February 1, 2010
第19話 倒れた花婿 The Choice
脚本/David Hoselton
監督/Juan Jose Campanella
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ウェディングドレスに身を包んだニコールは父・ヘンリーと共
に教会に来ていた。今ならばまだ辞められるぞという父に対して
テッドはパパの次に素晴らしい人だとして結婚は辞めない事を
語る。父と共にバージンロードを歩いてニコールはテッドの待つ
祭壇へとやってくる。神父は二人が揃うと、聖なる契りを語る。
命ある限り互いを愛することを誓うかという問いかけにテッド
は声が出ず突然倒れてしまう。
ウィルソンは元妻のサムと共にベッドで目覚める。
ウィルソンは隣でまだ寝ているサムに対してじゃれつくと、
まだ眠たいというサム。夢の中だと思えば良いというとハウス
が居るのでは?と問う。あれは悪夢みたいなもので、彼は今頃
熟睡しているハズだという。
ハウスは確かに熟睡していたが、隣人であるエステバン少年の
部屋で寝ており警察に通報されてしまう。
プレインズボロ教育病院では、カッディが一時間前に秘書が一人
辞めた為に新たな人材を捜して電話していた。
ハウスがやってくるとカッディは彼にそのことを愚痴る。
俺なんて今朝他人のベッドで目覚めたとしてそれ以上に最悪な
ことなど有るのかと問う。看護師のジェフリーは不機嫌そうな
顔をしてホント迷惑な人だと呟く。隣の家で寝ていたとすると、
酒を飲んでは駄目だとされているでしょとカッディは小言を
言い出す。カッディはハウスに対して外来患者を診てくれと
命じる中、チェイスが患者が待っていると呼びに来る。
助かったとして、チェイスが救ってくれたと勘違いするが、
本当に患者が来ている事を知る。
患者は失語症と失神で運ばれて来た患者で、ERでの検査で、
感染症、声帯の損傷、卒中は除外しているという。失神の原因
の低血圧、低血糖、脱水も除外していいというタウブ。
ハウスは検査をやり残しているとして、患者のテッドを
横に向けると突然針を刺す。すると突然”痛い”と声を上げる。
これは仮病だというハウス。しかし患者本人は今急に声が出る
ようになったのだという。失神の原因は何なのかと問うと、
それは結婚に怖じけ付いたものだろうと語る。
ハウスとタウブ。
浮気公認を辞めようと持ちかけたのはお前じゃなく妻が持ちかけ
たのにお前は黙って浮気をしているのだろうと問うと、仕事で
満たされないものをセックスで見たそうとしているのかと問われる。
するとタウブは浮気公認の話を止めてから妻がベッタリで困って
いるとして、ハウスに一緒に食事に行こうと誘う。上司と一緒
ならば妻・レイチェルも許してくれるハズだとすると、8時半に
フィンティーナで食事をすることになる。
テッドは退院するとニコールに対して今からアトランティックシティ
に行って改めて式をやろうという。ボクはもう元気だとするが、
またしてもテッドは病院を出た直後に倒れてしまう。
ハウスはまた倒れた事を聞いて、結婚を辞める方法は幾らでもある
だろうとして、ツイッターを使うとか・・・と呟く。
フォアマンによると肺に水が貯まっているという。
しかし本物の症状だとして、何故もう一つの症状の方が消えたのか
と問う。肺水が全身性のものならば、薬の服用を隠しているので
はないという。ハウスはERの検査も信用出来ないとして改めて
感染症の検査をする様指示。更にガンの細胞診、血圧も測る様
告げ、サーティーンとタウブには自宅も調べろという。
新居に移ったのは3ヶ月前で、愛の巣と独身時代の住処も調べろと
語る。
タウブとサーティーンが独身の家を調べる。
タウブはガラスを割って入る様なことはしないよう告げるが、
サーティーンは手慣れたようにガラスを割ってドアの鍵を開けて
中に入る。タウブは塗装に鉛塗料が使われているのかと呟く。
異食症なのか。
サーティーンはタウブに対して、浮気した看護師・マヤには
なんと説明したのかと問うと心変わりしたと説明したという。
サーティーンは室内がつり天井になっている事を知り、天井を
開けてみると40年前の防音タイルが張られている事を知る。
アスベストが使われているのではないかとする中、コッターという
住民がやってくる。不審者二人に対して自分の住まいで何を
しているのかと問い詰める中、二人はテッド・テイラーを知って
いるかと問うと現在ウチの病院で入院しているのだと語る。
アスベストに関しては調査済みで使われていない事を語ると、
コッターはテッドとは3年間付き合っていた恋人だと語る。
改めてテッドの元にコッターから聞いたことを話すと、
テッドはゲイであることを否定する。コッターから言い寄られた
ので家を出たのだとして彼とは寝ていないという。
伝染症単核球症が判明したとし、それが胸水を引き起こしたの
だという。何故今頃になって”キス病”になったのか。免疫が低下
しているのではないかという。テッドはあくまでコッターとは
寝ていないとし、接触は有ったと語る。アナルセックスはよく
ある家庭内事故だからなとハウスは嫌みを呟くと、ニコールには
この事は言わないで欲しいと語る。
サーティーンとチェイス、タウブは検査する中、ゲイのテッドと
ニコールが結婚しても良いのかということで語り合う。
サーティーンは結婚すれば双方が不幸になるとして反対だった。
しかしチェイスはストレート同士が結婚しても幸せになるとは
限らないのだとしてタウブの方をジッと見つめる。僕の方を
見ないで下さいというタウブ。相手にも選ぶ権利があるという
サーティーンだが、俺たちが知らせる権利はないというチェイス。
性的嗜好を偽るのは許せないのだろうとサーティーンに尋ねる。
HIVは陰性。病気とゲイは関係がなかった。ストレートになった
ことが原因なのではないのか。どうやって変わったのかとサーティ
ーンはテッドに尋ねると人に相談したのだという。セラピーを
受けたと告げると、キャンプで性的嗜好を変えるセラピーが
有り3週間受けたのだという。ゲイのポルノを見せられる間に
吐き薬を飲まされたのだという。アポモルヒネか塩化リチウム、
シクロホスファミドだと思うという。更に男性ホルモンや電気ショ
ックを使ったのだろうとのこと。神経損傷で失語症になったのでは
ないかとするが、フォアマンは電気ショックで神経損傷はしない
という。ハウスは脳波を調べろと語る。
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■ウィルソン
今回のウィルソンはサムと過ごすためにハウスを遠ざけると
いう役割だった。サムとの関係が続けばハウスが一人になって
しまうとして心配した格好で、ウィルソンとしては自分以外
のものと一緒に過ごしてハウスに楽しみを感じて欲しいと
思った様だ。
ハウスとしては突然タウブやサーティーン、チェイス、フォア
マンが誘ってくるので違和感を感じて、ウィルソンの仕業だ
と思い彼のオフィスに乗り込んでいった。
みんな嘘をつく人が今回は多かったな。
ハウスがウィルソンのオフィスに乗り込んでいった際に彼が
電話していたので、ぶちっと電話を切ってしまった時には
ウィルソンは「33歳の女性に乳がんの宣告をしていたんだぞ」
と語るが、ハウスはお前なら面と向かって話すハズだとし、
一緒に涙するんだろうと語っていた。
みんな自発的に誘っていると一度は話したけど、金で買収した
事を語る。タウブには100ドル、フォアマンには200ドル払った
と語っていたね。
フォアマンたちとクラブに行った後、ウィルソンとの会話の中
いつものように閃きが飛び出す。
「人には変えられないものがある」ということで、患者には
持って生まれたものから病気の原因に結びつく原因があること
を告げていた。
■カッディ
冒頭のシーンと最後のシーンでしか登場しなかった。
最後にハウスを食事に誘うシーンは、果たしてウィルソンが
カッディに頼んでハウスとの時間を持たせようとしたのかど
うか。
カッディは否定し友達になりたい事を語るが、俺は友達にだけは
なりたくないとして語る姿が合った。
今回は酒を結構飲んでいたし、イブプロフェンらしきものを
砂糖変わりにしてコーヒーに入れて飲もうとしていた感じ。
みんながハウスのコーヒーを飲もうとする瞬間を固唾をのんで
見ていたのもそういう経緯なのかな。
■サーティーン、タウブ
患者が自分の性的嗜好を偽って結婚しようとしていることで
敏感に反応していたサーティーン。
珍しくチェイスと言い合う姿があり、最終的には医者が
関与すべき問題ではないというところで決着が付いたのか。
タウブと一緒にガサ入れの際には、侵入する手際の良さが
目立ったし、ハウスのことをレズビアンバーに連れて行く所
など、ハウスにとっては楽しい一時になりそうな感じだった
けどね。
「お前はキャリアも有るし賢いし周りの人間を引きつける。
なのに短命だからって投げやりになり好きなような自分を
哀れむ」と言われていたけど、「先生は?」という問いかけ
に結局似たもの同士って感じもする。
タウブは完全にハウスに弄ばれる役割が板に付いていた感じ。
妻と居るのが嫌なので一緒に食事にいこうとしていたけど
嘘のアリバイ作りの為なのか、ウィルソンに金で雇われたもの
なのかは分からないけど、ハウスを自主的に誘った訳では
ないことだけは確かだった。
妻は陶芸教室に通っているのでこないとしていたけど、
タウブの嘘で、そんなのお見通しとばかりのハウスの姿。
逆にレイチェルの前でタウブに仕返しとばかりに
俺たちは陶芸教室に通うとしたとして、その為にタウブは
ネットオークションでナプキンリングを落札。競り合っていた
のがハウスだったというのも笑える。
■チェイス、フォアマン
最近チェイスはハウスとの息が合ってきたな。
冒頭でタイミングよくハウスのピンチに現れたのはチェイス。
フォアマンは診断した際にハウスから凄いじゃないかと
言われて、フォアマンには珍しいようなリアクションをとって
いたな。
フォアマンとチェイスがハウスをライブに誘うことになると、
ハウスは「子宮の検査がある」として断ろうとしていたのが笑えた。
最後にチェイスとフォアマンとハウスの三人でカラオケバー
に行ってステージで歌っていたけど楽しそうだった。
友達になれそうだけど酔っていたせいだとしてハウスは
益々酒を使って色々と現実逃避をしていきそうな感じだね。
■今回の患者
・テッド
結婚式の誓いの時に言葉が発せられずに倒れてしまった男性。
失語症と失神だったけど、失語症はすぐに解けて失神する状況
だけは続いていた。
「失神したのは結婚に怖じけ付いたのだろう」という心因性を理由
にするハウスの姿が面白かったけど、当然違う。
肺に水が溜まり始める。
感染症なのか、ガンなのか、血圧なのか。
伝染症単核球症(キス病)だと診断するが、しかしすぐに陰性となる。
ゲイだったことが原因なのか。
ゲイからストレートと性的嗜好の変化の過程で、嘔吐剤や電気ショッ
クを与えたことによって、神経損傷や脳波の問題が浮上。
頭部外傷の検査をしている際に、テッドがゲイだということがニコール
にバレそうになった。
そんな中で心臓発作が発生する。
心電図では異常はなく、心臓が止まる原因は4つだとして
1) 電気的異常
2) 血流障害
3) 出血
…… 4) 浮気。…心が傷つく病気だとしてハウスが語る姿。
血管造影で血流を調べると語るフォアマンに対して名医だと語る
ハウスに、フォアマンが「ツインピークス」のカイル・マクラクランばり
に親指を立てる姿が印象的だ。
検査の為大腿動脈に管を通そうとすると再度失神。
POTS・・体位性起立性頻拍症候群だろうと診断するハウス。
起き上がると血圧が急激に下がり、寝ると正常に戻る為のものだという。
立ちくらみの親分みたいな病気か。
投薬することになる。
今度は頭痛が発生。
ニコールにゲイなのかと問い詰められていたので頭が痛くなった
のかと思った。
真菌による脳感染を疑い、ムスコにゴムをつけてやっているかと
して腰椎穿刺して髄液を調べることに。しかし陰性。頭痛は悪化。
しかしハウスは腰椎穿刺で頭痛が悪化したとして、モルヒネを
打っていること。針を刺した際にその部分から髄液が漏れたのだ
としてタウブのせいに。頭蓋内圧の低下によるもので、人工髄液を
補充することになる。
更に脳卒中のような状態になり、その原因は何かという時には
凄い勢いで気難しい病気の名前が並べ立てられた。
サルコイドーシス、肺門リンパ節腫脹、強度症、ヒストプラズマ症、
MELAS、ミトコンドリア脳筋症・・・
過去にもソファーに座っていて気絶したことがあるということを聞く。
勃起障害もあるとのこと。
プレチスモグラフでペニスの血流を調べることになる。
どっちが良いか?として男性ヌード誌と女性ヌード誌を差し出す
サーティーンは実に意地悪だね。
しかし突然汗が出始めたかと思えば母乳が出てきた。
男性ホルモン注射のせいか甲状腺なのか、バセドウ病か橋本病か。
プロラクチンを調べて下垂体を調べることになる。
結果として生まれ持ったものがヒントとなり、
脳がキアリ奇形と呼ばれるもので頭蓋底が狭く髄液の流れが悪いの
だという。電気ショックを受けて脳が腫れて流れが止まってしまった
こと。下垂体が脳に圧迫されて妊婦の仲間入りをしたと語っていた。
先天性異常で終了。
■使用された曲
・Canon in D Major
・Jesse Spencer, Omar Epps and Hugh LaurieのMidnight Train to Georgia
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グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形
レミー・”サーティーン”・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
— (Bobbin Bergstrom) Nurse
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 探偵
サマンサ・カー (Cynthia Watros) ウィルソンの一番目の妻
レイチェル・タウブ (Jennifer Crystal Foley) タウブの妻
セオドア・フィリップ・テイラー (Adam Garcia) 新郎、”テッド”
ニコール・マーガレット・マーレイ (Eva Amurri Martino) 新婦
ヘンリー・マーレイ (Gregory Franklin) ニコールの父
コッター・マックリン (Jonathan Murphy) テイラーのゲイパートナー
ジェフリー・スパークマン (Patrick Price) 看護師
ボウデン (F. William Parker) 神父
— (Elijah Long) Cop
エステバン (Tyler Scott Gilmour) 少年、ハウスが布団で寝ていた
— (Richard Bernard) Ted’s Father