局
マーク・ブードロー (Tate Donovan) 大統領首席補佐官
クロエ・オブライエン (Mary Lynn Rajskub) 反逆
ジェームズ・ヘラー (William Devane) 大統領、認知症
エリック・リッター (Gbenga Akinnagbe) CIAロンドン支局
エイドリアン・クロス (Michael Wincott) ハッカー・リーダー
オードリー・ブードロー (Kim Raver) マークの妻、ヘラーの娘
ロン・クラーク (Ross McCall) 大統領府、マークの部下
アナトル・ストルナビッチ (Stanley Townsend) ロシア副大臣
ギャビン・レナオナルド (Adam Sinclair) CIA、分析官
キャロライン・フォウルズ (Miranda Raison) 首相の補佐官
アラステア・デービズ (Stephen Fry) イギリス首相
マリアナ (Christina Chong) CIA捜査官
— (Corey Johnson) Admiral
チェン・ジー (Tzi Ma) 元中国大使館の警備
ショウ (Philip Winchester) 大佐、大統領の核の準備を求める
ウェイ (David Yip) 中国首相
シャオ・シム (Tuyen Do) 中国大使館勤務の父の娘
— (Dan Li) Chinese Tech
— (Jonathan Chan-Pensley) Cheng’s Thug
— (Jozef Aoki) Cheng’s Thug
シェル (Mandeep Dhillon) ハッカー・女性
ストッシュ (James Allenby-Kirk) ハッカー
— (Sam Hare) Audrey’s SS Agent
— (Leemore Marrett Jr.) Audrey’s SS Agent
— (Simon Naylor) Soldier
— (Ingo Raudkivi) Russian Armed Man
フラー (Alexis Rodney) 捜査官
— (Ronan Summers) Secret Service Agent
— (Paul Biddiss) Secret Service Agent
— (Jorge Leon Martinez) Secret Service Agent
— (Joseph Wicks) Stolnavich’s Bodyguard
— (Jozef Aoki) Cheng’s Thug
— (Alexandra Doyle) オープンセルのハッカー
— (Cynthia Garbutt) CIA Agent
— (Stephen Parker) CIA Agent
— (James Rumell) CIA Agent
— (Jon Wennington) Presidential staff