第11話 9:00 p.m.-10:00 p.m.
脚本/Robert Cochran、Manny Coto、Evan Katz
監督/Milan Cheylov
【前回までのあらすじ】
書き換え装置がCIA支局から盗まれたとエリックは大統領に伝える。
エイドリアンの手先に渡ってしまったこと。問題はあの装置で
多くの国で使われている軍の指揮命令システムのファイアウォール
を破れることだという。エイドリアンとクロエの前にはチェン
が現れる。お前を雇っていたのは装置を作らせる為に世界に情報
をばらまかせる為ではないとエイドリアンに告げるチェン。
クロエは彼はチェンと組むなんて正気なのかとして、アイツは
ジャックを拉致して北京郊外の極秘刑務所に入れて一年以上
拷問したのだという。タイラーの娘も同じ目に合わせたのだ
と。これで用はないというとチェスはタイラーを殺害してしまう。
一方オードリーはマークからジャックがロンドンに現れた瞬間
君が変わったと指摘される。彼女は彼との関係は大昔のことだと
するが、君は彼への思いを捨て切れていないという。そんなマーク
は、アナトルロシア副大臣にジャックを引き渡す代わりに彼の
正確な位置情報を知るCIAの暗号化通信リンクのコードを渡す
という。そんな時、海軍のサーバーに何者かが侵入し、アメリカ
の原子力潜水艦・マサチューセッツに命令が下り、中国の空母
瀋陽を撃沈しろという命令が下され、それが決行されてしまう。
【ストーリー】
書き換え装置がエイドリアンの手に渡り分析官たちは彼がター
ゲットにするのは彼が批判していた諜報拠点ではないかという。
ケンブリッジの海軍追跡基地など・・NSAにはパトリオット迎撃
体制を整えさせているという。
そんな中大統領は提督に対して何が合ったのかと尋ねると、
KH-12衛星が中国の空母の爆破を捉えたという。国防情報局から
ライブ映像が送られて来るという。それを見て書き換え装置を
使いアメリカの潜水艦が中国の空母を破壊したことを確認する。
一方ジャックとケイトは、エイドリアンたちの居るビルに向かう
直前でロシア人工作員たちによって囲まれ激しい銃撃戦になる。
エイドリアンがロシア人を雇ったのか。ジャックは相手は手慣れて
いるプロだと語る。
一方アメリカの潜水艦から瀋陽の沈没の確認が入っていることを
チェンに伝えると、チェンは海軍司令部との接続を遮断するよう
命じる。命令を追跡される可能性があること。クロエは装置を
使ってアメリカと中国を戦争させるにしても何故祖国に攻撃を
するのかと問うとチェンは中国は私を見捨てたので祖国ではない
という。そんな中チェンの部下は監視カメラ映像400m範囲の所に
発砲があるという。それを見るとチェンはジャックだと分かる。
我々のことを追ってきているとし発信器が付いていたのだろうと
いうとそれを外してすぐにここから出るのだという。クロエの
ことは連れて行くとしこの頭脳は捨てるには惜しいというチェン。
クロエは携帯を拾うがすぐにチェンにバレテしまい、あまり甘く
見るなと言われる。
ジャックもケイトも弾切れになるが応援チームがやってきてロシア
人工作員を制圧してくれる。ジャックは助かったとして、 HK-30
の弾はあるかと尋ねると分けてくれと語る。支局に連絡するよう
指示する。ケイトも待ち伏せしていたのはロシア人だとし、全員
の身元を割り出してこの地域を閉鎖するよう告げる。
ジャックはエイドリアンの装置の信号の場所へとたどり着くが
ハッカーたちはエイドリアンも含めて殺されていた。しかしクロエ
の遺体は見つからなかった。装置が消えていることを知り抜け目のない
奴らだとする中、ジャックに対して落ちている携帯が録音された
状態になっているという。クロエが落とした携帯でそこには、
チェンの会話する内容が入っていた。ジャックはすぐにチェンの仕業
だとして大統領に連絡を入れる。
テレビでは地中海で起きた中国の空母沈没に関するニュースが報道され
犠牲者は数千人だという。大統領の元にジャックから電話。大統領
は部下達に原子力潜水艦・マサチューセッツを空母の救出に当た
らせるよう告げる。
大統領はジャックにエイドリアンは見つかったかと問うと、現場
で殺されていたとし、犯人はチェン・ジーだと語る。クロエが
残した携帯に声が残っていること。しかし3年前にチェンは中国の
刑務所から脱走しようとして殺されたのではないかという。
現地の情報提供者が確認済みだという。しかし一年半拷問した相手
の声は忘れないというジャック。大統領は書き換え装置が使われ
我が国の原子力潜水艦が中国の空母を攻撃するという誤った
命令が送られ、撃沈してしまったという。中国と西欧を衝突させる
気だろうと。エイドリアンの装置を回収に行く際にロシア人工作員
たちが待ち伏せしていた事を語る。大統領は我が酷が攻撃していない
ことを証明する為には書き換え装置とチェンが必要だという。
オードリーもその電話を聞いていてチェンは死んだハズではなかった
のかと告げる。
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■装置の確保へ
書き換え装置に設置してある追跡装置をたどって現場のビルへと
向かうが、前回のラストでそこに向かうジャックとケイトはロシア
の工作員たちによって邪魔されるという構図。全てはマークのした
ことで、ロシア副大臣のアナトルにジャックを正確に追跡出来る
CIAの秘密コードを教えたことで邪魔される格好と成った。
激しい銃撃戦が始まるが、幸いにも強襲チームが3km辺りにいたので
異変を感じて助けに来てくれた。
■書き換え装置で指揮系統が乱される
チェンがアメリカの原子力潜水艦に司令を出した。
攻撃目標は中国の空母”瀋陽”。無人機攻撃では相当引っ張ったけど、
この件では間髪言わずに空母に発射し破壊したね。
全ての元凶はアメリカの軍事力であり、そのリスクに見合うだけの
セキュリティが施されていないことではないのかと。
正直アメリカの大統領はチェンの仕業だとか、書き換え装置のこと
を口にしているけど、アメリカの軍艦によって発射されたことが
問題だと思う。
■アメリカの割を食うのはイギリスと日本!!
なんと中国が報復の為に狙っているのは沖縄にあるアメリカ軍基地。
アメリカも世界の警察としての役割を担っているけど、結局本土
に敵を近づけないために、太平洋戦略の一端として日本が前線基地と
して犠牲になる構図になっているようだ。
アメリカの軍人は大統領に対して核で圧力をかけることを口にする
が、本意・不本意であれアメリカの潜水艦が攻撃したのにそれを
使うのはまずいということで止める姿が有る。
■何としてもチェンを捕まえる必要が有る
アメリカの大統領がウェイ首席とテレビ対談するシーンが有った。
チェン・ジーによって仕組まれたことだとしていたけれど、
中国の首席は当然3年前に処刑したのでチェンの関与などあり得ない
という。中国という国からすると、チェンが生きて居て目の前に居て
も、チェンの存在を認めないのだろうね。
■奇策・延命策
オードリーがロンドンの中国大使館に友人のシャオがいて、父親
は中国の政治局の人だという。彼女に話を通して、なんとか事件
解明の為に時間をもらおうとして行動を起こそうとする。
■最大の見せ場は、マークがジャックにしたことの証明
マークという人物は本当に自己保身のためにここに来ても見苦しさ
が有った。事実が発覚した際に、ジャックはこの時間がない状況
でも直接大統領にまで会いに来るというもの凄く効率の悪い時間の
使い方をしていた。マークがジャックの捜査を妨害した件で問い詰める
と、マークはロシアにジャックの位置を教えたことを認めた上で
「私は大統領の為、国の為だと思ってしたこと」
だと語る。
しかしその中には嫉妬心から突き動かされたであろうことは誰の目から
見ても明らかだった。
外交の足枷となっているのは確かなんだろうけど、正確に情報が
伝わらないというのがこれほど辛いっていうのはないんだろうね。
その為にエイドリアンらが率いるオープンセルの存在が有ったのだ
ろうけど・・。
■ジャックの次の一手
チェンが装置を持って逃走する。クロエも連れて行く際に
彼女を殺すには頭脳的に惜しいことを語る。
エイドリアンを殺してしまったところの損失は結構大きい気がする
んだけどね。
チェンとロシアが繋がっているとは思わなかったけど、その辺は
これまでの展開で上手くごまかしていた感じ。
ジャックはマークを使ってチェンと精通しているロシアの副大臣
のところに会いに行かせて、そこでチェンの居場所を聞きだそうと
する。マークにとっても命がけの作戦。
バッジにカメラや盗聴器を仕掛けるというのはありがちなので
そろそろ無線信号が発していないかどうかの確認を金属探知機同様
にするべきじゃないのかって気がする。
■オードリーとマーク
シャオに会いに行ったオードリーとマーク。どちらも命がけ。
しかしロシアの副大臣は非公式の組織なのでどうとでもなりそうだ
けど、シャオが殺されたことで、大変なことになりそうだ。
結局オードリーとマークと接触した人物は双方とも亡くなってしまった
感じだけど、シャオの死を素直に中国側は受け止められるのか。
チェンが殺したのは明らかなので、その辺が逆に救いと言えば救いな
のか。
ロシアの要人が殺害されたことで、またしてもロシアがジャックを
恨む要因を作ってしまったね。
チェンの方はジャックが追いかけてきている事を知り、彼の能力を
知っているのでちょっと恐れていた感じだった。
■後はクロエにかかっている!?
チェンの乗り物から飛び降りたクロエ。森の中に転げ落ちて気を失って
いるけれど、クロエが死んでしまったかのようにも見えた。
前に「ホームランド」でもなんとなく似たようなシチュエーションが
有った気がする。主人公が爆弾製造の男の元に行った帰りに
そんな感じの展開が有ったような・・
クロエがチェンの居場所を知らせてくれるのかな。
■使用された曲
・24 Theme
Written by Sean Callery
■出演者
ジャック・バウアー (Kiefer Sutherland) アメリカ人、
ケイト・モーガン (Yvonne Strahovski) CIAロンドン支局
マーク・ブードロー (Tate Donovan) 大統領首席補佐官
クロエ・オブライエン (Mary Lynn Rajskub) 反逆
ジェームズ・ヘラー (William Devane) 大統領、認知症
エリック・リッター (Gbenga Akinnagbe) CIAロンドン支局
エイドリアン・クロス (Michael Wincott) ハッカー・リーダー
オードリー・ブードロー (Kim Raver) マークの妻、ヘラーの娘
ロン・クラーク (Ross McCall) 大統領府、マークの部下
アナトル・ストルナビッチ (Stanley Townsend) ロシア副大臣
ギャビン・レナオナルド (Adam Sinclair) CIA、分析官
キャロライン・フォウルズ (Miranda Raison) 首相の補佐官
アラステア・デービズ (Stephen Fry) イギリス首相
ベルチェック (Branko Tomovic)
— (Corey Johnson) Admiral
— (Kevin McNally) Russian Agent
ナッシュ (Thomas Christian) TAC Agent
チェン・ジー (Tzi Ma) 元中国
— (Jonathan Chan-Pensley) Cheng’s Thug
— (Jozef Aoki) Cheng’s Thug
ショウ (Philip Winchester) Colonel
ウェイ (David Yip) 中国・首席
ジャオ・シム (Tuyen Do) ロンドンの中国大使館・オードリーの知人
— (Dan Li) Chinese Tech
— (Denis Lill) Captain of the Letitcia
— (Kevin Shen) Chinese Sniper
— (Sam Hare) Audrey’s SS Agent
— (Leemore Marrett Jr.) Audrey’s SS Agent
— (Jadran Malkovich) Russian Mercenary
リディア (Alison Pargeter)
アンドリュー (Russell Wilcox)
— (John Carr) British Dignitary
— (Anthony Farrelly) CO19 Police Sgt
— (Cynthia Garbutt) CIA Agent
— (David Howkins) CIA Agent
— (Stephen Parker) CIA Agent
— (James Rumell) CIA Agent
— (Jefferson King) Secret Service Agent
— (Jorge Leon Martinez) Secret Service Agent
— (Daniel Westwood) Secret Service Agent
— (Lukaz Leong) Audrey’s Shooter
— (Sid Man) Chinese War Room Security
— (Gary Mancini) Armed response Police
— (Grayson James Matthews) Presidential staff
— (Jon Wennington) Presidential staff
— (Yves O’Hara) Funeral Guest
— (Adam Prickett) Foreman
— (Dean Sills) Police Sergeant