第4話 シチューメイカー The Stewmaker(No.161)
脚本/Patrick Massett、John Zinman
監督/Vince Misiano
【ストーリー】
大型犬を引き連れて来た初老の男性は一階の部屋に宿泊する
と荷物を運び入れる。室内に入ると男はカツラを外し、体中
の毛髪を剃り、そして体中を消毒し、室内を綺麗に掃除する。
そして室内のあらゆるところに壁にテープを当ててシートで
覆うのだった。
FBI証拠保管倉庫。
エリザベス(以後:リズ)は、バッジを忘れたけど捜し物をさせて
欲しいと頼む。名前で照合するとするセキュリティの男性に対
して急ぎの案件なので調べている間に照合してくれと頼むと、
目的のものを探す。
その頃レスラーとクーパーは、リズは極秘の殺人を追っているが
権限がないので事実を掴めないはずだというレスラー。しかしリズ
に”君が知らない夫の隠し事が見つけたか?”と言われ、その
ヒントになる「エンジェル・ステーション 2012年6月23日」の
証拠品にたどり着く。
クーパーのレスラーに対してリズに監視を付けておかねばなら
ない事を告げる。ニューヨーク時代の事件で彼女は今日裁判に
出て証言するというクーパー。メキシコドラックディーラーの
ヘクター・ロルスの事件で彼女に貼り付けとレスラーに命じる。
レスラーはリズの元に行くと彼女はこれから裁判なので調べ物
をしているという。一緒に行っても良いかとしてロルカが有罪
になるところをみたいとすると、彼女はロルカよりも私を見張
っていたいのではないかと告げる。そんなリズの元にミーラは
デンベから連絡だと語る。レッドはリズにこれから一人で会い
に来いとぶしつけに語る。
レッドはリズに逢うと新聞の記事を読む。
「本件はFBIのプロファイラーによりヘクターに嫌疑がかかり
逮捕・起訴に至るようになった」というものだった。レッドは
流石だなと語ると、リズは3時間後に法廷があることは知って
いるのでしょとしこんな事をしている場合ではないという。
しかしレッドは裁判には邪魔が入るとし、オレの元にロルカの
部下が接触してきたという。普段は小物のギャングは相手にし
ないが今回は君が関係しているので話したという。彼は国外への
脱出、新しい名義のパスポート、口座、カード、そして商売が
出来るための根回しを頼んできたという。それも明日の夜に
受け取りに来るので彼らは自由になると信じて行動していること
を語る。しかし今日の証人尋問で彼の有罪は間違いないと語る。
レッドは改めて法廷で何か起きるのだと語る。
ワシントンD.C連邦地裁。
検事は被害者のフランチェカスは学校の駐車場で誘拐、
リサは映画館の外、ビルはジョギング中、ニゲル、ダニエラ、
ロベルト・ペーニャなど6年間に被害者109名全員アメリカか
メキシコに於いて裁判の証言に立つ予定だった人全てが被告人
の事件の証言者だった事を語る。ロルカを頂点とする組織によって
全員殺されていること。証言台に立つロベルトの父・ルイスは
息子はアメリカの国境警備隊で浚われたこと。犯人はそこに
いるロルカで自分は彼の顔を見たと語る。
そんな中突然陪審員の一人が発作を起こして倒れる。
休廷することになると、証人や被告達はそれぞれ別の部屋で
警備される。ルイスは妻のリサの事を心配するとリズは私が
連れて来るという。レスラーは倒れた陪審員は薬物による
人為的な発作だという。それを聞いたリズは急いで証人のルイス
の部屋を探すと州保安官は殺害され、ルイスも誘拐されて法廷
から居なくなっていた。
ハイチのポルトープランス。
スティンガーミサイルを販売していたレッドとデンベ。
そんな中、リズから電話が鳴る。商談中だというレッドに対して
証人が消えた事を語る。ロルカは何を言っていたのかと問うと
君に話したことが全てだという。渡したが協力するのは平凡な
ものじゃないとすると、リズは私には大事な事件で100人以上
が被害者になり一人の遺体も見つかっていないのだという。
レッドはその言葉にピンとくるが、リズに対してもう自宅に帰る
用告げ、その証人は死んでいて見つからない事を語る。
リズは自宅で弾道検査の結果、エンジェル・ステーションの
事件のことが割り出されていた。検索しようとしていると、トム
が部屋にやってきてまたしても検索するのが邪魔される。
調子はどうかと問うと、君の嘘はすぐに分かるとして今は
放っておいてという顔をしているという。今日のようなことは
いつでも起こる可能性があるが君のせいではないと語る。
トムはノートに書かれた2012年6月23日というメモを見て、
僕らの記念日だねと語る。あの終末にボストンに行ったこと。
あなたは面接だったという。今必要なのは突然思い立ったら
旅に出るというような行動ではないかと告げる。リズはトムに
私って顔に本当に出るのかと問うと、僕に隠し事は無理だと語る。
■今回の敵
リズはニューヨーク時代に追いかけていた事件で裁判が行われる
ので出廷しようとしていた。被告はメキシコのドラックディー
ラーのヘクター・ロルカ。
そんなリズに対してレッドは彼女を裁判直前に呼び出し、この
裁判には邪魔が入るとして忠告する。ロルカの部下がレッドに
接触し、逃亡準備と新生活の準備を計画しているとのこと。
普段は相手にしないような相手も、レズが関係しているので
も追わず忠告したというレッド。
■ロルカの容疑
6年間に109人の被害者が出ていて、その被害者に共通するのが
ロルカの事件の裁判で証言しようとした人物だという。
今回証言しようとしていたのは国境警備をしていたロベルト・
ペイニャの父で、殺されるところを見たと証言する。しかし
その直後に陪審員の一人が人為的な薬物によって発作させられて
いたことが分かる。その混乱に乗じてロルカはまたしても有罪
に出来る証人のルイスを誘拐する。
■ペイニャは白いバンで誘拐される
交通カメラ映像からあるモーテルに入っていたことが分かる。
そのモーテルの部屋には壁中にシールで貼った形跡が有り、
まるで部屋中にシートでも貼ったようになっていた。
ハイチで商談中のレッドに電話すると、レッドも当初は興味な
さげだったが、ドラックディーラーではなく死体を処分する
男のことに興味を示す。レッドがリズに電話していたけど、
レッドの番号は「ニックのピザ」という名前で登録されていた。
レッドからの指示で排水溝を指で触れてどんな臭いがするか
と問われ、それは「シチューメーカー」によって薬品で遺体を
処分するクリーナーによる仕業とのこと。シチューのように
遺体をバスタブでドロドロにすることからそういう名前が付い
ている。下水管を調べる様言われるが、何の痕跡もないんだろう
と小一時間。彼は「トロフィーコレクターむで必ず被害者の
記念品を持ち帰り死を記憶しているとのこと。レッド本人も
本名や居場所は知らないとのことだった。
■今回はリズも大ピンチ
飛行機が爆破された時点で相当ヤバイ吹っ飛び方をしていたけ
どね。
リズ自身が誘拐され、山小屋に連れて行かれて殺されそうに
なる。犯人は死体を処理するだけの人物なのに、人を殺すと
いう行為自体はその範疇ではないのではないかとしてリズも
必死になって説得していた。まずは相手に口を開かせることが
犯人との繋がり感を持たせる第一歩。助かる為に必死だという
事が分かると相手につけ込まれるし、なかなか難しい交渉が
要求された。
■リズ救出のためレッドとレスラーが動く
レッドもリズが誘拐されたということでハイチから戻り、
ロルカに取り次ぐよう説得する。
アイツを敵に回すのであれば拷問の方がマシだとして、
もなかなか協力を拒んだけど、意外と安っぽいこけおどしで
協力させたな(笑)
レスラーがレッドと同行することになり、ロルカに逃亡する
為の情報を与えるその引き替えとしてシチューメーカー
のことを聞こうとする。レッドはレスラーに
「ロルカは君が誰なのかを聞いてくるので答えを用意しておけ」
と言っていたけど、この時点ではあまり彼自身ピンと来る
ような事ではなかったのではないか。
いざ敵が囲み、のど元にはナイフが突き立てられる中で
アドリブ性が試される。
レッドがレスラーのことを「彼はFBI捜査官だ」と語って
しまう辺り、ハードルを随分高めに設定したなと思ったし、
レスラーにとってはご無体なーーーって感じだっただろうけど、
その設定を利用して悪徳FBI役を演じて上手いこと、自分が
彼にとって必要な人物であることを認識させた。
仲介人は分かるということ。
ビル・コナーズ名義でジョージタウンの私書箱を借りていて、
メリーランド州でその偽名で薬品を購入している。
照合するとスタンリー・R・コーニッシュという歯科医が犯人
だと判明した。
■FBIが先かレッドが先か
レッドは捜査本部のホワイトボードからメリーランド州の
動物愛護センターに連絡し、犬が逃げて追跡コード入りの
携帯を逃がした為に、改めてこの電話番号に追跡コードを
入れてくれと語る。
■リズの言葉は犯人に届くのか
色々とプロファイラーとしてあの状況で冷静に見極めたとは
思う。「クリミナル・マインド」でも社会性人格者は人を
人とは認識していないのでまずは、相手に人間だということを
強く印象づけることは叫ばれているので、リズもそれに習い
「私はリジー、人間よ。夫も居る。私のことを知って欲しい」
と教科書通りの台詞を述べていた。
そして今度は貴方は誰なのかとして、あなたにも常識はあるはず
だとし、あなたの裏社会での呼び名は何か、家族はいるのか、
あなたは父親で子供はいるのか、息子がいるのか、何歳なのか
と語る。一連の流れを見ると彼女一人で話していたけど、
仕草からそういう事実を掴んでいるんだよね。
彼は質量保存の法則を唱え、人を殺しても人は別の形で地上
に留まるが故に、人を殺すことが罪悪に繋がっていないところ
があるようだ。
一度は逃げることが出来たリズもまた捕まってしまった。
それでもレッドが助けに来て今度は彼に同じような思いをさせる。
レッドが語ることはシチューメーカーが過去に味わった人生
なんだろうね。
ただ会話からすると農家で有ったという過去は父親の代のこと
なのだろうか。今になって歯科医になっているという設定や
新たに家族を持っているというところを見ると時間的な流れに
やや違和感が有る。
レッドは結局犯人を薬品の中に入れて始末してしまった。
■レッドが持ち去った記念品の写真は?
最後に証拠品とされる被害者の写真の中から一枚の写真を
取り出していた。リズのことを撮影していたので彼女のこと
なのかとも思ったけど、一体誰の写真だったんですかね。
#79の12’90と書いてあった。79人目の被害者だったようだ。
レッドが直前に肉屋に行こうとしていた流れは、どうやらワンコ
の為のエサ。高そうな牛肉だったぞ(笑)
■エンジェル・ステーションホテル
暫く街から離れて旅をしようという夫・トム。
テラミーコーヴインに3日間。思い出の場所みたいだがそこの
パンフにはエンジェル・ステーションの名が書かれていた。
弾道検査に書かれていた名前と同じ場所。
2012年6月23日の記念日というのは一体何が有ったんですかね。
■使用された曲
・Made of Stone by – Matt Corby
・Up Past the Nursery by Suuns
・Smile by Nat ‘King’ Cole
・Let Go (Breakdown) by Alice Russell
■出演者
レンモンド・レディントン (James Spader) “レッド”
エリザベス・キーン (Megan Boone) FBI新人プロファイラー”リズ”
ドナルド・レスラー (Diego Klattenhoff) FBI捜査官
トム・キーン (Ryan Eggold) リズの夫、教師
ミーラ・マリク (Parminder Nagra) CIA捜査官
ハロルド・クーパー (Harry Lennix) テロ対策本部長
デンベ (Hisham Tawfiq) 南スーダン解放軍元兵士
ルリ・ザン (Deborah S. Craig) 経済学博士、レッドの金庫番
ヘクター・ロルカ (Clifton Collins Jr.) メキシコのドラッグディーラー
エレノア・コーニッシュ (Maryann Plunkett) スタンリーの妻
ダニー・コーニッシュ (Richard Arthur Scola) 息子
— (Sharon Washington) 検察官
スタンリー・R・コーニッシュ (Tom Noonan) “シチュメーカー”歯科医
ルイス・ペーニャ (Louis Arcella) 父親
リサ・ペーニャ (Mariann Aalda) 妻
— (Paul Urcioli) 弁護士
— (James Hindman) 判事
— (James Rutledge) 発作の陪審員
— (Daoud Heidami) Desk Clerk
— (Gameela Wright) 陪審員
— (Erik Martin) 連邦保安官
— (Maduka Steady) The Academic
— (Toussaint Raphael Abessolo) ハイチ人のバイヤー
— (Christopher Parker) Security Guard
— (Jason Humble) 警察官
— (Roman Blat) 警察官
— (Louis Troche) 法廷警備員
— (Paul A Nielsen) State Trooper
フランチェスカ・トレビーノ
リサ・モリレーナ
ビル・ジャクソン
ニゲル・ロメロ
ダニエラ・モラニス
ロベルト・ペーニャ
コメント
香莉所て何ですか
書き込み在処御座います。まさに謎の単語がっ。多分リズの事だと思うので訂正しておきました。
何分見たのも随分前のことなので間違えていましたら済みません(^o^;