メンフィス・ビート ~南部警察 人情派~ Memphis Beat 第7話 偉大な男 Suspicious Minds

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第7話 偉大な男 Suspicious Minds

脚本/Scott Kaufer
監督/Michelle MacLaren

【ストーリー】

ドワイトは裁判所で原告側証人として法廷にやってくる。
宣誓証言をさせられる中、サットンとホワイトは傍聴席で裁判の
行方を見守るが、サットンはドワイトの証言は勉強になるとして
メモしていた。被告側の弁護士・オースティンからの質問を受ける。
ホワイトはあの弁護士は初めて見ると告げる。
3月15日の朝におもちゃ店からの通報を受けて現場で被告の
ティスデールに遭いましたね?と問われるとヤツは店員の一人を
ボコボコにしていたという。脚色せずに正確に話してくれという
とドワイトはレスリング・・組み合いをしていたという。どんどん
証言が変わっていることを指摘され、被告はネコのおもちゃを買おう
としていたとし、彼の4歳の娘が欲しがっていたものだという。
しかし他の客が予約していたこと。店員が子供に突進してネコの
おもちゃは奪ったのではないかという。当然娘のヘイリーはその突進に
無き出したとし、被告は慰めていたが、店員をぶちのめしたという。
あなたに子供はいるのかとドワイトに尋ねると、だったら親の気持ち
は理解出来ないという弁護士。オレは父親ではないが人の子だという。
自分がガキの頃、おもちゃ店はなかったが、父が釘を保管していた箱
が有り、オレが5歳の頃父は箱を取り穴を開けて小枝を立ててハンカチ
を付けたこと。母親はハンカチを台無しにしたと嘆いたが、父はその
時言ったことがある。「ドワイトの為に作った世界一の船だ」と。
人生最高の贈り物・・いや二番目だと語る。父親からの最高の贈り物
は「道徳心」だという。父はおもちゃのために人を殴ったりはしない
と。
シーモア・ストーン判事は、陪審団からの結審したことを聞く。
「被告を有罪にする」というものだった。

「誕生日おめでとう」。
ヴァンス公園では色々と人が集まる中、トニーの誕生日会がささやかに
行われていた。トニーはドワイトの母親のポーラを連れて会を楽しむ。
二人は物陰でマリファナを吸って出てくる。時期に良くなってくる
として身を任せるのだというトニー。公園がこんなに輝いて見える
のは生まれて初めてだというポーラ。あなたの誕生日だしねとトニー
に語る。
ドワイトもまたトニーの誕生日にやってくる。プレゼントを渡すが、
トニーは君こそ贈り物だとしてドワイトを歓迎する。ポーラに大丈夫か
と尋ねると最高の気分だという。
そんな中、突然小型機が公園に不時着するのだった。
ドワイトは公園に来ていたものたちを避難させる中、救急車に連絡を
入れ、飛行機内に確認にいく。しかしなんとホワイトとドワイトは
誰も機内にいないのを確認する。

ターニャはなんで無人機が着陸してきたのかと尋ねる。ホワイトは
幽霊だとして怯える。パラシュートが一つ足りないというドワイト。
パイロットはそれで脱出したのか。しかしキャビンにはグラスが二つ
有ったことを語る。どう脱出をしたのか。一人がもう一人を殺して死体
を放り出してパラシュートで逃げたのか。
ターニャは30km圏内の捜索を指示するがそこに、航空局担当官の
モンロー軍曹がやってくるとこの場合、160km圏内を探すものだという。
ブラックボックスがなく、飛行計画書も提出されていないという。
オートパイロット機能で無人機の着陸は可能だが、作動させる人が必要
だという。どうやって着陸させたのか。機体の所有者はオーニー夫妻
だとし、夫は免許保持者だという。ターニャに対してモンローは自分の
名刺の裏にオーニー夫妻の住所が書いてあると語る。

オーニー夫妻の自宅へいくドワイトとホワイト。
しかし自家用機を持っている男の言えとは思えなかった。
中に入ると朝食のシリアルがテーブルに有るが、既にカビが生えていた。
朝食の途中に外に出たこと。しかも一週間前だとしてマズイ状況だと
いう。

息子夫婦を呼び出すと2人の孫と共にやってくる。
母・メグの息子のドナルドから話を聞くと、母と義父・タイラー
とは3日前に話したという。ニューオリンズに行くと言っていたこと。
彼らは何処へ行ったのか。心配していたところだったという。
危害を加える人はいるかと問うと、大金が舞い込んでから変なヤツら
が近づいていたという。6ヶ月前に両親は8200万ドルの宝くじを当てた
のだという。

ターニャの元に報告に来るモンロー軍曹。
沿岸警備隊が川を捜索し160km圏内を調べたが何も見つかって居ない
という。メールで話した内容と同じねというターニャに念のために
伝えに来たという。今度食事でもどうかとし、あなたは本当に美しい
とアプローチされる。しかしターニャは私はあんたの母くらいの年
だと語る。

■概要

・ドワイトの母の恋人のトニーの誕生日をヴァンス公園で行っている
と突然小型機が不時着する。当然中に居るパイロットは何らかの
異常を来しているものとして救急車を呼ぶが、機内に入ると人っ子
一人いないことが判明する。しかし室内には2人の人物がいたことを
示唆しているグラスの跡が有り、どういう事情が存在するのか
まるで分からなかった。ホワイトは幽霊の仕業だとして怯えるが・・

■感想

なんだかよく分からない事件だった。

それよりも何と言っても父親との良き思い出だったハズの過去の件
に於いて父親が不正を犯していたのではないかとする証拠の一端が
遺品の中から出てきたことで、今回のドラマの流れを完全に忘れさせる
程のインパクトがあった。

札束が半分に切り取られていること。
弁護士のオースティンに相談すると、相棒が犯罪者で事件のほとぼりが
冷めた頃にその紙幣をテープで貼るつもりなのではないかということ。
果たしてドワイトの父は彼が思っていた通りの人物なのか。

あの母親でさえ、マリファナを吸っていたことも有り、初めて吸った
という事だけど、何処から手に入れたのだかね。
どんなものなのか吸ってみたいとする思いが強かったのだろうけど、
警察官の母親として、なかなか見過ごせない事情もある。
母親ではなく、恋人のトニーがそそのかしたのかと思っていたドワイト
も母親からは自分のものだと言われたことで度肝を抜かれていた。

■事件の流れ

今回は失踪した飛行機の搭乗者の行方とそのトリック性が鍵になる事件
だった。日本のドラマだとこういう奇抜なものを取り上げそう。
昔の映画とか小説なんかでこういうシーンを目にした記憶があるけど、
果たしてこのドラマではどういう事情が存在するのか。

話を聞いていくウチに、宝くじの件はウソであり、そして詐欺師だ
ったことが判明する。
発明のためという名目だけど、再婚した相手なので何処まで信用出来る
分からない。

純粋に息子のドナルドはタイラーを尊敬していたのかと思ったけど、
なんだかよく分からない。

■オースティン弁護士が可愛い

このドラマでは珍しく検察側証人としてドワイトが法廷に立っていた。
その際被告側の代理人として登場するのがオースティンだった。
最終的には彼女、ドワイトに好感を持ち、彼が歌うバーにやってきて
は彼のことを見て居た。

「ゴシップ・ガール」の時には、現在「グレイスランド」でマイク
役を演じる政治家Aaron Tveitの妻役のモーリーン役を演じていた。

■息子にもウソを付いていた

オーニー夫妻の家にいくと突然8200万ドルの宝くじが当たった
ようには見えない。結果的に詐欺師だったけど、
「ダウントンアビー」のS4-10の中で、詐欺師サンプトンの部屋を
調べに行ったメアリーたちは、詐欺師の割りに質素な暮らしをしている
ことを知ってちょっと驚いている姿が有ったけど、まさに詐欺師
は結局儲からない。

オーニー夫妻はニューリンズに旅行にいくと3日前に息子に話したという。
宝くじに当たったことで変な人が集まるようになったということで
金目当てで殺されたものなのか。

■幽霊を信じるホワイト

終始一貫してホワイトは幽霊の存在を唱えていた。
オレが1997年にヒルストリートで経験したという話をして幽霊が
いることをライトフットに語る。

■容疑者A・スペンサー・モーガン

失踪したオーニー家に親戚がいるかどうかを調べると、元義弟に
スペンサー・モーガンが居た。軍人でありイーグル・第101空挺師団
に居たので飛行機の運転が出来るのではないかとして容疑が掛けられた。
元妻は彼から暴行を受けて姉夫婦の元に逃げたこと。その夫婦が
今回飛行機で消えてしまったこと。しかしスペンサーは4年間軍では
事務員をしていたとして義足を見せると共にアリバイもあることを
語る。女性の方が別れたがっていたということだった。

息子のドナルドから両親の夫婦仲を尋ねると、確かに宝くじの当たる
前にはケンカしていたが金の問題であり、発明に金がかかっている
こと。義父はITサポートをしているが、発明では太陽光を使ってトース
ターを焼く装置を作っていたという。遺産までつぎ込んでいたとのこと。

■グリーンバック

今回彼が常連のキングの店で店長が突然青年と関係を持っているのを
目にしてしまう。店長には妻子が居る身。
二度とやらないと誓うとして、その後グリーンバックには帽子と
共に、大金が送られて来た。
グリーンバックは冒頭から車が壊れて修理費に2200ドルがかかり工賃
も取られることに不満。そして娘がキャンピングカーに乗っての
旅行に来ようとしてくれないことに頭を抱えていた。

結局その金で4人でカリブ島に行くというグリーンバック。
後に賄賂を受け取ったとしてヤバイことにならねば良いが・・

■容疑者B・ベネットバーンズ

投資家の男性でタイラー・オーニーとは特許の共同所有者。
彼が講師した最後の生徒がタイラーであり、宝くじに当てたとして
ディナーに招待されたとだという。彼のウソで投資して二ヶ月前に
国税局に査察も入っているが、彼はドナルドと共にGPSを使った重機
の遠隔操作をする装置を発明していた。

ドナルドはタイラーが居なければMITに合格して天才だと知る。

■バイユー郡にある叔母の家を相続

ドナルドによるとそこに逃げたみたいであることを話す。
しかしそこにも居なかった。

しかし唯一不自然なことが発覚。
金が無いのに倉庫の賃貸料を払っていたこと。
するとそこにはタイラーの発明品の在庫の山。その中に妻の死体が
隠されていた。狂っているタイラーは、
「偉大な男にとって家族など頭痛の種。否定するのは男に寄生する女性
だけ」と語っていたが寧ろ逆なのではないかと。

ドナルドのGPS装置を使って飛行機を墜落させて逃亡しようとしたが、
GPS装置が上手く働いて着地も上手くいってしまったようだ。

■JC ライトフットの誕生日

チカソー族の地を引く彼。40歳は節目の年で習わしでは3時間森で
裸で過ごさなければならないとのこと。過去と交信する為だとする
が、先住民の血は1/10だろうとして、俺たちの体の大半は水で
出来ているが俺たちは魚ではないとしてホワイトに皮肉られていた。

■使用された曲

■出演者

ドワイト・ヘンドリックス (Jason Lee) メンフィス市警
チャーリー・ホワイト (Sam Hennings) “ホワイトヘッド”、ドワイト相棒
ディヴェイ・サットン (DJ Qualls) メンフィス市警・制服警官
ポーラ・アン・ヘンドリックス (Celia Weston) ドワイトの母
Sgt.JC ライトフット (Abraham Benrubi) メンフィス市警 (ジョディ)
レジナルド・グリーンバック (Leonard Earl Howze) メンフィス市警
Lt.ターニャ・ライス (Alfre Woodard) メンフィス市警・警部補

ドナルド・オーニー (Richard Speight Jr.) メグの息子
トニー・ベロー (Daniel Hugh Kelly) ポーラの彼
Miss オースティン (Holley Fain) 弁護士
メグ・オーニー (Julia Adams) タイラーの妻
— (Lori Campbell) Police Officer Background
グルーズ (Alexander Eldimiati) 捜査官
ベネット・バーンズ (Rio Hackford) 投資家、不動産業
— (Russell M. Haeuser) Fried Chicken Shop Patron
— (Chardonnay Houlette) Chicken King Girl
— (Jacquelyn Twodat Jackson) Pedistrian
— (Richard Labit) Six Year Old Boy
カール・キング (John McConnell)
スペンサー・モーガン (Matthew Rimmer) 元義弟、第101空挺師団
— (Tony Sanford) Bailiff
タイラー・オーニー (Andrew Sensenig) メグの再婚相手、発明家
ガーナー (Kerry Sims)
— (Margo Swisher) Uniformed Female Cop
— (Timothy A. Vasquez) 捜査官

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