キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き Castle シーズン3 第19話 秘密だらけの裁判所 Law & Murder

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第19話 秘密だらけの裁判所 Law & Murder

脚本/Terence Paul Winter
監督/Jeff Bleckner

【ストーリー】

地方検事のカーナッキは最終弁論を行う。
富豪の娘・ライラ・アディソンが殺害された事件で被告のオーティス
ウィリアムズが有罪であることを疑う余地はないと陪審員の前で主張
する。ライラは彼に撃たれて殺されたこと。動機は被告が車を欲しか
った為で被告人は被害者をトランクに入れたままドライブを楽しんだ
のだという。ライラの車に乗っているところを捕まえたのだとし、車
には彼の指紋だらけで服にはライラの血が付いていたという。
「司法は政治を支える大黒柱だ」とする中、突然陪審員の一人が助けて
くれとして立ち上がり、突然倒れる。

マーサはリックに対して栄養ドリンクを飲ませる。
健康で長生きできるものが入っているという。アレクシスはおはよう
と告げると、今日は先生の研修で学校は休みだという。リックは
それならば映画「禁断の惑星」を見に行こうとし、レスリー・ニール
センが出ている映画だという。しかしアレクシスは今日は予定がある
としグリニッジビレッジに行く約束があるのだという。
リックはそういって立ち去ったアレクシスはウソをついていたとし、
嘘をつくと鼻に皺が寄るから全て分かるという。母にも映画に誘う
が、演劇学校の件で人に会うのだという。
そんな中リックの元にケイトから電話が鳴る。

現場には多数のマスコミなどが来ていた。
被害者はジョー・マキュージック。ライラの裁判の陪審員で最終弁論中
に死んだのだという。検視していたラニは毒殺だろうという。裕福な
アディソン家の娘・ライラが殺され、陪審員も死んだとして、リックは
小説が書けそうな展開だという。

ピンクの死斑にアーモンドの匂い・・やっぱり青酸カリが検出された
というラニ。遺体に注射の跡はないので飲まされたのだろうという。
毒殺なんて独裁者かナチスの手だという。コーヒーを飲んでいたので
その中に入れられていたのかも知れないという。飲めば15分以内に
死ぬという。ジョーが裁判所に現れたのは今朝8時37分。
死んだのは9時17分。15分前裁判所で毒を接種したことになるという。
陪審員が死んで得をするのは被告人だという。

ライアンは被告人はオーティス・ウィリアムズで悪人中の悪人だと
いう。車の窃盗に暴行、殺人未遂・・次に有罪ならば死刑・・・ニュー
ヨークに死刑制度が残されていたらというエスポジート。ヤツはライラ
の車に乗っていたとし、トランクには彼女の居ないが入っていて、指紋
と被害者の血も残っていて完全に有罪案件だという。脅迫するのではな
く殺すとは尋常じゃない。陪審員が死ねば審理無効になるとし、再審に
なってもちゃんと評議が出来なくなるのだろうと、しかしオースティン
はその時拘置所にいたので、彼が直接下すのは無理で共犯者が居たのか
も知れないという。防犯カメラ映像を見るというライアン。
エスポジートには他の陪審員から話を聞いてと語るケイト。

オーティスと代理人・ケラー弁護士と面会するケイト。
陪審員の7番について話したいこと。彼は殺人で殺されたものだったと
語る。裁判では審理無効にせざるを得ないとし裁判のやり直しをする
ことになるという。

法廷ではランドルフはこんなのを正義というつもりなのかとして、
激怒する。テオドア・フィッツ裁判長は陪審員たちの前でこれで閉廷
することを語る。息子のスティーブンはこれではオーティスのプラン
通りだとして語る。
防犯カメラ映像はまだチェックし切れていないことを語るライアン。
エスポジートは陪審員の中に怪しい人物が一人いるという。
名前はトニー・ミューラー、陪審員の4番だという。ジョーが殺され
た後、連絡が取れないという。荷物を持って出ていったのを目撃され
ているとモンゴメリーに報告する。

ケイトは被害者ジョーの弟・エディ・マキューシックが来たことを
語る。裁判所は安全ではないのかとし、何故兄貴が狙われたのかと
警察に激高する。ライラの裁判が狙いだったのかもしれないことを
告げると、ガキの頃ウチの兄は警察に世話になることが多かったが、
今では完全に更正している事を語り、その経験から更正施設を運営
していた事を語る。ジョーは人の扱いがよく面倒見が良かったと語る。
ライアンは更正施設で何か問題がなかったかを尋ねる。会話したが
問題はないとし、後で入所者リストを送るという。
そんな中エスポジートは陪審員4番のミューラーが発見されたとの
知らせを告げる。

■今回の事件の概要

・金持ちのライラ・アディソンが殺された裁判。被告はオーティス、
裁判長はテオドア・フィッツ、地方検事はカーナッキ。
・裁判中に12人の陪審員の一人ジョー・マキュージックが殺害される。
・死因は口から摂取された青酸カリで、飲んでから15分程度で効果が
出るとのこと。
・防犯カメラではジョーが法廷前にコーヒーを買っていて、その彼に
近づく黒人・ウォーデルの存在が取り上げられる。
・ウォーデルを問い詰めるが、この裁判自体が陰謀だと主張。
その根拠として本来なら普通の検事が担当するところを地方検事が
担当していること。
・コーヒーから青酸カリは検出されず、タイムリリース加工のカプセル
に入っていたであろうことをラニが見つける。ジョーには持病が有り
コルチコステロイドが処方されていること。犯人はそのカプセルの中に
青酸カリを混ぜたであろうことを知る。

■感想

タイトルから見ると、完全に「LAW & ORDER」をもじったようなエピ
だけど、実際には似ても似つかないところはあるかな。

ドラマでは良くある感じで、またしても金持ちが弱者に罪をなすりつ
けて、弱者を脅かす物語であり、金持ちには高額の弁護士が付くし、
脅される側には多少なりともマエがある人物たちばかりなので、都合
良く利用されまくりの構図がある。何よりもドラマとしてはタクトを
振る地方検事が被告を無罪へと導く証拠があるにも関わらず、隠蔽して
いたという事実にただ呆れるしかない。
全ては大義のために一つの事件を犠牲にしようとしたのかも知れない
けど、そんな暴走の歯止めを友人であるモンゴメリーが誘惑を振り払
って行ったという点で評価されるべきもの。

■リックとアレクシス

この二人の関係はドラマで良いアクセントになっているけれど、
リックとケイトが良い感じの関係になるとしたら、これだけ大きい
子供がいることにどう思うのかな。
アレクシスにとっては良いお姉さんみたいに仲良くなれそうだけど、
これだけ大きい子がいると再婚するにしても、やはり年齢差という
ものを感じてしまう。

まるで関係のない話になってしまったけど、今回はリックがアレクシス
の携帯に追跡アプリを入れて娘の行動を見張った為に信用を失って
しまうというもの。カノ自余はグリニッジビレッジにいくとしていた
のに、、実際にはウィリアムバーグに行ったことが判明する。
友達のJJアダムスがアレクシスをそこで見たと語っていたけど、
その辺は親子共々互いのウソのクセを掴んでいるようで、リックがウソを
付くときには鼻が動くという。
そしてJJアダムスは、映画「禁断の惑星」でレスリー・ニールセンが
演じた役名だということに気がついていた。
追跡されたことに対して、アレクシスはジョージ・オーウェルの
「1984年」を引き合いに出して、脳みそにチップでも入れるかと
していたけれど、ドラマではよく引用される作品だ。

話を聞くと友達が万引きをしたので代わりに金を返しに行ったのだと
いう。アレクシス本人は盗んでいなくて、チキン呼ばわりされたと
していたけれど、リックとしては二度にわたって娘の行動を
「しかるべきか褒めるべきか悩む」と語っていた。

■陪審員殺害

殺されたジョー・マキュージックには色んな一面があるかのように
して、加害者・被害者どちらの面も持ち合わせているように見えた。
そもそも何故彼が検事局にのオフィスに連絡しているのか。
そして金を払ってでも陪審員になりたがった理由は何なのか。

陪審員の中にも色んな人が居るけれど、基本的に前科のある人でも
陪審員にはなれるのかな。

犯人像としてリックが挙げた3つのポイントとして

1) 凶悪な人間
2) 犯人はジョーについて熟知している(薬を飲んでいる事を知っている)
3) 犯人は女性(統計的に毒を使って殺すのは女性が多いという理由だけ)

■ジョー殺害に於ける容疑者

・ライラ殺しの被告のオーティス。(裁判を無効にする目的)
・オーティスの従兄弟のウォーデル (コーヒーを渡していた)
・サンディ・ジェンキンス (ジョーから金を受け取っている)
・トニー・ミューラー (陪審員4番でジョーの死後逃走)
・ハンク・ポンゼル (ジョーの施設に隠れていた)

■携帯アプリ大活躍

追跡用アプリだけでなく、画像写真の拡大アプリも今回役に立った。
事件関係者の繋がりを探している過程で、ライラ殺害事件に於いて
現場に野次馬として来ていたのはなんとジョー本人が写真に写っていた。

ケイトは現場に居たのは

1) 被害者本人
2) たまたま現場の近くに居た人
3) 事件の経過を見ずには居られなくなった犯人

■やはり怪しい地方検事・カーナッキ

突然今まで登場しなかった人物がしゃしゃり出るとやはり何らかの
ことをしているんだろうなという思いが出るのも確か。
被害者ジョーが買っていたプリペイドカードの電話の電話先は全て
地方検事・カーナッキのオフィスにかけたものもの。
オフィスのアシスタントのドーンによるとジョーのことは知らないが
匿名の男からオーティスが無実だと訴える電話が何度となくかかって
きたという。無実を証明する証拠品があるのでオフィスに送ると
していたけれど、そんな証拠は処分すれば正直何処まで捜査は難航
したのかな。

■ライラ殺害事件の真相

改めてオーティスから盗んだ時の経緯を尋ねると、あこがれのBMWが
キーが刺さったままになっていたのだという。シートを前に動かして
エンジンをかけたとしていることからも、運転していた人物が
シートの調節ボタンに触れていることは明らかで、指紋はライラの兄
のスティーブンのものだった。

■知らぬが仏?

リックはケイトに対して仕事が終わった後に何をするかと尋ねる。
ジョシュとデートかと問うと彼は仕事なので映画でも見に行くと
いう。
現在映画「禁断の惑星」が放映しているというケイト。
リックはボクは「スターウォーズ」派だから見た事がないとして
嘘をついた。コメディで有名になる前のレスリー・ニールセンが
出演しているということで、ケイトは饒舌に語っていたけど、
リックはそれを承知で知らない振りをして、上手いことケイトとの
デートに成功。しかもチケット代は彼女持ち。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部

ルウ・カーナッキ (Bruce Davison) 地方検事
エディ・マキュージック (Jay Paulson) ジョーの弟
ジョー・マキュージック (Jesse Hlubik) 陪審員
ウォーデル・ウィリアムズ (Kwame Patterson) オーティスの従兄弟
オーティス・ウィリアムズ (Ray Stoney) 裁判の被告人
トニー・ミューラー (Larry Clarke) 陪審員
ニック・ケラー (Jeremy Glazer) オーティスの弁護士
サンディ・ジェンキンス (Judith Moreland) 法廷速記官
ドーン・クレイグ (Kathleen M. Darcy) カーナッキのオフィス
ハンク・ポンゼル (Michael Maize) ジョーの更正施設で世話になる
テオドア・ウィッツ (Tom Virtue) 判事
ランドルフ・アディソン (Jim Meskimen) ライラの父
スティーブン・アディソン (Houston Rhines) ライラの兄
— (Arne Starr) Courst Sketch Artist

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