第5話 カントリー歌手一家の秘密 One Night of Sin
脚本／Angelina Burnett
監督／Alex Zakrzewski
【ストーリー】
ダーリーン・ボズウェル追悼式。
ドワイトは母・ポーラと共に出席。ドリー・パートンが居るとして
母は興奮するが、スターの追悼式だから当然だという。
壇上ではダーリーンの二人の娘のセイディとデライラ、そして夫の
ドクが紹介され入ってくる。三人で追悼式の音楽を奏でる。
ポーラはドワイトにあなたの父がこの曲をかけると幼いあなたは音を
大きくしてと言ったとしずっと踊っていたと語る。とても良い曲だと。
天国の母もきっと喜んでいるハズだというセイディたち。今日は
楽しんで欲しいとする中、次のバンドの登場前に長年のマネージャー
であり友人のフランクから一言あるという。
フランクはステージ上で追悼式に来た客たちにダーリーンは歌で人を
虜にしてきたこて、様々な感情を生んで表現したという。そして
美しい娘たちを世に残したと語る。その娘たちも類まれな才能を
持ったとして君の事は忘れないと語る。
式が終わると、ドワイトたちに声を掛ける女性・メリンダの姿が有った。
ドキュメンタリー映画を撮っているので話を伺いたいというもの。
ドワイトはカメラは苦手だとするが・・・
ドワイトはカメラの前で自分はメンフィス市警の刑事でありボズウェル
ファンだと語る。あなたも歌が上手だという噂だとすると、少しかじっ
ているだけだという。ボズウェルはこの街のスターだという。
カメラのインタビューはドク・ボズウェルに向けられる。
ライブが終わると普通の家族だとして語る。セイディは母は私を妊娠
中にもステージに立ちそこで破水したという。でも歌い続けたいと
言っていたと語る。デライラは生前母は歌で笑顔にしたいとしていた
とし笑顔になれば何でも出来るとしていたという。
ファン代表でボズウェルのファンサイト制作のジーン・テンプラーは
彼女をみんなママと呼んでいるとし、彼女の歌声は母に抱かれている
ことを思い出すのだという。娘たちも良いがママは別格だという。
天使の歌声だったと。。
ドワイトがインタビュー中にパトカーが走っていく。
するとそれと同時にドワイトにも電話が鳴り、パレスシアターに至急
来てくれとし、フランクが死んだという。飛び降り自殺かも知れない
とのことだった。
ドワイトは現場に到着する。
5分前に発見されたとし、階段の踊り場からから飛び降りたようだと
いう。母親の死で参っていたらしいというターニャ。酒も飲んで
いたようだとするが、彼は飲まないというドワイト。しかしビール瓶
を持っていたとし破片が皮膚に刺さっていたのだという。この傷はと
尋ねると、鑑識のグロリアは落下した時に破片で切ったものだろうと
いう。目撃者を捜そうというターニャ。
踊り場にはVIPルームからだけしか行けないというホワイト。
警備のベニーに話を聞くと、VIPルームに入れるのは自分が通した
ものだけだという。そのリストを教えるよう告げるが、個人情報は教え
られないと言われる。ホワイトは事件が起きたのはメンフィスであり
ハリウッドやマイアミとは違うとしてセレブでも特別視はしないと
してリストを渡せと凄む。
家族が集まる中、フランクをも田野を聞いていく。追悼式の後が最後
だという。ドクは?この部屋で見たとしウィリーの楽屋にいく途中に
と。マリファナを吸っていたという。フランクは再び飲酒をして
いたのかと問うと、何とか母の死を乗り越えようとしていたという。
ツアーも計画してバンドの大黒柱を失ったというセイディ。
そんな中デライラがやってくると何か問題が起きたのかと問う。
彼女に酔っているのかと問うとフランクが死んだことを伝える。踊り場
から落ちたのだという。レナードの態度を見てデライラは姉・セイディ
のことを鴨にしないでと語る。アバズレに言われたくないという
セイディ。そんな醜いケンカが楽屋では行われていた。
ドクは俺たちの姿に失望だろうと語る。ドクは1937年製マンドリンを
出すと中身は追悼式に後に無くなっていた事を語る。ツアーに出る
のにマンドリンがないと困るとのことだった。
■概要
・メンフィスの有名な歌手、ダーリーンの追悼式で、マネージャー
を勤めていたフランクが踊り場から落下して遺体として発見される。
・話を聞いていくウチに、ボスウェル家はファンたちが思っていた
程幸せな家庭ではなかったことが分かるが、その歌声に癒された人
は多く、ここでは熱狂的なファンも多かった。
■感想
見せかけばかりの関係性を保っていたボスウェル家の人たち。
自らの存在を大きく見せようとするホワイト捜査官のセクハラ的行動
のウソ。
表面的にはなかなか分かり私生活での出来事を解き明かしていく流れ
だった。
正直これまでの捜査はドワイトの閃きとか鋭さが目立っていたので、
ホワイトが自宅謹慎にされた時に、「お前の力が必要だ」とされた
時には、何処か違和感が有ったけど、相棒の関係だし、その辺は
一方に力が偏り過ぎるとつまらなくなるので仕方がないか。
デライラのことを一番よくしてくれていたのは、マネージャーの
フランクで、パニック障害を持っていたセイディのことを一番心配
してくれていたのは夫のレナードではなく統合失調症を患うジーン
だったという辺りが歪な芸能人の家庭を描いている感じだったな。
そして何よりも多くの武勇伝を語って多くの女性がいるようなことを
臭わせていたホワイトは実は妻のことを一番愛しているということで、
上述したように、なかなか人の気持ちや関係は見かけ通りとはいかない
様子。
テレビカメラが入っていた為に、色々と取引して当日の映像を見せて
もらう。一番最初に容疑者として浮上したのはジーンだったが、
アリバイが無いのはデライラだったし、凶器のマンドリンの所有者
だったのは夫のドクだった。
金の流れからすればドクとフランクの間に不審な流れが有ったこと。
ジーンがマンドリンを持っていたのはファン故の行き過ぎた行為
の様だった。ドワイトもまた相当カントリー好きのようで、
ジーンとドワイトは気が有っていた様子。そんな二人の関係性が
最終的に真相を追求する際に役立つことになった。
しかしダーリーンは意外な功績とは逆に家庭内では随分と爆弾を
投下して亡くなっていったな。
デライラは面倒を見てくれたマネージャーのフランクに恋を寄せる
が、実は親子関係であり、亡きダーリーンと不倫関係に有ったこと。
その事実が発覚して怒って殺したのかにも思われた。
また妻はクソ女で幸せな振りをしていたというドクのセリフは
この流れに通じていて、ドクとしても難しい人生を送ってきたんだ
ね。
レナードが途中でドワイトに対してジーンは危険なヤツだとして忠告
していったけれど、結局最後は上手いこと囮捜査の形で逆にジーンが
レナードから殺害自供をほのめかす会話をマイクで拾ったところは
流石だったね。
サットンの出番がないと思っていたら最後にカウンセラーみたいになって
いた。
■使用された曲
・I’m Leavin’ Now by Johnny Cash
・Wait For The Light To Shine by Boswell Family
・Green Onions by Booker T. & The MG’s
・Got My Mojo Working (1956 Single Version) by Muddy Waters
・Can’t Let Go by Lucinda Williams
・Ships On the Ocean by Junior Wells
■出演者
ドワイト・ヘンドリックス (Jason Lee) メンフィス市警
チャーリー・ホワイト (Sam Hennings) “ホワイトヘッド”、ドワイト相棒
ディヴェイ・サットン (DJ Qualls) メンフィス市警・制服警官
ポーラ・アン・ヘンドリックス (Celia Weston) ドワイトの母
Sgt.JC ライトフット (Abraham Benrubi) メンフィス市警 (ジョディ)
レジナルド・グリーンバック (Leonard Earl Howze) メンフィス市警
Lt.ターニャ・ライス (Alfre Woodard) メンフィス市警・警部補
ジーン・テンプラー (Giovanni Ribisi) 43歳ホームページ担当、ファン
デライラ・ボスウェル (Jackie Tohn) ダーリーンの次女
ドク・ボスウェル (Ernie Lively) ダーリーンの夫
セイディ・ボスウェル (Tina Parker) ダーリーン長女
ダーリーン・ボスウェル (Rhonda Schaubert) “ママ”、有名歌手、追悼
メリンダ・コナー (Sherri Saum) テレビ局
レオード・ボズウェル (J.D. Evermore) セイディの夫
ベニー (Randy Austin) 警備員
グロリア (Donna Duplantier) M.E.
フランク・ディクソン (Tracy Miller) マネージャー、デライラの父
クルーズ (Alexander Eldimiati) 捜査官
— (Tristan Zombi) バーテンダー
— (Ryan H. Jackson) バーテンダー
— (Mark A. Brooks) Bass – Dwight Hendricks Band
— (Cynthia LeBlanc) 弁護士
— (Elton LeBlanc) 捜査官
— (Timothy A. Vasquez) 捜査官
S.ギルバート (James Lesley Taylor) 捜査官