第1話 ウーサー王の涙 (前編) The Tears of Uther Pendragon (Part 1)
脚本/Julian Jones
監督/Jeremy Webb
【ストーリー】
モルガーナが居なくなったキャメロットでは王様の命で姫捜しの為に
各国を回る。その過程で当然敵対地にも踏み込むことになり、戦いにも
なってもの凄い数の死傷者を出していた。アーサーは生存者を捜せとし
敵は北へ向かったと聞くとアーサーは追いかけようとする。マーリン
は追う必要が有るのかと問うと、アーサーはとんだ臆病者だなと語る。
宮廷にいたガイアスもウーサー王に対して一体何人の犠牲者を出すつも
りかと王に問う。王は無情にも必要なだけだと語る。友として助言した
いというが王は聞く耳を持たず、それなら宮廷医として進言したいと
してこれは異常なことだとし、姫の失踪から1年が経過しているので
捜索を断念すべきだという。しかし王は必ず見つけるとして聞かなかっ
た。
道中馬に乗るマーリンは尻が痛いと訴える。アーサーはマーリンを
弱虫呼ばわりすると、マーリンは弱虫でもクソ頭でもないと語る。
クソ頭とは造語かと問うアーサーに慣用表現だと語る。クソ頭を定義
して見ろというアーサーに2語で?と尋ねると、”アーサー王子”と語る。
そんな中、霧の立ち込む森の中、人の集落が有る。
暫くすると突然矢が飛んできてアーサーの仲間の兵士に当たる。
それをきっかけに交戦になり剣を交えて取り乱れる。マーリンにも敵が
剣をもって襲いかかるが魔法で何とか対処する。そしてアーサーが後ろ
から切られそうになるのを止める為に魔法を使って助ける。
その際寝そべる形で魔法を使った為にアーサーはマーリンを見て隠れて
いる場合じゃないぞと語る。
そんな中霧の中から突然女性が現れると、なんとモルガーナ姫だった。
モルガーナはアーサーによってキャメロットの城に連れて行かれる。
すぐに宮廷医師のガイアスがモルガーナの容体を見る中、今は休む
ことだと語る。グウェンは後は自分が様子を見ている事を語る。
王はガイアスに姫の容体を尋ねると身体的には問題が無いことを語り
明日面会をと語る。ガイアスに感謝すると王は語る。
マーリンの元にガイアスがやってくると、彼にマーリンはモルガーナ
は僕の話をしていたかと問うと、いずれ話すだろうことを語る。
ガイアスは魔法のことを知られたのかと問うと、魔法のことは知られて
居ないがでも毒のことは知っているという。ガイアスは仕方が無いとし、
王国の為だったのだという。姫に毒を盛らねば国は壊滅していたのだ
という。姫は話してしまうだろうかというとガイアスは明日にならない
と分からないという。王はどんな裁定をするか・・・明日を待つしか
ないと。
翌朝、ガイアスはマーリンを呼びに来るとアーサーが呼んでいるので
すぐにモルガーナの部屋に行くのだと語る。
モルガーナはアーサーに対してずっと幽閉されていたとし、気が変に
なるかと思ったという。一週間前に場所を異動されたがそこで城の
兵士が来たので助かると思ったという。しかし兵士は殺されて
有る夜には衛兵の隙をついて逃げ出したのだと語る。アーサーに救われた
としてモルガーナは彼にハグする。アーサーはもう安全だと語る。
アーサーが部屋から出て行く中、マーリンに対して話があると語る。
モルガーナは私に毒を盛ったことは知っているというと、マーリンは
本意ではないと語る。モルガーナはその辺も理解しているとし友を
救う為の決断だったのでしょうと語る。私も神経質になりすぎていて
自分を見失っていたという。信じて欲しいとし私はこの世の悪を見た
という。陛下に立ち向かう悪をねと。自分の過ちを悔いているとし許して
欲しいと語る。辛い目に逢いましたねというと、よくぞご無事でと
マーリンは語る。
マーリンは床掃除をしているとアーサーは随分浮かれた顔をしていると
指摘する。天気が良いしモルガーナ姫も帰ったこと。何よりも掃除が
終わったというと、掃除なんて簡単だろうというアーサー。あなたは
掃除なんてしたことがないからだというと、オレがやってやるという
アーサーはぞうきんを手にいるとマーリンの顔を拭き始める。更に
バケツの水をマーリンに被せるのだった。
モルガーナは執務中の王が居る広間に行く。
王はモルガーナの姿を見ると涙しながらハグをする。
モルガーナは長年の無礼を謝るとし、王を責めるなんて馬鹿なことだ
と語る。実の娘のように愛してくれたのに、私は王を傷つけたというと、
今後は陛下に愛と尊敬を示すと誓うと語るモルガーナ。二人はハグして
仲直りするが、モルガーナは王の涙を布で取ると不敵な笑みを浮かべる。
満月の夜、モルガーナは一人城から外に出て洞窟に向かう。
そこに居たのはモルゴースだった。王達は帰還を大歓迎しているとし
私のウソを信じているという。マーリンはどうかと問うと私が変わった
と思っているという。ウーサーに涙をたっぷり流させるとし持って来た
涙のついたハンカチをモルゴースに渡す。
■感想
シーズン2の終わりってモルガーナが失踪したんだっけか?
見たばかりなのにすっかり忘れている。モルゴースと共に何処かに
逃げたんだっけ?
冒頭では相当な人数の人が亡くなっていたけど、これってキャメロット
の軍隊がモルガーナを探す過程で殺されたのか。それともシーズン2
の終わりにドラゴンの攻撃によって死滅した人たちなのか。
森の中から突然出て来たモルガーナ。実に怪しすぎる。
王は魔法使いに敏感で残虐非道なことをしているけど、姫に対する
拘りとか優しさはハンパ無いね。
あれだけシーズン2で酷いことを言われたけど、許容する姿が有る。
ただ当然この戦乱の中でモルガーナが一人で生き延びられた訳では
なくその裏にはモルゴースの姿が有る。
この二人、別にキャメロットに拘らなくても二人で一緒に楽しく過ご
せば良いのに・・って言ったらドラマが始まらない(笑)
マーリンとしてはかつてモルガーナに毒を盛ってキャメロットを
救ったことがあるので、その事実を掴まれて、戻って来たモルガーナ
が怪しいことを口には出来なかった。
ガイアスに相談しても、信用するのは姫の方でマーリンが言っても
信用されないという。
■夜に出かけるモルガーナ
最近夜に出て行くモルガーナの姿がなにげに多く感じる。
マーリンが王とか姫とか王子の部屋に深夜に侵入するシーンなんて
しょっちゅうだけど、この城警備に問題有り過ぎる。
モルガーナはウーサーと再会して謝罪した際に、王が涙して潤した
ハンカチを持ってモルゴースの元に向かった。
如何にも魔女が作りそうな色んなものを煮込んで作る魔法作り。
ハンカチを入れると対象者を限定してマンドレイクの植物の根に
染みこませて、それを王のベッドの下に置いておくだけで魂をえぐられて
潜在意識にある恐怖で正気を失うのだという。
元々本当にマンドレイクは幻覚や幻聴を持つ神経毒が根には含まれて
いる様だ。
繰り返し毒に犯されていくウチにウーサーを呼ぶ声が聞こえたり、
井戸の中から手が伸びてウーサーの手を取る姿が有る。
更に王の幻覚が進行していく。
マーリンはガイアスから話を聞くと、魔女狩りの時代に陛下は魔法使い
を殺したとし女性や子供も例外ではないこと。魔力があるものを次々
とむごい殺し方をしてきたので、その時の幻覚を見ているようだ。
次々の城では衛兵が殺される事件が発生したり、その際発見されたもの
は、太古の魔法の司祭を魔導士のものだと知る。
王のベッドの下から早くも根っこに気がついたのは良かった。
モルガーナを尾行するもあっさりと気がつかれるマーリン。
マーリンは二人によって捕まり森の中に置いてけぼり。
森には毒のサソリがマーリンに襲いかかる。しかも大量に四方から
襲ってくるけど普段からこんな危険なサソリが森には居るってこと
なのか。
最後にドラゴンがやってきた。マーリンに反発しているドラゴンだ
けど、ドラゴン使いには勝てないのか。
■センレッドは動くか・・・
キャメロットの王が居ない今、攻め落とすチャンスだと言われる。
確かに指揮系統は乱れそうだけど、王が居なくても十分な気がするけ
どね。ただアーサーは王様の屈強さと王国の礎を築いた人物としての
絶対的な信頼感とか心のよりどころにしているところがあるので
まだ変わりに指揮を執るというのは精神的に難しいのか。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
レオン卿 (Rupert Young) 騎士
モルゴース (Emilia Fox) モルガーナの腹違いの姉
イグレイン (Alice Patten) モルガーナの母
— (Matthew Barker) Guard
— (Tom Ellis) Cenred
— (Jake Phillips) Ghost Boy
— (Hugh Holman) Camelot Guard
バンディット (Simon Pengelly)