第11話 モルガーナの裏切り The Witch’s Quickening
脚本/Jake Michie
監督/Alice Troughton
【ストーリー】
騎士団のラドナー卿はキャメロットへの帰路に突然男性が倒れている
のを見つけ、馬を止めて確認する。すると男は山賊だと語ると、突然
騎士団は隠れていた山賊たちによって殺される。ラドナー卿は最後
まで生かされるが騎士は命乞いなどしないというと、男・アルバーは
最後の望みを聞いてやろうとして剣で突き刺す。アルバーはモードレッ
ドや仲間たちに対して明るいウチに急いで向かおうと語る。
キャメロットでは雨が振り始めていた。
アルバーたちは騎士団に成りすましてキャメロットの衛兵たちのチェッ
クを通り町に入る。モードレッドは魔法を使ってアルバーにキャメロ
ットの城内の道案内をする。そのやりとりを寝ていたマーリンはふと
頭の中で耳にする。
モードレッドとアルバーはモルガーナの部屋にやってくると、モード
レッドは彼女を起こす。
一方衛兵が殺されたとして、キャメロットには侵入者を知らせる鐘が
鳴り響いていた。アーサーは危険なヤツかも知れないとして衛兵たち
と城内と調べて回る。マーリンはアーサーに対して奴らは姫の部屋に
行ったことを語る。
アルバーはモルガーナの会話すると、子供頃から王に追われて
居たという彼に魔法使いなのかと問う。両親もそうだったとし、その
前もそうだという。彼らの時代は平和に生きられたが魔法使い狩りの
前の時代だからだという。モルガーナは王の残酷さは知っていると
いう。魔法は罪なものじゃなく才能だという。私たちは恐れること
なく町を歩きたいのだというと、あなたなら分かるのではないかと語る。
モードレッドはあなたに遭う為に来たとし、これ以上迫害を見過ごせない
からだという。しかしモルガーナはウーサー王には仲間が大勢いるの
で勝ち目はないという。しかしアルバーは問題は数ではなく強い武器
を持てるかどうかだと語る。私が子供頃にネアティドの水晶の話を
聞いたとし、粛正の時に魔法使いの手から奪われたのだという。
水晶は現在キャメロットの宝物庫にあるので奪えないというと、
モルガーナならば出来ると語る。あなたなら王の庇護を受けているので
あなただけが頼りだと語る。
アーサーたちがモルガーナの部屋にやってくる。
賊が侵入したというアーサーに対してモルガーナは焦ったようにここ
は安全でしょという。念のために部屋を調べさせて欲しいというが・・
マーリンは何処か変だと感じていた。しかし部屋から不審者が見つから
ず追い出される格好だった。アーサーはマーリンに対して人の役に立ち
たいのであれば何もするなと憤怒する。
マーリンはモルガーナ姫の部屋の外で聞き耳を立てると、壁を隔てた
室内側ではモードレッドが同様の行動を取っていた。
モルガーナは王はあなたたちを皆殺しにするまで手を抜かないことを
告げると、手を貸してくれというアルバー。モルガーナは勿論手を
貸すと言うが・・・
マーリンがガイアスの元にいくと侵入者捜しで大騒ぎだなという。
マーリンは頭の中に声が聞こえたとし、聞き覚えがある声だという。
モードレッド・・ドルイドの子なのか。誰かを連れてモルガーナの部屋
に入ったとすると、ガイアスは姫とモードレットは心が通じていると
語る。マーリンは今回はただでは済まないだろうと語る。命がけで
来たのだろうと。
朝、モルガーナはアーサーの部屋から宝物子の鍵を盗む。
マーリンが部屋を尋ねると鉢合わせする。モルガーナはアーサーを
探しているというが、この時間は訓練だとし、日課なのであなたも
ご存じのハズだと語る。
モルガーナはその脚で宝物庫にいくと、鍵を開けて宝の中から水晶を
見つける。
■感想
流石にシーズン2も終盤にさしかかり、平和だったキャメロットも
これまでにないくらいに大変な事態を予感させる出来事に遭遇し始めた。
今回は相当モルガーナが覚悟を決めて王に対して反発心を抱いていた
けど、出て行く事になるのかな。
アルバーを捕まえたまでは良かったけど、彼のように魔法を使えば
牢獄の錠など訳がないし、そもそもあの宝物庫の扉でさえも彼なら
魔法を使ってあけられないか?
特別な魔法がかけられているような扉ではなかったし、この辺はモルガ
ーナを味方につける為にミッションを貸したようにも思える。という
かモルガーナをドラマで使いたい意図が見え隠れしているかな。
ずっと庇護の元で何もしていないけど、よくよく考えればモルガーナ
はアーサー王の物語には欠かせない人物だしね。
マーリンにしてもモルガーナにしても自分が魔法使いだという事実を
公に出来ないところは少々もどかしい。
ニアチッドの水晶(Crystal of Neahtid)を求めるのは、アルバーと
共にやってきた少年のモードレット。
モードレットはS1-8、S2-3と出てS2-11が三度目の登場。
この子の役割は今後を予感させるけど、クレジッドを見るとモード
レットはこのエピソード以降登場していない。
s1-8
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/england/merlin108.htm
S2-3
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=4446
水晶は未来を見通す力があるもので、元々は魔法使いが持っていたもの。
ウーサーも魔法使いは嫌いで粛正しているのに、魔法使いグッズは
こうして取っておくのよね。
大抵出てくる水晶は真ん丸な感じだけど、昔のことなので研磨的技術
が発達していないのか、そのまんま原型!って感じの水晶だった。
アルバーたちはモルドレッドが魔法使いであることを知っていた。
そしてウーサー王が魔法使いを粛正しているのを見てビクビクして
暮らしている。
モルドレッドの望みは「自分らしく居たい」「一人で居たくない」
ということ。
モルドレッドが水晶を盗み彼らに渡して逃がしていた。
マーリンはアルバーたちの姿に気がつき、そしてモルドレットと接触
していることを知り、ガイアスに相談。
盗まれてしまった水晶について、通報者のことは隠して王に伝える。
「通報者のことは言えない。反逆者に裏切りが伝えれば間違いなく
殺される。」
という現代の世界に於ける犯罪を密告する内通者みたいな感じのやりとり。
ちょっと面白いのは、反逆者の裏切りという存在は、王に取っては
裏切りの裏切りということになり、裏切りの裏切りは味方になると
いう事実かも(笑)
キャマリーの谷(Valley of Chemary)にいるということで、アーサー
をそこに向かわせる。しかし分かれ道が有り、どちらに行くか分から
ないとした際に、魔法を使って足跡を付くってマーリンはアーサーを
誘導していく。
上手いことアルバーたちを捕まえたけど、モルドレッドには逃げられて
しまった。逃げるモルドレッドはマーリンに対して「エムリス(Emrys)、
君のことは許さないよ」と語って逃げていった。
マーリンは手にした水晶の魅惑によって思わず覗いてみたくなって見て
しまう。するとキャメロットがドラゴンによって焼き尽くされている
ような映像だったね。
そろそろドラゴンもマーリンに対して、「ドラゴンを自由にする」と
いう約束の履行を求めてくる。そのドラゴンがキャメロットを焼き尽く
そうとしているのだから怖いね。
そして何よりも今回はモルガーナとウーサー王のやりとりかな。
散々ウーサー王に対してモルガーナは糞味噌不満を述べて最終的には
「今日から私はあなたと他人だとして一切の縁を切る」とまで語った。
王のしている魔法使いの粛正には流石に許せないものがあるようだ。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
ラドナー卿 (Jonathan Bryan) 騎士
アルバー (Joseph Mawle) 魔法使い
エンマイリア (Emily Beecham) アルバーと共にする女性
モードレッド (Asa Butterfield) ドルイド、魔法使い
— (Chris McGill) Guard