第22話 ロサンゼルス大捜査線 To Love and Die in L.A.
脚本/Alexi Hawley
監督/John Terlesky
【前回までのあらすじ】
何しているの犯罪の容疑者よとケイトは男に語る。彼は
分かっているから落ち着けとし味方だという。なんとアカデミー
での教官のマイク・ロイスだった。アカデミーで教えられたのは
大抵事務仕事ばかりだったが、ケイトはロイスから刑事の道を
教わっていた。あなたに助けられてたとし、彼を愛していたのにと。
ロイスはケイトにやるべきことをやれとして自分の事を逮捕させる。
私に逮捕されたその瞬間あなたがぶちこわしたものはお金より
大事だったと気がつくのだというケイト。
【ストーリー】
ロイスは逃走する。しかし足を銃で撃たれていた為に這いつくばる
ようにしてなんとか逃げようとするが銃弾を装填され、ガンツから
は関わるんじゃなかったなと語る。するとロイスはお前は分かってい
ないとしてお前は地獄を見ることになると語る。その直後ロイスは
額を銃で撃たれる。
ケイトが現場に到着する。みんなが既に現場には来ていてケイトが
最後だった。モンゴメリーは君は帰った方が良いとするが、遺体
には慣れているというケイト。リックはホントは見たくないだろう
というが、あなたは私の遺体が有っても見ずに帰るかと問われる。
ラニは遺体の傍に居てケイトがやってくると残念ねと語る。
状況から見るとまずは足を撃たれて弾を足の骨を砕いたこと。
結婚から判断すると彼は隠れようとしていたらしいこと。ポケット
に入っていたのは今日の午後にロサンゼルスから来たばかりだという
ことだった。賞金稼ぎが出来なくなって引っ越したみたいだという
ケイト。人生をやり直そうとしていたのだという。
最後に話したのはイツなのかと問うと逮捕した時だというケイト。
遺体を目にする彼女。ラニはポケットにケイト宛の手紙が入っていた
として渡す。事件のことかと問うとケイトに充てた個人的なものだと
いう。
エスポジートは凶器を発見したとしゴミ捨て場に有ったという。
発射した跡があり捨てる前に弾を抜いていること。ケイトは銃を
見ると何処でも帰る安い銃だという。そしてサイレンサーがついていた
であろう傷を見つける。ライアンは周囲5ブロックを捜索していると
して絶対に犯人を捕まえるとケイトを励ます。エスポジートもここは
ニューヨークなのだから目撃者は必ず居ると語る。
署に戻って話をする。
ロサンゼルスからニューヨークに逃げてきたこと。危険な目に逢うと
知っていたからだろうと。エスポジートは銃の傷からチタン合金が
検出され2種類の高級サイレンサーに絞り込めたという。両方共
千ドル近くものだという。安物の銃に高級なサイレンサー。
犯人もロサンゼルスからニューヨークに来たのだとし、銃だけを
現地調達したのだろうという。乗客名簿を調べて直前にチケットを
購入した人を捜して欲しいとライアンに告げる。ライアンはすぐに
調べると該当するのは5便で一人怪しい人物が居るという。
ニール・マッコーリー、チケットはフライトの一時間前に購入。
IDはまっさらで信用情報はなく免許証も偽物だという。
リックはその名前は映画「ヒート」の登場人物だという。
事件の2時間後にロサンゼルスに帰っているとのこと。
ケイトはモンゴメリーにすぐにロサンゼルスに行きたい事を告げるが
証拠が揃っていない状況では行かせられないという。
確証を得たらロサンゼルス市警に知らせるというと、ケイトはこの
事件はニューヨークで起きたもので担当は私だという。君は近すぎる
として傷ついているというモンゴメリー。君はロイスと嫌な別れ方
をしたのでこの事件は別の刑事が担当すべきだという。確かに
その通りだというと、ケイトは休暇がたまっているのでこの機会に
休みを頂くという。ケイトに対して無茶は考えていないだろうな
とすると大丈夫だという。リックは何処に行くのかとケイトに尋ねる
と、彼は私のボスで友人だったとし、今は一人で居させてくれと
頼む。
■今回の事件の概要
・S3-3に登場したケイトの元ボスだったロイスが殺害されて発見される。
ボスと部下の関係以上の気持ちがあった事もあって、ケイトとしては
ショックは隠せず同時に憤り感も強かった。
・モンゴメリーはそれを知りケイトを捜査から外す。ロイスはロサンゼ
ルスからニューヨークに逃げてきた事が分かり、L.Aで何が有ったのか
を調べる為に休暇を取っていく。
・リックはケイトが心配で、映画「ヒート」の撮影現場から招待されて
いるという名目を作り、一緒について行くことにする。
・しかし捜査管轄はあくまでロサンゼルス市警でありニューヨーク市警
の捜査権が及ばない土地での事なので、どう捜査していくのか。
■感想
ドラマとしてはケイトの過去を知る大切な人物の死がネタだった割りに
映画「ヒート」に引っかけて、ロサンゼルスでの捜査だった
こともあり、ノリが多少変わっていたかな。
ライアンとエスポジートがニューヨークでの捜査。
そしてリックとケイトがロサンゼルスでの捜査という二元的な流れが
演出された。
映画「ヒート」に関しては撮影されるということは、S3-11の時も
語られていたね。
今回は何といってもケイトの水着姿に尽きるな。
思いっきり映画「初体験/リッジモント・ハイ」のPhoebe Catesばり
の登場の仕方。プールからザッパーンと登場して、上がって来て
容疑者の目を引きつける流れが有り、まさに男心を鷲づかみに(笑)
更に今回のケイトは開放感とばかりに白いシャツに透ける下着衣装
姿が有ったりスーツ姿が有ったりと、終始見る者を楽しませてくれた。
こんなノリを見てしまうとケイトが本当に悲しんでいるのかさえ
分からなくなってしまいそうだ。
そして捜査に映画のキャストに協力してもらうという流れが有り、
映画版のライアンとエスポジートが登場。ニッキー役のナタリー・ローズ
は個人的な問題・薬の服用で降板になってしまったみたいだ。
ナタリーはS3-11「偽ベケット登場」の時に登場している。
二人が似ているとしてケイトは驚いていたけど、そんなに似ていたかな。
「コールド・ケース」とか見るとアメリカドラマ界のキャスティング
選びって凄いなと感心させられるんだけどね。
本物のロックバンドKISSのメンバーのGene Simmonsも登場した。
自ら「キッスのメンバーでベロが長い変なヤツ」と称していたけれど、
リックはともかくケイトが彼のコスプレをしたことがあるという過去
を披露していたところが驚く。
リックは下心はないとして一緒のスイーツホテルに泊まろうとしていた。
しかしカップルマッサージの予約をしていたり花とシャンパンが
用意されていたりと完全に見透かされていた感じ。
「正義の為に来たのよ」
「映画張りの臭いセリフだ。ハリウッドの空気のせいだな」
■訳もなく段落を分けてみた
ジーン・シモンズはロイスから助けてもらったので自宅に住まわせて
いたという。その際に二日前に女性から助けを求められていたとし、
そのクライアントは女優の卵。宣材写真が有った為にすぐにヴァイオ
レット・ヤングだと判明。「お泊まりゾンビ」にだけ出演している
という。
彼女の部屋を捜索する為に家を訪れるが不在。
まさかのケイトがピッキング(笑)
自ら「思いっきり違法です」というケイトの可愛らしさ。
しかし侵入したことで地元刑事のカイル・シーガーによって捕まり
そうになる。モンゴメリーからのお叱りだけで済んだのは良かった
けれど、リックに対して彼女をモールの警備員にしても良いのかと
問われて困惑する。
彼女の家に有った写真から、リックは映画「怒りの幕開け」で使われた
建物で研究開発をしている会社だと判明。そして彼女が調べていた
のがチャールズ・ケルヴィンだと判明。
ヴァイオレットが行っていたのは、そんなケルヴィンとの会話を録音し、
彼のオフィスの金庫の暗証ロックを解除させること。
オフィスの金庫は空になり、開発していた小型弾の失敗作、溶ける銃弾
が盗まれている事が判明する。こんなものが開発されていたとしたら
犯罪捜査が難しくなるね。
■逮捕
ニューヨークにいるドナルド・マニスの事を逮捕したのはエスポジート
とライアンがヴァイオレットを保護したときのことだった。
ガンツがロイスが殺害した犯人だと知り、逮捕しようとして砂浜を追い
かける。
ロサンゼルスが舞台といえばやっぱりサンタモニカピアにある遊園地
のPacific Park。「The O.C.」とか「ビバヒル」とか「西海岸捜査
ファイル グレイスランド」なんかが思い出されるけれど、
逮捕した桟橋の下というと、グレイスランドでマイクが海岸に居る犬
を通して彼女に知り合ったシーンを思い出すな。
■その他
・完璧なコンシェルジェ、モーリス
何でも用意出来る彼。日本のドラマ「HERO」の田中要次さん扮する
バーテンダー役みたいな。「あるよ」って何でも言ってくれそうな
感じ。ホワイトボードを用意してもらったり、更にガンツが
金持ちだと知り居場所まで教えてくれた。
「彼なら神聖なアークだって用意してくれるよ」
・エスポジートとラニ
弾丸検査を友人にしてもらうとしてラニのラボを尋ねた際に、
友達とは受付の巨乳チャンじゃないでしょうねと突っ込まれていた。
正直ラニさんも相当な巨乳チャンじゃないですか!!
・今日の嘘つき大賞は誰にしようか
モンゴメリーがケイトと連絡が取れたのかとしてライアンとエスポジート
に尋ねた時のセリフ。
・ローラ・ブラック
ケイトがガンツとイーストウェーホテルのプールで逢う際に自分は
コロンビアの有力な組織の代理で来たとして語る際に偽名を使った
名称。
ケイトを題材にしたニッキー・ヒートという偽名の人物が出る小説
が有ったり、監督がケイトに対して君なら女優になれるとした際に
刑事で十分だとするけど、ドラマという虚構の世界で虚構の虚構
の世界観が広がっているな。
・リックとケイトはまた空振り
ロイスからの手紙の後押しもありケイトに対してリックとの恋愛に
後押しする流れが有った。ケイトは夜、リックに「この人の謎は解け
ない」として見つめられた際に、その視線を交わして部屋に戻るが
やっぱり彼との関係を進めようとして扉を開けて戻るが、今度は
リックが扉を閉めて部屋に戻るというすれ違い。
この流れ、シーズン2でも似たような流れが有って、ケイトがその気に
なったと同時にリックが違う方向性を向いて上手く行かないところが
あったよね。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Just Breathe by Brendan O’Brien
・La La La by The Californias
・Come and Find Me by Josh Ritter
・The Other Side by Sloan
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
チャールズ・ケルヴィン (Jason George) 銃弾の研究開発CEO
カイル・シーガー (D.B. Sweeney) ロサンゼルス市警察・捜査官
レジー・ウォルシュ (Derek Phillips) 警備員、500ドルで見て見ぬ振り
マイク・ロイス (Jason Beghe) ケイトの元ボス、犯罪者
本人出演 (Gene Simmons) ロイスに助けられ邸宅に居候させていた
トニー (P.J. Byrne) 映画監督
モーリス (Todd Sherry) ホテルのコンシェルジュ
ドナルド・マニス (Ransford Doherty) 犯人の一人
ラッセル・ガンズ (Dominic Purcell) 犯人の一人
テイラー (Ryan Deal) ライアン役の俳優
エルヴェ (Justice Gamble) エスポジート役の俳優
ヴァイオレット・ヤング (Julia Voth) 女優の卵、ロイスが助けてて居た
キング (Exie Booker) 捜査官
— (Randa Walker) Flight Attendant
— (Marcus Natividad) Katana Asian Gangster