第14話 宝くじ当選者の悲劇 Lucky Stiff
脚本/Alexi Hawley
監督/Emile Levisetti
【ストーリー】
イーズリーはヒルストン家にやってくる途中の廊下で札束が落ちて
いるのを見かけて広いながら部屋にいく。すると室内には人が
殺されていた。
リックは「殺してくれ」と呟くと、アレクシスはもしかして携帯の
請求書のことなのかと問う。違うという彼は「殺してくれ」という
本の推薦文を書いてくれと頼まれたのだという。請求書とは何の
ことなのかと問う。マーサがやってくるとまた推薦文なのかと問う
とそんなに本を読んでいる時間は無いのではないかという。
本は読まなくても良いとし「正義は必要無い。ゾッとするほどの傑作」
「ジョーズのような恐怖がホットタブで蘇る」など書けば良いだけ
だという。そんな中マーサに手紙が届いているという。
バックマンサバストからのもの。チェットの弁護士だとし、遺産の
検認が終わったのだろうという。遺産なんて必要無いというが、
中にはなんと100万ドルの小切手が入っていた。
ケイトと共に事件現場に行くリック。
遺産の話をすると、マーサさんも驚いたのではないかというケイト。
出来れば家を買って引っ越して欲しいというと、100万ドルでは
マンハッタンでは良い物件は変えないという。
そんな中現場には凄く豪華で、テーブルサッカーにバスケのゴール、
そしてバイクが置かれていた。部屋の持ち主は100万ドルの10倍は
持っているなとすると、エスポジートは100倍だという。
被害者はジェイ・ヒクストンで宝くじで1億1700万ドルを当てたという。
何でも買いまくったのは初歩的なミスだろうとすると、ケイトは経験者
は語るってヤツかという。リックは学生時代にベストセラーを出すのは
宝くじみたいなもので、半年で使い切ったという。一発屋ではないので
今でもこうしていられるが・・と。
ラニは胸を一発撃たれているとし、アザがあるのでもみ合っているウチに
弾みで撃たれたみたいだという。死亡推定は昨日の23時から2時だという。
この銃にしては胸の傷口が小さいので凶器ではなさそうだというケイト。
それを見たラニはエスポジートに気がつくと言ったでしょとして
二人は賭け事をしていた。使用されていたのは9mmの拳銃で弾は心臓を
貫通してポーカーテーブルに当たったという。
被害者は犯人に脅されて金庫を開けさせられて中には金だけでなく
予め護身用に357マグナムが入れて有ったのだろうとし、取り出した
所でもみ合って暴発したのではないかという。
リックは宝くじ/1億ドル当たったら何に使うかとエスポジートに尋ねる
と、フェラーリを買うという。リックは既に持っているというと、
早いだろうという。しかし渋滞にハマればどの車も同じだという。
金庫には一体幾らあったのか。
全部で10万ドルだというのはヒクストンの使用人をしているレジナルド
イーズリーだった。使用人ではなくイギリスの執事だとして、王室に
仕えていたこともあるという。元は裕福じゃなく金は近くに有った方が
安心すると言っていたという。あまり深くは考えずに大金をみんなに
見せていたという。金庫の銃については知らなかったとのこと。
ただし袋の中には追跡用の染料が入っていたので、マンションから持ち
出すと3分後に染料が破裂するという。最後に逢ったのは夕べで旦那
は5時に家を出て奥様に会いに行ったという。娘もいるとのこと。仕える
少し前に別居していること。金が入って関係が悪くなったのだろうと。
元妻ノレーンと、娘のニコールから話を聞く。
宝くじが当選した時の写真を見てこの時は幸せだったというノレーン。
パリやローマに旅行に行って楽しかったという。シートヒーター付きの
車も買えたとのこと。しかし周りの目が変わり始めたのだというのは
娘のニコール。悪者扱いされたとし、お前たちだけズルいと言われた事。
その後は何をしても上手くいかずに引っ越ししたのだという。金のせい
で別居になり夫は浪費癖が止まらずニコールはドラッグに手を出した
という。それで夫も目が覚めて彼は良い事に金を使い始めたとのこと。
資金不足で困っている炊き出し処に毎日通うようになったと。
夕べは二人で何処に行ったのかと尋ねると、逢う約束をしたのは確か
だが電話で急にキャンセルが有ったという。電話では一緒に考えて
欲しいと言っていたのだという。電話は炊き出しの所からだと思うと
いうノレーン。
リックはケイトに勘だけど犯人は執事だと語る。
しかしケイトは通報してきたのは彼だと反論。
ケイトは宝くじに当たったら何に使うかと問うと、考えたことがない
という。
炊き出し処に行き職員のバン・エプスから話を聞く。
ヒクストンはお人好しだったとし、当初は来る度に100ドルを配っていた
という。しかし悪い人が集まるので辞めるように頼んだとのこと。
でもこっそりと妊婦の女性や貧しい子に渡していた様だと。彼は
「自分は大金を持つ資格がない」と思い込んでいたという。
夕べ何か無かったかと尋ねると、昨日の午後この近くで男性が彷徨いて
いたという。6時にヒクストンに話しかけていったという。
最後の目撃から殺されるまでに6時間はあるという。それにどうして
ヒクストンは銃を持っていたのか。しかも違法ルートの銃でナンバー
は削り取られていたとし、中の弾はヒクストンの指紋だったというケイ
ト。エスポジートは金の袋がマンション裏にあったという。犯人の手に
付いたとして袋には指紋がついていたとのこと。指紋はトッド・シプリー
というマンションの清掃員のものだった。仕事が終わった時間も事件が
有った時間だという。しかし清掃員ならば袋を拾っただけかも知れない
というケイト。連れてこられたトッドの顔は真っ青になっていた。
「アバター」が好きなのか・・・それとも犯人なのか。
■今回の事件と流れ
・宝くじで1億1700万ドルを当てたジェイ・ヒクストンが殺害される。
・金持ちになり浪費癖になり家族は不仲に・・
・ジェイは改心して良い事に金を使うようになる。
・ジェイは色々と意味深な発言をしていたという証言
・違法な銃・357マグナム
・ジェイの車・7万ドル相当のベントレーがなくなる
・車のシートからデジカメ。その中に不審者を盗撮
・娘とドラッグ
■宝くじが当たったら?
今回は被害者が1億1700万ドルという金を宝くじで手に入れていた
のでそれに関連してリックは署員たちに質問をしていた。
「宝くじが当たった何に使うのか。」
一種の性格判断みたいなものが出来る質問だよね。
リックは「金が人を変える訳でじゃない。性格が強く表に出るだけ」
と語っていた。
・エスポジート・・・フェラーリを購入する。
・ライアン・・・ワイナリーを購入する(ジェニーと旅行して良いと思った)
・モンゴメリー・・・60フィート級の船を購入。深海魚が釣れる様に改良。
(二人で竿のサイズの話でもしていてとケイトがまた意地悪な突っ込み(笑))
・ケイト・・・特に考えていない。事件解決して早く風呂に入りたい。
(亡くなった母(弁護士)の名で奨学金を作ろうということを計画していた)
先週のエピソードがまたケイトの母・ジョアンナの死の真相に迫る
話だったので今回は息抜きになったのか。
■キャッスル家の事情
今回はマーサの恋人チェット・パラバーンが亡くなったことに対する
遺産の件が精査が終わり、内縁の妻のようにしていた恋人のマーサに
もお鉢が回ってくることになった。その額100万ドル。
ただマーサとしては、もう彼に対する恋心が無くなっていたことも
有り、もらうには忍びないことを告げていた。
ヒョウ柄のブランドものを多数購入した後に改めてそれを感じるという
辺りは、散在することによってエンドルフィンを満たすがその高価も
一時的で、その後は罪悪感とか後悔などがつきまとうものなのだろう
か。結局マーサは演劇学校を作ることにするということになる。
マーサが悩んでいた際にそのアイデアを出したのはケイト。
「チェットの思い出を称えられるようなことに金を使ったらいい。」
リックは普通宝くじに当たったら何に使うのかを誰でも即決で話せる
としていたけれど、ケイトもそういうアドバイスが有ったということ
は既に何に金を使うのかは考えていたのだろう。金の使い道について
は以上のところで言及したけど、リックがケイトの自宅に行き、
ケイトの金の使い道が分かったぞ!!という際に、夜の女性の家に
ズガズカっと許可無く入っていけるところは、ケイトがリックに対して
信頼している証なんだろうね。
しかしケイトの部屋って相当広いよなぁ。どんだけ金持っているん
だか。
■ラニとエスポジートの関係はバレている
もう少し面白い形でそれをラニとエスポジートに伝われば良かった
のにね。張り込みの際に、ライアンとエスポジートの会話の中で
それらのことを明かしてしまった。
「隠すなよ。お前たちのことはみんな知っている。」
■リックの中に出た性格の強さ
「金が人を変える訳でじゃない。性格が強く表に出るだけ」と語る
リックに対して、逆にケイトが貴方が金を手にした際に強く出た部分
とは何だったのかと問うシーンも有った。
「子供っぽいところ、高級志向になった。でも結局欲しかったのは
自由だってことに気がついた。好きな仕事をして、娘と楽しく過ごす。」
■事件の関係者
・トッド・シプリー(清掃員)
映画「アバター」のように顔が真っ青。金庫の金の袋に仕掛けられて
いた染料が手に付いたことから派生し顔中が真っ青。
「アバター」が映画公開して以降、ドラマでは青色になる人間が多い
よな(笑)。彼はリーさんの店でソーダを買っていたというアリバイ。
・ショーン・ヨーク
ジェイの車を盗んでニュージャージー州で逮捕された男。
トニー・ジャーの映画を見に行っていたとしてアリバイは成立。
車はもらったとしていたけど、結局この人が犯人だった。
でもその場合、あの宝くじの金の行方はどうなるんでしょうかね。
・ローガン・ミーチ
ケイトが過去6回逮捕している男。彼は護身用の拳銃を売っていた。
・ペイジ兄弟
銀行強盗を起こしていて刑務所が一杯だという理由で先週釈放になって
いる男。「狩りに行くと言っていた」という証言から疑われたが、
実際には娘のニコールがドラッグにハマりオズから引き離して欲しい
と頼まれていたこと。
・オズ
ニコールをいいなりにしていた売人。
オズにはボディガードがいるので近づくためにケイトとリックは
警察臭を消すために着飾ってのクラブへの潜入。
リックがケイトの尻を見つめていたところがまた彼らしいところ。
・イーズリー
ヒクスリーは価値も分からずチャールズ・ディケンズの初版本を25冊
購入していたので2冊盗んだという。
■宝くじの番号
「2 4 8 19 41 79」
ハンクの誕生日 = ’41/2/8
ショーンの誕生日 = ’79/4/19
どうも宝くじの番号というと「LOST」のヒューゴのエピを思い出す。
その時の数字は・・・
「4 8 15 16 23 42」
■
■
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Loose by Benny Blanco & Spank Rock
・Move That Ass (Get On The Floor) by The Page Brothers
・Money ($$$) by Tim Myers
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
マーヴィン・オズミンコウスキー (Wilmer Calderon) “オズ”、ヤク売人
レジナルド・イーズリー (Alastair Duncan) ジェイの執事・イギリス人
ショーン・ヨーク (Joe Reegan) ジェイの車をもらったと訴える男
ノレーン・ヒクストン (Clare Carey) ジェイの妻
ニコール・ヒクストン (Rachel Melvin) ジェイの娘、ドラッグ
ジェイ・ヒクストン (Skoti Collins) 被害者、宝くじ1億1700万ドル
ローガン・ミーチ (Ned Bellamy) 詐欺師、暴行沙汰の前歴
タイ・ペイジ (Brian Michael Jones) ペイジ兄弟、ジェイの幼なじみ
ジム・バン=エプス (Gregalan Williams) 配給センター職員
グレッグ・ペイジ (Josh Wingate) ペイジ兄弟、ジェイの幼なじみ
トム・ウォーターズ (John Hemphill) ハンクの甥っ子
トッド・シプリー (J. Salome Martinez Jr.) 清掃員、袋から指紋
— (Chadney Brewer) ホームレス
ジョン (Giovanni V. Giusti) ホームレス
ニック (Keith Middlebrook)
ハンク・ウォルターズ () 宝くじが実際に当たった人