Dr.HOUSE ドクター・ハウス シーズン6 第20話 ストレス Baggage

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May 10, 2010
第20話 ストレス Baggage

脚本/Doris Egan、David Foster
監督/David Straiton
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ハウスはカウンセラーのノーランの元にいく。
最近悩みやストレスはあるかというノーランに対して、無いと
いうハウス。待合室に置かれていたモネはどうだった?として
睡蓮のことだと告げるが、ハウスは気が付いていなかった。
ストレスは注意力を低下させるものだという。ハウスはストレス
などなく平凡な一週間だったと語る。

カッディからERに運ばれて来た患者がいるとして呼び出され、
ジョギング中に突然記憶喪失になってトラックに跳ねられそう
になった患者(シドニー)だという。見当識障害が起こしたが
MRIでは異常はなく、彼女が誰なのかを示すIDなどは所持してお
らず、ライニングウェアを着ていたことと、心拍計を身につけて
いたことだという。ハウスはシューズを見て金を持っている
ヤツだとし、金持ちなら誰かが探しに来るだろうと語る。
シドニーは何か食べたいとしてベッドから呟くが、看護師のジョ
ーイは15分前に食べさせたばかりだという。食べたのを忘れた
のではなく、腹が減っているのだとし、代謝が活発なのだろう
という。脚の筋肉の発達具合から長距離を走って来たであろう
事を語る。

ノーランはハウスに何故ERになど居たのかと問う。
ハウスは精神科医にとっては興味深い患者なのに、患者のこと
ではなく俺の居場所を気にするのかと問う。君が何の見返りも
なくカッディの言う事を聞くとも思えないというノーラン。
ウィルソンのことを避けていた事を告げ、彼が何かを片付けて
たがっていた事は分かっていたという。サムが金曜日に引っ越し
してくれることを聞かされ、ウィルソンはハウスに対して
人生の計画を聞かせてくれと言われたとし、彼からはハウスに
家から出て行って欲しいと言われたのだという。もう女性関係
で失敗はしたくないと言われたとのこと。どうせならば新しい
家に住んだらどうかとし、これまでの家のように薬や幻覚を
忘れさせる場所の方が良いと言われたという。
ノーランは親友に出て行けと言われても大丈夫なのかと問うと、
裏切られた怒りや思いはないのかと問う。元々寝室が2つの部屋
をウィルソンが購入したのはハウスと一緒に住む為に購入した
ものだろうという。ショックで脳が忘れることが起きたのでは
ないかと言われる。

コンサルにて、チームは患者のMRIの検査結果を見る。
灰白質と白質の境目が不明瞭だというハウス。チェイスは記憶
を司る部分だから症状と関係があるのかと問う。サーティーン
は細菌感染なのかと問う。しかしノーランはそんな説明はどう
でも良いとしてハウスの話の腰を折る。
それならば多発性硬化症と外傷を除外した理由から説明するよ
というハウス。チェイスは毒物によるものかもしれないとして
家を調べるべきだとするが、患者が誰なのか分からないのに
調べることは出来ないという。しかしハウスは心拍計には製造番号
が有るので家まで特定出来なくても売った店の店員が何かを
知っているかも知れないという。フォアマンは”天才ですね”と
言った事を語るが、ノーランは本当に彼がそんなことを言った
のかと疑う。周囲に連れて行けば記憶が戻るかも知れないとして
ハウスは自ら連れて行くと申し出る。

ノーランは病院にいなければウィルソンを避けられると思って
自ら名乗り出て、旧家からも避けたいのではないかという。
しかし旧家にはその日のウチに立ち寄っている事を語る。
家に戻るとアルビーの姿がいたのだという。アルビーに何故
いるのかと問うと昔の町に戻ったら移民局に追われていると
知ったのだという。
ハウスは室内が変わっていることに気が付く。アルビーは部屋を
整理してペンキを塗ったとのこと。俺のテーブルはどうしたのか
と問うとペンキを買うために売った事を語る。更に他のモノも
売ったと聞いてハウスは呆れ、帰る前に壁を塗り直して出て行けと
言ったという。
ノーランはウィルソンは君を追い出し、君はアルビーを追い出した
のかとするが、アルビーはまだその時点ではいた事を語る。
ウィルソンの変わりをさせるために患者と共にアルビーを連れて
行ったとのこと。それは気を紛らわせるためのものだろうとの事。

ハウスとアルビー、そしてMiss X(シドニー)は心拍計の販売店
の近くにいく。実はこの町には来たことが無くネットで購入
しただけじゃないのかというアルビー。
ハウスはアルビーに対してプエルトリコ人はアメリカ国籍だろう
として、何で移民局がアメリカ国籍を追っているのかと問うと
出生証明書を無くしたのだという。その原本の記録もなくなって
しまったとのこと。親がプエルトリコ人だということを証言する
為の聴聞会もすっぽかしてしまったというアルビー。
一方シドニーは自分が何も思い出せなかったらどうすれば良い
のかと不安になっていた。きっと誰かが現れるとし、旦那とか
友達が来て君が何者かを教えてくれるだろうと励ます。
アルビーはドーナツ店でも入ろうと告げ中に入ると、店員の女性
はシドニーのことを覚えて居た。砂糖とジャム入りのドーナツを
一ダースずつ買うんでしょ?と言われると、ハウスはランナーは
高カロリーのものを摂取していたハズだと語る。店員に彼女の
名前を聞くが知らないという。以前に夫らしき男と来た際に、
確かサンディとかシェリーみたいな名前で呼んでいたのを聞いた
だけだという。男は抽選箱に名刺を残して行ったとのこと。
男の名前はジェイだと判明し、彼女はシドニーだということが
判明する。
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今回のハウスは少し特殊なケースだった。
シーズン4の初期の頃に出演していた精神的リハビリ施設の
精神科医・ノーランとのやりとりを通して、ハウスの精神
状態の今がどのようになっているのかを探る為のエピソード
である。

ドラマ的にはノーランの元にカウンセリングの形で一年間
通っている事が判明し、これまで少しずつハウスの中での
人との関わり合いを通して幸せになりたい気持ちを
引き出していたハズが、最後の段階になってハウスが語る
ように、自分は不幸に陥り、周りだけが幸せな状況になって
行く感じが焦燥感を煽り、切なさと皮肉さ加減を描いている。

人間と関わり合う内に傷つくことは誰にだってあるハズで、
これまでそういう経験をしてこなかったハウスにとっては
ショックが大きいのかも知れない。正確には傷ついたことは
有るのだろうけど、その中には少なからず自分が他人を
遠ざけているからこそ、相手も同様の反応を示していると
思っている節も有ったのだろう。

今のハウスにとって自分なりに他人への誠意を見せたことで、
もう少し人間関係がプラスに働いていくものかと思っていた
けど、今回突如として現れたアルビーのエピソードを通して
これまではハウスが常々信条としている「患者は嘘をつく」と
する持論から発展して、「人は自分勝手に嘘と裏切りを繰り
返す」という認識へとグレードアップされるとしたならば、
それは悲しいことだと思う。

傷ついている時にはネガティヴな情報しか頭に残らないけれど、
これまでカッディにせよウィルソンにせよ、ハウスの為に
身を削って助けてきていたという事実が抜け落ちてしまって
悪い方向にばかり考えてしまうところは人の悪いところなの
だろうね。

今回の記憶が抜け落ちた患者とのやりとりを通して、色々と
その行動を分析していくノーラン医師の洞察力の鋭さと、
普段のハウスとは違うところを見抜いていく分析力には
舌を巻く部分も有ったけど、なかなか言葉通りには行かない
ところはもどかしさを感じた。

上述したように人間は悪い方向へと考えがちだ。
ウィルソンが突然ハウスを家から追い出した行動の中に、
ハウスはカッディの差し金だとか入れ知恵だとする流れが有った
けど、考え方次第では全く別の想像が成り立つ。ただ想像
だけで相手の真意を見抜こうとするのは、いつまで経っても正解
なき答えを探しているようで不毛な感じ。
精神科医自身、ハウスが語っていたように答えを持っておらず
治ると暗示させるだけだとするのは確かに当たっていると思う。
そういうのがまさに精神科医の役目だと思うしね。

ウィルソンのことを不審に感じて非難したかと思うと、
今度は擁護する立場になって、ウィルソンはそんなヤツでは
ないとする辺りのハウスの中の複雑な心情がなんとも言えないところが
有った。

人はあんまり考えすぎるとネガティブになるし、考えることを
辞めれば歩みは終わるというジレンマみたいなものを感じるね。

ほっこりさせるのは、フォアマンだけが何故かハウスに
「先生最高です!」と語る想像を描いていること。
前回のエピソードの中で、ハウスがフォアマンに対して
「最高の診断だ」と言ったことへのアンサー的なところに
繋がっているのか。

また過去に執着しているハウスの姿があり、過去の記憶とアイデンテ
ィティの確立というのはテーマとして存在したようだ。
プエルトルコ人だと証明できないアルビーの姿だったり、病気の
治療の過程で、長期的記憶を司る扁桃体の除去を行う事への是非が
問われたり、元々部屋に有ったものを全て取り戻すハウスの行動
の中にはどんな思いが含まれているのか。

カッディの曾祖父が医師だったというのも驚き。
アーネスト・カッディ著作「急性腹症へのアプローチ」。
いつかハウスがカッディにプレゼントしようとしていたものだと
分かる。

ハウスにとって一番失ったものの中で大きいものとは一体何なの
ですかね。カッディなのかウィルソンなのか。ノーランとは医者と
患者の枠を超えて良い関係を結べそうな気もするけど、駄目なのか
な。

■今回の患者

・シドニー・マーリック

ランニング中に記憶喪失・見識障害を起こした患者。
IDがなく身元が分からずに、病気の原因を探すと同時に患者の身元
を探していく内容だった。

身元を特定し彼女が人権問題と集団訴訟を専門とする弁護士である事。
ここ4年間はメタンガス田に家を建てられた住民達の訴訟に関わって
いたということで、メタン中毒を疑う。
血液と尿検査をして治療しようとしていたところで脚の感覚がなくな
ってしまい尿失禁と複雑部分発作を起こしていることが判明する。

負荷テストをしながら12時間何も起きないので退院させるべきかと
していてたところで、発作のようなものが再び起きる。
呼吸困難で急性の肺水腫。
更に尿崩症と記憶喪失、脚の麻痺の原因への共通点を探っていくこと
になる。
海綿状脳症という診断に至り扁桃体切除を巡り一波乱起きる。
夫は妻が記憶を失うことを恐れて手術を拒否。
プリオン感染が進んで脳全体を冒すとするが、結局脳幹にまで
進行し、もう手遅れの状態になる。蛍光透視法で心臓にペースメーカー
を入れる中、拡張型心筋症を起こしているとして、脳症ではない
ことが分かり、全身が病気だという。
心拍が安定せず頻脈に低血圧。急速進行性の病気・・。
ハウスはランニングをすることで免疫が低下し、古い感染が再活性
したのだとして結核だという判断を下す。多剤併用療法で治そうとする。

しかしハウスは患者にはうっすらブルーライトに照らされてタトゥー
がしてあることが分かる。タトゥー除去で上層部だけ皮膚を剥がした
ので奧のインクが残っていたことが判明しアレルギー反応である
ことが分かる。皮膚を移植し直してなんとか治療は完了する。

■使用された曲

■検索用キーワード

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形

レミー・”サーティーン”・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
— (Bobbin Bergstrom) Nurse
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 探偵

サマンサ・カー (Cynthia Watros) ウィルソンの一番目の妻
フアン・アルバレス (Lin-Manuel Miranda) “アルビー”、ハウスの家に・・
シドニー・マーリック (Zoe McLellan) Patient X、弁護士
ジェイ (David Monahan) シドニーの夫
— (Carl Gilliard) Dutch Hightower
ハリス (Paul Keeley) 古本屋でハウスの本購入
Dr.ダリル・ノーラン (Andre Braugher) 精神科医
ダードンナ (Annette M. Lesure) ドーナツ店”シュガーズ”店主
— (Gil Glasgow) Court Officer
— (Tina Huang) Public Defender
ダーキー (Ric Maddox) 捜査官
ジョディ (Angelyna Martinez) 看護師
— (J.A. Steel) Staff Surgeon
— (Holly Traister) Judge

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