第1話 新たな出発 Rise
脚本/Andrew W. Marlowe
監督/Rob Bowman
【前回までのあらすじ】
奴らは母を殺したのだというケイト。この事件に関係した人全員が
死んでいるとして諦めるのだというリック。私の人生だというケイト
に君は母の事件に逃げ自分を見失ったこと。愛していない男とダラダラ
付き合っているのも君の逃げだというと、もうアナタの顔は見たい
ないとして終わりだというケイト。ライアンはモンゴメリーが事件に
関与していたことを語り嘘をついていたのだという。
我々のしたことのせいで死んだことをケイトに語ると、誰が殺したのか
と問う。しかし言えば追うだろうとし君は簡単に殺されてしまうと
してリックに彼女を連れ出して欲しいという。ロックウッドがやって
くるとケイトは何処かと問う。彼女は渡さないとしお前にもアイツにも
彼女は殺せないという。手配は済んでいるのでお前は終わりだとして、
モンゴメリーはロックウッドと撃ち合うことになる。ケイトはライアン
やエスポジートたちに対して私たちの間だけに留めようとし、他の人が
知る必要はないと語る。モンゴメリーは自分を犠牲にしたヒーローと
して見送ると。そんな中葬儀が行われるが、ケイトは何者かによって
狙撃される。リックは助けようとするが間に合わなかった。そして
彼女に対して愛していることを口にする。
【ストーリー】
救命士によってケイトは運ばれる。ラニも付き添うがここは救命士に
任せて欲しいと言われる。撃たれたのは左胸。
被害者は31歳、搬送中に心停止ありだという。ジョシュは手術室に
やってくるが、ケイトだとしり、コヴァックス先生を呼んでくれと
いう。
エスポジートは犯人が見つからないことに苛立つ。ライアンは防犯カ
メラを片っ端から調べろと電話で怒鳴りつける。
なかなかコヴァックス医師が来ない為にジョシュが執刀することになる。
待っていたら命が危ないという。
犯人が消えたことをリックに語る。凶器の銃はMK11、特殊部隊が使う
スナイパーライフルだというエスポジート。アレクシスとマーサも
病院へとかけつけるとリックのことを心配する。ケイトの父・ジムは
ケイティは?と尋ねる。
手術室では出血が酷い状態で肺静脈から出血だとされた。
そこにコヴァックス医師がやってくると胸腔に出血があり今のところ
チェストチューブに対処しているという。左下肺静脈も出血している
のでクランプしたと翻刻する。あとは私がやるのでジョシュはやるべき
ことをしろと言われる。
何故撃たれたのか。葬式中に発生した事件で犯人は警部の殺害を指示した
ヤツだという。リックは守ろうとしたというが、ジョシュはお前のせい
だと激怒。母親の事件を蒸し返したからこうなったとし、モンゴメリー
が死んだのだってお前のせいだという。ジムはくだらないケンカはする
なとしてケイトが生死を彷徨っている事を語る。
心膜が膨張していて心臓を圧迫。心室細動を起こすケイト。
リックはアイツの言う通りオレが悪いと呟くと、マーサはあんたのせい
ではない事を語る。彼女を危険にさらしてしまったとするが、彼女に
気持ちを伝えたとし愛していると言ったという。
医者が手術室から出てくると、執刀中に心停止を起こしたが現在は
安定しているという。余談は許さない状況であること。他の人は
取りあえず帰るべきだと語る。
犯人を捕まえるまでは絶対に帰らないというエスポジートとライアン。
犯人のライフルに指紋はないがDNAが付着。調べているが該当者は
今のところでなかった。製造番号からマーティン・ホルストが登録者
だが特殊部隊に勤務していた彼は7年前に殉職しているのだという。
遺体は回収されたが銃は見つかって居ないとのこと。
警察犬は現場で犯人を追いかけたが西側に続いていた臭いは消えて
いるという。警察があんなに居たのに・・墓地の警備員が木の後ろ
に隠れているのを目撃しているが、そもそもそこに警備員は配置されて
いなかったのだという。プロの殺し屋ならばキューバにでも逃げている
頃だろうというリック。しかし終わるはずなのに何故ケイトが
撃たれたのか。モンゴメリーが犠牲になってもロックウッドを殺した
のは全部を終わらせる為ではなかったのか。ケイトの安全を守る
為に・・
その頃モンゴメリーから「謎の男」に封筒が届いていた。
リックは署のデスクの上で思わず寝てしまう。電話の音で目覚める
とケイトが意識を取り戻したという知らせ。
お見舞いに行くとまた会えるとは思わなかったという。リックは
あまりに多くの花が飾られていた為にフラワーシップを開くようだ
とジョークを飛ばす。目が覚めたら花だらけだったこと。みんなに
大きな借りを作ってしまったという。守ろうとしてくれたと聞いた
というケイトはスピーチ後の記憶がなく周りが暗くなったという。
撃たれた瞬間のことは覚えていないが、「忘れた方が良いこともある
というし・・・」と語る。モンゴメリーが死んだのはあなたが止めた
からだとすると、止めなければ君も死んでいたんだという。ケイトは
リックに暫く来ないで欲しいとし時間が欲しいという。私から電話
をすると語る。
「謎の男」は連邦議会議事室に電話すると議員会館を頼むと語る。
■今回の事件の概要
いよいよDlifeもシーズン4に突入だ。
何と言ってもシーズン3のラストは、ケイトの母の死の真相を巡って
大きく動き出した話であり、引退間近のモンゴメリーたちが昔、
マフィアのプルガッティを強請っていたこと。その関係者である
マカリスター、ラグリンなど次々と殺害され、ロックウッドと共に
モンゴメリーもまた殺される。そんな不名誉なことをしていた
モンゴメリーの事情は伏せたままでの葬式が行われる中で、ケイトも
また弔辞を語る中でスナイパーによって射撃を受ける。
何とか一命を取り留めるが・・・
■感想
シーズン3からシーズン4に対して約3ヶ月が経過したのかな。
まぁケイトが冒頭であれだけ命ギリギリの状態だったので捜査に戻る
にしてもそれ相応の癒し期間は必要だろうし、そのくらいの時間の
経過は必要なのだろう。
救急で運ばれる際に、ケイトの年齢は31歳だと語っていたね。
シーズン4に辺り気になることがかなり多くの要素として存在していた。
一番気になるのはやはりこれだけの大きな事態をどのように収拾を
量るのかということ。シーズン4の最初から全快で突っ走ると
ドラマとしてはその後のシナリオが繋がらなくなるので、一度何処か
でトーンダウンさせる必要があり、母親殺し、そしてモンゴメリー
殺しの背後にいる黒幕事件とは一度切り離さなければならないのでは
ないかという事情が有る。ただケイトのあの性格から容易に捜査を
辞めるとも思えない中でどのようにして収めていくのか。
リックとケイトもケンカした状態。特にリックはケイトから3ヶ月も
連絡が取れなかったことに怒っていた。
彼女によると
「母が殺された時に私の何かが変わった。心の中に壁が出来た感じ。
二度とあの時みたいに傷つきたくないから・・かわらなきゃなりたい
自分になれないのは分かっている・・心の壁を壊したいが事件解決
までは壊れない」とのことだった。
■事件
今回は当然ケイトとしては彼女を狙ったものを探す流れも存在している
し、個別の事件ファイルとしては、セレブのソーニャ・ギルバート(27歳)
が胸を6発撃たれて殺される事件を担当することになる。
ライアンとエスポジートが担当していて、セキュリティのロックの
状態から同じ部屋で寝ていたソーニャの恋人のデイル・ランダースが
容疑者として疑われるけれど、後々調べて見ると、二人はウォッカの
グラスに睡眠薬を盛られていたことが分かる。
デイルの行動自体不自然なものがあり、6発も撃たれていたのに
目が覚めなかったことや、殺されたのは深夜なのに朝まで外に出て行か
なかったことなどの矛盾点があり、その謎を解き明かしていくことに
なる。
結果としてベッドの下を調べるとマットレスからしたたり落ちる血の
周りに人が居たであろう跡が有って、そこにあった指紋からミッチ・
ヤンシーであることが判明する。
■気になること
・ケイトの後遺症
彼女は左胸を銃で撃たれた。そのせいも有ってか彼女は今回のセレブ
の事件に於いて容疑者を追う際に銃口を突きつけられて、手が震える
状態が訪れた。
ラストでカウンセリングにかかる姿が有ったけれど、今回彼女が
感情的な高ぶりや不安など様々な感情が入り乱れて制御出来なくなって
いる部分も一部垣間見られたことも有って不安要素として存在している。
ラストで再度銃口を向け有ったときにはリックの励ましの言葉も有って
上手く処理したけどね。
また彼女は、撃たれた当時のことを覚えていないとしていたけれど、
実際には記憶は全て鮮明に覚えていてリックの告白も覚えている感じだ。
・モンゴメリー警部の後任
元内部調査部で、鉄の女だと言われるヴィクトリア・ゲイツ警部が
新しくこの12分署を率いることになった。
この人はとても厳格な人で、みんなが彼女のことをミズ・ゲイツと
呼ぶのに対して、自分の事はサーか警部という名前をつけて呼ぶよう
求める姿が有る。そして冒頭ではリックは捜査官ではないので出て行く
よう告げていた。
ゲイツ警部を演じているPenny Johnson Jeraldは、「24」のシーズン3
で、アメリカ大統領・デビッド・パーマーのファーストレディ役の
シェリー役を演じた彼女。
キャッスルでもシーズン7まではこの体制で行くようで、最新のシーズ
ン8ではクレジットされていない。
リックにかかってきた電話
クレジットではGeoff Piersonが演じる謎の男がリックの元に電話を
かけてきた。
これ以上母親の件の捜査をすると私でも守れないことを語っていた
為にリックがケイトに対して捜査の中止をやんわりと求めていく。
これが表立って捜査する事が出来れば、簡単に逆探知・通話履歴から
突き止められるんだけどね。ゲイツ警部はこれ以上証拠のない事件
に時間を割くなとのことなので、今後捜査をするにしても内密に
行っていくことになりそうだ。
そのリックはなんと自宅に自分用の捜査本部を作っていた。
かつてケイトが自宅にそんな部屋を作っていたんだけどね。その流れ
はリックが引き継いだのか。
家族もリックを心配する
特にアレクシスが今回の一件でリックのことをやたらと心配していた。
「大人になりなよ、パパは刑事じゃない。遊びは終わりだ」
アレクシスから聞かされた言葉だけど、シーズン3のラストでも
ケイトはリックに同様の意味の言葉を投げかけていたよね。
当然一人しかいない父が殺し屋によって狙われるとなれば正気で
居られないのも分かる。リックはこの事件だけで辞めるとしていた
みたいだけど、結局彼は大人になる為には必要なことだとして、
アレクシスに理解を求めていた。
ケイトの母殺害の一連の事件
金回りの流れを捜査していると、当時使用された銀行は潰れていて、
その記録が保管されているユニオンシティの倉庫もまた火災で焼かれ
ていた。当時の火災捜査をしたロット・ハルステッドから話を聞くが、
ジャンクションボックスからの出火で運が悪かっただけだとしていた。
ハルステッドが嘘をつくとは思えないとのことだけど、モンゴメリー
も嘘をついていた訳だし、分からないよね。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
— (Geoff Pierson) Mystery Man
Dr.カーター・バーク (Michael Dorn) カウンセラー
ジョシュ・デビッドソン (Victor Webster) 外科医、ケイトの彼氏
ジム・ベケット (Scott Paulin) ケイトの父
ロッド・ハルステッド (John M. Jackson) 火災調査官
Dr.コヴァクス (Larry Anderson) 外科医
アン・ヘースティングス (Valerie Azlynn) 捜査官
デイル・ランダース (Joshua Dov) バンドマン、ソーニャの彼氏
ミッチ・ヤンシー (Landon Ashworth) バンドマン
ジニー (Azure Parsons) リックのファン、サイン会に来る
— (Roger Narayan) ER Resident
— (Paris Tanaka) ER Nurse
— (Ruben Dario) EMT
— (Marmee Cosico) Pedestrian
ソーニャ・ギルバート
ボブ市長