第3話 大使館の報復 Embassy Row
脚本/Matthew Federman
Stephen Scaia
監督/Steve Boyum
【ストーリー】
男が走るのを追いかけるダニー。しかし追いつくのが無理だと分かる
と、ダニーは弟のアーロン・クーパーに電話する。荷物は届いたか?
としてオフィスに送ったという。後は頼むというと危険な仕事だとして
今からいう電話の男に連絡を取れと語る。電話中に彼は死亡する。
アーロンは何の話か分からずオフィスに戻ると室内は荒らされていた。
そこにはチャンスの姿が有り、アーロンはチャンスにゴルフクラブ
を振り回して襲いかかるが、3時間前に連絡をしただろうとしてオレは
ダニーの友達だという。両親が事故で亡くなりダニーが君を育てたの
だろうと告げ、二人ともピザが好きで「キャプテン・ロジャース」の
つなぎを着た女が好きなのだろうという。兄は死んだとすると残念だ
というチャンス。ダニーが君に教えた番号は特別な番号だとし君に危険が
迫っているのだという。部屋を荒らした人物は時期に戻るので
必要な物を持って行こうと語る。
アーロンは兄が残した書類をみてもサッパリ分からないとし、僕は
地方ネタを扱う記者だと語る。ダニーの仕事を知っているのかとチャ
ンスは問うと、財団で無料相談の弁護士をしていたという。彼は
国務省のスパイ活動防止委員だったのだという。スパイではなく
スパイハンターだという。しかも一流のだという。ダニーの死因を
尋ねると警察によれば外傷はないが内出血があるという。急性の
アレルギーのようなものだとのこと。鼻血は出ていたのかと問うと
合成毒物によくあるものだという。ダニーはロシアの諜報員を追っていた
ようだとして書類から読み解くチャンス。冷戦が終わってもスパイは
消えないのだという。ダニーは俺たち2人にこの事件を委ねたのだという。
兄さんの遺志は遂げたいが何から手を付ければ良いのかと。
書類の中に入っている写真からだとすると、そこにはロシア大使館が
写っていた。
ダニーはターゲットが今日大使館に来るのを知っていたのだとすると
変わりにチャンスは潜入してターゲットを捕まえるとウィンストンに
語る。しかしウィンストンはダニーはターゲットの正体を知り策を
練る時間も有ったがお前は数時間でゴーストを探そうとしていると
語る。メモがあるし敵はダニーが死んだと思っているから警戒され
ないという。国際問題に発展しないよう上手く驚異を消し去ると
いう。
ゲレロは大使館の敷地内だけでも兵士と警備員で50人は居ると語る。
侵入は無理だというゲレロ。ウィンストンも訳の分からないメモの
暗号だけでスパイを見つけられるのかと問うと、暗号という言葉に
目を光らせるゲレロが解読することになる。メモには何度もアレクセイ・
ヴォルコフという言葉が出ていること。ウィンストンはチャンスに
ダニーが友達なのは知っているが無理ではないかという。しかしコソボ
で空爆されている中、ダニーはただ一人、俺を助けてくれた人だ
という。そんな彼が一人で死んだのだとして犯人を野放しにしたくない
と語る。時間をかけて作戦を練った方が良いとするが、今日確実に現
れるのだとし、きっちり捕まえるといって聞かなかった。
大使館には多数の人がいた。チャンスは今から入るとして無線で連絡
を取る。ダニーは正面から入る準備をしていたとして偽名はC.Cバクス
ターだという。入り口で女性からIDの提示を求められるチャンス。
忘れてきてしまったというと、政府の連絡係のピーター・ブランチャー
ドと警備主任のアレクセイ・ヴォルコフがやってくる。ヴォルコフが
誰かは判明するが、この肩幅からするとスパイ像とはかけ離れている
という。チャンスは国防総省の出席者リストに入っているハズで、
フレッド・ガルヴィスがリストに私の名前を入れたはずだという。
国防長官直々に挨拶回りをしてこいと言われたとすると、ピーターは
長官に確認を取らせてもらうとしてその場で電話する。チャンスは
たまたま長官に貸しがあったこともあって上手いことは無し話を
合わせてくれるのだった。
ゲレロはこの暗号はボーフォート暗号だとして簡単だというと
ボーイスカウト、アラブ少年団337班にいたという。
ウィンストンは暗号にインスリン、チャコール、アトロピン、プルシ
アンブルーなどの薬品が書かれているが何のことかというと解毒剤
だろうという。ダニーは毒の正体を求めてレーヴンってスパイを
追っていたのだろうと。レーヴンはあくまでスパイのコードネーム
だという。
そんな中アーロンに対してキャシー・ジェイコブズという女性が近づ
いてくる。彼女はバクスター(チャンス)に対して約束したでしょと
語る。チャンスはカモフージュの為に娼婦を雇って出席させた
のではないかと考え金を渡して帰らせようとするが・・
■今回のミッション
ロシア大使館主催のカクテルパーティーに出席して、チャンスの
親友・恩人のダニーが探していたスパイのレーヴンを探ろうとする。
しかしダニーが弟のアーロンに託した資料は暗号で書かれていた
為に何を追っていたのか分からないばかりか、舞台はロシア大使館
でのことなので、下手をすれば国際問題に発展する慎重さを期す
ミッションだった。
■きっといつか面白くなる
シーズン2まで作られたドラマなのできっと何処かで転機を迎えて
面白くなると思って見て居るのだが、今のところまるで全く面白く
ない(笑)5話くらいから面白くなり始めるハズだと思って我慢の子
状態だけど・・・
■チャンスに課せられたハンデ
今回のチャンスは自由に行動が取れないように、毒に犯されている
状態且つ、エマという女性と手錠で繋がった状態での人捜し・逃走劇
となった。毒の使い方も敵としては徐々に体を蝕むための細工
を施しているのだろうけど、時間的切迫感は逆にチャンスの行動を
制限しすぎで、その状態で逃走劇に於いて彼を走らせたりバイクに
運転させるのはちょっと無理な感じ。
手錠に繋がれるという設定は多いけれど、大しておもしろさはなかった。
■女性諜報員に勝機があるか?
エマは切れ者でチャンスの正体を探ろうとしていた。
冒頭で出てきた時には真っ赤なドレスで、胸がかなり開いた感じの
パーティードレス姿。目立たないように女性と一緒に・・という下り
だけど、真っ赤なドレスは相当目立つ。
そんな彼女はチャンスに証言してもらうことで自らの潔白性なり、
外交問題を解決するには欠かせないものだとしていたけれど、
チャンスは顔を知られると困るとして防犯カメラの記録も焼いてしまった
し、名前も今回は明かさなかった。
しかしエマは手錠に付着する指紋を元にデータベースを調べる。
ジョン・ドー扱いだったけど、そのジョン・ドーにもリストがあり
その中にチャンスの名前はしっかりと入っていたね。
ただ彼女はこのエピソード以外にはS1-8にしか登場しないみたい。
エマを演じるのは「CSI:NY」でジェシカ・エンジェル捜査官役を
演じたEmmanuelle Vaugier。「コバート・アフェア」ではライザ・ハーン
役を演じている。
ジェシカ役の時は、ドン・フラッグと良い感じの関係になった後に
殉職するという悲しいシーンで終わりを遂げたけど、このドラマでも
活躍を与えて欲しいね。
■このドラマの脚本家が好む一場面
重要な場面に於いてマニュアルを開いて読むというシーンを何処かに
挿入すること。今回は毒で心肺停止になったアーロンの除細動器を
使う際にマニュアルを読んでいたけど、逆にしらける(笑)
■エマvsチャンス
女性と戦うのはちょっと不本意という感じだけど、互いの目的が分から
ない時には衝突し合った。チャンスに馬乗りなって刺そうとしていた
けど、チャンスは太ももにナイフを突きつけていて大腿動脈の出血量は
頸動脈並みだぞと語る。
■みんながレーブンを追う
レイブンというと「ONE TREE HILL」のバスケチームの名前でカラス
の名前だとか聞いた気がするけど、今回も前回のキャスパー同様に
何処に居るか分からない相手を探るという行動に出る。
エマもチャンスもロシア特殊班の誰もがそんな人物を捜していること
が伺える。彼はこの大使館内で大胆にもオークションをしていて、
大使館というのはあるいみバイヤーにとっては天国みたいなところ
なのだろうな。金持ちは多いし、今回は兵器情報を売ろうとしていた
みたいだけど、手に入れたい国とか多そう。大使館内で懇親の意味を
込めて招待しているパーティーの中で表の顔と裏の顔があるというのは
怖いね。
■チャンスはエマを気に入った?
手錠に残してきてしまったチャンスの指紋。いつか彼女に見つけて
もらう為に残してきたのか、それとも単なるミスなのかとして
ウィンストンに問い詰められていたけれど、チャンスはミスだと
語っていた。
「あんな女に二度と会いたくない、安心しろ」とウィンストンには
語っていたけどね。
■使用された曲
■出演者
クリストファー・チャンス (Mark Valley) ボディガード
ウィンストン (Chi McBride) 元サンフランシスコ市警
ゲレロ (Jackie Earle Haley) 元ハッカー
エマ・バーンズ (Emmanuelle Vaugier) FBI、ダニーの連絡係
アーロン・クーパー (Sean Maher) 弟、新聞記者
ダニー・クーパー (Tyler McClendon) 兄、スパイ
アレクセイ・ヴォルコフ (Aleks Paunovic) ロシア大使館警備主任
ピーター・ブランチャード (Alex Fernandez) 政府の連絡係
ボーマン (Biski Gugushe) FBI職員、エマの同僚
ゴーティー・スペツナス (Terry Howson) ロシア特殊部隊
— (Adrian Hughes) Guard
ヴィクトル・シュコフ (Barry Nerling) 石油業界の大物、レーブンに殺される
— (Doreen Ramus) Elderly Neighbor
ソフィー (Claire Smithies) ロシア大使館・入場者チェックの女性?
— (Christie Laing) Intern