第11話 5月のクリスマス Locks of Love
脚本/Susanna Fogel
Joni Lefkowitz
監督/ Lee Rose
【前回までのあらすじ】
レオは脳腫瘍で長くて3、4ヶ月だという。エイプリルはあなたならば
がんばれるとして手術を受けるよう告げる。レオは前から決めていた
ことだとして、考えを変えさせようとする気ならもう関わるなという。
ブレナはナタリーと逢ってきたことを母に語る。レオはエイプリルに
対してオレに賭けるのは間違いだとし、あの男に賭ければ勝てそうだ
と語る。大勢が君をいたわっていると。ボクは自分をいたわるという。
レオの両親が病室にやってくるのを見る。エイプリルの留守電に
レオからメールが入っている事を知る。
【ストーリー】
メールには「大事な話がある。途中で死んだら笑えないな。最近、
君のせいで死について考える。人生についても・・それで重大な決断
をした。」
エイプリルはベスに対してレオが手術を受けると言っていることを語る。
脳腫瘍の摘出だというと、ベスは何故今まで拒否していたのかと尋ねる。
50%の確率で手術の成功の可否が決まるとし、脳に障害が残るかも知れ
ないのだという。つまり死ぬってこと。でも彼は挑戦することにした
のだという。ベスはあなたの影響だったとしても何が起きても自分を
責めることはしないでと語る。
サラは色々と食事の準備をする。
亡くなった夫・トーマス側の両親が年に一度やってくるのである。
毎年クリスマスに集まるハズだが、エイプリルのガンの話を知り
急いで集まることになった。エマはもてなす必要が有るのかとして、
あの人は泊めてあげるのに孫との仲の良さを私と競おうとするばかり
だというエマ。今回もリンは騒ぎを起こすことはないというサラだが
それは無理だとして、去年のクリスマスだって凄い大騒ぎだったと
いう。南京虫がいると思ったのだと、存在しない虫で大迷惑だった
事を語る。トーマスの浮気のことは秘密よとエマに語り、アーティー
が知ったら傷つくからと。ブレナがやってくる私達には意地悪なのに?
と問うと、いつも人前で私に彼氏が居るかを聞いてくると語る。数週間
前まで女性の恋人も居たのにねと語ると、時期に恋人は彼女だけに
なるという。グリアの両親が許してくれたのか?と問うと、彼女は
夏にオックスフォードへ送られるから戻る頃には忘れているでしょと。
そんな中二人がやってくる。
リンは私達をエイプリルと水入らずで過ごさせてとし、エマは
面会済みなんでしょと語る。もちろんよ、私は家事もしなければ
いけないし、害虫駆除もしなくちゃねという。ブレナも祖父母に
挨拶するとアーティーは彼女にこれで彼氏を嫉妬させろとして、
ポスターを持ってくる。
その頃病室にいたエイプリルは記事を目にして辛いことをベスに語る。
私が記事を書きたいこと。まだ休職して6日目なのに・・喪失感を
感じるとし、毎日何かを失うという。ドミニクは永遠に失ったし、レオ
もそうかも知れないと。ベスは激痛を訴えてクスリをもらったらどうか
としてハイになれるという。父方の祖父母が来るのだとし、毎年尋ねて
来ていたのに、私の方は最近仕事にかまけて行ってなかったという。
悪い孫だと語ると、ベスは私だってその点は負けていないという。仕事を
辞めて貯金を大々的に失っていること。更にもう一人暮らしは辞めて
同居人を捜さなければならないと語る。エイプリルは私が探して
あげるというが、ガンの親友には頼めないという。エイプリルは平気だ
と語ると、何か仕事をしていたいと語る。
そんな中サラがやってくる。
祖父母が来る前に二人きりで話したい事があるとしてベスには席を
外してもらう。話したいのはナタリーの件だとすると抗がん剤で
弱っている時に絶好のタイミングねと語る。母親にナタリーのことは
何時知ったのかと尋ねると、パパの遺書を読んで知ったという。
ジョージはそのずっと前から知っていた様で、それが私は彼と
大げんかしていたのだという。葬儀に参列を禁じたのは私だとし、彼
を酷い人だと思わせたことを謝罪する。お爺ちゃんたちは知らないの
だとし、言う立場でもないことを語る。エイプリルは言わないことを
語ると、祖父母に会うのでまるで今が12月みたいだと語る。今は
5月で入院中なのに気分はクリスマスだと語る。
ドミニクはエイプリルに電話しようとするが出来なかった。
グラハムも食事を持ってくると彼からアドバイスはないかと尋ねられる
が、ないという。寝ても覚めても傷心は癒えるものではないのだという。
お前は彼女の親友を振ったのだとし、それも入院中の彼女だという。
ダマされたのはボクの方だとするが、ウワサは忘れ去られるものだろう
という。ドミニクはまたツアーに予約した事を告げ、4ヶ月は仕事に
行く予定だと語る。
エイプリルの元にレオがやってくる。
脳の手術をすることにしたが、手術は慌てずにするという。
今朝は検査したこと。手術は一大プロジェクトだという。もう会えない
かも知れないと思ったというエイプリルは決断したことが嬉しいと語る。
エクボくんとはどうなったのかと問うと、別れた事を語る。振られた
事を告げると、もう疲れたので休むという。また逢おうガン友よとして
レオは去っていく。
■感想
エイプリルが白血病の抗がん治療の為に入院する中、父方の祖父母
が逢いにやってくる。母方のエマとか家族のものたちは、リンと
アーティーとの感覚が違い、大騒ぎしていくのであまり歓迎する
意識はなかったが・・
ナタリーの件、子供たちは知らされていなかっただけで、家族の者に
は周知されていたのね。
妻のサラは遺書で知ったという。
ジョージは死ぬ前から知っていてトーマスとナタリーと共に三人が
写る写真が遭ったよね。
祖父母はトーマスが亡くなる一年前に聞いたことを語っていた。
祖父母同士が孫に於ける取り合いの競争みたいになっていたので、
そういうところでも秘密を知るものが優位に立つみたいになってしまっ
ていたのか。
笑えたのは夜にブレナが病室に泊まりに来た際に、エイプリルが気分が
悪くなる。香水のせいだとすると、祖父母が私に香りを移そうとして
いるとして男が寄りつくようにする為だとしていたけれど、臭いを
つけて自分の方がブレナに対して優位/所有者だということを示す為に
使ったんじゃないですかね。
■気になるレオの安否
前回レオの家族が病室に現れたのでもうダメかとも思いつつ、
クレジットをみれば死んでいないことは明らかなんだよな。
エイプリルにどんなメールを送ったのか気になっていたけど、やはり
予想通り彼はエイプリルの影響で手術を受けるみたいだ。
50%の確率ならば賭ける価値って十分ある気がする。
というか随分と生存確率としては高いよな。
ちょうど今回のラストに彼の手術シーンに突入。
エイプリルから何かやっておきたいことは何かと問われて、
彼女と楽しく過ごすと共に、エイプリルもまた彼ら髪の毛を剃るよう
頼む。一緒になって髪の毛を剃る姿。
「エイリアン」みたい。君は「赤ちゃん」みたいだ。
エイプリルは無断でマスクを外して遊ぶことに臆する姿が有ったけど、
レオは病院の規則は法律じゃなくて規則だと語り、車で暴走した時
よりもマジメになっているエイプリルのことを皮肉っていた。
■初回の投薬終了
一ヶ月の休職とのことだけど、まだ今回は投薬一回目が終了したという
状況。医者の話になると数週間後に生検を行うとのこと。
しかし徐々にエイプリルの髪型が短くなっていくところが切ない。
でも基本的に彼女は顔がカワイイので、坊主になっても似合いそう。
髪の毛が始めて抜けた時には祖父母は薬が効いている証拠だとして語って
いたけど、一番衝撃を受けただろうね。
■ブレナの性的嗜好
孫の近況を知りたいという祖父母との会話から、常に一緒にいる人
には言われたくないとしてエマたちと言い争う構図が有った。
話すのかどうか気になっていたけど、結局彼女はバイだということを
自ら語り、付き合っていたのは女性だと語る。バイテクシャルだと
ゲイではないと何度も訂正していたけど、老人にはどちらでも関係
ないのかも。
その流れに乗じてトーマスは浮気してナタリーが居ることを語っていた。
■戦うこと
ネット回線を通してみんなで話し合った。
母親が風邪を引いてしまった為に病室には近づけなくなってしまった
為のもの。
病人にガンバレと言われることで無力さを実感させられるというのは
分かる気がするな。
髪の毛が生える頃、新しい自分になれるのか。
最後にクリスマスの格好をして病院の子供たちにサービスしている
姿も良かったね。
■使用された曲
・
■出演者
エイプリル・カーヴァー (Italia Ricci) ボストンポスト誌、長女24歳
サラ・カーヴァー (Mary Page Keller) 母親、心理療法士
ドミニク (Richard Brancatisano) ボストンポスト誌
ブレナ・カーヴァー (Haley Ramm) 次女
ベス (Aisha Dee) 喫茶店勤務、エイプリルの親友
ローレンス (Vondie Curtis-Hall) ボストンポスト誌・上司
エマ・カーヴァー (Rebecca Schull) 祖母
レオ・ヘンドリー (Scott Michael Foster) ガン患者、政治家の息子
Dr.スーザン・ハンバーグ (Merrin Dungey) 白血病の権威
アーティー (Edward Asner) トーマスの父
グランマ・リン (Marion Ross) トーマスの母
グラハム (Rob Kerkovich) ドミニクのルームメイト
モーガン (Beth Dover) 看護師
Dr.スティブラー (Bob Gebert)
マーティーン・ブルアール (Pamala Tyson) 看護師
Dr.ジョージ・カーヴァー (Steven Weber) エイプリルの叔父
— (Matty Cardarople) Teen Clerk
— (Stephanie Escajeda) Anesthesiologist
— (Marcus Folmar) Barber