第2話 アーサーとグウェン The Once and Future Queen
脚本/Howard Overman
監督/Jeremy Webb
【ストーリー】
祭壇に居たオーディン王の元に黒人の男がやってくる。暗殺者の
マイロアだった。オーディンは相手が誰でも殺すことが出来るのか
を問い、それが例え王家でも変わらないかと問う。あなたを殺害せよ
という依頼であれば、陛下でも殺害するという。息子を殺した男を
殺害して欲しいとし、名前はキャメロットのアーサー王子だと語る。
馬上槍試合での訓練をする。
マーリンは痛そうだとすると、アーサーは枕投げじゃないので当たり前
だろうと語る。そんな中アーサーは訓練中に光で一瞬敵から目を離し
てしまいやられると思ったが、レオン卿は槍を刺さず引いてしまう。
アーサーは隙を突いて攻撃出来ただろうというが、殿下は傷つけること
は出来ないという。相手が他人ならそうしていたがアーサーは未来の
国王だという。去年の馬上槍試合でも勝ちを譲ったというのかとして、
アーサーはオレが誰かは関係無いと語る。王子としての特別扱いなど
望んでいないというが・・手加減されたら力を証明出来ないという。
マーリンもアーサーからとばっちりを受ける。お前もいつもオレの気に
入ることしか言わないと。一度で良いので王子ではなく普通の男として
扱われたいという。立場ならいつでも変わりますよというマーリン。
それを聞いてアーサーはあることを思いつく。
夕食時アーサーはウーサー王に対して、北の国境の森に怪物が出没
したという話を聞いたという。獅子の胴体に鷲の翼、顔は熊だという。
きっと魔法で作られた怪物だとすると、アーサーは退治してくるという。
試合はどうするのかと問われ、キャメロットの安全が第一だと語る。
4日後にここで遭おうと衛兵たちには告げると、アーサーとマーリンは
またキャメロットに密かに戻る。絶対に誰にも言うなと口止めする。
マーリンはアーサーの元に行くと他人になり済まさなければ本気で
試合は出来ないという。
オーディンはアーサーのクビを狙っているとケルダはウーサー王に
報告する。悲しみの果ての復讐でマイロアという暗殺者がキャメロット
に向かっているという。ウーサーは警備を増やしてキャメロットに
暗殺者を入れるなと語る。マイロアは北に向かったとされるアーサー
の軍列を見るがその隊列に王子が居ないのを知る。
マーリンとアーサーはグウェンの実家に来ていた。宿を貸してくれる
ことを感謝するというが、アーサーはこんな所に泊まれというのかと
してまるで配慮も無かった。試合でオレが入れ替わる騎手を見つけた
のかと問われ、マーリンは農家の男を見つけたという。ここでは顔を
知られていないとのこと。騎士に見えるのかとするが、まるでそう
見えない田舎ものだった。今日から暫く君はウィリアム卿として
名乗るのだとし、態度は傲慢にするんだというマーリン。しかしアーサー
は騎士は名誉と気高さを重んじるものだと語る。高貴な出だということ
を周りに信じさせるのだと語る。ウィリアムはさっそくマーリンに
我がヨロイを磨けと語ると、その調子だと語る。
■概要
・アーサーは王子という立場故に戦闘訓練、馬術大会でも対戦する相手
はみんなが手加減している事を知る。それでも自らの実力を証明
出来ないとして不満を持つ。
・一方オーディン王はアーサーに息子を殺されたことで憤り、暗殺者
のマイロワを雇う。彼は狙ったものは外さないかなり腕の立つ暗殺人。
・アーサーを狙う暗殺者が居る事がウーサー王には伝わるが、アーサー
は魔物退治に行くとして北の森に出かける。しかしそれはあくまでカモ
フラージュで大会に一般参加して、優勝することで自らの力を証明したい
と考えていた。
■感想
アーサーがまさかのグウェンの家にお泊まり。
昔の王子はこんな調子で身分を偽って町に繰り出しては女性と遊んでいた
みたいな話があるけど、アーサーはマジメだね。
ただみんなが言うように高貴さ故の傲慢さは人一倍持っていて、
泊めてくれるグウェンに対してまるで礼儀も何も有ったものではない。
彼にしてみれば城にあるものは当然民衆の間にもあると感じている
のだろう。
アーサーは今回のエピソードである程度庶民的心情を身につけてはいた
が、それでもやっぱり王室としての横柄さは持ち合わせていたし、
結局自分では何もせずに、料理も布団もマーリンに用意させていた。
しかし今回のあの馬術大会。
槍を持って突っ込むだけって感じだけど、腕の違いって現れるものなの
かな。ただの根性試しにしか見えない。突き刺してくる槍を払いのける
こともないし、ただ「突っ込めー」とばかりに馬を走らせるだけって
感じ。これなら剣術での戦いの方が実力が図られたのではないか。
大会にはウィリアムという農家の男を出場させ、変わりにアーサーが
その農家の男に扮して闘う。
決勝前に暗殺者はアーサーの従者のマーリンが怪物退治に同行していない
ことに違和感を感じているところは、強者さを感じる。
大会では結局決勝まで進み、暗殺者と闘う。
相手は槍がヨロイを突き刺さるような鋭い武器を使って一度はアーサー
の腹部を刺していた。二度目の戦いではなんとかして勝利する。
アーサーが結果としてウィリアムに功績を譲っていたけど、そこは
別に謙虚になる必要有る?
一方マーリンはガイアスにもアーサーにも使いっぱにされて辛い状況。
ヒルの水槽の掃除を頼まれたが苦労を語るとガイアスも一度は気遣って
くれたけど、最終的には結局水槽を洗うことになり、血もきっちり
吸い取られていた。
グウェンが決勝日に渡したお守りが良い感じで役立てば良かったんだ
けどね。
お礼にアーサーはグウェンにキスしていたけど、少し前からその予兆
は有ったよな。
ただ哀しいことにな、グウェンってあんまり美人じゃないというか、
個人的な好みの問題かも知れないが、アーサーとあんまり合うような
愛嬌有る顔してない気がするんだよな。
暗殺者を送ったのはオーディンだと知るが、こういう時こそ寧ろ和平を
結ぶべきだと進言して、なんとか丸く収めた。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
トム (Simon Nehan)
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
オーディン王 (Fintan McKeown) アーサーに息子を決闘で殺された
ケルダ (Jack Sandle) キャメロット軍
マイロア (Adrian Lester) 暗殺者
レオン卿 (Rupert Young) アーサーの訓練相手
ウィリアム (Alex Price) アーサーのすり替わり
— (Jai Armstrong) Guard No. 1
ファイレン (Mike Goodenough) 裏切りの兵士