第2話 それぞれの闇 Connects
監督/Stephen Surjik 脚本/David Simkins
【前回までのあらすじ】
ブリッグスはマイクに戻った感想はと問う。グレイスランドのみんな
もマイクの帰りを歓迎する。DJに対して今でも自分の持ち物に名前を
書いているのかと問うがそれを否定し成長したという。カサンドラ
に対してDJは二人でもう一度上手くやっていけないかと家を訪ねる。
フアンはブリッグス捜査官の正体を暴く際にレコーダーに一部始終
を録音してからいく。「私はバディリョ捜査官。カザの暗殺者ジャン
グルズを装って今からブリッグスと接触する」と。クラークは調査の
結果ブリッグスはもう容疑者ではないという。ジャングルズがフアン
を殺害していたこと。ジャングルズの持つ鍵は戦利品であり、フアンの
自宅の鍵もそこに付いていたという。そんな中少年たちは盗まれた
フアンの車の部品であるカーステレオの中にカセットテープがある
事を知る。バスの件を後押ししてくれたのは君だろうとしてマイク
はジェシカに感謝する。マイクはグレイスランドのみんなに自分は
この家に住む事を告げ、8週間ここで指揮をとると語る。ブリッグス
はマイクに対してカザカルテルがお前の命を狙っていると語る。
ロサーノはマイクに対して「バスの路線を見つけたのだろう」と
拷問する。しかしチャーリーはロサーノは新人みたいだと語る。
マイクもこの人物はカザではないと確信する。
【ストーリー】
朝、ブリッグスはマイクを海岸に呼び出す。
正攻法では黒幕は突き止められないというブリッグスは、オレには
メキシコにコネがあるという。カザ・カルテルの幹部に面会を取り
付けたのでメキシコにいくという。取り締まりの緩和をエサに黒幕
の名前を聞くとのこと。カザが黒幕ではないかも知れないという
マイクに対してそれならばカザに探りを入れてもらうだけだという。
マイクはカザへの恨みを晴らしに行くのが目的ではないのだろうな
と問うとそれを否定し、今夜発つのでみんなには内緒でと語る。
チャーリーは怒るぞとマイク。
・メキシコ、カザ・カルテルの縄張り
ブリッグスは現地に着くと迎えの車が来ていた。カーラジオでは
FBIと連邦警察が連携してカザのメンバーの一斉検挙が行われている
とし、「報復作戦」を遂行したと報道される。
ブリッグスは有る地点に到着すると袋をかぶせられて車に載せられる。
何も無い土地に到着し、そこで下ろされると車は走り去る。
山羊の泣き声だけが聞こえる中、その山羊は一軒家に繋がれていた。
ブリッグスはお前が黒幕かと告げる中、そこに一台の車がやってくる。
荷物を運んできたのはカザのボスのアルフレッド・アルマスだった。
家に入る前に彼は山羊をナイフで殺す。
グレイスランドではテーブルで捜査会議をしていた。
ジョニーはこの二人はカザじゃないとし指紋やDNAもデータベースに
該当しないという。ペイジは前歴無しの新人ではないかというが、
マイクは奴らは拷問になれていたので素人ではないと語る。
そんな中チャーリーはブリッグスを見かけなかったかとしてみんなに
聞いて回る。彼の車がないこと。マイクはそんなチャーリーにウソが
つけず、彼はメキシコに行ったことを告げる。何で行かせたのかとし
今頃カザに殺されているかも知れないと語るチャーリー。しかしマイク
はブリッグスは自信がなければ敵地に乗り込まないことを語る。黒幕が
判明したら全員で捕まえに行くのだというと、ブレッグスがカザと
接触するのかとペイジは驚く。幹部に逢う事に合意したのだという。
ウェインはたった一人で会いに行ったのかと問うと取引だという。
僕を襲った黒幕を捜すためだというマイクにチャーリーはあんたは
自分の手柄の為にブリッグスを行かせたのねと皮肉る。
アルマスとブリッグスは食事しながら対談する。
潜入捜査官は気にくわないというアルマスは捜査は仕方がないこと
だが仲間を装って人を騙すやり方は卑劣だという。ブリッグスは
それじゃあジャングルズ(メキシコ連邦警察・コルテス)は何かと問うと、
あれは身内の恥で、彼には信じる心・愛する心がないという。人を殺し
て破壊する為に生きて居たのだという。あんたも同じじゃないかと
いうブリッグスに対して、オレが何時銃で脅して麻薬を売ったのか
という。少なくともあんたの部下に銃を突きつけられてヘロイン漬けに
され大切な仲間を殺されたというブリッグス。そうだったなとちょっと
ばつが悪そうにするアルマスは、最近FBIの締め付けが厳しいので
参っている事を語る。捜査官を襲わせたのはオレではないという。
ブリッグスは黒幕を捜して欲しいとし、変わりにこちらは取り締まりを
ゆるめると語る。敵国同士が手を組む時代なのかと告げる。
ペイジはフィンチにブツを届けると、彼女はモレノとは何時会うのか
と問う。日時は後で連絡するというフィンチに対して、妙な気は起こ
さないでよと語る。ペイジはそこにカメラが設置してあることを確認
して車を引き渡す。
DJの元にジョニーがやってくる。
壁にあったアルゼンチンの飾りがないじゃないかというジョニーに
チリの飾りだという。何で名前を書かないようになったのかと問うと
所有権を主張するのは辞めたのだという。出て行くからなのかと
問うと、なんで分かったのかという。鎌を掛けたつもりだったが
予想外にも当たったジョニー。常に銃を握りながらの共同生活は
オレの目標ではないというDJ。ジョニーはシェアハウスで助け合って
仕事をしているだろうというと、自分の人生で何が一番大切かに
気がついたのだという。すると彼は写真を見せる。名前はダニエル
(9歳)だという。息子がいるのか・・いつからなのか?というと
9年前に決まっているだろうと語る。母親はカサンドラ。2人の家に
引っ越すのかと問うと、エルパソに赴任しているときに彼女と出会って
子供を授かったのだという。ただしオレはカルテルの捜査中でいつでも
命を落としそうな状況であり、息子に父親を亡くす悲しみを
味わせたくないと考え別れたのだという。
■シーズン1の名残・過去の足音
シーズン1の詳細を忘れてしまってはいるのだけど、少しずつどんな
状況だったのか思い出してきた。
何故グレイスランドがバラバラになったのか。
ブリッグスがフアンのことをジャングルズと間違って殺してしまった
のはS1-10のことだった。酔っぱらっていたし、そもそも襲ってきた
のはフアンだったりするんだけどね。
一度はフアンを埋めたブリッグスだけど、その事実に対してDJに改めて
協力を求めて彼の車を税関の立場で海外に流して証拠の処分をしよう
とした。チャーリーはジャングルズとは知らずに捜査をして
結果的にフアンを殺してしまったことを自分のせいのように思っている。
DJが価値観を変えたことに関して、子供のことや家族のことを真剣に
考えたのも謹慎処分を受けたこととも関連しているのかな。
そしてチャーリーはフアンの妻・ケリーが夫の死によってシングル
マザーになり、酒にも溺れてしまっている状況に対して、責任感を
感じている流れが有る。
何よりもフアンがブリッグス/オーディンと戦う前のテープが
残されていることが改めて浮上したことで、暫く忘れていたけれど、
また事件としては掘り起こされていきそうな感じ。
■マイク指揮の捜査前にすべきこと
グレイスランドの全員がマイクの捜査に協力することになったのだ
けど、その前にはそれぞれにこれまで積み重ねてきた捜査がある様だ。
そんなマイクの捜査前に片付けるべき案件の一つ。
今回はペイジが4ヶ月捜査していた合成ドラッグの精製会社のペニー・
モレノを片付けようとする。当初は後任に任せろとしていたけれど、
ペイジは自分の捜査で譲れないことを語る。
フィンチが仲介者で、ペイジはフィンチに何度となくシアン化ベンジル
を売り、モレノとの接触を図ろうとするが、モレノ自身はペイジとは
逢わないとしてフィンチとだけ取引を続けようとしていた。
フィンチにブツを渡した場所には防犯カメラが設置してあり、それを
音声解析したいところだが、FBIの持つ解析装置でなければ解読出来
ない。
そこでマイクが用意したのは、唇の動きを読んで会話内容を理解出来る
聾唖者。
トニーとクリスにそれを解析するよう頼んで唇を読んだ結果
「火曜日か木曜日の午後4時に取引する」ことを口にしていたけれど、
画像の悪さから、どちらとも言えない様子。火曜日だと30分後だ
ということで、急いでペイジはフィンチの家に行く。
■ブリッグスはメキシコへ
カザ・カルテルのボスのアルフレッド・アルマスとブリッグスは
メキシコの敵の縄張りであうことになった。
潜入捜査官なのでコネはあるのだろうけど、逆にそんな人物と会える
立場にいるブリッグスのことをオーディンだと疑う人はもう
グレイスランドには居ないのか。
朝からチャーリーがやたらとブリッグスを探してウロウロしていた
けど、一体何の用事だったのか?ブリッグス依存症になっているのか。
単純にブリッグスがメキシコに行った事実を浮かび上がらせる為だけ
のような気がするんだけどね。
マイクはその事実を知りつつ一人で行かせたことを受けてチャーリー
は「マイクは自分の功績の為に行かせたんだ」と責めていたし、
ブリッグスが帰国してチャーリーの元を尋ねた際には
「あんたは自分の名誉挽回のために行ったんでしょ」としても全方位
に牙をむいている姿が有った。
その結果、ブリッグスは取引を成立。
山羊を食べて高い葉巻を吸ってきたとしていたけれど、後にカザからの
アクションがあり、一枚の写真がヤギの糞と共に送られてきた。
調べて見るとソラノカルテルのボスではないかという。
黒幕はソラノ家の父親なのか息子なのか気質の姉なのか。
拠点はテカラにあるとのことで麻薬はカリート宛てに送られている。
問題は押収物にエンジンオイルが検出されていることで、マイクが
言うところの密売ルートとの関連があるのではないかという疑問が
生まれたこと。
■ソラノカルテルの件は中止、ペイジの件は解決
ペイジって元々開放的な人だけど、フィンチの部屋に行く前に
男性捜査官の前で着替えをしたり、また最後にマイクがジェシカと
会話している中部屋の中で着替えている姿が有ったよね。
どの流れもマイクに向けられたナチュラルなアクションで、
ジェシカとの関係を妬いているような感じにも思えるし、順調に
関係を進めている彼に対するちょっとした落とし穴のようにして
存在しているね。
フィンチの部屋に行く際にはウェインのピザを奪っていったけど、
それと同時に噛んでいたガムまで奪っていくとはちょっとエロイ(笑)
チャーリーはナイトクラブの件で中止した原因はやはり気乗りしない
のかな。
■心の傷を負う
チャーリーはフアンの件でずっと妻・ケリーの事を監視していた。
なんとかしないとチャーリーが真相に気がついてしまうということで
ブリッグスが動くことになる。ケリーに近づいて自分も依存症で
有ることを告げ、火事によって大事な人(リサ?)を失っていたことを
語っていた。
しかしカセットテープの件で、ダッシュボードに入れたあのテープ
は何処をどう巡って白日の下にさらされるのか。
メディアがテープなので暑い土地ではテープが伸びたり解けたり
しそう。
■DJが出て行く
DJが出て行くことを知ったのはジョニーだった。
やはりジョニーはこのグレイスランドは家族の場だという認識がある
ようで、DJが出て行くことを快く思っていない。
そして未だに仕事が認められずにいるジョニーに対してDJは自らは
別の道を進んで幸せを模索することを語る。
しかし肝心のDJは息子との生活に希望をふくらませていたけど、
カサンドラは既にデレクとの関係で安定的な生活をしていることを
告げ、DJが来たことに対して、嫌がらせのように捉えていた。
接近禁止命令まで出されたことで、DJが身勝手に描いていた夢は
一気に崩れ去り、やはりグレイスランドからは離れられない運命に
あると感じたのか。息子の前で逮捕される光景ほど屈辱的なこと
はないだろうね。
■使用された曲
・Feelin’ Alright by Farmdale
■出演者
マイク・ウォーレン (Aaron Tveit) “リーバイ”、FBI特別捜査官
ジョー・タトゥーロ (Manny Montana) “ジョニー” FBI特別捜査官
ポール・ブリッグス (Daniel Sunjata) FBI特別捜査官
デイル・ジェイクス (Brandon Jay McLaren) “DJ”、税関
ペイジ・アルキン (Serinda Swan) DEA捜査官
キャサリン・デマルコ (Vanessa Ferlito) “チャーリー”DEA捜査官
ジェシカ・フォスター (Emily Rose) マイクの恋人、D.CのFBI本部
ウェイン・ゼランスキー (Deniz Akdeniz) “ベーツ”、DEA捜査官
ケリー・バディリョ (Brianna Brown) 殺されたフアンの妻
カサンドラ (Ciera Payton) DJの元妻
デレク・レイネス (Raheem Babalola) カサンドラの現在の夫
アルフレド・アルマス (Benito Martinez) カザ・カルテルのボス
フィンチ (Vincenzo Hinckley) 麻薬の売人、ペイジの案件
ベニー・モレノ (Jeff Chase) 麻薬精製
バンガー (Randy Gonzalez) タトゥー店、チャーリーの客
クリス (Amanda Mulvey) 唇を読んで防犯カメラ解析
— (Manuel Graves) ゲーマー
— (Wil J. Jackson) Tac Team Leader (税関)
— (Lorenzo Toledo) Tac Team Agent
— (Christina Rodriguez) Tac Team Agent
ダニエル (Chanceller Smith) 9歳、DJの息子
エステバン・ドミンゲス (G-Rod) カリートの右腕
トニー (Danielle Sagona) クリスの通訳
— (Jennifer Valoppi) レポーター
— (John Cassarino) 警察官A
— (Ellease Aponte) 警察官B
— (Gigi Zumbado) 女性
— (Nicholas Alexander) 少年A
— (Kyle E. Christensen) 少年B
エド (Demi Castro) 父親、カセットテープをダッシュボードへ
— (Christopher De Stefano) リキュール店・店主
フラコ (Frank Francisco) FBI捜査官
ルシア・ソラノ (Jamie Gray Hyder) カリートの姉
— (Austin Bollinger) FBI Agent
— (Alejo Vega) カザカルテル
カルロス・ソラノ () カルテルのボス、カリートの父
カリート・ソラノ (Erik Valdez) サラノカルテル?