コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン7 第6話 騎手 Dead Heat

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第6話 騎手 Dead Heat

脚本/Adam Glass 監督/Nathan Hope

【ストーリー】

1986年9月1日、牧師は神に祈る。
騎手の為に人々は馬に熱狂する。
「ウィリアム・ペン100万ドルダービー」。
騎手のサニーのあの歓声が騎手にとっての原動力だとして息子のホセ
に語る。ホセはコースを見て置いてとし第一コーナーは特に注意だ
という。サニーもデコボコが酷いなと告げると、オレはこのレースが
済んだらメキシコに帰ると語る。そのサニーが殺害される。

2009年・現在。
スティルマンは巡査部長に伝えてくれとし、フランクリン競馬場の
改修工事で作業員が馬の墓場を掘り当てたこと。スコッティは競馬場
のすぐ外に有ったのかと驚く。リリーは骨折するとすぐ馬は安楽死
させられるとし、身体が重いので治らないのだという。何頭もの死体
が有り、その中には人間の成人男性の骨も見つかる。大腿骨から見て
身長160cm。シルクの勝負服に乗馬ブーツ、皮のブーツだと。
更にマネークリップが有り、SSのイニシャル入り。1000ドルくらいは
有るか?名刺らしきものが有るが、リリーはそれを見て家族や友人向け
の無料招待券だと語る。10桁の数字が書かれているが口座番号なのか
電話番号なのか。誰かのせいでゴールすることが出来なかったのだと
いうスコッティ。

被害者はサニー・サンドヴァルで騎手。治療記録で確認したというリリー。
過去の骨折跡は30カ所以上、後頭部に複数の穴が空いているという。
スコッティは傷口を鑑識が分析しているという。86年に息子のホセが
捜索願を出したが受け付けられなかったという。既に成人で大人の
為だった。最後に目撃したのはウィリアム・ペンダービーでの敗北直後だ
という。ヴェラはサニーの生涯獲得金額は300万ドル以上。それなのに
家は差し押さえになり、86年以降2回買収されて倒産した銀行の情報だ
という。息子の供述だとギャンブル絡みかもと。離婚も一度じゃないし
シャレにならない借金が有ったのかも。しかしギャンブル好きの割りに
犯罪歴がないという。ジェフリーズは記録に残っていないだけで、
ミルオンブレスのあだ名で有名だったという。千人力って意味だと
いうスコッティ。ロックスター並の人気で女性の目的は金で近づいていた
こと。警察がもみ消したのだろうとし、アイバーソンと同じだという。
馬に乗った男って堂々としていてポイント高いわというリリー。
勝ち組だなというジェフリーズ。ヴェラは地元のノミ屋や高利貸しを
回ってみるという。ホセが警察に届けたのは失踪の30日後だというリリ
ー。ホセは今でも調教師をしているという。

そんな中ジェフリーズの元には11月3日・ワンダ・ジョンソンと書かれ
た手帳に目を通す。

ホセに話を聞きに行くスコッティとリリー。
最初はメキシコに帰ったのかと思ったという。年取った馬の厩舎がある
ことは知っていたが落ち目の馬に父は乗らなかったという。最後に見た
のはウィリアム・ペンダービーに負けた時で落ち込んでいたという。
父は僕のヒーローで僕も騎手になりたかったが14歳で身長がどんどん
伸びてしまったのだという。デカい試合の後に消えることはよく有った
ことで、メキシコに帰るとも言っていたと。今更蒸し返しても仕方が無い
とし、良からぬこともしていたという。ミルオンブレス・コン ミル・
ヴィシオスとスコッティは語るが、ホセはスペイン語は全然だと語る。
自分はフィラデルフィア生まれだからと。父に借金はと尋ねると、余計な
ことは言わない人だったという。恨まれていたことはと尋ねると、しょ
っちゅうだとし、気前の良さにつけ込む人も多かったという。”父の坊や”
とか恩を仇で返していたと。坊やとは?見習いの騎手でしょというリリー。
アンジェロ・リヴェラだという。父からくすねた金で麻薬を買っていたと
のこと。

アンジェロから話を聞く。
彼は父みたいな人だったとし、出身も似ていたという。メキシコの貧しい
町出身で、今の僕があるのはサニーのお陰だという。そんな人から金を
盗んだのかとし、麻薬で二度も入っているという。落馬して鎖骨を折り
鎮痛剤を飲んだら辞められなくなったという。あと一回で重罪だとすると
サニーが居なくなって不起訴になったのかという。馬の墓場のことは
噂だけ聞いていたという。アリバイはと尋ねると、バッドランズで身体を
打っていたという。ドラッグで傷つけたのは自分だけでサニーが消えた
ので辞めたという。嫌気が差したのだと。その後は子供に乗馬を教えて
いるとし人生をかけているとのことだった。

■今回の事件と流れ

・フランクリン競馬場の改装工事で埋められた多数の馬の死体の骨
と一緒に男性の遺体が発見される。
・1986年当時人気の騎手でウィリアム・ペンダービーの試合の後に
失踪していたサニー・サンドヴァルだと判明する。
・息子のホセによると父は試合が終わればメキシコに帰ると言って
いたという。ギャンブルにもハマっていて良くない噂が有ったと。

■感想

ミラーは異動になってしまって以降消息が無いですね。
クレジットにはミラーが有るし、冒頭でのオープニングにもミラー
の紹介Vは表示されているのでまだまだ今後の登場には期待するところ
が有るけど、彼女元々異動してきた時にもヴェラからネチネチやられ
ていたし、異動の辛さというのを知っているのよね。

今回は父と子のすれ違いをテーマにした流れだった。
まさかこの流れからリリーと共通する部分を見いだしていくとは
思わなかったけど、彼女はなんと母親が競馬場でチケット切りを
していた為に、やたらと競馬に詳しい解説者役として先導していく
ところが有り、幼少期のリリーが競馬場で宿題していたとする
エピソードを披露すると共にラストではその姿に重ねて当時を懐かしむ
ような姿が有った。リリーが悪い方向に進まなかった理由の一つは、
競馬を見に来る老人たちからの暖かい視線が有ったのも事実で、
賭博という殺伐としたイメージがあるのとは逆に、競馬というと
イギリス生まれということも有って、紳士的なものが有るのかな。

スコッティは今回の犯人であるホセとの共通点は移民の子だという
事実だろうか。
スペイン語を話しかけて反応を見ていた。
スコッティは確かハーフの子(キューバ系)でアメリカ生まれだと思った
けど、ホセもメキシコ系アメリカ人だが、アメリカ生まれアメリカ育ちだ
という事情が有る。

■競馬と血統と親子問題

息子の父親への思いと、父親の息子への思いが互いに同じ分だけ
注がれていないと感じていた息子が勘違いの末に殺害した格好だった
けど、血の繋がりよりも故郷の繋がりが強いと感じたのは、同じ職業
をしていたという事情も有るのかな。

競馬がテーマとして取り上げられたけど、競馬といえばやはり血統の
問題がある。サラブレットが強いとか雑種が強いなど諸説色々あるの
だろうけど、このドラマでもサラブレットの子のハズの息子が、
アメリカの風土で育ったが故に、リリーが語るようにアメリカナイズド
され、考え方も体格も完全にアメリカ人風のものとなっていた。

アンジェロは同郷に近いものが有って、特に父親は気にかけていた
部分が有る中で、息子は父親に全てをかけて尊敬していた反面、
父親との違いが顕著になる過程で、父親の求める期待というものを
裏切ってしまった思いも有るのだろうし、はき違えた結果、誤った結末
に導いてしまったというところが有るのだろうね。

■馬

足の骨が折れた馬が殺処分されるというのはなかなか語られないこと
だけど、やはり馬の体重だったり、走っていなければならない馬の習性
を考えると、一度骨折した馬が復帰するのは難しいのだろう。
余程有名な馬の場合、治療して養老牧場などに送られるけど、それも
本当に一部のみ。

種馬となったり、今回は日本に馬肉として売られるなんて話に
なっていたけど、何度かお土産などで馬肉を食べたことがあるけど、
どうしても気持ち悪くて自分は食べれなかったな。

■依存症

依存症の人物は何度でも平気で嘘をつく。
今回のドラマの中でも何度もウソが語られ、その中でもホセが繰り返し
嘘をついていたことで墓穴を掘った格好だった。

しかし父親のことを悪く言うなんて余程恨んでいた部分もあるのかな。
身体がボロボロなのに色んな人を助けていた結果、息子に殺され、
殺された後にもギャンブル依存が有っただの、女性関係がどうとか
言われるなど散々な感じ。

しかし相手の気持ちが分からずに、保険金の金が信頼を証明するものと
して提示されるというのはちょっと切ない。

■騎手と馬主の関係

正直ここまで険悪化するものがあるのかな。
馬主・バクスターを演じていたのはSam Hennings。
「メンフィス・ビート」で主人公・ドワイトの相棒役・ホワイトを
演じていた。これ先月の「キャッスル」S4-11の時にも書いたな(笑)

■身内ネタ

・ヴェラ

ここ最近ヴェラは色々と寝る場所が変わっているけど、私生活で何か
有るのか。それとも単純に睡眠障害でもあるのか。
車の中で寝ている光景を撮影された。ヴェラが途中で怒って電話して
いるシーンも有ったけど、そういう人からの仕返しだったりするのか。
最後にヴェラは、リリーから騎手が格好良いと言われたことで、
スポーツバーでリックと一緒に競馬を見て居たね。やっぱり帰りたく
なくて時間潰しているのかな。

・ジェフリーズ

ワンダ・ジョンソンについてはこのシーズンに入ってから2度目でしょう
か。16年前に朝学校に出たきり戻らない少女を捜す為に、親から発送
されてくるバナナブレッド。ジェフリーズたちにはプレッシャーでしょう
ね。

・スコッティ

父から母が膝を痛めたかどうかを聞いた事があるかを尋ねる。
夜にデイリーズマーケットにパエリアを具材を買いに行った際に転んだ
と聞いたという。19丁目ではなくスプリングガーデンの方のマーケット
だとしていたけど、そちらには何が有るのかな。やはりガンだったり
するのかな。

■使用された曲

・If You Were Here by Cary Brothers
Guitar by Jason Kanakis
・Act Like You Know
Written by Richard Wolf, MC Lyte and Bret Mazur
・Ain’t No Thing by Sonny Ellis

■出演者

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

ラミロ・ヴァレンズ (Ismael ‘East’ Carlo) スコッティの父
8歳の時のリリー・ラッシュ (Megan Helin) 競馬場にて・・
ワンダ・ジョンソン () 11月3日、16年前学校から帰宅せず
シャドウスキー () 風紀課

2009年
ランダル・バクスター (Sam Hennings) ’86兼、馬主
クリスティ・ダレン (Susan Diol)
ホセ・サンドヴァル (Carlos Sanz)
アンジェロ・リベラ (Jacob Vargas)
リック・ヤンコ (Michael Enright)

1986年
アンジェロ・リヴェラ (Ronnie Alvarez) 騎手、サニーのライバル、若手
サニー・サンドヴァル (Rick Batalla) 騎手、メキシコから来た
ホセ・サンドヴァル (Michael Cardelle) サニーの息子、厩舎で働く
クリスティ・ダレン (Anna Wood) 調教師
— (Mark Berry) Chaplain
リック・ヤンコ (Greg Felden) 騎手、サニーのライバル
— (Victor Herminio Lopez) ドライバー
— (Jordan Olivia Bell) Stable Girl
— (Hannah Jessup) Inner City Kid
— (Jay Rodriguez) Jockey
— (Michael A. Templeton) Race Fan
フアン・ディアス () 裏の厩で働いていた。

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