第11話 狙われた王室 Victoria
脚本/Zak Schwartz
監督/Paul A. Edwards
【ストーリー】
ヘリコプターで現場に向かうチャンス。高級車に乗り込むと依頼人の
ジェラードが待っていた。車から降りるとそこには多くのマスコミが
待ち構えていた。しかし下りてきたのが目的の人物ではないと分かる
と一瞬で空気が冷める。
ジェラードはチャンスに対して、君はマーク・クラムという財団の
メンバーという身分で今夜博物館のイベントまで運ぶのだという。
部屋まで40M、階段は北側20Mの位置、セキュリティチェックが入る
が私の左足首にはスペアの武器があるという。護衛に信頼出来る人
はいるのかと問うと、一人もいないという。
ジェームズはIDを拝見するとしてチャンスにそれを提示させる。
この2日は緊迫感があり、形式的な方が良いだろうというジェラード。
そこに女性・ヴィクトリアがやってくると形式的なんてウンザリだ
という。彼女はウェルーズ大公妃ヴィクトリア殿下だという。一時間
半後に護衛の人間があなたを車に乗せて博物館へいくとのこと。
そこには女王とあなたの夫が居るという。
一番街と38丁目の辺りで行く手を阻まれるであろうこと。
今回は敢えてあなたは危険サラされると説明する。車が駐まったら
あなたはその場で暗殺されるのだという。
そんな計画をラッキーにことにジェラードが早くにその陰謀に気がつ
いたことを語る。状況は掴めているが問題は理由だと語るチャンス。
ヴィクトリアは私が夫・ウォルター以外の人を好きになったからだ
とし、ヴィクトリアは離婚を申し出たがウォルターはプライドの高い人
で、テンプルトンという王室の影の護衛でフィクサーをしている彼に
夫は吹き込んだのだという。腐った遺伝子は王室から消し去るべきだ
ということ。王室で問題を抱えて暮らすのは大変で、女王には移動中
話そうとしたが話せなかったという。テンプルトンは女王を出し抜く
のが得意で、あなたは出会ったばかりの男に全てを捧げるのかと問う
と、全てを捨てるのはバカだと思うかと問われる。
彼の名前はトニーだとすると、何故彼を好きになったのか尋ねるが、
答えを聞く前に正しい答えだと語る。じゃあ救い出す方法を考えて
行こうというチャンス。
テレビでもウェールズの女王や大公妃の報道される。
ヴィクトリアの美しい姿をみんなが見ようとして沿道に集まっている
という。チャンスはヴィクトリアと車に乗り込む。情報では計画実行
は車を乗っ取って隠れ家に行けば良いことになっているという。
私は情報源から証拠を受け取ってくるというジェラード。警備主任と
テンプルトンが詳細の会話を録音したとのこと。その情報を手に入れ
たら女王に届けること。テンプルトンの陰謀を阻止するのだという。
トニーの身はどうなるのかと問われると、トニーは自分の相棒が
守ると語るチャンス。
ゲレロは運転しているウィンストンにクイーンズボロ橋まで行って
くれと指示する。ゲレロは詳しく道を指示するが、ウィンストンは
ナビが曲がれというまでは曲がらないとしてゲレロの発言を無視する。
僕よりもダッシュボードの女を信じるのか?僕はニューヨークに8年間
住んでいたんだというゲレロは、「この町にはルールがある」と語る。
1) ニユーヨーカーの道案内に口を挟むな
2) 横断歩道は渡るな
3) ナイフとフォークでピザを食べるな
だと。チャンスはまだトニーの元に到着していない二人を知り急いで
現場に行くよう求める。
テンプルトンはネイサンに対してまだなのかとして連絡を取る。
ジェラードと客人がまた一緒に室内に居るんだという。何か匂うな
とするとテンプルトンはネイサンの勘は良く当たるとして計画を前倒し
した方が良いと告げる。ウォルター殿下も我々に任せるハズだと。
工事の影響で重体が発生しているとして出発を早めるよう警備の
ネイサンたちはジェームズに告げる。ヴィクトリアはまだ身支度が
出来ていないとドア越しに語る。時間切れだとしてジェームズに
ドアを開けるよう告げる。
そんな中、ウェールズ大公妃がアナフィラキシーになったとして誰かが
入れてはいけないとした食べ物を入れたとしてカートに入れて
二人を逃がす。ヴィクトリアはチャンスに対してこの作戦は成功する
のかと問うと「フィフティ・フィフティだ」と語る。夫は?4・5階
上に居る事を告げる。
厨房から逃走すると、相手は発砲してくる。抗戦してくる中、ジェラ
ードが厨房で撃たれてしまう。ジェラードは死に際に証拠が必要だ
と告げると、ベルファストで一緒にいたあの男がニューヨークに居る
としてマクガワンの店だという。
一方FDNYのトニー・ソレントの元にようやくウィンストンとゲレロが
到着。ジェラードに頼まれてきたとし、君の方は我々が守るという。
トニーは叔父の修理工場は知られていないので大丈夫だとし、ヴィク
トリアは低血糖なので隠れるならば準備しないといけないという。しかし
突然向かいのビルから狙撃手が発砲してくる。更にシャッターを開ける
と工場内からも発砲してきた為にゲレロは発砲すると犯人・ナイジェル
は倒れる。
■今回の任務
・ウェールズ大公妃のヴィクトリアはウォルター王子と離婚したがって
いる。
・ヴィクトリアはニュークのチャリティ財団の際に知り合ったトニー
と恋に落ちてウォルターと離婚したがっている。
・ウォルターは王室のフィクサーのテンプルトンに頼んでヴィクトリア
を殺害しようとする。
・ヴィクトリアは博物館で女王と会って、自分を殺そうとしている
ウォルターとテンプルトンのことを話そうとするが、それには証拠が
必要。
・テンプルトンはネイサンら警備主任たちを使ってヴィクトリアと
トニーの殺害を試みる。
・チャンスは、証拠を持ってヴィクトリアを無事王女の元に連れて行
けるか。
■感想
何処かの大公妃が悪い王子との結婚を嫌い、一般人と恋に落ちて、
逃走するというシナリオは何処かで見た事があるけれど、ヴィクト
リアと逃走するチャンスの姿を見ていると、寧ろチャンスとの関係
の方に感情移入してしまうところがあるのよね。
何と言ってもヴィクトリア役のChristina Coleが可愛かったですね。
最近日本で放送された「アガサ・クリスティー トミーとタペンス
2人で探偵を」の”NかMか”のエピソードに出演していた。
最近wowowで放送していた「ローズマリーの赤ちゃん パリの悪夢」
でもジュリー役で出演している。「SUITS」のシーズン5でも
ポーラ役として出演しているみたいだけど、WOWOWさんではまだ
シーズン4までしか放送していないのでどういう役なのか・・。
食事のカートを使って部屋から脱出する方法とか、渋滞の中で
パパラッチに紛れて逃げるとか、変装して逃げる姿。
変装する際にチャンスとヴィクトリアが化粧室に一緒に見られる
際に、密会していると勘違いされたことに関して、ヴィクトリアは
そんな習慣があるのかとして驚いていたり、色々と王室に居ては
体験できないことを体験しながら目的地に行くという意味では
楽しいドラマだけど、そうも言っていられない状況故に、なんとも
言えないものが有る。そもそもあれだけドンパチやっていて、アメリカ
の警察が動かないというのも不自然過ぎ。外国の要人の中でも王族の人
がアメリカで死亡しようものならば、外交問題に発展することは
必至なので間違いなくNYPDなりシークレットサービスのような人物が
警護しそうだけど・・・
ベルファストに居た男から情報をもらってくれということで、
その相手がヴィクトリアの命をかつて狙って王室の滅亡を企んでいた
という元IRAのコナーだと判明。彼女は不信感を抱かずには居ら
れなかったけど、逆にコナーの側も信用出来ないとして銃口を向けて
くる姿が有った。如何にヴィクトリアがジェラードに感謝していたのか
を語ることで信用することになるけど、ヴィクトリアほどの人物ならば
顔を見て分からないのかと。
ジェラードは身内が信用出来ないとして、第三者を頼るまでに至っていた。
コナーの件もそうだし、チャンスなんかも完全に第三者だ。
トニーは確かに優しい人物で自分を狙っていた男まで助けようとする
姿が有り、そんな性格故に敵の企みを教えてもらうところにも
繋がった。彼らはトニーがヴィクトリアを殺したように見せかける為に
ストーカーだとして扱っていたこと。ウォルターとテンプルトンの
会話/録音データにはそんな記録が残されていた。
博物館での面会だったので、最後の戦いは古代の武器を使った争い。
一体博物館ではどれだけの損失になってしまったのかと。
フェンシングの腕など無駄なことだとしていたけれど、意外な所で
役に立った。
このドラマ一番のサプライズは、女王役がMichelle Fairleyかと
一目見て思ったのだけど、クレジットを見たらPatricia Drakeという
女優さんだった。
最後に結婚式の招待状が送られてきたがチャンスは行かずに、
キャサリン・ウォルターズの墓参りに行っていた。
1971年~2003年だと墓標に刻まれていたが、バプティストとのエピソ
ードの中でチャンスの最後の仕事だったことを語っていたけど、
明日のエピソードではその辺が語られていきそうだね。
またゲレロがマサイ族の首長の三女ルキに見初められて王族に入れ
そうだったことを語っていた。ウィンストンはゲレロのことを
「ティアラを被ったストリッパーは王室とは関係ない」と表現していた
けど、一体何のことなんだかね。
ゲレロはスナイパーとしてのスキルを持っていたことにも驚きだし、
ウィンストンとの会話の中でやたらとGPSを嫌っていて、さりげなく
救急車のGPSを窓から投げ捨てていたけど、なんて頑固なんだろうか。
■使用された曲
■出演者
クリストファー・チャンス (Mark Valley)
ウィンストン (Chi McBride) 元サンフランシスコ市警
ゲレロ (Jackie Earle Haley) 元ハッカー
ヴィクトリア (Christina Cole) ウェールズ大公妃 “スパロウ”
ジェラード (Erick Avari) 執事
トニー・ソレント (Rey Valentin) 救命士、ヴィクトリアの恋人
ネイサン (Kavan Smith) 警備主任
コナー・ダナム (Christopher Heyerdahl) 情報源
ナイジェル (Josh Blacker) トニーが助ける暗殺犯
ジェームズ (Sean Carey) セキュリティ警備
フランシス (Jason Diablo) スナイパー、コナーの仲間
王女 (Patricia Drake) ウェールズの王女
テンプルトン (Mackenzie Gray) 王室を守るフィクサー
— (Singh Gruven) タクシー運転手
— (Marcus Hondro) 店の守衛
ウォルター王子 (Robert Lawrenson) ヴィクトリアの夫
— (Chris Moon) Curious Paparazzo
— (Carolyn Adair) High Society Guest
キャサリン・ウォルターズ () 1971-2003年、墓