ブラックリスト The BLACKLIST 第9話 アンズロ・ギャリック(前編)“Anslo Garrick (No.16)”

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第9話 アンズロ・ギャリック(前編)“Anslo Garrick (No.16)”

脚本/Joe Carnahan
Jason George
監督/Joe Carnahan

【ストーリー】

レイは激しく痛みを訴えるレスラーに対してナイフを使って足を傷つ
けていた。

— ドイツ・ミュンヘン、13時間前 —
亡くなったスペルマンの追悼を込めてレッドたちはバーで乾杯する。
今後は2倍の金を出して取引を管理するというレッド。
そんな中突然バーにレスラーがやってくる。レッドの発信器から
追跡してきた格好だった。レッドはみんなに彼は国務省の人間だ
として我々の活動に多大な貢献をしていると語る。
レッドはレスラーに何をしに来たのかと問うとリズが呼んでいると
いう。彼女が拘束されているのだという。空港にジェット機を
用意しているのですぐに来て欲しいという。

その頃トムとリズは父親・サム・ミルホーンの死に関して、父が
亡くなった事にショックを受けているリズの姿が有った。未だに
信じられないという彼女。トムは彼女を慰めた後、仕事の為に
出勤する。リズは一人遺品を調べていると写真が入っていたり
人形が入っていた。人形は少し焦げ跡が有り、それを見ると何故か
彼女の脳裏には火災が発生した時の光景が飛び込んでいる。

レッドを施設に連れて来るがレスラーはリズの拘束は嘘だという。
手錠をされているレッドは手錠はしないと約束しただろうとして
早く外すよう告げる。クーパーはあんたの命が狙われているとして
信頼出来る筋からの暗殺計画の情報だという。CIAがエジプトの潜伏
組織を監視していたら、ヒルトン・ウェルズという相手と連絡を
取っていたのだというミーラ。ウェルズはエジプト人とは話をしない
としてアラブの春の間、ムバラクと組んで失敗したのだという。
あんたは賞金首になっているとし、アンズロ・ギャリックという
人物だという。傍受されたメッセージは君らに向けて受信させた
もので、アンズロはこの建物を攻撃しようとしているのだという。
内部にはヤツと精通しているものが居るはずだとし、ヤツを手引き
しているという。私が容易には捕まらないからだろうとし、君たちに
偽の情報を流して彼の思惑通りに動かされたのだという。君らが私
を拘束したらこのビルを攻撃するだけだという。アンズロは汚れの軍団
を用いて厳重警備の施設を襲う専門家だという。マフムード・アル・
アゾクも脱出させたことがあるとし、FBIがベーリング海に持つアルカ
トラズのような施設から脱走させた事を語る。あれは「輝ける道」の
仕業ではないのかとすると、アゾクはペルーの業者とコネがある
というミーラ。あれはギャリックだとし、金を出したのはペルーの業者
だというだけだという。いつも彼は腕の立つ傭兵を専属に雇っていて
仕事をしていること。彼らはワイルドバンチと呼ぶ連中で、元は愛国者
だという。戦闘でズダズダになり殺人マシーンになったのだという。
ギャリックは緻密な男ではなく力で解決する人物で撃っても死なない
という。以前に至近距離から一発撃ったが生きて居たという。もうすぐ
ビルに潜入されるぞというレッド。

そんな中まさにレッドが言うようにメインの発電機室で彼ら工作員
によって落とされる。エレベーターが停止し、通信妨害も完了。ビル
は乗っ取られたこと。それを知ったクーパーはビルのロックダウンを
開始だと語る。

■今回のシナリオ

前後半で構成されたエピソード。ある意味序盤に於いて相当なター
ニングポイントになりえるシナリオで、最大のピンチがレッドやFBIの
身に起きるというもの。それは人災であって、レッドの存在はまさに
使いようによっては最高の便利屋だけど、見方によっては最悪の存在。
彼の存在が悪党たちには筒抜けになっていて、FBIに協力している
犬ということが判明すれば今後も相当ピンチになりそうな感じがする。

そんなレッドや施設を襲ったのは、レッドとはかつて一緒に仕事を
共にして、そしてレッドに殺されかけた男・アンズロ・ギャリック。
話によると2008年のブリッセルの件がなんたらかんたら。

彼はレッドによって顔を撃たれた設定になっている為に顔には傷跡が
あり、言葉も喋りづらそうだったけど、そんな設定故に話している
言葉が、天竜源一郎ばりの滑舌の悪い吹き替えの仕方をしていたので
台詞を拾っているものとしては途中で諦めた(笑)
彼は5年間FBIの施設に収容されていてレッドに復讐しようと誓い計画を
立てていた。

■レッドとレスター

冒頭でのレッドがドイツにいた。
どんな事情か分からないけど仲間たちと”ルネッサ〜ンス!”とばかりに
ドイツビール片手に乾杯して上機嫌に過ごす姿が有る。
そんな場所に”ひぐちカッター”とばかりに盛り上がりに水を差すように
して登場するレスターが、”キーン”が拘束されているとしてレッドの
弱点をついて施設に呼び戻す。

その後の流れを知るととても皮肉なシナリオだけど、拘束される格好
となるのは結局はレスターとレッドたちである。

■復讐

今回の敵は復讐の鬼と化してFBIの施設にズカズカっとやってきた。
レッドは戦闘地域で使われるダーパが開発した強化ガラス内に
逃げ込む。パニックルームみたいなもので、爆弾程度では壊せない。
銃弾を撃つギャリックだが、その防弾ガラスの反動で弾が味方の傭兵
に当たって倒れるという滑稽な光景として描かれてしまった。

■ダイハードか

リズが一人エレベーター内に取り残されて、その状態で発電室の
ケーブルが切断され、そして外部と連絡が取れないように妨害電波
を施設内の至る所に置かれてしまった。
リズは孤軍奮闘。エレベーター内で異変を察して外部と連絡が取れる
ようにアラムと協力して事態の収拾を図ろうとする。

流石にリズも訓練を受けている捜査官なのだろうけど、ペーパードライ
バーばりの新人の捜査官だし、アラムも紙のターゲットしか撃ったこと
がないというテック班のメンバーだし、傭兵相手にしてはちょっと
強引な設定だった。それでも何人か倒していたね。

■レスラーとレッド

この二人の関係はとても微妙なもので、レスラーはずっとレッドを追い
かけて来た人生故に相当な敵意を燃やしてレッドに対処する光景が
日常見られる。
最近レスラーの痛々しい姿が多いよって感じがするのだけど、足を
撃たれた彼をレッドが助けるというのもまた皮肉に写るシーンだ。

そんな二人は共に人口2%に該当する血液型Bマイナスの人物。
輸血する光景はまだしても、何度となく止血の為に体にメスを入れたり
するシーンは妙に痛々しかった。

強化ガラスの部屋の中で、二人が語り合うシーンがなんとも言えず、

レッドに対して「復讐心」を持つギャリックのそれと、レッドが
ブラックリストをもって色々と企んでいる光景に、レスラーは
復讐から行っている事なのかを尋ねるが、「復讐など単純すぎる」
として「それ以上のもの」だと反論するレッドの台詞は何を意味する
のか。

またレスラーにはかつて婚約者のオードリーという女性が居たようで、
レッドに関わって別れてしまったようだ。

■血・絆

「昨日の敵は今日の友」

レッドがレスラーを助ける光景に対してそんな言葉を述べていた。
また過去に於いて、レッドはレバノンの杉の下で男を救ったが、
一ヶ月後にその男はダマスカスで襲ってきたとし、その一ヶ月後に
レッドは殺すことになったという。

「今日の情勢は明日には変わる。」

というレッドの重い言葉。

それを皮肉っているかのようにして、レズが武器庫のところで二人の
兵士を倒して殺さずに縛っていた人物に最後に捕まってしまうところ
が有り、そんな姿を見ると、「親子の血」というものを感じさせる
流れが有ったのかな。

■涙無しでは居られない?

ピンチが迫る中で、レスラーは諦め気味だけど、レッドは
「明日に向かって撃て」の続きが映画化されないのは、二人は
あの場面で蜂の巣にされて遺体は腐り果てたからだとされていた。
私は続編まで生きるというレッド。
そんな彼がレスラーに対してもう一度味わうならばとして、
色んなこれまでに味わった良い人生の光景を語る際に涙するレスラー
の姿は印象的。

レッドが保護下に入っている”箱”を開けろと要求する中、ルリを
人質にされて結局殺されてしまった。最初はクーパーに銃を突きつけた
格好だったけど、流石に箱を開ける鍵を持っている人物なだけに
殺すまではしなかった。しかし今度はデンベの命が危ない。
二人が最後に語る言葉は何を意味していたのか。
デンベがレッドに語った来世でも必ず兄弟だとしていた言葉がまた
涙を誘う物だけど、デンベほどの人物ならば死ぬならば何か行動を
起こしそうな感じもするんだけどね。

■リズが見た火災に於けるフラッシュバック

人形の焦げ痕を見てリズは何を思いだしていたね。それが何を意味する
ものなのか。リズの父親の件は語られたけれど、母親の件などには
言及されていない。

■内通者は誰?

FBIのこの施設内に内通者が居て手引きした事を語っていた。
結構な人数が居るのだけど、大抵この手の犯人はインパクトの有る人物
だよね。ブラックリストに掲載されていて発覚されたら困る人物
なのかな。それにはそれ相応の年齢とか悪さをしている人物だと
思うのだけど果たして誰なのか。

■使用された曲

■出演者

レンモンド・レディントン (James Spader) “レッド”
エリザベス・キーン (Megan Boone) FBI新人プロファイラー”リズ”
ドナルド・レスラー (Diego Klattenhoff) FBI捜査官
トム・キーン (Ryan Eggold) リズの夫、教師

ミーラ・マリク (Parminder Nagra) CIA捜査官
ハロルド・クーパー (Harry Lennix) テロ対策本部長
デンベ (Hisham Tawfiq) 南スーダン解放軍元兵士
ルリ・ザン (Deborah S. Craig) 経済学博士、レッドの金庫番
アラム・モジタバイ (Amir Arison) FBIのコンピューター専門家

アンズロ・ギャリック (Ritchie Coster) 元レッドと手を組んでいた
マックス (Dikran Tulaine)
— (David Carranza) Wild Bunch Merc
— (Tony Jeffries) Merc
— (Jonathan Wilde) Radio Merc
— (Jennifer Kim) Tech
— (Jose Baez) Cuban Head Baker
サム・ミルホーン (William Sadler) エリザベスの育ての親

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