第10話 恋の媚(び)薬 Sweet Dreams
脚本/Lucy Watkins
監督/Alice Troughton
【ストーリー】
アーサーとウーサー王はキャメロットに隣国の5つの王が一堂に会して
共通の目的である和平について話し合うことになっていた。
アーサーは王が怖い顔をしてキャメロットに来る王の行列を城から
眺めているところで指摘する。
これだけの規模で話し合うのは初めてのこと。会談が成功すれば
キャメロットは繁栄するが失敗すれば間違いなく戦争になるという。
キャメロットに最初に到着したアリネッド王に対してウーサーは直接
出向いて挨拶する。意義深いものにしたいと語る二人。しかしウーサー
は和平の為に集まっていると思っているが私の考えは全く逆だとして
トリッカーに語る。その計画にはビビアン姫に一役交わせようという
という算段だった。オーラフ王の親ばかブリ。娘のビビアンに手を付け
るものが居れば和平は一気に吹き飛ぶとし、まともな神経なら姫に
近づかないという。まともじゃなくなったアーサーなら話は別だと
してアリネッドは語る。
キャメロットには次々と王たちがやってくる中でオーラフ王がやって
くる。心から歓迎するというウーサー。娘を紹介するとしてビビアン姫
を紹介される。ウーサーは母親そっくりだと語る。
アーサーはビビアンに客間に案内すると、お気に召せば良いがと語る。
しかしビビアンは難癖を付けわがままぶりを発揮。私は特別だからと
いう。アーサーはグウェンが滞在中にあなたのお世話をするとして
キャメロットでは最高の侍女だと語る。キャメロットとはその程度なの
かというビビアン。アーサーはグウェンに彼女のお守りを頼むと告げ
自分は宴会の準備をするという。
アーサーはマーリンに対してこのシャツを見たら人はどう思うかと問う。
虫に食われていると思うのではないかという。他のものを持ってこい
という彼に、誰か格好良く見せたい相手がいるのかと問う。晩餐の席
には5人の王が居並ぶのだとすると、気になるのは姫ではないのかと
いう。気を引こうとしたら痛い目に遭うとし、声をかける前にオーラフ
に油をかけられると語る。しかしアーサーはオレの好みではないと語る。
美人だが礼儀がないという。グウェンに何と言ったと思うのかと問うと、
マーリンはアーサーのグウェンへの気持ちは分かっているという。オレ
だって油の桶は持っているんだぞと語る。グウェンは素晴らしい女性
ですというマーリン。とっとと失せろというアーサー。
食事の席ではアリネッドが連れてきた道化師がパフォーマンスを見せる。
火をつけたりして王たちを喜ばせ、姫たちには蝶々を出して喜ばせる。
突然トリッカーはビビアン姫の元にやってくると、彼女の髪の毛に触れ
る。一瞬オーラフ王は立ち上がるが、あまりに美しいので花と間違えた
ようですとし、髪の毛から蝶を出す。
しかしその裏で実はトリッカーは姫の髪の毛を切り取るのだった。
■概要
ウーサー王の呼びかけて隣接する5つの国の王がキャメロットに一同
集まり和平協定を結ぼうとする。この協定が調印されれば、より国が
安定して繁栄するものだと考えていた。しかしそう考えているのは
裕福な国の王だけで、アリネッド国王は戦争こそ金になると考え、
和平を壊す為に来ていた。その為の作戦として、アーサーをオーラフの
娘・ビビアンに近づかせて、オーラフを怒らせ調印を壊そうと考える。
■感想
9話見忘れてしまいました。配信は土曜日までかと思ったら・・・
ビビアン姫がカワイイけど残念な性格をしているということで、
なんとも微妙だけど、アーサーも王には忠実だけどマーリンには相当
無茶ぶりしているところは有るからな。騎士道の掟を守って市民受け
している王子だけどね。
ビビアン姫役のGeorgia Moffett。
NHKで放送していたとドラマ版の「アガサ・クリスティー ミス・マー
プル」のS4-4「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」でフランキー・
ダーウェント役で出演していたけど、あの時は髪の毛が黒かった。
このドラマのビビアン姫と言えば象徴すべきは綺麗なブロンドヘア
だったのでちょっと驚く。
ただこういっては何だけど、オーラフ王にしてもいずれビビアンは手放
さねばならず、そうなるとアーサー王子なんて一番政略結婚としても
適任じゃないかという気がする。
■魔法によって操られる
今回は恋の呪文だった。こんな呪文が有れば便利だよね。
今回の場合は、結ばれてはいけない相手と結ばせようとしていた
けど、この呪文は使いようによっては、別にアーサーで無くても
良かったのではないかという感じかな。
元々ウーサーは別の国の王の后に一目惚れして・・っていう物語だしね。
何処かで争いが発生するような組み合わせで男女をくっつければ
自然と和平が乱れる感じがする。
恋の呪文は打開するのが難しく、最後まで難儀するところが有った。
アーサーの部屋が相変わらず人が夜中に入る為にあるのではないかと
思う程侵入者を許しているな。
今回もまずはアーサーにビビアンを好きになる呪文をかけて、
そしてビビアンがアーサーにまるで振り向かず、そしてガードが堅い
ことを知り、今度はトリッカーはアーサーの髪の毛から作った呪文で
ビビアンを惚れさせて相思相愛にさせる。
敵対同士の関係ではないけど、窓から恋愛のために侵入する姿を見ると
「ロミオとジュリエット」みたいな状況だった。
■魔法にかけられたと言えない辛さ
結局魔法にかけられていたけど、魔法を使ったと知ればまたウーサーは
目の色を変えるだろうし、客人を傷つけるなんてことも出来ないしね。
一番気の毒なのはグウェンなのか。
アーサーから告白されたと知るが、アーサーはグウェンに告白する気は
なく全ては呪文によってかけられたものがあり、そして告白するとした
アーサーの言葉にマーリンは当然グウェンに告白するものと勘違いして
物事を進めてしまったこと。
グウェンは期待していたけど、最後まで期待が継続するように言い回し
がまた遠回りなのが憎いね。
■一度は助かるが・・・
業を煮やしたアリネッドと道化師がオーラフに対して寝間着でビビアン
がアーサーの部屋にいったことを伝える。一度はマーリンの呪文で
隠すことが出来たが二度目は防げず、先日のアーサーに向けられた
騎士としての挑戦状と同じく、今回はオーラフがアーサーに挑戦状として
小手を投げた。
アーサーが勝ってもオーラフが勝っても戦争になる。
勝負は三本勝負で、6尺棒による武器、土矛、剣による戦い。
どちらか死ぬまで闘うとしているけど、いつでも殺せる立場だったよな。
戦いで汚いのはオーラフ王だったかな。
敵が背を向けているのに攻撃してくる姿。
■ドラゴンに助けを求める
恋の呪文を解くためには本当に好きな相手とキスすること。
「白雪姫」見たいな話になっていたけどね。
グウェンがアーサーの元に来てキス。一体自分は何をしていたのかと
して自分の行動を覚えていないかのようでも有った。
最後にキスした後に告白していたけど相変わらず身分の違いに触れられ
た。
オチはマーリンがアーサーに子供っぽくグウェンとアーサーがキス
していたことを語るが、言ったら殺すとして相変わらずのアーサーだ
った。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
アリネッド王 (David Schofield) 戦争を望む貧しい国の王
トリッカー (Kevin Eldon) アリネッドの家臣
オラフ王 (Mark Lewis Jones) 和平を望む王、ビビアン姫の父
LADYビビアン (Georgia Moffett) わがまま姫
— (Michael Chase) メッセンジャー