第4話 妄想 Crimes of the Heart
脚本/Carol Leifer
監督/David Warren
【前回までのあらすじ】
エイドリアンはビバリーヒルズが攻撃の的だと告げる。アレハンドロ
が亡くなったことで、弁護士のジェイは残されたのはこの家だけで
維持費は払えないので売るしかないという。カルメンは追い出すなんて
酷いという。イーサンはヴァレンティナに対してまだリッチボーイと
付き合っているのかと問うとレミとは別れたという。
エイドリアンは何日も寝ていなかった。エヴリンは強盗のショックは
分かるが治療を受けてという。トニーは僕が今引かれている女性は
夫のいる人物だとしてエヴリンにアピールする。夫の精神状態は
ボロボロであなたのような強い男性を求めているとしてエヴリンは
キスをする。ペリはスペンスにロージーと一度でも逢えば破滅させる
として脅す。弁護士・レジーはロージーに対して叔父のケネスの世話
が居るとして脳卒中で倒れた事を語る。ジョセフ医師はリハビリすれば
良くなる事を告げ、彼の前にパソコンを置けば会話できるようになる
という。パブロはゾイラに対してお前への不満を抱いてこのまま家に
居たら俺たちは終わるとして暫く家を出るという。ジャンヴィエーヴ
は傷心しているゾイラに私はパブロではないので貴方の元を去らない
として励ます。マリソルに対して婚約者のニコラスは隠し事は無し
だと語る。オーパルはニコラスに対してあなたのやったことを知っても
愛してくれる人なのかと問うと知られないようにするという。
ニコラスの前妻・ダリアはエヴリンと仲良くしていたのでマリソル
は彼女からメイドとのことを聞く。女は恋人を欲しがるという。
イーサンは父親を知らないことをマリソルは聞く。母に父親のことを
尋ねたら知らない方がみんなの為だと言われたという。
【ストーリー】
ゾイラはジャンヴィエーヴからメイクにつけまつげをされ、着飾らせ
られる。どれだけいい女を傷つけたのかをパブロに思い知らせるの
だという。彼から電話してきたのでよりを戻す気になったのだろう
というゾイラ。
パブロがやってくるとゾイラがメイクをしていることに驚く。
パブロは名付け親となったティトの卒業パーティーが来週有るのだ
としてゾイラは行くのかと問う。当然名付け親だから行くというと、
オレはヘレンを連れて行くつもりだという。それを聞いてあんたに
女が出来たのかとしてゾイラは憤怒するが、俺たちは別居したんだ
と語る。みんなやっていることだとすると、妻の居る男が家族のイベント
に余所の女を連れて行くなんてあり得ないことだという。ヘレンが
オレの家族に会いたいと言っているのだという。別居前から付き合って
いたのかと問うと、友達だったのだという。すると着飾っていたゾイラ
はそんなことをしてソンしたとばかりにはぎ取っていく。いくつはぎ
取るのかとすると、あと一個だとしてあんたのももぎ取ろうかと語る。
アレハンドロの死を悼む中、一人の若者がルビオ邸の前で自殺未遂した
とする報道が行われる。幸い命を取り留めて治療中とのこと。
エヴリンは4時にエイドリアンに医者のところに行かなきゃいけない
ことを語る。セラピーは嫌いだというエイドリアンは、行くたびに
性的な問題について話をさせられるのだという。「私の問題は幼児期に
原因があるとし、私が5歳の時に・・・」と語る彼に、エヴリンは私は
聞く気がないので医者に話してと突き放す。エイドリアンを送った後、
エヴリンはトニーのゲストルームに飛び込み急いで情事に及ぼうとするが
エイドリアンはトニーの元にやってきて車で送ってくれと語る。
トニーは人が来たと知りエヴリンはベッドの後ろに突き飛ばして隠す。
エイドリアンはトニーに女性の声がした気がすると語ると、「ポルノを
見て居たのだという。エイドリアンは「それならば良い作品があるとして
今度貸す」という。「私のものは君のものだ」とすると、「よく覚えて
おきます」というトニー。
テイラーはマリソルと逢っていた。
マイケルがワシントンの会社に凄い年俸で引き抜かれたので金曜日に
引っ越しすることになったという。マイケルもワシントンの暮らしに
慣れたら養子をもらおうと言ってくれているのだという。
マリソルは自分のことの様に喜び幸せなのねと語る。テイラーは
ニコラスの写真を見たけどいい男だと語る。そんな中オーパルが威圧的
にしてやってくる。
ゾイラに対してジャンヴィエーヴはかわいそうだとし、悲しみに暮れて
いる時にはキッチンがピカピカになると指摘。しかしゾイラは悲しみ
ではなく怒っているのだという。パーティーには行かないというと
ジャンヴィエーヴはその子が卒業するのを楽しみにしていたのではな
いかという。あなたも誰かイケメンといけば良いとするが、ゾイラ
はそんな男を何処で見つけるのかと。都合良くハンサムで出来る男
が駆け寄ると思うかと。パーティーは二日後。せめて試さなきゃダメ
だとし、パブロなんて必要無いと見せつけなきゃダメだという。
しかしゾイラはパブロは必要な人なんだと語る。
マリソルはテイラーにオープルとニコラスの関係について語る。
恐らく二人の間に出来た子がイーサンであること。しかしそれならば
未だに彼女を置いているのは何故なのかと問うと、イーサンが
一晩限りの気の迷いで生まれた子ならば全てつじつまが合うのだと
いうマリソル。イーサンの父親ならば何らかの形で経済的援助が
出来るようにしているハズだというテイラー。金の出会いの記録を
見て不審な点は無いのかと問うテイラーは婚前契約は?と問うと、
マリソルは結んでいないという。彼はそんなのが無くても私を信じて
いると言っているという。信じてない方がもっと簡単に彼を信じ
られたという。
カルメンはゾイラから電話があるが今からメイドの面接なんだと
いう。カルメンのメイド先はスペンスの元だった。
■テーマ性
今回の流れは「あらかじめ話すべき事」ということがテーマが存在
する。
カルメンとロージーは、カルメンがスペンスのメイドになることを
予め相談すべきだったし、ジャンヴィエーヴが男娼を雇いゾイラと
パーティーに出席させたことも同様だった。マリソルもまた婚前契約
という名の下で、彼の資産状況を調べようとしたことで、ちょっとした
ケンカへと発展。そして今後問題になりそうなヴァレンティナとレミ
の流れ。彼が感染症にかかっていることを話せれば良かったんだけど
ね。スペンスも同様にロージーに事実を話せれば良いんだけど・・
■パウエル家
夫・エイドリアン
妻・エヴリン
子・バレット ((死亡)・生きていれば21歳)
ボディガード・トニー・ビシャラ
メイド・ヴァレンティナ
プール係・イーサン
エヴリンは用心棒のトニーと相思相愛のようになり、なんとかして
エイドリアンの目を盗んで逢い引きしたいらしい。
エイドリアンがカウンセリングに行く時を狙って二人は関係を持とう
とするが、邪魔されてなかなかそのシチュエーションは訪れない。
キャベツを食べさせるとエイドリアンは下痢を起こしてトイレに入る
ということで、その間に関係を持とうとしたり、また幻聴・幻覚が
あることのではないかということをエイドリアンに思い込ませて
セージクリーク(メンタルクリニック)に入れようとしていた。
シーズン1に於けるエイドリアンへの仕打ちに対するエヴリンの仕返し
みたいな感じなんだろうけど、エイドリアンは少なくとも浮気は
していなかったのではなかったっけか。
■ウェストモア家
夫・スペンス (男優)
妻・ペリ (女優)
関係者・ロージー
新メイド・カルメン
ペリ様が出ない・・
スペンスはペリからの圧力でロージーと二度と逢わせられなくされた
為に、新たなメイドが必要となり面接することになる。
カルメンが面接に行くが、前にいた女性・デルミは英語は話せないが
ペルー大使のところで長年働いていた人物だということで、スペンス
にアピールするには十分だった。しかしスペイン語しか話せないと
いうことでカルメンが通訳という名の下で、デルミが辞退するように
誘導していく。やりとりの半分は正しいことだけど、スペンスが
下品で女性にだらしないということを示す言葉を付け足す形でデルミ
に伝えることで、結局カルメンが採用されることになった。
しかしロージーとしてはカルメンがスペンスのメイドになることを
快く思っていない。メイドと雇い主という関係以上だったこと。
そして今、彼女と別れて傷心の中でカルメンのようなセクシー美女が
現れたら、”もしも”のことが起きると心配したからだった。
友情と仕事のどちらを取るのかとしていたけれど、カルメンだって
仕事が無くなったら大変な訳で、その辺はちょっとロージーのわがまま
にも思えた。しかしロージーが前向きに転向したことで結局は
ロージーはスペンスとの関係に見切りを付け、カルメンにそのまま
メイドとして働くことを容認する。
その際の二人のやりとりが面白かった。
ロージーは保守的な人なのでデートの際にも胸を開くような女性的
アピールをしないこと。逆にカルメンはラテン系故に普段でも前開き
の服を着ていること。互いにボタンの掛け違いを正した後に、ボタン
は開けたり閉じたりする描写が和解に於ける皮肉さを表していて
なかなか楽しい作り。
■デラトゥア家
母・ジャンヴィエーヴ
息子・レミ (大学生)
メイド・ゾイラ
メイドの娘・ヴァレンティナ
メイドの夫・パブロ
ジャンヴィエーヴはゾイラがパブロと別れたことを受けて傷心して
いるものとして気を遣う。しかしパブロからゾイラに電話が鳴った
ことで復縁の誘いかと思い、ジャンヴィエーヴは気を遣って色々と
メイクをすることに・・。しかしパブロが来た目的はティトの卒業
パーティーにはゾイラではなくヘレンを連れて行きたいとのこと。
ゾイラは傷心よりも激怒している事を語っていた。
ジャンヴィエーヴはそんなゾイラの為にパブロに見せつける様な
男性同伴者を連れて行って嫉妬させてやれ!という立場。
なかなかそんな男性が見つかるハズ無いとしているけれど、
ジャンヴィエーヴがしそうなことは視聴者の誰もが予想出来たハズ。
花を届けに来たフロイトの変わりのデイヴという男性。
いざパーティーでは良い感じの関係になるデイヴとゾイラで確実に
パブロに嫉妬させているかと思ったけど、彼の背広の中から
1000ドルの小切手を見つけたことで、事情を察する。
激怒するゾイラだけど、それでもパブロが通りかかる時にはキス
している姿が有り、なんとも複雑。
それ以外にもジャンヴィエーヴの元にはレミがアフリカで感染症に
かかって帰国することを知らされる。
■ダーリング家
主人・ニコラス
妻・ダリア(1999年・自殺扱い)
メイド・オーパル
メイドの息子・イーサン
フィアンセ・マリソル
マリソルは未だにニコラスのことを信用出来ていない。
何よりもあれだけインパクトの有る手紙を目にしてしまった手前どう
してもそれを解かずしてニコラスと一緒になることなど不可能だ。
イーサンは父親が知らない。
それはオーパルとニコラスの子供なのではないかと。
婚前契約すれば互いの資産状況や金回りの流れが判明するとして、
ニコラスには婚前契約を進める。
「私は私からあなたを守りたいんだ」とする強引な主張だったね。
結局ニコラスはイーサンとは家族のような存在だとして、500万ドル
の遺産を残していた。
ニコラスは自分に直接聞けばいいのに、婚約契約をネタにして資産
状況を調べたことに激怒していた。
結局オーパルはマリソルに対して父親はバーで出会った男性で、
意気投合して彼の家に行った結果、その男性が猟奇的な人物だという
ことで監禁されているような状況の中で身ごもった子だとして幕引き
を図ろうとしていた。信じるのが・・
また今回はマリソルの元にテイラーがやってきた。
マイケルって殺人者として捕まったんじゃなかったっけか。
■ミラー家
主人・ケネス (脳梗塞)
妻・ディディ (元ストリッパー、アンブロージア)
娘・ルシンダ (元彫刻家)
メイド・ロージー
甥・レジー
ケネスはかなりリハビリの結果、イチの疎通が出来るようになった。
ロージーのことをレジーはデートに誘うが、彼女にはスペンスという
気になっている男性が居るという。
ケネスはそいつのせいで甥とデート出来ないのかと問うと、
「愛する人を失ったときの気持ちはよく分かる。でも君も年を取れば
いずれ気づく。全てに終わりがあるんだ。道は2つ。失ったものを思い
つつずっと一人で居るか。新しくて素晴らしい次に進むか」だと。
ロージーとケネスはまた良い感じの関係だね。
ロージーは本当に心が優しい。そして最近ロージーも美人になってきた
気がする。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
ペリ・ウエストモア (Mariana Klaveno) スペンスの妻。女優
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
アレハンドロ・ルビオ (Matt Cedeno) ラテン系歌手、ゲイ
オデッサ・バラコフ (Melinda Page Hamilton) 足が悪い
ニコラス・ダーリング (Mark Deklin) 元ダリアの恋人、現マリソルの彼
オーパル・シンクレア (Joanna P. Adler) ダーリング家のメイド
イーサン・シンクレア (Colin Woodell) オーパルの息子、プール係
ターニャ・ビシャラ (Dominic Adams) ブロンド、エヴリンの友人
ダリア・ノバ (Susie Abromeit) ニコラスの妻、橋の上から落下する
ミゲル・ファルタ (Octavio Westwood) ロージーの息子
トニー・ビシャラ (Dominic Adams) パウエル家のボディガード
パブロ・ディアズ (Alex Fernandez) ゾイラの夫
テイラー・スポッタード (Brianna Brown) マイケルの妻、元娼婦
レジー・ミラー (Reggie Austin) ロージーを助けた弁護士
デイヴ・グラント (Tom Parker) 男娼”レンタル絶倫サイト”
ケネス・ミラー (Willie C. Carpenter) 父、脳梗塞で倒れる
ホセ (Derek Latta) ティトの父
デルミ (Cristina Figarola) メイド志望、ペルー大使の所で働いていた
ヘレン (Parisa Johnston) パブロの同僚、友達から恋人へ?
リタ (Lana Young) ティトの母
Dr.ジョセフ (Preston James Hillier) ケネスはリハビリ出来ると
ティト () 卒業した。ディアズ家の関係者