第4話 2:00 p.m.-3:00 p.m.
脚本/Patrick Harbinson
監督/Adam Kane
【前回までのあらすじ】
タナーの操縦するアメリカ無人機が乗っ取られイギリス人
将校2名を死傷させる。ヘラー大統領はマーク首席補佐官の
制止も聞かずに議会で自ら説明することを語る。いざ議会で
語り始めると早速、殺人だ、自国の兵器を野放しにしている
事に非難が集中する。ジャックはイェーツがアメリカ無人機
10機分を乗っ取れるだけの装置を設計し、テロリストの手中
に渡った事を知る。奪っていったのはインターポールでも
手配書が出ているシモーヌ・アルハラジだと判明。シモーヌ
の母・マーゴットはナビドに対してあなたが無人機を操作して
ロンドンを攻撃するのだと語る。これは戦争であり勝つことが
大事なのだという。もうすぐタナーが大使館に運ばれる中、
ジャックはタナーと接触してフライトキーを手にするために
オープンセルにアクセス権のあるIDを作ってくれる様告げるが
シェルは入力しようとしていたところ、エイドリアンがそれを
止めて偽の数字を入力。ジャックは入り口の所でIDが認証さ
れず追われることになり、クロエも逃げる様告げるが、逃げる
ことはダメだとして銃を使って大使館前に集まるデモ参加者の
足に二発の銃弾を喰らわせると、混乱に乗じて大使館内に
入り込む。
【ストーリー】
ジャックはクロエに大使館に入った事を告げる。警備の気を反
らした隙には居る事は出来たがその際、ケイトとエリックに
見られた事を語る。彼女は優秀な捜査官なので早くフライトキー
を見つけて脱出しないと行けない事を語る。タナーの隔離は東棟
の217号室だという。ジャックは混乱する大使館内で一人の外務
安全局の男を倒してIDを入手しそれを使って中に入る。
クロエはシェルがちゃんと仕込んでいたら・・と感じるが、
エイドリアンがわざと引っかかるようにしたのでしょと語る。
彼はジャックと関わりたくない事を告げ、出て行って欲しいと
いう。大勢が亡くなろうとしているのに良いのかと問うと、
エイドリアンはそもそもその責任は誰にあるのかと問う。命と
危険を曝してこの組織を作ったのは政府の欺瞞を暴くためであり
助ける為ではないという。無人機を放ったヤツの自業自得だろう
というエイドリアン。
どんな彼を無視するクロエはどうやって脱出させるかとストッ
シュに問われ、見取り図を見てジャックを誘導するという。
しかし海兵隊だらけだという。ジャックは恩人なんだという
クロエにストッシュもまた自分も彼に救われたという。エイド
リアンに使い道がなければとっくに片付けているという彼。
しかしクロエは彼は正義を通したいだけだと語ると、ストッシュ
は誰の正義なのかと問う。
コルデロ大尉の元にケイトとエリックが尋ねるとジャックが
館内にいる事を告げる。騒ぎを起こしたのはジャックであり
無人機のパイロットと接触する為だとして急いでタナーに逢わ
せて欲しいと頼む。ロペスとオズボーンに告げ、部下を連れて
一緒に来いと語る大尉。
タナー中尉の元にジャックはやってくる。誰もいないかと思った
デノボ大尉がその部屋には居た。ジャックは自分は外務安全局員
だとして移送する事を語る。従ってもらえないとあなたと容疑者
の安全は保障できないという。デノボが電話に出ようとしたと
ころをジャックは頭を殴り飛ばすと、タナーに対して自分は
ジャック・バウアーだとし、無人機が乗っ取られたことは知っ
ているという。君の無人機を乗っ取った技術者がこの後、
市民への大規模テロを企てている事を語る。阻止するためには
君のフライトキーからデータを取り出す必要が有ると語ると
キーは何処に有るのかと問う。君を信用しているのはオレだけ
だと言うと潔白を証明したいのではないかと問う。オレに賭け
ろというと、デノボ大尉が持っているハズだという。クロエは
ジャックに海兵隊が大量に向かっているでの急いで逃げてくれと
語る。
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■アメリカ大使館潜入
混乱に乗じてジャックがアメリカ大使館に侵入した。
イギリス大使館に侵入したら相当ヤバイけど、一応は自国の
大使館なので内々に処理出来る利点はあるのか。
大使館内には海兵隊とCIAのケイト&エリック、そして外務安全
局など様々な人が居るので紛れ込むとなかなか見つけ出すのは
難しいのか。
エイドリアンがジャックの潜入ことを邪魔した意図の中には
邪悪なことがあるのかと思ったけど、単に関わりたくないという
ことだったらしい。正直ジャックもエイドリアンに協力を
求めた際にはイェーツ捜索のためだけみたいなところが
有ったからね。ジャックに関わると面倒なことになるというの
は誰の目から見ても明らか。
■エイドリアンとクロエの関係は?
この二人、相思相愛とは言えなそうだけど、互いに多少のリス
ペクト感を感じているようなそぶりは見せている。
この組織の中でもエイドリアンだけはちょっと異質的な雰囲気
を保っているので何か有るんじゃないだろうかって気にさせる
んだよね。
■大使館内で人を殺すわけには行かない
人を殺せば益々ジャックのしている状況が不利になるところ
は有るけど、元々ジャックの立場からすると、相当不利な
状況から始まっているのよね。
人から信用されないということの辛さというところを至る所で
感じるし、逆に人を信用するというということの難しさという
ものも同時に感じる。証拠が有れば信用するとして行動を
起こしているけど、取りあえずはジャックのことを信用する
人物がタナーやケイトなど増えてきたことは確かだ。
■フライトキーが証拠
これを見ればどういう形で証拠のものとなるのかな。
一連の流れで怪しいのはやはりフライトキーで証拠が見つから
ないという流れの中に軍部の人間が関係しているのではないか
ということ。今のところタナーの話に対してあまり真剣に聞いて
いるとは思えないデノボ大尉が一番怪しいけどね。
コルデロ大尉とかもやばかったりするのだろうか?
■アル・ハラジ家の事情
母親のマーゴットが完全に頭がおかしくなっている。
マーゴットの娘・シモーヌは夫のナビードとの間で本当に
愛情が存在しているのか疑問だったけど、ナビードのことは
本気で愛しているみたいだ。
マーゴットは完全に狂信的思考が入り交じり、娘とナビード
の情事を監視しているのはまだしも、ナビードが無人機を操作
しないと聞いて、娘の指を切り落とすという猟奇的行動を
取ってまで従わせようとしていた。
ナビードが痛めつけられるのであればともかく、この仕打ち
は流石に酷い。ただ痛みで敵意を向けるのは簡単だけど、圧倒
的に痛み付けられるとなかなか反撃できないのもまた心理的に
はあるのだろうね。
次のエピソード辺りには無人操縦機の改造の流れが完成する
みたい。
ただ無人機の操縦と言ってもコンピュータ上で操作するだけ
なので誰でも出来そう(笑)
■ジャックは証拠を手に入れる
タナーと接触して上手いことUSBデータをゲット。
同時に海兵隊やケイトらCIAもタナーの部屋にやってきていた。
逃走を図るがセキュリティコードを変えられてしまい流石の
ジャックも逃げられない状況に追い込まれていく。
そこで通信室を占拠して転送するが、フライトキーは暗号化
されているので送信前に暗号を解かねばならないこと。
至る所で時間稼ぎが必要になり、解読するまで外にいる海兵隊
を部屋に容易に近づけないために、海兵隊に向けて2人に発砲
した。ベストを着ているので大丈夫だということを計算に入れて
いたけど、冒頭で大使館に入った際に2人の人物の足を撃った
ことはイギリス人だから良いのか?
■大統領の議会での演説
前回のエピでは相当追い込まれているように見えたけど、
さすがは大統領になるだけに説得力のある言葉を持っている
という感じ。無事に切り抜けたけど、マークを介して現在
大使館でジャックが立てこもりが起きている事を知る。
マークとオードリーの意見の違いが少しずつ明らかにされた
感じ。
しかし問題は何故ジャックが人質を取ってまで行動を起こして
いるのか。何が目的なのかということが議題に揚がる。
大統領の許可を待って突入するとしているが、ヘラーは直接
会話してから決めるとのこと。
■ケイトはジャックをかばう
ケイトはタナーが無条件にジャックを信用していることを知り
ジャックが悪いことをしているのではないということを少しずつ
確信していっている。
そんなケイトの頭脳明晰さと敏腕さをエリックも認めていた。
これまでのジャック不可解な行動を広義の目で眺めた場合、
彼がテロリストとしてではなく、それを止める為に動いている
ということは明らか。
それを知りケイトはスティーブに上層部とのツテを使って突入を
止めて欲しいと頼むが、彼は直接大統領と会話するということ
を聞いて話を聞いていた。
その後彼を助けるためにジャックが通信室への侵入方法を
割り出したのと同様にケイトにも同じような能力が有って、
上手いこと内部へと入り込んでいた。
■ジャックはヘラーに事実を伝えるが・・
一番の功績はマーゴットという人物がテロを企てているという
事実を伝えられたことか。これまでもっと早くにテロリストの
件を関係者に話していれば良いのに・・という流れは合ったけど
この件を隠密に処理するためにはやはり必要な人にだけしか
話せないところはあるのか。
オードリーはジャックの性格を知っているので、マークの意見
や視線とは逆の立場でジャックのことを眺めていた。しかし海兵隊
の責任種が無人機の乗っ取り騒動に於いて問題は見つからなかった
と言われればそっちを信じさせるを得ない事情も理解出来る。
マークは本来の目的を隠すために行動だと語る。
そもそもジャックの協力者のオープンセルがこれまでしてきた
を考えれば政府としても容易には信用出来ないところがあるん
だろうけど。
■誰のための正義なのか
今回突きつけられた命題はずばり正義が何処に有るのかという
ところだろうか。といってもこのドラマでは常にそれぞれに
信じる正義に向かって突き進んでいるんだけどね。
エイドリアンに対して正義とは何か問う流れが一番響いたかな。
犠牲者を出すことで伝える正義や真実もあるけれど、それを
知りつつ見過ごすこともまた正義なのかという問いかけにも
繋がる。
エイドリアンはクロエに対してジャックは君の何なのだ?
と問われていた。彼はクロエに好意があるのだろうか。
■使用された曲
・24 Theme
Written by Sean Callery
■出演者
ジャック・バウワー (Kiefer Sutherland) アメリカ人、
ケイト・モーガン (Yvonne Strahovski) CIAロンドン支局
マーク・ブードロー (Tate Donovan) 大統領首席補佐官
クロエ・オブライエン (Mary Lynn Rajskub) 反逆
ジェームズ・ヘラー (William Devane) 大統領、認知症
エリック・リッター (Gbenga Akinnagbe) CIAロンドン支局
ジョーダン・リード (Giles Matthey) CIAロンドン支局・ヒゲ
エイドリアン・クロス (Michael Wincott) ハッカー・リーダー
スティーブ・ナバロ (Benjamin Bratt) CIAロンドン支局・支局長
オードリー・ブードロー (Kim Raver) マークの妻、ヘラーの娘
マーゴット・アル・ハラジ (Michelle Fairley) 大統領を狙う
クリス・タナー (John Boyega) 中尉、無人機操作
コバート (Colin Salmon) General
ロン・クラーク (Ross McCall) 大統領府、マークの部下
シモーネ・アル・ハラジ (Emily Berrington) マーゴットの娘
イアン・アル・ハラジ (Liam Garrigan) マーゴットの息子
ナビード・シャバス (Sacha Dhawan) シモーヌの夫
キャロライン・フォウルズ (Miranda Raison)
アラステア・デービーズ (Stephen Fry) イギリス首相
コビン・コルデロ (Alec Newman) 大尉、交渉役、海兵隊
シェル (Mandeep Dhillon) ハッカー
ストッシュ (James Allenby-Kirk) ハッカー
ピート (Charles Furness) ハッカー・帽子
グレッグ・デノボ (Duncan Pow) 大尉、クリスを疑い聴取
ベルチェック (Branko Tomovic) ジャックの逃走を助ける
ジェニー (Jennifer Armour) Hostage / 通信室での人質
— (Dexter Galang) 通信室での人質
— (Provence Maydew) 通信室での人質
— (Will Austin) Marine
— (Julian Moore-Cook) Marine
— (John Cummins) Parliament Member
— (Terry Diab) Parliament Member
— (Nicholas Khan) Parliament Member
— (Ken Drury) Speaker
— (Emmanuel Akwafo) Policeman
— (Cynthia Garbutt) CIA Agent
— (Stephen Parker) CIA Agent
— (Zac Rashid) CIA Agent
— (George Choat) CIA Agent
— (James L. Muller) CIA Agent
— (Angus Risbridger) CIA Agent
— (Laura Hydari) Dignitary
ディーコン (Ed Pearce)
— (Matt Rentell) Estate Resident
バンズグローブ (Ian Seale) General
— (Jon Wennington) Presidential Staff